北穂高岳
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- GPS
- 13:19
- 距離
- 43.4km
- 登り
- 3,204m
- 下り
- 3,214m
コースタイム
- 山行
- 6:51
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 8:20
- 山行
- 4:20
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 4:59
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
北穂高小屋に宿泊し、北穂高岳に登って来ました。
5月9日〜10日にかけて北アルプスの稜線では寒気の影響で40〜50僂寮兩磴あり、涸沢より上部において表層雪崩を懸念していましたが、前日に北穂高小屋に確認したところ、大きな雪崩は殆ど落ち切ったとの事でした。しかし、不安要素は残るので、状況次第で引き返す事を前提に山行を決めました。
朝一に上高地へ入る為、いつもお世話になっている古川タクシーの川上さんに電話すると、新平湯温泉に前泊し、上高地から槍ヶ岳を目指すおばさんと相乗りさせて頂けるとの事でした。
朝4時にタクシー営業所に着き、はとタクシー平湯営業所に車を停めました。4時半頃川上さんのタクシーが到着し、安房トンネルを抜けて釜トンネル前のゲートへ向かうと私達が一番乗りでした。4時55分にゲートが開き上高地へ向かいます。
上高地に到着し登山届を提出し出発しようとすると、声を掛けられたので見ると、友人のNさんでした。Nさんとは昨年6月に針ノ木岳の頂上でお会いし、同じく6月の一ノ沢〜横通岳〜東天井岳〜大天井岳〜中房温泉日帰り、8月の赤岩尾根〜鹿島槍日帰り(雨の為冷池山荘で敗退)、9月の天狗沢〜ジャンダルム〜吊尾根周回日帰りの折に同行して頂いた健脚な方です。たまたま上高地でお会いし、目的地も私と同じ北穂高岳だったので、一緒に同行する事になりました。Nさんも北穂高沢の雪崩を懸念していましたが、好天、GW直後金曜日宿泊で空いているという最高のコンディションを踏まえ、この日の山行は外せなかったと私と全く同じ考えでした。
霜の降りたニリンソウの群落を横目に明神、徳沢と進み、横尾で休憩を取りました。日焼け止めを塗り、涸沢への登山道を歩いていると、陽が当たり始め、暑くなってきました。本谷橋に着くと、通常この時期は雪渓が繋がっているのですが、すでに雪が割れ、ルートは夏道に付け替えられていました。夏道は高巻の為、多少の藪漕ぎがあっても登りは沢を進んだ方が楽と判断し、雪渓を進む事にしました。川の中央は崩落しかけていましたが、サイド寄りを歩けば問題ありませんでした。登るにつれ、残雪も増え、沢も完全な雪道となりました。このルートももう雪が少なく、限界ですので、今後行かれる方は夏道(高巻きルート)でないと危険です。途中で夏道上をゆくトレースと合流し、涸沢に着きました。
涸沢で名物のおでんとパンを買って食べ、北穂高沢の急登に取り付きます。気温もあまり上がらなかったため、思っていたより雪は締まっており、雪崩も大きなものは落ち切っていたので、雪崩のリスクは高くないと判断し、北穂高岳を目指しました。登るにつれ前穂高岳北尾根や常念山脈が美しかったです。上部に向かうにつれ、強い日射で無風状態となり、雪も緩み始め、松濤のコルまでの最後の標高差300mが鬼のようにキツかったです。やっとの思いで北穂高沢を登り詰め、松濤のコルを経て北穂高岳に登頂し、小屋へチェックインしました。
北穂高小屋の昼食メニューのパスタが美味しいので、注文しようとすると昼食は13時までとの事でしたが、時刻は14時前。ところが、特別にOKして頂きました。小屋中にパスタを炒める香ばしい匂いが漂う美味しいミートソースを頂けました。
この日1番乗りでチェックインした為、お部屋はドームという奥の個室部屋にして頂けました。食堂の真上にあるお部屋で、部屋内もぬくぬく暖かく過ごせました。布団を敷き、横になって1時間程お昼寝していると、千葉からソロの男性が登って来られました。この日宿泊の方は私たち含めて計3人という贅沢さでした。
北穂ブレンドで休憩した後、17時半から夕食の時間です。メニューはもちろん名物の美味しいしょうが焼き。お客さんが少人数の日限定で出てくるフルーツも付いていました。食後、夕陽を見に頂上へ登り、日没までしっかり景色を堪能しました。西の空に雲が多く山肌は焼けませんでしたが、綺麗な夕景を望む事が出来ました。夕陽を見た後は、生ハムとチーズの盛り合わせと再び北穂ブレンドを頂きました。山談義に花が咲き、就寝時間ギリギリまで話していました。
9時に就寝し、朝3時に目が覚めて外に出ると早くも東の空が明るくなってきていました。すると、登って来られる登山者の姿が。なんと超健脚クライマーのMさんでした。20時に上高地を出て、北穂東稜を登って来られたとの事。いつもながら素晴らしいエクストリーム登山で、今回は北穂頂上から南岳までドローンで撮影されるとの事でした。去年の5月にも一度北穂高岳頂上でお見掛けした事はありましたが、お話をするのは初めてでした。
4時頃に頂上に登り、朝陽を待ちます。東の空が焼け始め、朝陽が昇りますが、東の空に雲があり、モルゲンロートは見られませんでしたが、素敵な朝でした。小屋に戻り、朝食を頂きます。目玉焼きとソーセージが大変美味でした。食後、宿泊した3人とMさんを交えて山談義をしました。みんなで一緒に下山しようという事になり、7時半過ぎに北穂高小屋を出発します。松濤のコルから急な下りとなりますが、朝の雪が締まった時間帯で、ステップもしっかりあり快適に下れました。涸沢手前で千葉の男性と別れ、NさんとMさんの3人で仲良く下山して行きます。本谷橋でアイゼンを外します。横尾までも順調に下りて行きました。横尾に着き、ジュースを買って、上高地目指して下りて行きます。徳沢手前で二人と別れ、この先は一人で下山しました。すると、徳沢で数年前に何度か山行もご一緒した事もある知り合いで上高地パークボランティアのHさんと出会いました。Hさんは徳沢周辺に生息している鴨の生態調査中でした。更に明神では徳沢でキャンプをするという嫁の友達の女の子に声を掛けて頂き、最後までバッタリ出会い続きの山行でした。無事に上高地に下山しました。
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