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ポリュックス(Pollux) / Polluce(伊)

最終更新:ベルクハイル
アーベントロートのカストール(右手)とポリュックス(左手) 写真一覧へ グレンツ氷河から望む、ポリュックス(左)とカストール(右) 写真一覧へ ポリュックスまで雪田を歩く。
ポリュックス南西稜への取り付き。
ポリュックス山頂への最後の雪稜。登りやすい。
基本情報
標高 4092m
場所 北緯45度55分39秒, 東経07度47分06秒
カシミール3D
ポリュックス(Pollux;4092m)は、スイス中南部のヴァリス(Wallis/Valais)山群の一峰である。スイスとイタリアの国境稜線上に位置しており、すぐ東側には、兄弟峰とされるカストール(Castor;4228m)がある。西側にはブライトホルン(Breithorn;4163m)がある。

カストールとポリュックスの2つの峰は、かなり隣接していることから、2つ合わせて、Zwillinge(ツヴィリング(独);英語の“Geminii “、日本語に訳すと「双子の峰」)とも呼ばれる(文献1)、(文献2)。
カストールよりも標高は低く、かつ、登山起点のクラインマッターホルンから距離が近いので、カストールよりかなり登りやすい4000m峰である。

カストール(Castor)とポリュックス(Pollux)という山の名前は、ギリシャ神話(文献2では「ローマ神話」)に由来し、また星座の双子座にあるα星とβ星に付けられた名前でもある(文献1)、(文献2)。
カストールとポリュックスとの間は、なだらかなコル状となっており、「ツヴィリングスヨッホ」“Zwillingsjoch”という名前が付いている(文献2)。

ポリュックスの初登頂は、1864年8月に、J. Jacotと2人のガイドによりなされた。

ポリュックスへの一般的な登攀ルートは、スイス側のクラインマッターホルン (Klein Matterhorn;3883m)からがポピュラーである。
クラインマッターホルン(駅)まではロープウエーを利用し、そこからブライトホルン(Breithorn;4163m)の南面に広がる氷河雪原をトラバースぎみに進み、カストールとポリュックスと間のツヴィリングスヨッホ(Zwillingsjoch;3846m)で主稜線に出る。そこから短い南西稜(岩稜)を登攀して頂上に至る(文献1)。
 東側に隣接するカストール(Castor)も合わせて登られることも多い。

クラインマッターホルンからポリュックス山頂まで、登りで約4時間。標高差は約600m。
登攀ルートの難易度は、フレンチグレードで、PD。
ピッチグレードは、一部、グレード兇硫媾蠅あるが、大部分がグレード機I慌肋紊離レヴァスが最も注意すべき点である。

なおポリュックスの標高は、(文献1)と(文献2)では、4092mであるが、スイス政府のネット地形図では、4089mと、出典によって違いがある。


※ 本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)(文献1)、 ウイキペディア英語版の、"Pollux(mountain)" の項(文献2)を参照して記載した。


※ ウイキペディア英語版の、ポリュックス(Pollux(mountain ))の項

https://en.wikipedia.org/wiki/Pollux_(mountain)
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