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最終更新:jj1xgo
手軽に登れる北八ヶ岳の活火山
北横岳は、八ヶ岳連峰の北八ヶ岳エリアに聳える双耳峰です。2つのピークは標高2480mの北峰と、標高2472mの南峰です。
国土地理院が公表している山名は「横岳」ですが、南八ヶ岳エリアにも同名の横岳があり、便宜的に北横岳と呼ばれています。
中腹までロープウェイが利用でき、登山初心者や家族登山によく選ばれる一座です。ロープウェイは1年中運行しており、積雪期は比較的手軽に雪山登山を楽しむことができます。
気象庁指定の活火山
八ヶ岳連峰はフォッサマグナの中央に位置する火山群で、北横岳は気象庁が指定する活火山です。山体を構成するのは厚い溶岩流と溶岩ドームで、その表面は針葉樹に覆われています。
周辺には七ツ池、亀甲池、双子池などいくつもの湖沼があります。これらの池は、火山活動で作られた地形に水が溜まり生まれました。
北横岳を含む北八ヶ岳エリアでは、「縞枯れ現象」がよく発生しています。これは、山肌に立ち枯れた木のまとまりが現れる現象で、遠目に見ると白い縞模様のようです。
縞枯れ現象の要因はいくつか考えられており、一説によれば、林床が溶岩のため土壌が乏しく、樹木が育ちにくいからとされています。
この縞模様は年々、標高を上げながら移動します。枯木の下では幼樹が育ち、新たに成木が枯れることで、樹木の世代交代が繰り返されています。
展望台のような山頂部
登山道は主に樹林帯ですが、山頂に近づくと草木は無くなります。
どちらの山頂も広々としており、北峰には修那羅大天武(しゅならだいてんぶ)と刻まれた大岩が据えられています。一方で南峰には、三等三角点が埋設されています。
遮る物が無いため、風が強く吹き付けることがあります。防風と防寒対策をしっかりと備えて登る必要があります。
見晴らしは優れており、ひと際目を引くのは間近に座す蓼科山です。その背後は北アルプスが優美に連なります。
翻って見遣れば、たおやかな北八ヶ岳から峻険な南八ヶ岳へと、切れ目なく続く山並みを眺めることができます。
御嶽山、中央アルプス、南アルプスの眺望も秀逸です。
冬でも利用できる山小屋
北八ヶ岳エリアには山小屋がいくつもあり、その多くが通年営業をしています。
日帰り登山が十分可能な山域ですが、山小屋に宿泊して北八ヶ岳を巡る行程も人気です。
山頂に最も近い山小屋は北横岳ヒュッテで、夕食で頂ける温かい鍋料理が名物です。
ロープウェイ山頂駅からすぐの縞枯山荘は、三角屋根が特徴的です。
冬はテレマークスキーの体験講習会や、バックカントリーツアーを開催しています。
登山初心者の味方・北八ヶ岳ロープウェイ
「北八ヶ岳ロープウェイ」の存在は、北横岳を人気たらしめている要素のひとつです。高さ2237mまで一気に稼ぐため、歩行時間をぐっと縮めることができます。
ロープウェイの山頂駅(坪庭駅)を降りると、「坪庭」と呼ばれるすり鉢状の地形が広がっています。八ヶ岳最後の噴火でできたとされており、溶岩台地にハイマツが茂り、高山植物も楚々と咲いています。
森林限界を越えない標高でありながら、高地に芽吹く植物が見られ、植生の高低逆転現象が起こっている特異な場所です。
坪庭には遊歩道が周回して敷かれており、観光客もよく訪れています。
ロープウェイ乗車の最短コース
1時間52分 3.6km
北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅(45分)→北横岳ヒュッテ(19分)→北横岳南峰(3分)→北横岳北峰(2分)→北横岳南峰(11分)→北横岳ヒュッテ(32分)→北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅
(登山口:北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅)
登山口 |
北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅 北八ヶ岳ロープウエイ山麓駅 大河原峠 竜源橋 麦草峠 駐車場 |
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周辺の山小屋 |
北横岳ヒュッテ 縞枯山荘 |
基本情報
標高 | 2480m |
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場所 | 北緯36度05分14秒, 東経138度19分12秒 |
山頂 |
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山の解説 - [出典:Wikipedia]
北横岳(きたよこだけ)または横岳(よこだけ)は、八ヶ岳連峰北部(北八ヶ岳)の山である。本来の正しい名称は横岳であるが、同じ八ヶ岳のわずか10 kmほど南(南八ヶ岳)に同名の横岳があるため、より標高の低い北八ヶ岳の横岳は、区別のため便宜的に北横岳と称されることが多い。八ヶ岳火山列の端部に位置し、厚い溶岩流と溶岩円頂丘からなる、東西4 km, 南北2 kmの小規模な火山である。2016年から約900-700年前に噴火しており、2003年、気象庁による活火山見直し作業において活火山に指定された。
山頂は南北に分かれ、標高は南峰が2,471.6 m, 北峰が2,480 mである。ただし三角点が南峰にあるため、低い方の南峰の標高をもって横岳の標高とされる場合が多い。山頂近辺のごくわずかな一角が森林限界を超え、ハイマツ帯となっている他、縞枯山との鞍部の標高2,200 mあまりの一帯(坪庭)にもハイマツが密生している。通常、ハイマツ帯は亜高山帯針葉樹林の上部に位置するが、ここでは坪庭のハイマツ帯の上部に亜高山帯針葉樹林があるという植生の逆転現象が起こっている。これは、おそらく単純に気温の条件によるのではなく、坪庭周辺がきわめて土壌の乏しい溶岩地帯であることと関係があると思われる。
また、南隣に隣接する縞枯山とともに、大規模な縞枯れ現象が見られる。これはモミ属のシラビソ・オオシラビソが一斉に立ち枯れ、その跡に稚樹が一斉に成長して、またある年月で一斉に立ち枯れるというサイクルを繰り返すため、その立ち枯れが標高に沿って帯状に見え、なおかつ、その帯が年々わずかずつ移動していく現象である。
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