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Yamareco

記録ID: 771734
全員に公開
ハイキング
霊仙・伊吹・藤原

鈴鹿・藤原岳(聖宝寺〜大貝戸道周回)

2015年11月23日(月) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
9.1km
登り
1,078m
下り
1,078m

コースタイム

日帰り
山行
4:17
休憩
0:40
合計
4:57
8:28
10
8:38
8:40
15
鳴谷神社
9:13
9:14
39
えん堤乗越点
9:53
9:53
13
裏道三合目
10:06
10:06
10
10:16
10:20
20
裏道六合目
10:40
10:40
18
10:58
10:58
20
11:18
11:20
18
11:38
11:44
11
11:55
12:05
16
12:21
12:21
6
12:27
12:30
18
12:48
12:48
11
12:59
13:01
13
表登山道三合目
13:14
13:18
7
13:25
西藤原駅
天候 薄曇り(時々薄日指す)
過去天気図(気象庁) 2015年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
近鉄富田駅より三岐鉄道三岐線・終点の西藤原駅へ。車道を道なりに歩き、鳴谷神社から石段を上がった聖宝寺(トイレあり)の境内を右裏に回り込んだところに登山口あり。表登山道の大貝戸コース登山口に大駐車場・休憩所・靴洗い場あり。
コース状況/
危険箇所等
聖宝寺ルート上部は落葉時にコース取りがやや分かりにくい箇所あるものの、要所にペンキマーク・赤テープ・ケルンあり。表参道コースはハイカーも多く、特段の危険・不明箇所等ナシ。
前夜、京都より桑名へ移動、サービス業ランキングのトップレベル・スーパーH宿泊。06:30から健康朝食とり出発!
2015年11月23日 06:52撮影 by  SBM303SH, SHARP
3
11/23 6:52
前夜、京都より桑名へ移動、サービス業ランキングのトップレベル・スーパーH宿泊。06:30から健康朝食とり出発!
JR富田駅。無人ですがSUICAは使えます。三岐鉄道乗換え駅の近鉄富田まで徒歩移動ですが、道案内図がなく、ルーファイ必要!?
2015年11月23日 07:16撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
11/23 7:16
JR富田駅。無人ですがSUICAは使えます。三岐鉄道乗換え駅の近鉄富田まで徒歩移動ですが、道案内図がなく、ルーファイ必要!?
街道筋の古い街並みを眺めつつ、スマホのナビに導かれ移動。昔の旅人はどうやってルーファイしたんでしょう?
2015年11月23日 07:19撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
11/23 7:19
街道筋の古い街並みを眺めつつ、スマホのナビに導かれ移動。昔の旅人はどうやってルーファイしたんでしょう?
徒歩4分でJR駅より遥かに立派な近鉄富田駅着。今のところ青空も覗き、まずまずの天気。
2015年11月23日 07:24撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 7:24
徒歩4分でJR駅より遥かに立派な近鉄富田駅着。今のところ青空も覗き、まずまずの天気。
三岐鉄道三岐線は、どうやら西武線の古い車両を使ってる模様。所沢工場の銘板あり。キップは昔懐かしの硬券!
2015年11月23日 07:28撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 7:28
三岐鉄道三岐線は、どうやら西武線の古い車両を使ってる模様。所沢工場の銘板あり。キップは昔懐かしの硬券!
なかなか縁起の良い駅名ですね。
2015年11月23日 08:08撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 8:08
なかなか縁起の良い駅名ですね。
藤原岳方面、見えてきました。上空は青空も覗いてますが、山頂付近は雲が掛かってます。
2015年11月23日 08:09撮影 by  SBM303SH, SHARP
11/23 8:09
藤原岳方面、見えてきました。上空は青空も覗いてますが、山頂付近は雲が掛かってます。
藤原岳東面は石灰採掘で関東の武甲山同様、痛々しい姿。手前の貨物車で山体の一部を切り出され、国内のセメント供給を支えてます
2015年11月23日 08:21撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 8:21
藤原岳東面は石灰採掘で関東の武甲山同様、痛々しい姿。手前の貨物車で山体の一部を切り出され、国内のセメント供給を支えてます
西藤原駅着。SL風のユニークな駅舎です。
2015年11月23日 08:28撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 8:28
西藤原駅着。SL風のユニークな駅舎です。
山頂方面、今のところ青空も。東北面は険しい岩場。
2015年11月23日 08:30撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 8:30
山頂方面、今のところ青空も。東北面は険しい岩場。
ここは表の登山口。今日は裏の聖宝寺ルートから登っていきます。
2015年11月23日 08:32撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 8:32
ここは表の登山口。今日は裏の聖宝寺ルートから登っていきます。
鳴谷神社。聖宝寺の守護神、山の神様を祀るという不思議な関係。
2015年11月23日 08:41撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 8:41
鳴谷神社。聖宝寺の守護神、山の神様を祀るという不思議な関係。
猿の親子?が山門の脇を固めてます。
2015年11月23日 08:42撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 8:42
猿の親子?が山門の脇を固めてます。
ここが裏登山道入口。はじめの一歩を踏み出します。
2015年11月23日 08:44撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 8:44
ここが裏登山道入口。はじめの一歩を踏み出します。
聖宝寺着。もみじ祭開催中、月末まで夜間のライトアップあります。キレイそう!
2015年11月23日 08:52撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 8:52
聖宝寺着。もみじ祭開催中、月末まで夜間のライトアップあります。キレイそう!
凄い砂防ダム。三重県の豪雨災害の激しさを物語ります。
2015年11月23日 09:07撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 9:07
凄い砂防ダム。三重県の豪雨災害の激しさを物語ります。
砂防ダムを右側から乗越し、沢を渡渉。冷たくて美味しい沢水が流れてます。
2015年11月23日 09:12撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 9:12
砂防ダムを右側から乗越し、沢を渡渉。冷たくて美味しい沢水が流れてます。
ここも五筋の滝が流れ、キレイです。
2015年11月23日 09:14撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 9:14
ここも五筋の滝が流れ、キレイです。
確かにクマも出そう。コミカルな看板ですが…
2015年11月23日 09:16撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 9:16
確かにクマも出そう。コミカルな看板ですが…
道はここから暫く涸れ沢の中を行きます。
2015年11月23日 09:33撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 9:33
道はここから暫く涸れ沢の中を行きます。
杉の植林帯をジグザグに登っていきます。間もなく4合目。
2015年11月23日 09:57撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 9:57
杉の植林帯をジグザグに登っていきます。間もなく4合目。
六合目到着。尾根筋に出ると、道はなだらかに。
2015年11月23日 10:17撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 10:17
六合目到着。尾根筋に出ると、道はなだらかに。
下界に湖が見えます。だいぶ雲が上がってきました…
2015年11月23日 10:48撮影 by  SBM303SH, SHARP
11/23 10:48
下界に湖が見えます。だいぶ雲が上がってきました…
9合目着。向こう側は石灰採掘現場。
2015年11月23日 10:56撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 10:56
9合目着。向こう側は石灰採掘現場。
紅葉の残り香。ナンテンの実でしょうか。
2015年11月23日 10:57撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 10:57
紅葉の残り香。ナンテンの実でしょうか。
まだ下界がよく見えてます。
2015年11月23日 11:15撮影 by  SBM303SH, SHARP
11/23 11:15
まだ下界がよく見えてます。
藤原山荘着。立派なトイレ
2015年11月23日 11:17撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 11:17
藤原山荘着。立派なトイレ
目指す藤原岳がいよいよ眼前に。
2015年11月23日 11:20撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 11:20
目指す藤原岳がいよいよ眼前に。
ステキな草紅葉のプロムナード。
2015年11月23日 11:21撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 11:21
ステキな草紅葉のプロムナード。
山頂北隣の天狗塚。岩がゴロゴロ…
2015年11月23日 11:24撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 11:24
山頂北隣の天狗塚。岩がゴロゴロ…
石灰のカルスト大地。山口の秋吉台のようです。
2015年11月23日 11:26撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 11:26
石灰のカルスト大地。山口の秋吉台のようです。
頂上直下、見えてるうちにパノラマを、その1。
2015年11月23日 11:31撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
11/23 11:31
頂上直下、見えてるうちにパノラマを、その1。
パノラマその2。
2015年11月23日 11:31撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 11:31
パノラマその2。
パノラマその3。
2015年11月23日 11:32撮影 by  SBM303SH, SHARP
11/23 11:32
パノラマその3。
下界もまだ見えてます。
2015年11月23日 11:32撮影 by  SBM303SH, SHARP
11/23 11:32
下界もまだ見えてます。
ミニカルスト。間もなく頂上。
2015年11月23日 11:34撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 11:34
ミニカルスト。間もなく頂上。
頂上到着。北面の展望。
2015年11月23日 11:38撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 11:38
頂上到着。北面の展望。
こちらも鈴鹿の山々が連なります。
2015年11月23日 11:39撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 11:39
こちらも鈴鹿の山々が連なります。
山頂写真撮ってもらいました。風強く、身体が冷えます…
2015年11月23日 11:41撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 11:41
山頂写真撮ってもらいました。風強く、身体が冷えます…
草紅葉と緑の地衣類がパステル画のよう。
2015年11月23日 11:45撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 11:45
草紅葉と緑の地衣類がパステル画のよう。
小屋に戻り、ベンチで軽く昼食。
2015年11月23日 11:54撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 11:54
小屋に戻り、ベンチで軽く昼食。
さて、そろそろ下山しましょう。来た時より視界が拓けたような…。
2015年11月23日 12:06撮影 by  SBM303SH, SHARP
11/23 12:06
さて、そろそろ下山しましょう。来た時より視界が拓けたような…。
ここにも紅葉の残り香。下界に雨雲が湧いてきました…
2015年11月23日 12:19撮影 by  SBM303SH, SHARP
11/23 12:19
ここにも紅葉の残り香。下界に雨雲が湧いてきました…
8合目に戻ってきました。帰路はここからメジャーな大貝戸道へ。
2015年11月23日 12:26撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
11/23 12:26
8合目に戻ってきました。帰路はここからメジャーな大貝戸道へ。
七合目。ここにも紅葉の残照。
2015年11月23日 12:35撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 12:35
七合目。ここにも紅葉の残照。
ウワァー、薄日が射し、赤黄まだらの紅葉がキレイ!!
2015年11月23日 12:43撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 12:43
ウワァー、薄日が射し、赤黄まだらの紅葉がキレイ!!
五合目。このあたり、木々の紅葉は終了、地面がキレイな赤黄模様。
2015年11月23日 12:47撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
11/23 12:47
五合目。このあたり、木々の紅葉は終了、地面がキレイな赤黄模様。
このあたりは「黄色ゾーン」ですね!
2015年11月23日 12:49撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
11/23 12:49
このあたりは「黄色ゾーン」ですね!
黄色ゾーン通過中。思わず足が止まります…
2015年11月23日 12:52撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 12:52
黄色ゾーン通過中。思わず足が止まります…
一合目、神武神社着。今日も無事下りてきました。
2015年11月23日 13:13撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
11/23 13:13
一合目、神武神社着。今日も無事下りてきました。
こちら側には立派な休憩所、登山ポストと足洗場まであります!
2015年11月23日 13:14撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 13:14
こちら側には立派な休憩所、登山ポストと足洗場まであります!
表登山口より。さすがに山頂方面はガスがかかってきました…
2015年11月23日 13:18撮影 by  SBM303SH, SHARP
11/23 13:18
表登山口より。さすがに山頂方面はガスがかかってきました…
藤原岳全景が望めます。雨にも降られず、登山口での参拝が効いたのでしょうか。
2015年11月23日 13:20撮影 by  SBM303SH, SHARP
11/23 13:20
藤原岳全景が望めます。雨にも降られず、登山口での参拝が効いたのでしょうか。
帰りも超古い西武線車両。三岐鉄道は西武鉄道と特別なご縁があるのでしょうか?
2015年11月23日 13:29撮影 by  SBM303SH, SHARP
4
11/23 13:29
帰りも超古い西武線車両。三岐鉄道は西武鉄道と特別なご縁があるのでしょうか?
西藤原駅には、古いSL車両やポケットSLパークもあり、子供連れでも楽しめそうです。
2015年11月23日 13:31撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
11/23 13:31
西藤原駅には、古いSL車両やポケットSLパークもあり、子供連れでも楽しめそうです。
「シルバーシート」、懐かしい!昭和の昔にタイムスリップした気分…
2015年11月23日 13:33撮影 by  SBM303SH, SHARP
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11/23 13:33
「シルバーシート」、懐かしい!昭和の昔にタイムスリップした気分…
(おまけ)桑名市内の銭湯に歩いていくついでに、旧東海道の面影を辿るプチ観光。
2015年11月23日 15:03撮影 by  SBM303SH, SHARP
11/23 15:03
(おまけ)桑名市内の銭湯に歩いていくついでに、旧東海道の面影を辿るプチ観光。
(おまけ2)桑名市内唯一の銭湯「七里のわたしゆ」。ここで山の汗を流しサッパリ。すぐ近くに、本物の旧東海道「七里の渡し」跡地があります。
2015年11月23日 15:07撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
11/23 15:07
(おまけ2)桑名市内唯一の銭湯「七里のわたしゆ」。ここで山の汗を流しサッパリ。すぐ近くに、本物の旧東海道「七里の渡し」跡地があります。

感想

三連休名山ツアー、最終日のターゲットはアプローチの不便な「不遇の山」が多い日本300山には珍しく、ローカル私鉄の終点からイージーアクセスの鈴鹿・藤原岳です。前夜、愛宕山下山後に京都から桑名へ移動、同地の格安・スーパーホテルで鋭気を養います。雨模様の天気予報が心配だったものの、健康朝食を朝7時前にいただいてホテルを出ると、青空が覗き薄日も射すまずまずのハイキング日和。
 本日最初の関門は、JR富田駅から近鉄富田駅への乗り換え。徒歩5分前後の道のりながら、見知らぬ土地で市街地を勘に頼って歩くと、よく方角も分からなくなってロストする苦い経験があり、本日はスマホのナビに頼り切って慎重に移動。JR駅より遥かに立派な近鉄駅に無事到着すると、目指す三岐鉄道はICカード一切不可、キップは何と懐かしの硬券。同駅の端っこに慎ましく停車する西藤原行き電車は、これまたレトロな旧西武線車両。思わず昭和の昔にタイムスリップした錯覚に陥り、学生時代、国鉄全線踏破した頃の「乗り鉄」の血が微かに騒ぐのを感じます。
 ともあれ、本日は当方も完全「ヤマラー」の出で立ちにて、「鉄分」含有を悟られぬよう、さりげなく沿線風景など撮影しつつ、初乗りローカル私鉄の旅を楽しみます。藤原岳方面は雲は多めながら、上空に青空も覗き、何とか雨に降られず山頂まで歩ければ、と期待を持たせます。途中、関東の武甲山同様に痛々しく山肌を採掘された藤原岳東面が見えてきますが、東藤原駅には太平洋セメントの石灰搬出車両が多数連なり、日々身を削られる藤原岳から悲鳴が聞こえてくるようでした。
 そうこうするうち、列車の乗客は小生の他数名となり、閑散とした旧西武線車両は定刻に西藤原駅到着。SLテイスト溢れる駅舎を微笑ましく見送り、本日の山歩きはここからスタート。表参道への分岐を左手に見送り、登山口に位置する聖宝寺の「守護神」という妖しい?関係の鳴谷神社で安全登山のお詣り。石段を気合いで登っていくと、程なく紅葉真っ盛り、モミジ祭りで夜間ライトアップも実施中という聖宝寺到着。協力金を払えば境内の鮮やかな紅葉も楽しめますが、本日は先を急ぐため、素通りして右手の林道から裏登山道へ入ります。
 少し歩くと、沢の出合でいきなり要塞のような砂防堰堤出現。この地域の水害の凄まじいパワーを推察しながらこの堰堤を乗越すと、道はつづら折りの急登となります。いつしか傾斜が緩くなり、涸れ沢状の区間を通過すると、ガイドブックのコースタイムをかなりオーバーしてようやく三合目到着。藤原岳恐るべし、と頑張ってペースを上げますが、五合目、七合目(この辺りは間隔が短く、どんどん標高が稼げます)と歩を進めるうち、地元ハイカーと思しき若者3人組が楽しくお喋りし、歓声を上げながらドンドン近づいてきます。ここまで来ると、連日の山歩きの疲労も溜まり、正直かなりシンドイのですが、地元の若い衆には負けられん、と年寄りの冷水で更にのしのしと登っていきます。
 やっとの思いで追っ手?を振り切り、表登山道との合流点・八合目に到着すると、今度は近郊から表の大貝戸道を登って来られたらしいベテラン男女3人組と行き合います。裏登山道の様子など聞かれたので、「お寺の紅葉はキレイですが、他にはこれという見所はありません」と応ずると、「間もなく雨も降り出しそうだし、サッサと山頂を往復して来た道を帰ろう」との反応。このお三方も結構なハイペースで、今度はベテラン3人組に追い立てられる格好で、ヘロヘロになりながら、何とか頂稜の一角の鞍部に建つ立派な藤原山荘到着。
 そろそろお腹も空いてきて、温かい小屋の中で昼食休憩したい欲求をグッとこらえ、指呼の間にあるお椀型の愛らしい藤原岳山頂を目指します。草紅葉の素敵なプロムナード、峨々とした天狗岩の偉容や山口の秋吉台を彷彿とさせるカルスト台地の景観など楽しみながら、一頭足で藤原岳展望台・兼山頂に到着。四周の鈴鹿の山々が望める幸運に感謝し、強風と寒さに震えつつ、先着のソロ男性に証拠写真をお願いします。
 山頂でのひとときを楽しむ余裕もなく、程なく登ってこられたベテラン3人組&山ボーイ・山ガール達の嬌声と喧騒に追い立てられるように、そそくさと山頂を後にして、風も穏やかな藤原山荘前でようやく待望のランチタイム。山荘一帯は今整備工事中ですが、ここに泊まれば、御池岳方面への縦走など、鈴鹿の山歩きがガッツリ楽しめそうです。「一見さん」の当方は、15分弱で昼食休憩を終え、雨が降り出す前に、と名残惜しいのどかな頂稜台地を出発。下山路はオーソドックスに表登山道を辿り、コースタイムオーバーしまくりの登りとは打って変わって、実質1時間強で山麓の立派な神武神社・休憩所に降り立ちます。ここで登山靴&スパッツの汚れを落とし、心身まで清められた心持ちで無事出発点の西藤原駅帰着。明らかな「鉄ちゃんグループ」の方々に混じって、1時間1~2本のローカルな三岐線に程よいタイミングで間に合い、往路より更にレトロな昭和40年代ぐらいの西武線オンボロ車両に揺られ、山・鉄道共に魅力満喫の小ツアーを終えました。桑名のホテルに戻った後、帰りの新幹線まで時間的に少し余裕が持てたため、桑名市内唯一の銭湯「七里のわたしゆ」で入浴したついでに、近くの旧東海道唯一の海路「七里の渡し」跡周辺をプチ観光することができました。
 ということで、今シーズンの300山巡礼の旅も、本ツアーをもって一応の締め括りとなりそうです。残るはいよいよ13座、夏道ナシ・残雪期限定の3山(野伏ヶ岳、猿ヶ馬場、景鶴)をどう攻略するか、最後の1座としてキープしておいた箱根山の火山活動による入山規制がいつ解除されるかなど、来期以降の懸案もまだまだ残されており、ここから先が文字通りの胸突き八丁となりそうです。今期の山歩きを無事に終えられたことに感謝しつつ、冬場は来シーズンに備え、スキー等で基礎体力の維持・向上を図ることとしたく思います。ヤマレコユーザーの皆様も、どうぞ良いお年をお迎え下さい! 

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