賤母山は、岐阜県中津川市と長野県南木曽町に跨り、三角点は有していないが、地形図上に山名が記載されている山である。
旧長野県山口村に位置していたが、2005年に当村が岐阜県中津川市と越県合併した為、県境の山となった。
賤母天然生林として、かつては山麓に遊歩道も整備された事もあったが、現在は荒廃し廃道状態である。賤母山自体にも登山道は無く、各ガイドブック類にもまず登場する事の無い不遇の山である。
ただし下草が生育していない為、バリエーションコースとしては歩き易い。また賤母天然生林は、200年近く人の手が殆ど加えられていなかったので、山中で大木と出会う事が出来、展望は無いが意外と楽しめる山でもある。