ビバークとは、予期せぬアクシデントで、その場で一夜を明かさなくてはならない緊急泊(フォーストビバーク)があります。悪天候の場合は、ツエルトを持っていれば雨に濡れなくていいのですが、無ければエマージェンシーシートにくるまったり、傘やビニール袋なども利用して、なんとか朝を迎えます。
究極は、シェルターも何もなしでの着たまんまの「野宿」です。
反面、テントや寝袋・炊事用具など重い装備を避けて、身軽に行動するために最初からビバークすることを前提にしたビバーク(フォーカストビバーク)もあります。
私の経験上では、夕暮れ時体力も消耗し、おまけに道をロストして彷徨い始めた時に、ヘッデンを点けて行動を続けるか・・・がビバークのポイントだと思います。勿論、「道」がはっきりとしていて、ヘッデンもあれば(要替え電池)ビバークの必要性は、極端な体力消耗やケガをしていない限り、あまり感じませんので行動を続けます。特に、悲しいかな明日は「仕事」がある場合は、無理しても下山しなければなりません。
究極は、シェルターも何もなしでの着たまんまの「野宿」です。
反面、テントや寝袋・炊事用具など重い装備を避けて、身軽に行動するために最初からビバークすることを前提にしたビバーク(フォーカストビバーク)もあります。
私の経験上では、夕暮れ時体力も消耗し、おまけに道をロストして彷徨い始めた時に、ヘッデンを点けて行動を続けるか・・・がビバークのポイントだと思います。勿論、「道」がはっきりとしていて、ヘッデンもあれば(要替え電池)ビバークの必要性は、極端な体力消耗やケガをしていない限り、あまり感じませんので行動を続けます。特に、悲しいかな明日は「仕事」がある場合は、無理しても下山しなければなりません。
フォーストビバーク(緊急)
例 1 (厳冬期富士山)
背中、お中のダブルザックに、ボストンバックにスーパーの袋に入れた食料品等、合計60kgを大石小屋まで担ぎ上げました。
このように、大石小屋前に大量の食糧や水、重たいツーリングテント(モンベルクロノスドーム1)を担ぎ上げ、BC(ベースキャンプ)を設営。
厳冬期富士でビバーク?に・・・
下山して、連続二日目を狙います。
たらふく美味しいモノを食べ、仮眠後の午後9時前にサミット(山頂)目指して登り始めました。早朝出発だと、吹きおろしの「夜明け前の大洗礼」の爆風を喰らいますので、それを避けるためにこの時間の出発を狙いました。
しかし、登り始めてから何だか体の調子が思わしくなく、宝永山を越えた6合目付近から嘔吐に頭痛が襲い、歩くのもままならぬ状態に陥りました。
高山病でなく、ノロウイルスに感染したかと思われる症状でした。
とても歩ける状態でなく、おまけにアイスバーン地帯です。辺りは平たんな所はなく、横にもなれません。
「下山を決意」しましたが、フラフラでアイゼンを蹴り込むのも力が入りません。
そこで、六合目小屋跡の僅かな平坦地(つるん つるんのアイスバーンですがっ)を求めて、必死でアイスバーンの斜面を降りて行きました。
ピッケルをぶち込んで、それをアンカーにして体が流れないように、スリングで体を固定し、ユニクロダウンジャケットとベストを着こんで、エマージェンシーシートに体を包み込んで、朝までビバークを決め込みました。
たらふく美味しいモノを食べ、仮眠後の午後9時前にサミット(山頂)目指して登り始めました。早朝出発だと、吹きおろしの「夜明け前の大洗礼」の爆風を喰らいますので、それを避けるためにこの時間の出発を狙いました。
しかし、登り始めてから何だか体の調子が思わしくなく、宝永山を越えた6合目付近から嘔吐に頭痛が襲い、歩くのもままならぬ状態に陥りました。
高山病でなく、ノロウイルスに感染したかと思われる症状でした。
とても歩ける状態でなく、おまけにアイスバーン地帯です。辺りは平たんな所はなく、横にもなれません。
「下山を決意」しましたが、フラフラでアイゼンを蹴り込むのも力が入りません。
そこで、六合目小屋跡の僅かな平坦地(つるん つるんのアイスバーンですがっ)を求めて、必死でアイスバーンの斜面を降りて行きました。
ピッケルをぶち込んで、それをアンカーにして体が流れないように、スリングで体を固定し、ユニクロダウンジャケットとベストを着こんで、エマージェンシーシートに体を包み込んで、朝までビバークを決め込みました。
フォーストビバーク 例2 台風直下大峰小笹谷
台風の進路が東寄りから急に西寄りに変わり、台風直下の中を悪谷を進む羽目になりました。
小笹大滝(50m以上)の中間ルーフに逃げ込みました。
フォーストビバーク(例)3 マンガ沢 彷徨い
食糧もほぼないので、夜が明けたら道を探し回るよりも、この悪沢を下降した方が速いと思い、懸垂下降を数十回行って、車までたどり着いたのを思い出しました。
この谷は、後から調べますと左側に村に続く小路がありました。古い情報は、右手の林道のトンネルでしたが、今はそれは崩壊して何処にもその痕さえ見受けられませんでした。
道に迷ったら谷に下るのはご法度ですが、ロープと下降器があれば、谷を下ることも可能になります。
道に迷ったら谷に下るのはご法度ですが、ロープと下降器があれば、谷を下ることも可能になります。
フォーカストビバーク(あらかじめ予定)例1 六甲山
六甲山の岩場ルートを登り、山頂でツエルトビバークします。コレは緊急でなくあらかじめ、予定を立てたビバーク(フォーカストビバーク)です。
フォーカストビバーク(例)2 大峰山脈 ナイトハイク 弥山 八経ヶ岳
軽量・ナイトハイクなら、早朝に近畿最高峰1915mに立つことができます。
六甲全山縦走往復 野宿
六甲山頂に着いたのは、もう夕方近くになってしまいました?
この時期は、もうヘッデンが要ります。
膝が痛いのと、眠たいのとで 神社の空き地で寝込んでしまいました。はい、野宿です。
この日も往復ができずに復路の摩耶山でバスに乗りました。70km程でリタイヤを決めたのは、寝不足ではなくて、膝の痛みでした。
登る形態の用途に応じて・・・
このように、ビバークを上手く活用できれば 重い荷物から解放されますが、快適さは全く期待できません。
しかし、万が一の為に ペットボトル一本分くらいの嵩だけのツエルトは、ザックの隅に出も入れっぱなしでも 良さそうですね。せめて、エマージェンシーシートを入れておくだけでも 安心感が違います。
皆様もこの夏 フォーカストビバークにチャレンジされてみたらいかがでしょう。
ただ、低山では 害虫(藪蚊 ブヨ アブ ヒル マダニなど)が野宿では避けられません。ツエルトは、下部が底割れしていますし、入り口も隙間がありますので、それらの侵入は避けられません。
その点、テントならしっかりと害虫から身を守ってくれます。
降雨が全く予想できない程のお天気ならば、フライシートを持っていかずに、テント本体だけという選択肢もあります。テント本体だけなら結構嵩張らないし軽いですよ。
しかし、一番大事な事はフォーストビバーク(緊急)に陥らないように、事前の計画をしっかりと立てることですね。
しかし、万が一の為に ペットボトル一本分くらいの嵩だけのツエルトは、ザックの隅に出も入れっぱなしでも 良さそうですね。せめて、エマージェンシーシートを入れておくだけでも 安心感が違います。
皆様もこの夏 フォーカストビバークにチャレンジされてみたらいかがでしょう。
ただ、低山では 害虫(藪蚊 ブヨ アブ ヒル マダニなど)が野宿では避けられません。ツエルトは、下部が底割れしていますし、入り口も隙間がありますので、それらの侵入は避けられません。
その点、テントならしっかりと害虫から身を守ってくれます。
降雨が全く予想できない程のお天気ならば、フライシートを持っていかずに、テント本体だけという選択肢もあります。テント本体だけなら結構嵩張らないし軽いですよ。
しかし、一番大事な事はフォーストビバーク(緊急)に陥らないように、事前の計画をしっかりと立てることですね。
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