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蓼科山(たてしなやま) / 諏訪富士/高井山/飯盛山/黒斑山/女ノ神山

最終更新:Yamaotoko7

滑らかなシルエットの八ヶ岳北端の山

"蓼科山"
"蓼科山"

蓼科山は八ヶ岳連峰の最北に位置するコニーデ型の火山で、日本百名山に選定されています。標高は2531mで、裾野を広げた端整な円錐形から「諏訪富士」とも呼ばれます。
なだらかな北八ヶ岳においては目を引く存在であり、古くから農民に信仰されていました。

"蓼科山頂ヒュッテ:ビジンサマピンバッチ"
"蓼科山頂ヒュッテ:ビジンサマピンバッチ"

「女の神山」という別名を持ち、「ビジンサマ」なる山の神が住むと言い伝えられます。ビジンサマは黒い雲に包まれた球体で、赤や青のビラビラした紙のようなものを下げながら空を飛ぶそうです。これが山を通る日は、農作業を休むという風習がありました。

味わい深い森を持つ

"蓼科山登山道:ツガの原生林"
"蓼科山登山道:ツガの原生林"

山腹は木々に覆われ、カラマツ、シラビソ、コメツガなどの針葉樹が、趣のある世界を醸し出します。

"縞枯れ現象"
"縞枯れ現象"

北東の前掛山付近では、立ち枯れた木のまとまりが、山の表面に白い縞模様を作る「縞枯れ現象」が見られます。この縞模様は年々、標高を上げながら移動します。枯木の下では幼樹が育ち、新たに成木が枯れることで、樹木の世代交代が繰り返されています。
また、コイワカガミやコケモモなどの楚々とした花も見られます。

火山の名残を見せる山頂

"蓼科神社奥社"
"蓼科神社奥社"

山頂部は、広く溶岩石が敷き詰められた台地で、遠望からは想像がつかない様相です。
中央部はやや凹んでおり、蓼科神社の奥社と鳥居があります。

"蓼科山山頂より白樺湖や霧ヶ峰を望む"
"蓼科山山頂より白樺湖や霧ヶ峰を望む"

"蓼科山山頂より南八ヶ岳の峰々を望む"
"蓼科山山頂より南八ヶ岳の峰々を望む"

眺望は良く、眼下には白樺湖、霧ヶ峰と美ヶ原、間近には八ヶ岳連峰が見えます。
日本アルプスや、御嶽山、浅間山も良く見渡せ、富士山も確認できます。

溶岩がごろつく登山道

"モデルコース(七合目登山口〜蓼科山)"
"モデルコース(七合目登山口〜蓼科山)"

3時間42分/4.6km
七合目登山口(102分)→蓼科山荘(40分)→蓼科山(22分)→蓼科山荘(58分)→七合目登山口

"蓼科山七合目登山口"
"蓼科山七合目登山口"

日帰り山行が可能で、家族登山や学校登山でも選ばれる山です。
最短コースは、「一の鳥居」がある七合目登山口からです。短いながらも変化に富み、登り応えのある道のりです。
始めは笹原の中の緩やかな登山道です。針葉樹の原生林に入ると徐々に岩が多くなり、傾斜もきつくなってきます。
「天狗の露地」は登山道脇のガレた斜面で、景色が開けています。

"蓼科山登山道:岩場の急登"
"蓼科山登山道:岩場の急登"

将軍平より上は、さらに大きな溶岩がごろごろとしています。森林限界を越えると、頂上は間もなくです。

"双子池"
"双子池"

山小屋に宿泊し、蓼科山を経て北八ヶ岳を巡る行程も人気です。
双子池や亀甲池などの山上湖は、苔むしてひっそりとした樹林の中にあり、神秘的な美しさです。亀甲池は、底の土が亀の甲羅のような模様をしています。

雪山登山入門の山

"蓼科山登山道(積雪期)"
"蓼科山登山道(積雪期)"

蓼科山は雪山登山も盛んです。
木々が風の影響を和らげるため比較的登りやすく、きらきらと輝く樹氷が目を楽しませてくれます。

"蓼科山山頂台地(積雪期)"
"蓼科山山頂台地(積雪期)"

頂上部から望む雪の高峰は素晴らしく、足元に広がる雪原は別世界のようです。ただし遮る物がないため、しっかりとした装備と防風対策は必須です。
登山口 蓼科山7合目登山口
女ノ神茶屋・蓼科山登山口
大河原峠
竜源橋
周辺の山小屋 蓼科山頂ヒュッテ
蓼科山荘
大河原ヒュッテ
基本情報
標高 2531m
場所 北緯36度06分13秒, 東経138度17分41秒
カシミール3D
山頂
展望ポイント

山の解説 - [出典:Wikipedia]

蓼科山(たてしなやま)は、八ヶ岳連峰の北端に位置する標高の火山。コニーデと呼ばれる台地状の火山に、円錐型のトロイデを重ねた複式火山。諏訪から仰ぐと優美な円錐型に見えることから、諏訪富士の別名も持つ。山体は八ヶ岳中信高原国定公園に含まれる。日本百名山のひとつ。途中(七合目)には将軍平がある。

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    八ヶ岳連峰の最北端に位置する蓼科山。 その整った山容から「諏訪富士」とも呼ばれ、四季を通じて多くの登山者を迎えています。 特に七合目からのルートは初心者〜初級者向きのコースとして知られ、比較的短時間で山頂に立つことができます。
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