那須周回 沼ッ原〜南月山〜朝日岳〜隠居倉〜三斗小屋温泉
- GPS
- 08:12
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,174m
- 下り
- 1,174m
コースタイム
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 6:00
天候 | 27日 晴れ 28日 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
沼ッ原登山口〜白笹山〜南月山 危険箇所はありません。白笹山の山頂は展望なし。ここから緩く下って緩く登り返すと南月山山頂。南月山山頂は開けていて展望もあり休憩するには絶好ですが、那須特有の強風の時は停滞は厳しいでしょう。 南月山〜日の出平〜牛ヶ首〜峰の茶屋跡小屋 南月山から茶臼岳の西側を巻くようにトラバースして行きます。ここまでの樹林帯歩きからは開放され、展望抜群のとても気持ちがいいコースになります。途中、火山の噴煙がモクモクと上がってるすぐ下を通過するので、あまり休憩等はせずに通過した方がいいでしょう。 茶臼岳に登るのであれば、牛ヶ首の分岐からロープウェイ方面に進むか、峰の茶屋跡小屋から茶臼岳へ向かう事になります。 過去に何回か登ってるので、今回は茶臼岳はパス。 峰の茶屋跡小屋〜朝日岳 まず小屋の目の前にある剣ヶ峰に向かいますが、夏は右側をトラバースするように登山道が続いてます。その後は岩稜帯になります。 登山道は鎖が整備されており、見た目よりも簡単に歩けます。三点支持で慎重に登るような箇所もないのでスリップや落石にさえ気を付けて歩けば問題ないと思います。 朝日岳周辺の岩稜帯はとても見応えがあります。一見すると北アルプスにいるんじゃないかと思わせるような急峻な岩場が連なっており、初めて訪れると、「え?あそこ歩くの?」とちょっとびびってしまうが、登山道は比較的安全な所しか歩かないので心配は無用かと思います。 朝日岳〜隠居倉〜三斗小屋温泉 朝日岳に登り、朝日の肩まで戻ってきたら三本槍方面に少し登ると熊見曽根東端に着く。ここから西側に伸びてる尾根を辿ると隠居倉である。ここの稜線は一気に人も減り、しかも左手には朝日岳や剣ヶ峰、茶臼岳、右手には三本槍、そして右手前方には、流石山、大倉山、三倉山の素晴らしい稜線が広がるとても気持ちがいいコースです。今回歩いた中では1番気持ちよく歩けました。熊見曽根や隠居倉でゆっくり休憩したら、隠居倉から一気に300m程激下ると三斗小屋温泉であります。 三斗小屋温泉〜沼ッ原登山口 この日は朝から雨が強く、濡れて滑りやすくはなっていたが、整備はされておりおおむね歩きやすい道でした。 ただ煙草屋旅館の御主人いわく、このルートは人より熊の方が多いとの事なので、多少覚悟は必要かもしれません。ルートの7割くらいは道の両側が熊笹に覆われているので、いつ熊が飛び出してくるかドキドキしながら歩いたが、今回は出会う事はありませんでした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
シェラフ
携帯トイレ
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感想
山を始める前、もう10年前くらいに連れと秘湯巡りをしていた時がある。
東北の秘湯を巡り、北関東にも足を伸ばすようになって、群馬や栃木の秘湯の多さに驚かされた。
その内に歩いてしか行けないような秘湯が出てきて、特に栃木県の奥鬼怒温泉や、那須塩原温泉、湯西川温泉や川治温泉等はとても味わい深く深く印象に残っている。
今回訪れた三斗小屋温泉は、歩いてしか行けない温泉なのはもちろんだが、最短でも二時間の登山をしてたどり着ける温泉である。
山をやってる今では二時間登る事など容易いが、当時は登山などした事もなく、歩いて辿り着く温泉は同じ山域の北温泉や奥鬼怒の加仁湯くらいであった。日光澤や手白澤にはまだ訪れた事がない。
登山をしない者にとっては三斗小屋温泉は中々ハードルが高い秘湯巡りな訳だが、昔に一度宿に電話をして予約をした時があった。しかしその時は生憎の悪天候で、登山をしない我々には辿り着けないだろうと判断して泣く泣くキャンセルした。
その時、確かに電話でキャンセルしたはずが、宿の方でうまく伝わっていなかったらしく、予約してる2名がまだ到着しないとの事で軽い遭難騒ぎになってしまい、麓のキャンプ場でゴロゴロしてる我々の携帯に警察の方から電話が来たりしてしまった事もあった。
その後もタイミングが合えば訪れようと予約の電話をした時もあったが、満室等で中々訪れる機会がなかった。
今回、この三斗小屋温泉に行こうかと決めたのは前日の金曜日である。
コロナのせいで宿も宿泊客を半分に減らしてるというし、さすがに前日予約は無理だろうとダメ元で電話してみると、テン場は一杯だが宿は空いてるという。
これはラッキーと思い、急いで準備して出発となった。いよいよ10年越しの三斗小屋温泉である。気持ちが高鳴った。
ルートは、過去に何回か利用してる峠の茶屋からではなく、沼ッ原登山口を選択。そこからまだ歩いた事のない南月山から朝日岳に抜けて、隠居倉から三斗小屋温泉に繋がる道を辿る事にした。
温泉まで最短の2時間の3倍はかかるルートだが、10年前なら無理だが今は景色を楽しみながらのんびり歩く事も出来るだろう。
出発の土曜日は天気もよく、那須の山々を最高の展望の中歩く事が出来た。稜線では風が心地よく、虫もいない快適な旅となった。
足取りも軽くて思ったより早く煙草屋旅館に着いてしまったが、露天風呂に入りビールを飲み昼寝をして美味しいご飯を食べてと、まさにその時間は極楽であった。
コロナ対策で宿泊客を減らしてるおかげか、この日の宿泊客は20名程だったと思う。これが満室で倍以上の人数だとお風呂の時なども中々のんびりは出来ないんじゃないかと思った。
コロナは憎いが、今回はいいタイミングで来れたと思いたい。
下山日は朝から土砂降りだったが、朝から雨の中歩き出すのは久々だなぁと思うとそんな苦でもなく、2時間程の雨の下山を楽しみながら下りる事が出来た。熊には警戒しながらだったが。
我々は今まで営業小屋に泊まった事は一度もない。色々理由があるが毎回泊まりの時はテン泊が基本である。小屋に泊まる時も東北の山小屋は避難小屋であり、マットやシュラフ、ご飯や酒などは全て自分で荷揚げが当たり前である。
今回、酒は数本持って行ったが、泊まりなのにこの荷物の軽さはなんだ?と可笑しくなってしまった。
三斗小屋温泉は山小屋ではなく旅館であるが、登山と温泉の両方を堪能出来て、ご飯も美味しく頂けて、贅沢な時間を過ごさせて頂いた。
三斗小屋温泉の魅力は人それぞれあるだろうが、私はやはりその佇まいだと思う。山形に肘折温泉という大好きな場所があるが、もちろん規模は違うがそことなんとなく雰囲気が似てる気がした。
今回、ここに来るのに10年かかったが、次はまた10年後あたりに再訪出来るようにこれからも山を歩き続けたいと思った。その時は今度はテントを担いで来るのもいいかもしれない。
その体力が残っていればの話だが。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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念願の三斗小屋温泉に行ってたんですね。
歩いてしか行けない秘湯、なんとも魅力的です。
軽いザックでゆるゆると宿でくつろぐ、これ以上の贅沢はないですね。
那須の山はまだ一度も訪れてことがないので、新鮮に山並みを楽しませてもらいました!
manimaniさん、こんちわ。
東北から出たのも久々でしたのでいい気分転換になりました。
栃木は秘湯巡りをしてた時によく行ってたので、その頃を思い出して懐かしい気持ちになりました。
那須はいい山が揃ってるし、麓にも温泉やキャンプ場や土産屋さんが豊富なので楽しめますよ👍
関東方面、コロナでダメなのかと思ってたらやってるんですね
歩いてしか行けない温泉に二人で訪れるなんて良い感じですね
うちも真似してみたいけど相方がウンと言ってくれない
chicken_manさん、こんちわ。
三斗小屋温泉は宿泊客を半分にするなどして対応していました。部屋もみんな個室なのであまり接触機会はない感じでしたね。
ここはかなりオススメですよ。是非奥様を説得して訪れる事をオススメします😁
ただ紅葉シーズンが一番混むらしいですよ。
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