記録ID: 1527142
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス
中アで宝剣・木曽駒・濃ヶ池と高山植物を満喫
2018年07月14日(土) ~
2018年07月15日(日)
がくさん
その他3人
体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 10:58
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 756m
- 下り
- 767m
コースタイム
1日目
- 山行
- 2:32
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 4:13
2日目
- 山行
- 4:09
- 休憩
- 2:36
- 合計
- 6:45
天候 | 晴れ(14日16時過ぎに雷雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
ロープウェイ山麓駅はしらび平で、駒ヶ根駅よりバスで45分、菅の台バスセンターより同30分。(一般車は通行止め) しらび平から千畳敷までは、ロープウェイで7分30秒。千畳敷は日本最高所の駅とか。 バス・ロープウェイは、季節と曜日ごとに始発・終発が決まっている。駒ヶ岳ロープウェイHPで確認できる。ただ、混雑が予想される日は、予定より早い時間からバスやロープウェイを運行しているようだった。ロープウェイは混雑すると2時間待ちとかになる。 菅の台バスセンター第3駐車場 http://www.kankou-komagane.com/spot/inspection2.php?id=251&c_id=6&cj_id=18 駒ヶ岳ロープウェイHP https://www.chuo-alps.com/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
〔目次〕 1.菅の台・しらび平 2.千畳敷 3.千畳敷〜極楽平 4.極楽平〜宝剣岳〜宝剣山荘 5.宝剣山荘〜中岳〜頂上山荘 6.宝剣山荘〜濃ヶ池〜八合目 7.八合目〜木曽駒ヶ岳〜頂上山荘 8.宝剣山荘〜八丁坂〜千畳敷 9.ロープウェイ待ち時間と携帯電波状況 1.菅の台・しらび平 菅の台バスセンターには、広大な駐車場がある。駒ヶ根観光協会HPによれば300台駐車可能で、機械式のため24時間出入りできる(同HPによれば、近隣にもさらに駐車場あり)。往路は同行者のマイカーで菅の台まで来た。14日未明(0時半ころ)に着いたが、菅の台の駐車場に余裕で入れた。併設のトイレは、男性側では小用が5つくらいあるが、個室は1つしかなく、朝は数人が列になっていた。女性用はもっと徒列が長かったようだ。バス停に近いからと入口付近に車を停めたが、案内看板の照明で寝付きにくいうえ、朝4時ころから係員が徒列の誘導で大声を出していて、朝から起こされた感じだった。(係員の声がなくなったかと思えば、ひぐらしが朝から鳴き始めて寝られなかった。) 菅の台BCからのシャトルバスは、5時過ぎから臨時運行を開始したようである。きっぷを購入するための列と、バス乗車の並び列に分かれており、複数で来ている登山者は、きっぷ購入班と乗車列班に分かれている人が多かったようだ。6時近くに並んだバス乗車列は、駐車場の一番奥まで達していて、40分待ちくらいだった。 バスに30分乗車して、7時にしらび平に着くと、すぐにロープウェイの乗車列に続く。まだ早朝のため、整理券配布はないし、2籠くらい待ってすぐに乗車できた。(7時20分過ぎに出発した。) しらび平には玄関入ってすぐ左に(売店の手前に)コインロッカーがある。 2.千畳敷 7時30分過ぎに千畳敷に到着した。ロープウェイを降りて階段を下り、千畳敷カール側に出る出口のすぐ手前に登山届のポストがある。カール側と反対側に出ると、売店のフロアで、そこから南アルプス展望広場に出られる。南アルプス全山と富士山も拝めるスポットである。このスポットからは千畳敷ホテルの北側を回って、千畳敷カール側に出られる。千畳敷の売店エリアにもコインロッカーがあった。千畳敷は、ドコモ圏内である。 ホテル千畳敷の食堂では、ソースかつ丼、生ビールなどがいただける。下山後、ロープウェイが1時間以上待ちなら、食堂でソースかつ丼をいただいて、時間調整している。売店でソフトクリームを買っている人も多い。売店コーナーに水洗トイレがあり、手洗い場には石鹸が置いてあった。千畳敷カール側の広場にもトイレがある。 駒ヶ岳ロープウェイのHPでは、ライブカメラの映像や本日の待ち時間などの情報が得られる。(黒地に白の時計アイコンをクリックする。) 3.千畳敷〜極楽平 千畳敷カール側に出ると、やや南側に駒ヶ岳神社がある。神社に向かって左へ進むと、極楽平へのルートが続く。しばらくはゆるゆるとした坂道で高山植物も多数見られる。右へ折れてからは次第に傾斜がきつくなり、稜線が次第に近づいてくる。また、振り返ると千畳敷の建物やロープウェイの籠が見える。稜線間近でルートは左に旋回し、最後の登りを終えると、極楽平に到着する。極楽平では、視界に御嶽山がドーンと飛び込んでくる。極楽平は尾根上の分岐ポイントであるが、そこそこの広さを感じる場所である。極楽平から南へは檜尾岳、空木岳方面へのルートが続く。北へ進むと宝剣岳の難所コースである。 4.極楽平〜宝剣岳〜宝剣山荘 極楽平から北へしばらくゆるゆる登るルートだが、広い尾根で高山植物も見られる快適なコースである。登り詰めて、三沢岳への分岐に着くと、そこから先はいよいよ難所コースになる。三沢岳分岐はわりと広いスペースがあるので、難所を前に休憩を取るには良いポイントである。分岐から見る宝剣岳の荒々しい姿は、これから始まる難コースを十分に予感させる雰囲気を醸し出している。 分岐からまずは少し下ると、さっそくクサリを使った登りになる。その後は、クサリを使った登りや、ほぼ垂直の壁をクサリで下っていくところなど、スリルを楽しむのに十分なコースになっている。ただ、かなり太く、見るからに丈夫そうなクサリが付いているほか、要所々々ではステップ用の杭も打ってあり、クサリ場としては整備が行き届いていて登りやすい。 山頂に近づき、大きな岩で蓋をされたようなトンネルをくぐると、次には平らな板状の岩がせり出した有名なポイントに着く。板状の岩の先端まで行く人、さらに縁に腰かけて足をぶらぶらさせる人など、勇者はいろいろ楽しんでいるようである。そこを越えて少し登れば宝剣岳の山頂に着く。山頂も岩ごつごつの状態で、平らなところは全くない。山頂の最北部に、ローソクか、あるいは煙突かと思われる突出した岩があり、10人のうち一人二人はその岩の上に立つようだ。見ている方も怖い。 宝剣岳山頂から宝剣山荘へは、山頂エリアの一番南端から西側へ降りていく。すぐにクサリ場の長いトラバースである。山頂の西側がえぐり取られたような谷の上部になっており、そこにクサリが取り付けられていて、剱岳のカニのヨコバイみたいな感じ(剱のカニのヨコバイより長さはかなり長いが、難易度は低い)になっている。トラバースを終えると岩を乗り越して急な斜面を下るクサリ付きのルートが続く。その後も、クサリを使った下りがしばらく続き、一部は登りと下りとに2本のクサリが付けられている。 クサリ場が終わると、普通の下りになり、ルートも広くなり、宝剣山荘の建物も間近に見えるようになる。左手に天狗岩と呼ばれているらしい岩が目に入ってくる。うまく撮影すると、天狗の面を手で押さえているような写真が撮れる。降りきったところが、宝剣山荘の裏手の角で、山荘の裏を進めば中岳方面、右へ回り込むと山荘の玄関と、乗越浄土の方に出る。 5.宝剣山荘〜中岳〜頂上山荘 宝剣山荘は、トイレ200円、休憩は1時間ごとに300円となっている。(1時間ごとに300円以上の買い物をすればよい。) 水は1リットル200円で分けてくれる。(宿泊者はトイレも水も無料) 宝剣山荘の1階食堂はドコモ圏内。 宝剣山荘から中岳へは、山荘の裏手を北へ進む。100mほど先に天狗荘の建物がある。天狗荘は、宝剣山荘が混雑してくると、あふれた宿泊者が泊まる山荘で、宝剣山荘と一体の山荘になっている。夕食・朝食は、宝剣山荘まで食べにくることになる。天狗荘の脇をさらに進むと、すぐにトラバース道が左へ分岐する。右へ進むと、ルートは緩やかな坂を上っていく感じになる。ほどなく中岳の山頂に着く。中岳の山頂標識は、ここが最高地点なの?と思うようなところに立っている。 中岳の山頂標識の東へ道が続くようにも感じるが、東への道はない。少し西へ移動すると、すぐに北へ折れて下っていく道がある。北へ下っていく道の先には、駒ヶ岳頂上山荘と、その先に木曽駒ヶ岳がよく見える。下りはあっという間で、10分とかからず駒ヶ岳頂上山荘に着く。 駒ヶ岳頂上山荘から宝剣山荘に戻る際には、中岳の西側にあるトラバース道を通ることにした。頂上山荘の分岐標識には「難所あり」と書かれていた。分岐からは緩い登りがしばらく続き、登りきると中岳の西側の荒れた谷が見えてくる。それでもしばらくはわりと普通のトラバース道が続くが、まもなく岩場の登りになる。ほとんどクサリが付いていないルートだったが、三点支持をしっかり守って登攀すれば大した難所ではない。核心部分は5分程度で通過でき、まもなく宝剣山荘裏の広い尾根が見えてきて、トラバース道は終了し、中岳からの下山路との合流地点となる。 6.宝剣山荘〜濃ヶ池〜八合目 宝剣山荘から駒飼ノ池・濃ヶ池をめぐるコースはそれなりに人気のようであり、池を経由してから駒ヶ岳に登る人と、駒ヶ岳に登ってから池を経由して宝剣山荘に戻る人と半々くらいのようだ。 宝剣山荘の玄関前広場からすぐに谷に降りていくルートがあり、分岐にも標識が出ている。緩やかな下りを進むと、次第に沢の音が聞こえてくる。小さな沢を渡ったりしながらの楽しいコースである。高山植物も多数咲いていた。また、下り始めてしばらくすると、下方の沢が朝陽を照り返して、キラキラと美しい(いつも朝イチで歩くので)。行く先の駒飼ノ池も、池というより湿地帯のような感じで視界に飛び込んでくる。植生保護の緑ロープをはみ出さないように下って、平らなところに着けば、そこが駒飼ノ池である。最初の休憩ポイントとしては素晴らしい地点だ。 駒飼ノ池を出ると、道は一気に高度を下げるようになる。途中に木ハシゴを使って数段下る場所や、ハイマツをかき分けて進むようなルートが続き、まもなく伊勢滝への分岐点に着く。毎年来ているが、この分岐標識は倒れかけていて、年々朽ちてきているように見える。また、伊勢滝へのルートもやぶこぎに近いのでは?と思うような道だった。 伊勢滝分岐を過ぎると、道はトラバース気味になるが、今年は雪渓が残っていた。千畳敷の駅でも雪渓を安易に通過することのないよう、十分注意するように放送されていた。7月14日の時点では、最初の雪渓は10mほどのトラバースで、取り付きがちょっと心配ではあったが、軽アイゼンも使わずに通過できた。雪解けが進むと、雪渓を踏み抜いてしまうリスクはあるだろう。最初の雪渓をトラバースして数分で2つ目の雪渓トラバースになる。こちらは少し長く20m近くあったかと思う。最初の雪渓よりも水平なステップが切られていて、難なく通過できた。 雪渓2本をトラバースして、右側には南アルプスがどんどんと見えてくる。まもなく開けたお花畑に出る。一面のチングルマや、コバイケイソウなどを堪能しつつ、道は低木のある湿地帯を進むようになる。低木を抜けて、目の前に大きな湿地の平原が広がると、そこが濃ヶ池である。濃ヶ池に出たところ(南端)でまずは北の方を撮影した。また、濃ヶ池に出たところのすぐ右手にはクロユリが咲き残っていた。湿地を30mくらい進むと、濃ヶ池の北端付近にある大きな平たい岩のポイントに着く(地蔵様が見下ろしている)。いつもここで休憩する。今度は南側を望むと、宝剣岳や宝剣山荘が遠くに見えている。目の前には大きな池と緑のカール地形が広がっており、カール地形の上部には馬ノ背を歩く登山者が小さく見えている。 濃ヶ池の北端から少し登り、その後はほぼトラバースするルートを進むと、まもなく馬ノ背ルートの八合目に取りつく。右へ進めば将棋頭山へのルートである。左へ登っていくと、木曽駒ヶ岳になる。八合目では、御嶽山・北アルプスを除けば、かなりの展望を得られる。 7.八合目〜木曽駒ヶ岳〜頂上山荘 八合目を後にして、いよいよ馬ノ背を登っていく。しばらくは傾斜が緩いルートだが、炎天下の登りはちょっとつらい。この日は北側より冷たい風が時おり吹いてきたので、とても助かった。八合目を出て10分もすれば、右側に御嶽山と北アルプスの展望が飛び込んでくる。さらに進むと、左眼下には濃ヶ池も見える。八合目を出て20分ほどで最初の展望休憩ポイントに着く。御嶽山・北アルプスの展望が得られ、濃ヶ池も見下ろせる、そこそこの広さの小ピークである。行く先には、左に次の小ピークが見え、その右後ろに木曽駒の本ピークが見えている。 小ピークを出ると少し下る感じになるが、目の前には急登が迫っている。おそらくここが八合目から山頂までで一番辛い、少しガレた、あるいはザレた感じのジグザグ登りになる。最後は岩場を登る感じになり、岩場を登り終えると2つ目の展望小ピークになる。この小ピークを越えると、もう木曽駒ヶ岳のピークは目前に迫っている。 2つ目の小ピークを過ぎると尾根道は広くなり、ゆるゆると登っていく。そして、頂上山荘へのトラバースルートの分岐を過ぎると、少し傾斜がきつくなるが、木曽駒ヶ岳まではひと登りである。(ただ、疲れていたので、16分ほどかかった。) 木曽駒ヶ岳の山頂はかなり広く、多くの登山者が休憩している。駒ヶ岳神社があり、その横に売店もあるが、この日は閉まっていた。中央アルプスの最高峰であり、360度の展望である。ただ、八合目を過ぎて以降ガスが上がってきて、御嶽山や富士山は雲の中に隠れてしまった。 木曽駒ヶ岳から頂上山荘までは、ガレ場の下りになる。頂上山荘に着く4、5分前の地点で右側にコマクサの群落がみられる。今年はコマクサシーズンに来たつもりだったが、3株、4株ほどしか確認できなかった。 8.宝剣山荘〜八丁坂〜千畳敷 頂上山荘からトラバース道で宝剣山荘に戻り、荷を軽くするために置かせてもらった荷物を回収して、千畳敷を目指す。宝剣山荘からほぼ水平に進んで徒歩2、3分で乗越浄土に着く。乗越浄土からは千畳敷の建物が見下ろせるので、ドコモも電波が来るかと思ったが、ほぼ圏外だった。 八丁坂は、カール地形のとおりで、最初はかなりの急傾斜をジグザグに下っていく。初心者が多いルートゆえ、どこで道を譲ったらいいのかを把握できていない方が多く、道を譲る人があふれかえってしまうようなケースも見られた。次第に傾斜が緩んできて、シナノキンバイやハクサンイチゲなどのお花畑も脇に見られるようになり、まもなく遊歩道分岐点に着く。 分岐点からはまっすぐ駒ヶ岳神社・千畳敷へ進むコースが最短だが、この日は剣ヶ池に立ち寄りたかったので、分岐を左へ進んだ。さすが遊歩道で、右も左もお花畑である。また、少し進めば木道や整備された道になっている。分岐から10分弱で剣ヶ池の休憩ポイントに着く。観光客向けなのでベンチもある。なにより、剣ヶ池の湖面に映る宝剣の稜線が見事である。 剣ヶ池からしばらく水平に進んだあとは、千畳敷ホテルに向けて階段を登らされるが、数分で出発地点に戻ることができる。 9.ロープウェイ待ち時間と携帯電波状況 八丁坂を下っている途中で、「本日混雑のため、これよりロープウェイ乗車の整理券配布を開始します。」という放送が聞こえてきた。前日、日帰りで帰ったメンバーは、ほぼ同じ時間に千畳敷に戻ったが、待ち時間は10分から20分だったとのことで、連休中日の方が混んでいたようだ。整理券配布の放送を聞いてから約30分で千畳敷に着いたが、我々の待ち時間は1時間20分ほどだった。ホテル千畳敷の食堂でソースかつ丼を食べて時間を過ごした。 昨年、紅葉シーズンに来たときは2時間以上の待ちだったので、それよりはかなりましな状況だったと思う。 今回は、バテバテだったこともあり、要所ごとにスマホを確認しなかったので、ポイントごとの電波状況は逐一把握できなかった。分かった範囲では、宝剣山荘は1階食堂でドコモはかろうじて電波が来たが、玄関前の広場ではほぼ圏外だった。濃ヶ池ではドコモは圏内だった。木曽駒ヶ岳の山頂は、昨年秋ではドコモ圏内だった。千畳敷はもちろんドコモ圏内である。 |
その他周辺情報 | こまくさの湯(入浴610円) http://www.komakusanoyu.com/ 露天風呂もあり、清潔感のある温泉。併設食堂では、ソースかつ丼などのほか、地ビール、地酒、つまみなどもある。 バス停「菅の台」(「菅の台BC」のひとつ「しらび平」寄り)で降りれば目の前にある。また、こまくさの湯から「菅の台BC」まで徒歩5分ほど。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
軽アイゼン
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ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ファーストエイドキット
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