はじめに
皆さん使われているヤマレコMAP。何気に設定など意識せずに使っている方も多いと思うが、たまたま自分のスマホ(Android)で取ったログから自動生成された山行記録の歩行距離がある日から突然、実際歩いた距離の倍近くになった。
いろいろ調査して何とか適正な距離が残せる様になり、ヤマレコMAPの設定とログの記録の関係が何となくわかった。
この話にはオチがあり、結局はスマホのGPS精度が悪かったのはスマホの時刻がズレていたのが原因で、スマホの日付と時刻の自動設定がOFFになっており、これをONにすることで改善した。↓
いろいろ調査して何とか適正な距離が残せる様になり、ヤマレコMAPの設定とログの記録の関係が何となくわかった。
この話にはオチがあり、結局はスマホのGPS精度が悪かったのはスマホの時刻がズレていたのが原因で、スマホの日付と時刻の自動設定がOFFになっており、これをONにすることで改善した。↓
結論としてはこれで終わりだが、このことが分かったのは調査もほぼ終わり、このヤマノートを95%以上まとめた後だった。
せっかく歩いて調べてまとめたので自身の備忘録も兼ねてヤマノートとして公開することとした。
何の参考にもならないと思うが、興味ある方が1人でもいれば読んで頂けると幸いである。
せっかく歩いて調べてまとめたので自身の備忘録も兼ねてヤマノートとして公開することとした。
何の参考にもならないと思うが、興味ある方が1人でもいれば読んで頂けると幸いである。
1.調査した経緯
1か月以上前の11/15(日)のことになるが、紅葉を撮りに神戸の再度(ふたたび)公園へ行き、鍋蓋山〜菊水山に登ってきた。いつもの様にスマホのヤマレコMAPを起動して[登山開始]のボタンを押してスタート。好天にも恵まれ、きれいな景色や紅葉が撮影でき気持ちよく戻ってきてログ終了ボタンを押したところ・・・
全部で17kmも歩いた気がせず、家に帰りレコを作成してみた。
試しに実際に歩いたルートを手動でトレース入力して鍋蓋山〜菊水山のログと比べてみた。
結果(図1-3)が下記。
結果(図1-3)が下記。
前日11/14のレコでは適切な距離となっており、1日で何故かこんなことになってしまった。
たまたまかと思っていたが、翌週11/21の山行記録も距離が明らかに多い。
翌々週は関西のダイヤモンドトレール(通称ダイトレ)総距離約45kmを約3分の1縦走したが、なんと34km歩いたことになっている。(実際は半分の17km)
ヤマレコはそもそも自身の山登りの記録用が第一目的である。自分のレコを見て参考にしていただく方も少ないが中にはいるであろう。またステージカラーもあり経験値の指標の1要素にもなるので、さすがに倍の距離はいただけないと思い調査を開始。
まずはググってみるとヤマレコの質問箱で同じ様な現象に対するの質問と回答を見つけた。
たまたまかと思っていたが、翌週11/21の山行記録も距離が明らかに多い。
翌々週は関西のダイヤモンドトレール(通称ダイトレ)総距離約45kmを約3分の1縦走したが、なんと34km歩いたことになっている。(実際は半分の17km)
ヤマレコはそもそも自身の山登りの記録用が第一目的である。自分のレコを見て参考にしていただく方も少ないが中にはいるであろう。またステージカラーもあり経験値の指標の1要素にもなるので、さすがに倍の距離はいただけないと思い調査を開始。
まずはググってみるとヤマレコの質問箱で同じ様な現象に対するの質問と回答を見つけた。
この回答を見ると第一にスマホのGPS精度の問題。次にログ間隔を空けると誤差が少なくなるとのアドバイスが記載してあった。
2.ヤマレコMAPのGPSログ精度の設定変更
そこでまずは自分のスマホのGPS精度を設定で調整できないか調べてくと、ヤマレコMAPの設定にあるではないか「GPSログの精度」と「位置情報の登録周期」が
ちなみに現在の設定を見ると「GPSログの精度」が”高精度”、「位置情報の登録周期」が”5分”になっており、この設定「GPSログの精度」を”最高精度”に上げてしてしまえば一発解決するのではないか。
早速”最高精度”に設定して会社から1駅分(約1.8km〜1.9km)を歩いてログを取ってみた結果が下記(図2−2)である。
早速”最高精度”に設定して会社から1駅分(約1.8km〜1.9km)を歩いてログを取ってみた結果が下記(図2−2)である。
浅はかな考えであったことを思い知らされる。なんと予想に反して2倍どころが5倍以上の11kmの距離になっている!!
これはどういう事か?
そこでもう一度11月15日の鍋蓋山のレコの地図の軌跡を見返してみる。
地図を拡大してみると登山道を行ったり来たりしている様になっている部分がところどころで見られる。もちろんこんな歩き方はしていない。
これはどういう事か?
そこでもう一度11月15日の鍋蓋山のレコの地図の軌跡を見返してみる。
地図を拡大してみると登山道を行ったり来たりしている様になっている部分がところどころで見られる。もちろんこんな歩き方はしていない。
この(事実1)(事実2)の2つの事実からある仮設を立ててみた。
3.立てた仮説とは
その仮説とは以下の通りである。
地点S→地点7まで直線で歩いた場合、GPS精度が悪いと地点2〜地点6の様に現在地がずれていく。この地点を結ぶとジグザグに歩いていることとなる。
地点S→地点7まで直線で歩いた場合、GPS精度が悪いと地点2〜地点6の様に現在地がずれていく。この地点を結ぶとジグザグに歩いていることとなる。
ここで関係してくるのがヤマレコMAPの「GPSログ精度」でこの精度はGPS精度のことではなくログを取る「距離最小単位」の精度ではないか?
下の図(図3-2)の様にオレンジの円がログを取る「距離最小単位」で、現在地点からオレンジ円の範囲はGPSによる位置誤差として移動として認識しない様なアルゴリズムのアプリになっているのではないか。
下の図(図3-2)の様にオレンジの円がログを取る「距離最小単位」で、現在地点からオレンジ円の範囲はGPSによる位置誤差として移動として認識しない様なアルゴリズムのアプリになっているのではないか。
少し精度を落とし「距離最小単位」を大きくすると下の図(図3−3)の様になる。
地点1、2、3はオレンジ円内にあるため移動とは認識されずS→地点4に線が引かれる。
これが”高精度”で、当然”最高精度”より歩行距離は短くなる。
地点1、2、3はオレンジ円内にあるため移動とは認識されずS→地点4に線が引かれる。
これが”高精度”で、当然”最高精度”より歩行距離は短くなる。
移動すると現在地点も都度変わっていくのでログが前後にずれると行ったり来たりになる。これが距離が長くなる原因ではないか。
実際歩くと、地点4から先の青い線は歩いた軌跡にならず、次は地点4を中心としたオレンジ円で計算される。
下図(図3−4)の様に地点S→地点4→地点6→地点7と線が引かれ、台風の予報円の様にオレンジ円も移動していくことになる。
実際歩くと、地点4から先の青い線は歩いた軌跡にならず、次は地点4を中心としたオレンジ円で計算される。
下図(図3−4)の様に地点S→地点4→地点6→地点7と線が引かれ、台風の予報円の様にオレンジ円も移動していくことになる。
「GPログS精度」”最高精度”も同じ考えで比較してみると下記図(図3−5)の通りとなり当然歩行距離が”高精度”より長くなる
もうお分かりかと思うがこの円が大きければ大きいほどログの誤差を吸収してくれることがわかる。
さらに精度を落とすと下図(図3−6)の様になり地点S→地点6に線が引かれる。
さらに精度を落とすと下図(図3−6)の様になり地点S→地点6に線が引かれる。
4.仮説の検証
早速立てた仮説を検証してみた。
検証方法は毎日の通勤の行き帰りで会社から1駅(約1.8〜1.9km)歩き、GPSログ精度の設定を変えてログを取ってみた。結果が下記(図4−1〜図4−4)である。
検証方法は毎日の通勤の行き帰りで会社から1駅(約1.8〜1.9km)歩き、GPSログ精度の設定を変えてログを取ってみた。結果が下記(図4−1〜図4−4)である。
”最低精度”は最小単位が大きすぎるためカーブなどがあると、ショートカットされたことになり逆に距離が短くなる様と推測される。
分かりやすい様に下記表(表4−5)にまとめると以下の通り。
分かりやすい様に下記表(表4−5)にまとめると以下の通り。
5.結論・・・のはずが・・・
検証結果を見れば一目瞭然だが、自分が持っているスマホのGPS精度の場合はヤマレコMAPの「GPSログ精度」を”標準”か”低精度”にすれば正確な距離が出ることが分かった。
”低精度”にするとそれだけプロット間隔が伸びて軌跡も粗くなるので、”標準”に設定して早速登って最終検証を試みた。
登ったのは関西100名山の「生駒山」。結果は以下(図5−1)の通り
”低精度”にするとそれだけプロット間隔が伸びて軌跡も粗くなるので、”標準”に設定して早速登って最終検証を試みた。
登ったのは関西100名山の「生駒山」。結果は以下(図5−1)の通り
しかもヤマレコMAPの地図表示でログ停止前の表示は13kmだったが、ログ停止した瞬間18kmの結果が表示された。(図5−2)
そういえば10/15の鍋蓋山もログ停止前のMAP表示は7kmくらいだった気がする。
地図表示とレコに反映される結果にも差異がでることが分かった。
そういえば10/15の鍋蓋山もログ停止前のMAP表示は7kmくらいだった気がする。
地図表示とレコに反映される結果にも差異がでることが分かった。
そこで実際に歩いたルートを手動でトレース入力して比較してみた。(図5−3)
結果、地図表示の13kmが正しい距離であることが分かった。
結果、地図表示の13kmが正しい距離であることが分かった。
ヤマレコMAPの地図上で表示される距離と山行記録に登録される距離の差異は一旦置いておいて、レコに正しい距離が登録されないことには変わりない。
そこで今度は精度をさらに落とし”低精度”に設定して登ってみた。場所は百名山の「八経ヶ岳(大峰山)」で結果は下記(図5−4)の通り。
そこで今度は精度をさらに落とし”低精度”に設定して登ってみた。場所は百名山の「八経ヶ岳(大峰山)」で結果は下記(図5−4)の通り。
この時はグループで登ったため、同行した人のログで山行記録を作成した。自分が取ったログと比較してみると下記(図5−5)の通り。
このことから”低精度”にすれば適正な距離になることが分かった。
会社から1駅の検証結果では”標準”でも問題なかったが、距離が1.9kmと短く、たまたまGPS精度がその時間帯はそれほどズレなかったため適正距離になったのではと推測される。
会社から1駅の検証結果では”標準”でも問題なかったが、距離が1.9kmと短く、たまたまGPS精度がその時間帯はそれほどズレなかったため適正距離になったのではと推測される。
6.最小距離単位はどのくらいなのか?
こうなると気になってくるのは図3−2〜図3−6のオレンジ円の「最小距離単位」はどのくらいなのか?ということ。
これも検証してみた。自宅近くの海岸を写真を撮りながら散歩したついでに、設定を変えて同じ地点間を数回歩いて測定してみた。結果が下記(図6−1)である。
精度を下げると地図上にプロットされる赤い点の間隔が広くなることが一目瞭然である。
歩いた距離が短く、”高精度”の時はGPS精度がたまたまズレなくて正確な距離となった。”標準”の時の様にGPS精度がズレると”行ったり来たり”の軌跡となり距離が長くなっている。
これも検証してみた。自宅近くの海岸を写真を撮りながら散歩したついでに、設定を変えて同じ地点間を数回歩いて測定してみた。結果が下記(図6−1)である。
精度を下げると地図上にプロットされる赤い点の間隔が広くなることが一目瞭然である。
歩いた距離が短く、”高精度”の時はGPS精度がたまたまズレなくて正確な距離となった。”標準”の時の様にGPS精度がズレると”行ったり来たり”の軌跡となり距離が長くなっている。
このプロット数から1を引いた値で歩いた全距離を割ってあげれば最小記録距離が出る。
最小記録距離=歩いた全距離÷(プロット数−1)※
※プロット数が10の場合は9分割となるのでプロット数から1を引いた数がプロット間隔となる。
結果が下記(図6−2)の通り
最小記録距離=歩いた全距離÷(プロット数−1)※
※プロット数が10の場合は9分割となるのでプロット数から1を引いた数がプロット間隔となる。
結果が下記(図6−2)の通り
1サンプルだけではたまたまの可能性もあるので自宅〜最寄り駅でも同じ様に試してみた。
結果は下記(図6−3)の通り
結果は下記(図6−3)の通り
7.今度こそ結論
つまり自分が持っているスマホは30m以上の誤差があるため”標準”以上の精度に設定すると距離が余分に加算されてしまう。
11/14→11/15で変わったのは、おそらく知らないうちにヤマレコMAPの設定を触っていたのではないかと思ったが、11/14の記録の軌跡を見ると"高精度"の間隔でプロットされており設定はいじっていなかった。
「はじめに」で述べた通り、11/14→11/15の間で、単純に時刻のズレが許容値を上回ったか?時刻の自動設定をいじってしまったか?と思われる。
【結論】
”スマホ自体のGPS精度に合わせた精度に設定すること”がログをより正しく残すことになるというのが結論。
スマホのGPS精度が
10m以内であれば”最高精度”
10〜15mであれば”高精度”
15〜30mであれば”標準”
30〜40mであれば”低精度”
40〜60mであれば”最低精度”
に設定するのが最適設定となる。
注)この結論はあくまで自分が持っている精度が悪いスマホ(Android)で計測したものでありサンプル数も少なく正確な数値ではない。凡その目安としてみていただきたい。
ちなみにスマホ機種別ののGPS精度調査したヤマノート(KEIZI666さん著)があったので参考までに紹介する。↓
時刻自動設定すれば最高精度でも適正に距離が出たのであまり気にする必要はないのかもしれないが・・
11/14→11/15で変わったのは、おそらく知らないうちにヤマレコMAPの設定を触っていたのではないかと思ったが、11/14の記録の軌跡を見ると"高精度"の間隔でプロットされており設定はいじっていなかった。
「はじめに」で述べた通り、11/14→11/15の間で、単純に時刻のズレが許容値を上回ったか?時刻の自動設定をいじってしまったか?と思われる。
【結論】
”スマホ自体のGPS精度に合わせた精度に設定すること”がログをより正しく残すことになるというのが結論。
スマホのGPS精度が
10m以内であれば”最高精度”
10〜15mであれば”高精度”
15〜30mであれば”標準”
30〜40mであれば”低精度”
40〜60mであれば”最低精度”
に設定するのが最適設定となる。
注)この結論はあくまで自分が持っている精度が悪いスマホ(Android)で計測したものでありサンプル数も少なく正確な数値ではない。凡その目安としてみていただきたい。
ちなみにスマホ機種別ののGPS精度調査したヤマノート(KEIZI666さん著)があったので参考までに紹介する。↓
時刻自動設定すれば最高精度でも適正に距離が出たのであまり気にする必要はないのかもしれないが・・
ネットでいろいろ調べるとiphoneは問題ないがAndroidスマホではGPSログがおかしくなる現象が発生している様である。
ちなみに2018年に日本版GPSといわれる「みちびき(準天頂衛星システム)」が運用開始となったがみちびき対応のスマホであれば精度が格段に良いので”最高精度”でもうまく動く気がする。
みちびき対応のスマホは下記↓ 興味ある方は試してみてください。
ちなみに2018年に日本版GPSといわれる「みちびき(準天頂衛星システム)」が運用開始となったがみちびき対応のスマホであれば精度が格段に良いので”最高精度”でもうまく動く気がする。
みちびき対応のスマホは下記↓ 興味ある方は試してみてください。
「GPSログ精度」の設定のカラクリはわかったが、まだ疑問が2つ残っている。
ここまで調査したので最後まで分析しないと気が済まない性格。
読んでいて同じ様に気になっていた人、興味ある人はさらに下に続きを書いてますので引き続きお付き合いください。うんざりの方はここでやめてもらって結構です。
ここまで調査したので最後まで分析しないと気が済まない性格。
読んでいて同じ様に気になっていた人、興味ある人はさらに下に続きを書いてますので引き続きお付き合いください。うんざりの方はここでやめてもらって結構です。
8.もう1つの疑問「位置情報の登録周期」
ここまでは「GPSログ精度」をクローズアップして「位置情報の登録周期」については、”5分”固定として触れてこなかったが、冒頭に書いた通りGPS精度を上げる以外にもう1つ「ログ間隔を広くする」のが誤差を少なくする方法と記載した。
そうなるとこの「位置情報の登録周期」を変更するとどうなるのか?という疑問が湧き上がってくる。
そうなるとこの「位置情報の登録周期」を変更するとどうなるのか?という疑問が湧き上がってくる。
登録周期を長くすると距離が適正となるアルゴリズムは下記(図8−2)の通りで想像はできる。
しかしである。今回の前述の検証は全て「位置情報登録周期」=”5分”で実施した。
ところが”最高精度”では前述(図6−1参照)したとおり5秒単位”、”最低精度”でも35秒単位でプロットされている。
そもそも”5分”周期であれば20分歩いたらくらいなら4〜5プロットでいくらGPS精度が悪いといっても1km以上もずれることはないことは容易に想像できる。
つまりヤマレコMAPの「位置情報登録周期」はこの位置情報ログのプロット周期ではないということがわかる。では何を設定しているのだろうか?
これも実際に登録周期を変えて歩いてみた。結果は下記(図8−3〜図8−6)である。
ところが”最高精度”では前述(図6−1参照)したとおり5秒単位”、”最低精度”でも35秒単位でプロットされている。
そもそも”5分”周期であれば20分歩いたらくらいなら4〜5プロットでいくらGPS精度が悪いといっても1km以上もずれることはないことは容易に想像できる。
つまりヤマレコMAPの「位置情報登録周期」はこの位置情報ログのプロット周期ではないということがわかる。では何を設定しているのだろうか?
これも実際に登録周期を変えて歩いてみた。結果は下記(図8−3〜図8−6)である。
分かりやすい様にこれも表にしてみた。(表8−7)
念のため「GPSログの精度」を”高精度”にして同じ様に計ってみた。
これ以上は分析する術もなく分からないため、ここからは推測の域は出ないが、結果より仮設をたててみた。
ログ登録周期とはログのサンプリング周期の設定で
「2分」と「2分間に60回」=2秒間隔
「5分」は「5分間に60回」=5秒間隔
「15分」は「15分間に60回」=15秒間隔
※60回はあくまでも仮定値であり実際はアプリ開発者に聞かないと分からない。
といった感じでログ情報が取得されるのではないだろうか
GPS精度が悪くなるのは数秒間だけであり、サンプリング周期が精度が悪くなるタイミングに当たる確率が”2分”にすると高くなると推定される。
ログ登録周期とはログのサンプリング周期の設定で
「2分」と「2分間に60回」=2秒間隔
「5分」は「5分間に60回」=5秒間隔
「15分」は「15分間に60回」=15秒間隔
※60回はあくまでも仮定値であり実際はアプリ開発者に聞かないと分からない。
といった感じでログ情報が取得されるのではないだろうか
GPS精度が悪くなるのは数秒間だけであり、サンプリング周期が精度が悪くなるタイミングに当たる確率が”2分”にすると高くなると推定される。
【結論(推定)】
GPS精度が悪くなるのは数秒間であり、登録周期を短くすると精度が悪い位置情報を拾う確率が大きくなり歩行距離に影響を与える。
実際の周期は不明だが”5分”が最適ではないかと思われる。
GPS精度が悪くなるのは数秒間であり、登録周期を短くすると精度が悪い位置情報を拾う確率が大きくなり歩行距離に影響を与える。
実際の周期は不明だが”5分”が最適ではないかと思われる。
9.最後の疑問「地図表示と結果表示の距離の差異が出る理由」
前述した図5−2の様にヤマレコMAPでログ記録中の地図表示には正しい距離が表示されるが、ログ停止した瞬間の結果表示および山行記録に登録される距離は実際より長い距離となる。
最後にこの差異理由を分析して終わりにする。
この理由は容易に推測できる。
スマホの位置情報はGPSだけでなくWi-Fiの電波も使い※補正している。このため地図表示はこのWi-Fiを使った補正距離で表示されるためGPS精度がずれていても位置情報が補正されて地図上に正しい位置で表示することができる。
※Wi-Fiは繋がっていなくても電波を出す拠点があれば位置の測定は可能。
つまり
・ヤマレコMAPの地図表示上の距離
=GPSに加えWi-Fiを使った補正距離で算出している。
・結果表示および山行記録の距離
=GPSログのみで距離を算出している。
ということで差異が出ると推測される。
最後にこの差異理由を分析して終わりにする。
この理由は容易に推測できる。
スマホの位置情報はGPSだけでなくWi-Fiの電波も使い※補正している。このため地図表示はこのWi-Fiを使った補正距離で表示されるためGPS精度がずれていても位置情報が補正されて地図上に正しい位置で表示することができる。
※Wi-Fiは繋がっていなくても電波を出す拠点があれば位置の測定は可能。
つまり
・ヤマレコMAPの地図表示上の距離
=GPSに加えWi-Fiを使った補正距離で算出している。
・結果表示および山行記録の距離
=GPSログのみで距離を算出している。
ということで差異が出ると推測される。
これも実際に検証してみた。
検証方法はWi-FiをONにした状態とOFFにした状態で同じ設定で歩いて計測してみた。
しかし結果は同じであった。ヤマレコMAPの地図ではWi-FiをOFFにしていても正常な距離が表示される。
でもMAP地図でも多めに表示される時は確かにあった。
もう少し調べてみたいが、とりあえず時刻の件でGPS精度が直ったのでこの件はここで終わりにする。
また気が向いたら調べてみようと思う。
検証方法はWi-FiをONにした状態とOFFにした状態で同じ設定で歩いて計測してみた。
しかし結果は同じであった。ヤマレコMAPの地図ではWi-FiをOFFにしていても正常な距離が表示される。
でもMAP地図でも多めに表示される時は確かにあった。
もう少し調べてみたいが、とりあえず時刻の件でGPS精度が直ったのでこの件はここで終わりにする。
また気が向いたら調べてみようと思う。
最後に
自分のスマホ(時刻がズレた状態)では"最低精度”、"5分"にすれば適正距離が出ることが分かり検証結果として成果は出すことができたが、
結局スマホの時刻設定で改善したので、調査は全て無駄になってしまった。
分かってしまえば当たり前で、GPSの位置取得はGPSの送信時刻と受信機(スマホ)の受信時刻の差から位置を割り出しているため、スマホの時刻がズレていれば位置情報もズレるのは納得がいく。
結局スマホの時刻設定で改善したので、調査は全て無駄になってしまった。
分かってしまえば当たり前で、GPSの位置取得はGPSの送信時刻と受信機(スマホ)の受信時刻の差から位置を割り出しているため、スマホの時刻がズレていれば位置情報もズレるのは納得がいく。
AndroidスマホのGPS精度を上げる方法としては前述した通り、時刻を自動設定にするのと、下記(図10-2)を試してみれば改善すると思われる。
分かった後に調べたらちゃんと載っていた↓(ちゃんちゃん)
iPhoneやAndroidを使っていると、地図を利用する機会も多いかと思います。 また、カーナビにおいても自分が走っている位置を正確に捉えてくれますよね。 車の移動や徒歩で出かける時にGPSによって自分の位置を割り出してくれることによってマップのナビが使用できるため、私たちの生活に欠かせないものとなってきています。
最後までお付き合いして読んで頂いた方ありがとうございます。
ちなみに今回の検証で歩いた距離は約30km程でレコが2回ほど書けてしまう距離であった。
結局、これを言ってしまったら元も子もないが、スマホを最新に買い替えるのが一番手っ取り早い!
と思ったが、時刻自動設定で改善したので買い替えなくて済んだのがせめてもの救いか?
「あなたのスマホ。歩行距離を盛ってませんか?(笑)」
ちなみに今回の検証で歩いた距離は約30km程でレコが2回ほど書けてしまう距離であった。
結局、これを言ってしまったら元も子もないが、スマホを最新に買い替えるのが一番手っ取り早い!
と思ったが、時刻自動設定で改善したので買い替えなくて済んだのがせめてもの救いか?
「あなたのスマホ。歩行距離を盛ってませんか?(笑)」
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※この記事はヤマレコの「ヤマノート」機能を利用して作られています。
どなたでも、山に関する知識や技術などのノウハウを簡単に残して共有できます。
ぜひご協力ください!
はじめまして。図表も使ったわかりやすい仮説と検証、興味深く読みました。
何もいじったつもりがないのに、ある日突然設定が変わってしまってゲッってなることままありますよね。
私は2台のスマホでそれぞれYAMAPとヤマレコを稼働させていますが、YAMAPとヤマレコの累積標高の差が気になり、みなさんのお知恵をお借りしました。
https://www.yamareco.com/modules/plzXoo/index.php?action=detail&qid=5537
同じYAMAP・ヤマレコだと新旧機種の違いはあまりでません。ソフトのロジックで違いがでるようです。(距離もYAMAPとヤマレコで違いがでます。)
kopakchanさん
コメントありがとうございます😃
興味持ってる方に読んで頂きアップした甲斐がありました。
質問と回答のやり取り拝見させて頂きましたが、詳しい方のコメント見て仮説の考え方が間違ってなか事が分かって良かったです。ありがとうございます。
実は累積標高差もずれているのは気になっていたのですが、検証するには登らないといけないのであえて触れてませんでした(笑)
スマホ変えても精度はやはり変わらないのですね。最適設定は何なのか?機会あれば試してみたいですね😃
私は技術的な面は詳しくないので、先のみなさんの回答も、今回のGen-chansanさんの検証も、すごいなぁ、と感心していました。
最適設定がどれなのか、正しい解がわからないのでそこが悩ましいところですね。
中央値が最適ともいえないと思いつつ…。
個人的には、ヤマレコのGPS標高が一番近いのかなぁと、自分のヤマノートにはそれで記録を残しています。民生レベルの製品では、同じ機種で同じ設定で記録したデータを、それぞれ比較する程度がいいのかな、と。他の方との比較は機種、設定が違うので鵜呑みにすると危ないのでしょうね。
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