大文字山(だいもんじやま)
最終更新:ヤマレコ/YamaReco
「五山送り火」で知られる京都の里山
大文字山は標高465mで、京都市にあります。京都盆地の東に連なる"東山"の一角を担う山ですが、東山の主峰・如意ヶ岳の西峰とされることもあります。
市街地からよく見え、京都の伝統行事「五山送り火」の山として有名です。
お盆は大の字の炎が浮かぶ
五山送り火が行われるのは、毎年8月16日の夜です。5つの山に大きな送り火を灯し、ご先祖の御霊をあの世へと導きます。
大文字山の斜面は山名の通り「大」の字に火が焚かれます。
松明を燃やす火床の周囲は木が無く、京都市街や愛宕山を一望できます。
ここまでは比較的短い時間で登れるため、ハイキングコースとして人気があります。
京都・大阪の街並みを見晴らす
山頂には三等三角点と菱形基線測点が据えられています。また、いくつかのベンチが設置されており休憩に適しています。
眺めは良く、京都市街や大阪市街、金剛山地も見渡すことができます。
山麓で歴史探訪も
大文字山の麓は銀閣寺や南禅寺など有名寺院が点在しており、歴史を感じる散策もできます。
また、最寄り駅の蹴上駅周辺はインクラインの跡地が残る桜の名所です。
インクラインは船を台車に載せて運ぶ傾斜鉄道で、水路間の標高差を解消するために利用されていました。
インクラインの下に掘られた「ねじりまんぽ」と呼ばれる歩行者用トンネルも見どころです。トンネル内の壁は、渦を巻くように煉瓦が敷かれており、見ていると不思議な感覚を覚えます。
登山口 |
慈照寺(銀閣寺) 霊鑑寺 南禅寺 蹴上駅 |
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