三股から蝶ヶ岳越え、横尾経由 奥穂高岳(往復累積標高差3,964m)体力の限界に挑戦!
- GPS
- 22:03
- 距離
- 37.4km
- 登り
- 4,701m
- 下り
- 4,688m
コースタイム
- 山行
- 11:23
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 12:46
天候 | 1日目 晴! 2日目 晴のち霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今年は残雪が多くアイゼン必要との情報もあり持参しましたが、全く使用しませんでした。危険個所はほとんどありませんが、挙げるとしたら穂高岳山荘直下のザイテングラートの一部と奥穂高岳山頂から穂高岳山荘への下山ルートの一部だと思います。 |
その他周辺情報 | 穂高岳山荘の混雑状態はほどほどと言ったところ。一人一枚の布団&スペースが確保できました。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
以前より念願の奥穂高岳に挑戦。
上高地から1泊2日とか2泊3日では月並みで面白くないし、この時期の上高地は混んでいるので駐車場確保、バスの乗車待ち等も面倒。ならば、自宅から北アルプス登山口で一番アクセスのよい三股から行ってみようと思い立ちました。
三股ならば自宅から車で1時間30〜40分、駐車場も無料。こんなによい条件はありません。涸沢泊まりなら2日目がきつくなるだろうと思い、できるだけ早出し、穂高岳山荘1泊を目標に三股出発を4時としました。
<1日目>
【三股駐車場】
早朝3時40分頃到着。真っ暗で全体の様子が分からないが、昨日からの登山客でほぼ満車状態。でもよく探して見るとちょうどよい駐車スペースを発見。ラッキー!少し後から来た車は路肩に止めていたようです。
簡単に、サンドイッチで食事を済ませ出発。
【三股登山口〜蝶ヶ岳山頂】
登山口で登山届を一緒に書いている人がいたので、こんなに早い時間帯に登り始めるなんて同じようなことを考える人がいるもんだなあと思いそのまま後をついて行くと途中で追いついてしまったので「どちらまで?」と声をかけると「蝶ヶ岳往復」とのこと。「お宅はどちらまで?」と聞き返されたので奥穂高とも言えず「横尾辺りまで足を延ばしてみようかな」と曖昧な返事をして追い越して行きました。
まめうち平までは下ってくる人はなく急登が始まる頃になって下山してくる人が増え始め、通りすがら「どこから?」「早いね」と口々に声をかけられました。途中、また「どこまで?」と聞かれ、やはり奥穂高とは言えず「上高地の辺りまで足を伸ばそうかな」と曖昧な返事に終始。
何年か前に三股から蝶ヶ岳山頂まで3時間程で登ったので今回も同じくらいのつもりでしたが、今回は3時間40分と大幅オーバー。後の行程が長いので焦って体力も余計に消耗してしまったようだ。それでも焦っても仕方がないし小腹もすいたのでおにぎりとサンドイッチで朝食。
【蝶ヶ岳山頂〜横尾】
槍穂高の絶景を眺めながら、横尾までの分岐点までゆっくりとした稜線歩きを楽しんだ後、横尾までは樹林帯をひたすらに下り続けます。飽きるほど下り続け疲労もかなり溜まってきたところ「なんちゃって槍見台」で槍の姿に励まされ横尾まで下ってきました。林の向こうに横尾山荘が見えてきたときはさすがにホットする気分でした。
【横尾〜涸沢】
横尾までに準備した500cc×3本の水をすべて使い果たしカラカラ状態。水場で何杯も水を飲んで涸沢までの分としてさらに500cc×2本を給水。暑さでかなり水分を消費するらしくこんなに飲んでも尿が全く出ない。熱中症にでもなるとまずいので塩分補給を充分しながらさらに歩き続ける。涸沢小屋に12時まで着ければ、そこから3時間で穂高岳山荘までたどり着けると思いながら歩くも、暑さと体力の消耗で涸沢小屋で1泊の思いが何度も頭をよぎる。結局12時半頃涸沢小屋に到着し昼食含め20分程度の長めの休憩。気を取り直し、涸沢小屋を出発。
【涸沢〜穂高岳山荘】
やはりここからがきつい。途中わずかに雪渓横断しザイテングラートの取付点に到着。疲労蓄積のせいかわからないがやたらと息切れがして進んでは休んでの繰り返し。何とか2時間10分程度で山荘に到着。宿泊の受付で、「今日はどこから?」と聞かれ一瞬戸惑いながら「三股です」と答えると「...。」すかさず「三股から蝶ヶ岳を越え横尾からきました」と答える。宿泊届に丸をする欄がないらしくしばし戸惑った様子で「すごいですね」と言いながら何か書き込んでいました。
【穂高岳山荘〜奥穂高岳山頂〜穂高岳山荘】
ここまで来るともう疲労困憊で、奥穂高山頂アタックは明日にしようかとも思ったのですが、周りの人達に聞いてみると翌日は天気が下り坂とのこと、山頂までは1時間半程度とのことなので当日のうちに山頂を目指すことに。山荘脇の登山道はすぐに鎖と階段の連続。最後の力を振り絞って何とか山頂に登頂成功!山荘まで下山してきた時にはさすがにホットする気分でした。
<2日目>
4時半頃目が覚め外を見ると真っ赤な朝焼け。ご来光を拝みつつ無事の下山を祈願。
5時頃下山開始、途中涸沢小屋で朝食兼ねた休憩、9時少し前には横尾到着。軽く休んで蝶ヶ岳に向けて登頂開始。
途中の「なんちゃって槍見台」ではきれいな槍の姿を見られたものの、樹林帯を登り切って稜線に出たところ、槍穂高は頂上付近がすべてガスに覆われて昨日のような姿は見られず。雲の切れ間に下ってきたザイテングラートの一部を見ながら次回の再会を期して下山開始。
2時半頃に再び三股の駐車場に帰還。長い2日間の行程を終えたのでありました。
無事帰還感謝。
1泊2日で往復することばかりに気を取られて標高差はあまり意識していませんでしたが、帰ってきて調べてみると、
三股:1,350m→蝶ヶ岳山頂:2,677m=標高差1,327m
横尾:1,615m→奥穂高岳山頂:3,190m=標高差1,575m
横尾:1,615m→蝶ヶ岳山頂:2,677m=標高差1,062m
1日目:2,902m、2日目:1,062m、合計:3,964mの大変な高さを登ったことに。
改めて自分でも驚いた次第です。
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