GPSログが飛んだり、乱れたときに修正する方法です。
やり方が分れば、乱れたとき以外にも盗掘防止やキジウチ痕跡隠しのためのログ修正、GPS機器に入力する計画ルート作成での既存ログの切り張り等に使えます。
ヤマノートに上げているGPXログエディタを使い、パソコンが必要です。
GPXログエディタのダウウンロードや立ち上げ方については、次のヤマノートを参照してください。
1.ログが飛んだ場合(方法1)
1-1 ログが飛んで直線になった場合
このような場合は飛んだ部分の正しいルートを作成し、それで補完します。
1-2 最初の時間をメモする
作業モード「ポイント情報」をクリックし、ルートの直線になっている部分の最初の方(だいたいで大丈夫です)をクリックすると、飛んだ部分の最初の日付と時間が出ますので、それをメモします。
時間はメモ帳等にコピペしておいても良いです。
(図はコピペするために選択範囲のベースが青になっています。)
1-3 最後の時間をメモする
作業モードはそのままで、直線になっている部分の最後の方をクリックすると最後時間が出ますので、それもメモします。
(図はメモ帳等にコピーしています。)
1-4 補間ルートの作成
作業モード「ルート作成」をクリックし、飛んだ部分の最初の方から地図の場所を順次クリックして補間ルートを作ります。
最期の方からクリックするとルートが逆になるので注意してください。
クリックした点のマーカーはもう一度クリックすると消す事ができ、移動する事もできます。
地図をドラックして移動したり、縮尺も変えられます。
1-5 補間ルートの作成(続き)
目的のルートが引けたら、1-2、1-3でメモしておいた最初と最後の時間を、開始/終了時間に入力して [確定] を押します。
補間ルートを保存する場合など、必要に応じてルート名を変えてください。
1-6 補間ルートの完成
[確定] を押すと、入力した時間とルートのマーカーが消え、補完ルートが完成します。
補間ルートを保存したいときは、この段階で保存してください。(1-9 参照)
結合すると補完ルートは消えてしまいます。
1-7 元ルートと補間ルートの結合
作業モードを「結合」にして、地図の元ルートをクリックします。
1-7 元ルートと補間ルートの結合(つづき)
次に補完ルートをクリックします。
結合後のルート名は2つのルートの名前を接続した形になっていますので、必要に応じて変えて、[確定] を押します。
結合するルートをクリックする順番は逆でも大丈夫ですが、元ルートのヘッダー部にある情報を残すためには、ヘッダー選択のラジオボタンを変更してください。
1-8 ルートの完成
結合が終了すると2つのルートが繋がりルートが完成します。
1-9 ルートの保存
完成したルートの保存は、作業モードを「ファイル出力」にして、ファイル名を決めて [保存] を押せばダウンロードフォルダに出力されます。
ファイル名は元ファイルの名前にもできますが、混乱を避けるために別の名前にした方が良いです。
デフォルトでは元ルート名に "_ed" が追加された形になっています。
2.ログが飛んだ場合(方法2)
2-1 部分編集の使用
補完ルートを作らずに元のルートを直接編集する方法です。
作業モード「部分編集」を選択し、ルートをクリックすると各ポイントとそれを繋ぐ青い仮のルートが表示されます。
2-2 ポイントの追加
ルートが飛んで直線になった部分をクリックしてポイントを適当に追加します。
(ポイントは青いライン上にしか追加できません。)
ポイントはいつでも追加できますから、最初は少ない数で大丈夫です。
2-3 ポイントの移動によりルートを変更
ポイントをドラッグして目的のルートに移動させます。
元のルートの赤い線は [確定] を押すまで残っています。
2-4 ルートの整形
地図の縮尺を変えたり、ポイントの追加、移動を繰り返して目的のルートにします。
なお、ポイントは、それをもう一度クリックすると消去できます。
2-5 ルートの完成
目的のルートになったら [確定] を押してルートを完成させ、ファイルに出力します。(1-9 参照)
3.ログが途切れた場合(1)途切れた部分が長い場合
3-1 ルートが途切れて繋がっていない場合
ルートが途切れた場合は、途切れた部分の正しいルートを作成して補完します。
途切れた部分が短い場合は「4.ログが途切れた場合(2)」の方法でつなぐ事もできます。
3-2 補完ルートの最初の時間をメモする
途切れる前のルートのシアンのドットをクリックし、そのポイントの時間をメモします。
3-3 補完ルートの最後の時間をメモする
途切れた後のルートのマゼンタのドットをクリックし、そのポイントの時間をメモします。
3-4 補間ルートの作成
あとは「1.ログが飛んだ場合(方法1)」の 1-4 から 1-9 までと同じです。
4.ログが途切れた場合(2)途切れた部分が短い場合
4-1 途切れた部分が短い場合
休息のあとGPSログを再開するのを忘れて出発し、すぐに気かついて再開した時のように途切れた部分が短い場合、そのまま繋ぐという方法もあります。
4-2 トラック統合モードの使用
作業モードを「結合」にしてルートを選択し、結合モードが「トラックを統合して結合」になっている事を確認し、そのまま [確定] を押します。
4-2 ルート完成
途切れた部分が直線で繋がりルートが完成しますので、ファイルに保存します。(1-9 参照)
完成したルートの直線になった部分を直したい場合は「2.ログが飛んだ場合(方法2)」と同じです。
5.ログが乱れた場合(1)乱れた部分が長い場合
5-1 長い距離でログが乱れた場合
乱れた区間を削除して、そこに正しいルートを補完します。
5-2 乱れた区間の削除
作業モードを「部分削除」にして、削除したい部分の最初と最後をクリックします。
削除する区間が「マーカー間を削除」になっている事を確認して [決定] を押します。
5-3 削除後
乱れた区間が削除されたら「1.ログが飛んだ場合(方法1)」または「2.ログが飛んだ場合(方法2)」と同じ手順で修正します。
6.ログが乱れた場合(2)部分的な乱れの場合
6-1 ログが部分的に乱れた場合
6-2 部分編集での修正
「2.ログが飛んだ場合(方法2)」と同様に、作業モード「部分編集」で修正します。
6-3
乱れた部分のポイントの移動、消去でルートを整形します。
6-4
[確定] を押せば修正完了。ファイルに保存して終了です。
7.時間データの変更や除去
7-1
SNSやブログでGPSログを使用する時、ログの時間データを消したり、変更したい事があるかと思います。
ログの時間を変更する場合は「時間変更」を使い、時間データを消す時は「逆ルート変換」を使います。
7-2 時間データの除去
作業モードを「逆ルート変換」にしてルートを選択し、[実行] を押します。
起点、終点を示すシアンとマゼンタのドットが入れ替わって時間データが除去されます。
もう一度、これを繰り返すと、方向性は元のルートと同じで時間データのないルートができます。
あとは必要に応じルート名を変更して保存します。
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