美ヶ原は、長野県の松本市、上田市、長和町にまたがる高原です。
日本百名山に選定されており、最高地点は標高2034mの王ヶ頭です。
台上の地形で、火山性堆積物の隆起と浸食によって作られたと考えられています。
平原は南北8kmに及び、詩人・尾崎喜八が「世界の天井が抜けたかと思う」と詠んだほどです。
かつては御嶽信仰の遙拝の場所として登られていました。
現在は、学校登山やハイキングなどで親しまれています。

日本アルプスを贅沢に眺める地

美ヶ原高原全体では、日本百名山のうち41座を見渡すことができます。
日本の3000m峰に至っては、21座のうち農鳥岳を除く20座を見ることができます。
まさに日本の屋根の展望台。晴れた日は、山座同定に気分が上がります。

穏やかな高原ウォークが魅力

春から秋にかけては、200頭以上の牛が放牧され、牧歌的な雰囲気を醸し出します。
また高原の中ほどには、美しの塔がぽつんと建っています。
霧鐘を備えた避難塔で、遭難事故をきっかけに作られました。
現在は美ヶ原のシンボルとなっており、ここで結婚式を挙げるカップルもいます。

雲上のリゾートとしても定評

美ヶ原高原内のホテルに宿泊すれば、温泉やアクティビティも楽しめます。
冬には、スノーシュートレッキングや雪上車ツアーが体験できます。
星が降る広野の夜景はロマンチックです。