★立山〜剱岳(室堂から・剱沢テント泊)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,996m
- 下り
- 1,988m
コースタイム
- 山行
- 4:01
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 5:15
天候 | 二日とも、かーいせーい! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・始発7:00のケーブルカーで美女平まで、美女平からのバスは臨時便が出て、8:00過ぎには室堂に到着 ・帰りも臨時便が出たので、乗客が多ければ時刻表に関係なく運行してくれるみたいです |
コース状況/ 危険箇所等 |
【室堂〜一ノ越】 ・まさかの室堂からしっかり雪道でビックリ(二日目には溶けていました) ・ほとんど遊歩道なので、凍結でもしていない限り何の問題もありません 【一ノ越〜別山】 ・雪は深い所で足首くらい、予想よりは深かったもののふわふわだったので、アイゼン着けている人は見当たりませんでした ・心強いトレースがあったので辿りましたが、無かったら何処歩くべきか迷うかも ・展望は絶景しか見えないと言っても過言じゃないです、特に別山からの剱岳は圧巻、別山をまく道もありますがおススメできません 【別山〜剱沢キャンプ場】 ・剱御前小屋から剱沢に降りる道の上の方は若干凍結しており、2日目はアイゼンを着けている方も見受けられました ・別山から剱沢に降りる分岐に気付かず、剱御前小屋まで行ってしまいました、ボケてます 【剣沢キャンプ場】 ・剱岳のロケーションが、素晴らしいテントサイトです ・水場はたいへん水量豊富です(無料) 【剣沢キャンプ場〜剱岳】 ・北斜面には雪がついていましたが、凍結はしていなかったので、アイゼンは使用しませんでした ・ところどころ浮石が多いので、落石に注意が必要です ・ペンキマークが豊富にあるので、よく確認しながら進めば、無雪期にロストすることはないと思います ・カニのタテバイ、ヨコバイは普通に怖いです 下を見てはいけません ・剱岳頂上は360度の大絶景で、感動もんです ・剣山荘を過ぎると、水場はありません 【雷鳥坂】 ・小石ゴロゴロの道で、若干滑りやすいです 雪はほとんどありませんでした ・多くの人が歩く道で、迷うことはありません ・終始、大日連山方面の美しい紅葉が見渡せる、気持ちの良いルートです 【雷鳥沢〜室堂】 ・二日目だったので、雪は完全に溶けていました ・非常によく整備された遊歩道ですが、階段が多くてつらかったです ・室堂に近づくにつれて、観光客で賑やかになります (注)積雪などの情報は、10月7日・8日のものです |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
今年は天気の悪い日が多くて、パッとしない山行が続いてしまいましたが、今回こそは台風一過の晴天を信じて、はるばる富山まで遠征して来ました。
一日目、高速道路で向かう途中で雨が降ったりして若干心配しましたが、立山に着いて見ると素晴らしい青空。室堂へ向かうバスの車窓から仰ぎ見た山並みは、なんと初冠雪で真っ白というオマケまで付いていました。
前回来た時は日曜日だったので、雄山までの道は大変な人出でごった返していましたが、今回は平日で降雪後という事もあってかずいぶんと人が少なめ。渋滞もほとんど無く、余裕を持って絶景を楽しめました。雄山から先は初めて歩く道。予想以上の積雪にはちょっとビックリですが、凍結はしておらず、ありがたいトレースがしっかりあったので、それほど危険は感じません。別山手前の分岐では山頂を巻く近道を行こうか、少し迷いましたが、巻かなくて正解。別山の山頂に出ると今山行のメイン、剱岳の偉容が圧倒的スケールで目に飛び込んできます。その姿は峻嶮そのもの、中世の人々が地獄の山として恐れたのも無理はありませんね。人を寄せ付けないような迫力に、あまり信心深いとは言えない僕も、さすがに畏れを覚えました。
剱沢キャンプ場に着いてテントを設営したら、さっそく剱沢小屋へ。目的はもちろんビールです。しかしテントに戻って飲み始めたらなんか頭が痛い、いつも山ではロング缶3本なのに2本でギブアップ。食欲もあまりないので早々にシュラフに潜り込み、寒い夜をじっと耐えました。
二日目、朝4時過ぎに起床、昨日の頭痛はすっかり無くなっていました。山酔いだったのか、ただの寝不足だったのか。何はともあれ5時過ぎに、たぶんテントサイトでは一番早立ちで、ヘッデンを点けて元気に剱岳に向けて出発しました。
剣山荘に近づいてくると、一服剱の辺りに取付く単独登山者のライトが見えます、もしかしたら昨日別山から剱御前小屋の辺りまで同行し、剱岳での再会を約束した広島のお兄さん、剣山荘に宿泊したはずだからあれかもな〜、とか思いましたが、とっても速すぎて全く追いつけそうになーい。北方稜線方面に行くと言っていたので、再開は果たせないでしょう。心の中でエールを送っておきました。
早立ちした甲斐あってか全くの渋滞知らずで、途中で会った登山者も2組だけ。西から吹き上げる風の音だけが静けさを許さない、という中での登山になりました。そして、8時前には遂に憧れの剱岳に登頂。誰も居ない快晴の山頂で、360度のパノラマを目いっぱい堪能して五感を研ぎ澄ませると、心の底から感動が湧き上がりました。山登りをやってて本当に良かった。この感動はきっと一生忘れることは無いでしょう。
今回の山行では天候が恵まれただけに、いろいろなところから噴煙を上げる御嶽の姿がはっきりと見え、そのたびに胸が痛み、悲しみと畏怖を感じました。
この場をお借りしまして、御嶽山噴火の犠牲者の方々のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
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