山コーヒー
それは山で飲む珈琲のこと。
山ごはん後のお楽しみ&デザートタイム、あるいは景色の良い所や山頂などお気に入りの場面で、自分の好きな珈琲を好きなように愉しみたい。
アイテムの紹介と珈琲の淹れ方
山コーヒー
珈琲アイテムなどの紹介や自己流の楽しみも兼ねて行きます。
私の場合はオーソドックスにドリップ方式。
また、こちらも山ビールのヤマノートと同様、カテゴリーが良くわからないので『山ごはんレシピ』にしてあります。
コーヒーミル
アウトドア用にも適したポーレックスのコーヒーミル。
これは一度に約20gの豆を挽けるミニタイプ(大容量モデルもある)
粉の粗さもツマミで細かく調整可能ながら、ペーパードリップに適する粗さはだいたい決まっているので、事前に好みの設定にしておけば良い。
普段は特にノーメンテで、たまに粗さの確認を行う程度。洗うのも年に一度くらいと良い加減です。
モンベル コンパクトドリッパー
コンパクトに折り畳めて、洗って繰り返し使えるエコノミカルでエコロジカルなコーヒードリッパー(特許取得済)。約60マイクロメートルの目を持つマイクロ・メッシュ地でドリップすることによって、旨味が凝縮されたアロマオイルを透過し、豆本来の味を楽しめます。コーヒーだけでなく、お茶にも使用できます。市販のペーパーフィルターとの併用も可能。
との事であります。ドン(゜゜;)!
その辺の棒切れなどを拾って使うのがアウトドアちっくでワイルドな山コーヒー風情を醸し出してくれます。
ただし、ペーパーフィルターレスはエコロジカルと言えるのでしょうけれど、上記写真のような沢で淹れる場合を除けば、山では少人数で1回淹れるだけに限られるのが実情で、やはりペーパーを介した方が無難。
これはペーパーフィルターレスなメッシュを採用した他社のドリッパーでも同様です。
手で持って淹れる荒業。
森林限界を超える山に棒切れなど落ちてはいない。
(゜゜)ん?某ブログで垂れてるのーがきと違うですって?
ざわ・・
ざわっ・・
(゜゜;)(;゜゜)
ユニフレーム コーヒーバネット cute(1〜2人用)
やはり定番のユニフレームが山コーヒーに適する。
文句なしの素晴らしい一品。
もはや山コーヒーでのドリッパーの頂点(と、言ってもいい)。
ペーパーフィルターは専用設計されたメーカー純正もありますが、一般的なフィルターでも問題なく使えます。
専用フィルターについては後述。
ユニフレーム コーヒーバネット grande(4人用)
こちらはひと回り大きな4人用のグランデ(中央)
もしこれからドリッパーを買うのなら、例え単独行がメインの方でもこのグランデを激しくお勧めします。
小は大を兼ねれなくとも大は小を兼ねる!
その差は見た目以上に大きく、重さや嵩張りなどは見た目以上に小さい。
キュートとグランデの違い
遠近感の出たこの写真では判りづらいのですが、容量の大きさの他に、足にあたる三角の部分の大きさ。実はこの差が大きく、それがそのまま使い勝っての良さとして効いてくるのです(右がグランデ、ペーパーは同じサイズの一般フィルター)。
それが良くわかる動画を最後に用意してあります(゜゜)
動画は特別に編集した訳ではないので恐縮でありますが、ご確認いただければ幸いです。
と言う訳で、これからバネットの購入を考えているのなら、大きいグランデを!
私といたしましても、今になって思うに、どうせならグランデを二つ買っておけば良かったと思っておる次第でございます。
大丈夫!例えソロで淹れる時でも大は小を兼ねています。
それに単独時でも1〜2杯分多めに淹れたとしても良いじゃないですか。近くの山ガールさんにでも差し上げれば良い事ありますよ、きっと。
まぁこれは私の得意技ですがね(゜゜;)
ペーパーフィルター
これはコーヒーバネット用に専用設計されたユニフレーム純正ペーパーフィルター。大きさはキュート(シェラも同一)、グランデのそれぞれサイズが2種類。
専用設計だけあってとても使いやすく、写真の通り円錐形状が特徴。
しかし写真の通り、やや下に突き出るので、受けるカップの大きさに寄っては、落した珈琲と干渉しないよう配慮が必要なケースもある。
これもアウトドアコーヒーのワザのひとつ!
フィルターを外側に折ってセットしておくと、内側によれるのを防ぐと当時に、フチいっぱいまで膨らんでも張力を生かせるので効率良く淹れる事が可能。
風が吹いたりお湯の注ぎ方によっては紙がよれたり、フチいっぱいまで膨らむと溢れる事が良くある。
こうしておく事によって安心して淹れる事が出来る。
お湯を沸かして珈琲を淹れる
淹れ方はセオリー通りが美味しい珈琲の最大のコツ。
私もソロや少人数の場合は基本通りに淹れます。普段から珈琲を飲まれる方なら基本的セオリーなどはご存知でしょう。
だがッ、
山ではそう行かない場合もある。多人数分を一度に淹れる、気温が極寒、酔っぱらっている(゜゜;)・・などなど
しかしッ、
山ではそんなに神経質にならずに楽しんでも良い。
蒸らしとか湯の温度とか、注ぎ方やアクの処置などは、適当にやるくらいでも悪くはない・・・事もある。
多少の失敗も山の景色が補ってくれますよ。たぶん。
山専ボトルは珈琲に最適
山専ボトル(THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル)は珈琲に最適!
プロが使う珈琲ポット並みに細く注ぐ事が可能。
一旦ヤカンで沸かしたお湯をわざわざ山専ボトルに移して淹れたくなるくらいに適する。
あるいは、もともと保温力が高いので、冬場の日帰りくらいなら、朝に作ったお湯でそのまま淹れる事もできます。
更には、気温が低い環境では、この山専ボトルやサーモスを受け皿にして落すと言う手段にもなるし、作り置きしておく場合にも便利。
フィルターを替えて多めに淹れる時も、落しているうちに冷めてしまうのを防げる。ただし、これはサーモスの使用を白湯オンリーに限っているのなら使えない。
冬場の大人数時のコーヒー
上記でも触れていますが、冬場に大人数分を一度に淹れようとすると、どうしても珈琲が冷めてしまう。
そこで抽出したコーヒーを再加熱。味とか風味とか香りとかの犠牲など、極寒の世界では微々たるモノ。極寒の中ではアツいコーヒーがより美味いものです。
ただし、沸騰するまで熱するのは好ましくありません。
寒い時こそアツいコーヒーが美味しい。
コーヒー豆
軽井沢の丸山珈琲
以下は長野県在住の筆者個人に傾向した話です、ご了承を。
今まで様々な粉や豆、さらには自己流ブレンドなども試しましたが、現在落ち着いているのは写真にある軽井沢丸山珈琲。
正確には丸山珈琲とツルヤ(長野県東信地区を拠点に展開するスーパー)とのコラボ商品。
豆110gと程よい内容量が最大の決め手。
珈琲は豆の種類や淹れ方なども重要ですが、鮮度もそれ以上と言っても良いくらいに重要。つまり酸化が最大の敵。
その時に、この一袋110gが威力を発揮してくるのです。
粉より豆の方が酸化具合は抑えらる傾向があるとは言え、焙煎したて、挽きたてにより近い方が良い。
こまめに新鮮な豆を買う。結局これに落ちついた訳です。
下記にある粉のケースの場合でも、110gを開封して1回で使い切れば鮮度の良いコーヒーが楽しめる。
2015年4月の増税に伴い120gから110gへ減量と事実上の値上げがあって、その10gの差がかなり大きいのですが(特に粉のタイプ)、グラム単位で購入できる専門店が近くにない田舎においては、多過ぎず少な過ぎずの110gが近所のスーパーで400円くらいで簡単に購入できるのは有難い。
難点を挙げれば、種類が豊富な粉売り(110g&300gの2タイプあり)に対し、豆で売られるタイプは種類が少ないこと。
ただしこれはツルヤの場合。丸山珈琲の直営店などでは様々な珈琲豆を買う事が出来ます。
また、基本的に山では豆を持参して挽くわけですが、人数が多い場合は豆ではなく粉を持って行く事もあります。その場合はこの丸山珈琲の110g粉タイプ。10人前後なら1回で使い切れるうえに、前記の通り、粉は豆と違ってバリエーションが豊富。
尚、普段の家飲みでは、粉で買ってきたものを飲んでいます。本当は家でも豆から挽いて楽しむくらいの余裕があれば良いのですが、なかなか。
【以下は丸山珈琲のウェブ】
軽井沢で生まれたコーヒー専門店、丸山珈琲。素材そのものの持ち味を生かす、丸山珈琲独自の焙煎技術によって焙煎された香り高い高品質のコーヒーは、様々なお客様から高い評価をいただいております。店舗情報、通信販売、世界のコーヒー情報も。
一杯分の個別パックも山では使いやすい。
色々な種類が出ていますね。
ただし味はあまり期待できません。
有名コーヒー屋さんの珈琲パック。
コーヒーカップを忘れて、ランチのインスタント味噌汁カップで代用しています(゜゜;)
山コーヒー
トリプルドリップは大人数時の醍醐味です。
注ぎフチのないコッフェルから割り箸を介して細く注ぐ山流の注ぎ方。
写真はyoneyamaさんのデモ。
まわりのメンバーから『伊達にyoneyamaさんじゃない!』と歓声があがりました。
これは更に進化させたトリプルドリップ。
どこが違うのか上の写真とよく見比べてみて下さい。
イゲタ状に組んだ割り箸が崩れないように、涙ぐましい、ある工夫を施してあります。
珈琲に肉球マシュマロを浮かべる
思わず歓声があがります!
同お猫様のマシュマロ珈琲
kinta兄さん、いつもありがとうございます。
ペーパーフィルターを切らしてキッチンペーパーで代用した図。
案外普通に淹れられました。
バネットを忘れて、ペーパーフィルターを手で持って淹れる図。
この時のシーンは、2016年総集編動画で登場する予定。スコーンと行ってますorz
酔っぱらって、ドリッパーにセットしたコーヒーを受け皿のコッヘルごとひっくり返してしまい、粉を拾っている図。
セットしたコーヒーの取扱いにも注意。
拾って頂いているのはkintakunteさん。
(kinta兄さんがひっくり返した訳ではありません)
これはkinta兄さんのコーヒードリッパー。
晩秋の木島平カヤの平キャンプにて、初使用のお披露目。
確かtanigawaさんも同じモデルを使われていたはず。
これはdanbeさんのアウトドア用コーヒードリッパー(左)とのコラボ。
GSI ウルトラライト ジャバドリップ アウトドア用コーヒードリッパー。
軽量なうえ、容量も大きく、高さもあるのでコーヒー受けとの干渉もない。
二木港雪さんのコーヒー
まるで藤岡弘、さんのような見事なお湯さばきでした。
新富士バーナー(SOTO)はスポンサー様でございます。
白馬乗鞍ニキハウスにて。
エスプレッソコーヒー
上高地小梨平にて。
山での珈琲写真は多くありますが、このように風景を入れて撮った写真が意外と少ない。
せっかく景色の良い山で愉しむコーヒー。
これからは背景も意識して珈琲写真を撮っていきたい。
イルカさんにもコーヒーを
燕岳にて
山コーヒー
(゜゜)
尚、焙煎についてものーがきを垂れれば良いのですが、
何分にも当方シロートゆえ、
自分で焙煎するなんて崇高な事は出来ず、ウンチクを語る事は叶いません。
お許しいただきたくござ候。
キャンプの朝
モーニングコーヒー
美味しいデザートとともにいただくキャンプ珈琲
キャンプ珈琲
個人的には特にお気に入りの一枚。
皆さんも素敵な山コーヒーライフを!
珈琲だけでなく、珈琲タイムのデザート写真やキャンプなどのアウトドアシーンも含まれ、写真は全てexifデータを生かしてあります。
山ビールのページほどは写真は多くはありませんのでご安心を(゜゜)!
また、山ビールのページと同じく現在進行形のページとなっておりますので今後もヨロシクどうぞ
参考動画
2015年総集編ヤマレコ版 - YouTube
動画は2015年総集編ヤマレコ編集版ですが、山コーヒーのシーンもチラホラ出て来ます。
尚、前記『コーヒーバネット、キュートとグランデの違い』で触れている問題のシーンは4分12秒ほどの場面で登場します。
サイズの大きなグランデなら、動画のような惨事にはなりません。
そしてッ!
コーヒーの場面だけでなく、全体を通しても面白く見れる動画となっておりますので、どうぞ最初からお楽しみ下さい。
うむ、こっちも頑張っちゃったね
ソロや少人数時に味を追求するコーヒーも良いけど、皆でわいわいドリップも山コーヒーの楽しみですね。
>山ガールさんにでも差し上げれば良い事ありますよ、きっと。まぁこれは私の得意技ですがね(゜゜;)
個人的には、その得意技とやらのイイコトあった話も聞かせて欲しいものです
少し加筆、修正しました。
珈琲豆の鮮度について。コーヒー豆の見出しの軽井沢丸山珈琲の2番目の写真の欄。
ペーパーフィルターの写真など、わざわざこの為だけにセッティングした写真まで撮っていますが、後になってこうすれば良かったとか、アレを書くべきだったとか出てくるから難しいですね。動画編集もそう。
珈琲なんて飲まずとも山を楽しめるし、人は生きて行ける。
しかしだからこそ、珈琲の淹れ方や愉しみ方、何より味わう時の気持ちが大切になってくると思うのです。
maronさんからお褒め頂いたコメント、ボスにも差し上げます
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