岐阜県内で多い「チャート」
美山で石灰岩の次に多い チャート、
岐阜県では「県の石」に指定されていて、低山や林道登山道では、多く見られる。
太平洋で放散虫の死骸が海底に堆積して石化、泥岩/チャート互層が、
水平に幾重にも重なってできた。
特徴:固い、美濃帯では、ジュラ紀の付加体
秋吉帯では、ペルム紀の付加体とされる。
堆積時の環境や酸素濃度により色が違う、赤茶黒白緑…等、水平に層状に重なる
( 水平模様がグラフ用紙を思わせることから、チャートと名付けられた。)
縞模様の巾は数センチから1mm未満まで様々。
岐阜県では「県の石」に指定されていて、低山や林道登山道では、多く見られる。
太平洋で放散虫の死骸が海底に堆積して石化、泥岩/チャート互層が、
水平に幾重にも重なってできた。
特徴:固い、美濃帯では、ジュラ紀の付加体
秋吉帯では、ペルム紀の付加体とされる。
堆積時の環境や酸素濃度により色が違う、赤茶黒白緑…等、水平に層状に重なる
( 水平模様がグラフ用紙を思わせることから、チャートと名付けられた。)
縞模様の巾は数センチから1mm未満まで様々。
岐阜でチャートが見られる観光地や山
チャート で有名なのは、七宗町飛水峡、金華山、
各務原アルプス、坂祝〜犬山の木曽川河川敷
とにかく奥美濃の山はチャートの山が多い。
写真は、各務原アルプスから坂祝にかけての登山道のチャート。
各務原アルプス、坂祝〜犬山の木曽川河川敷
とにかく奥美濃の山はチャートの山が多い。
写真は、各務原アルプスから坂祝にかけての登山道のチャート。
チャートの魅力 (1)
堆積時の環境が色に現れる(赤茶黒白緑…等)
(石英のように透明感のあるものもある)
海底堆積物なので本来は水平に積み重なったもので
地層の褶曲や、断裂層など、変動がとらえやすい
(石英のように透明感のあるものもある)
海底堆積物なので本来は水平に積み重なったもので
地層の褶曲や、断裂層など、変動がとらえやすい
チャートの魅力 (2)
堆積時の地球規模の環境変動が見られる
愛知県犬山栗栖と岐阜県各務原/加茂郡坂祝との
境界を流れる木曽川の川岸には
生物絶滅の境界地層や
数億年前の隕石衝突の手がかりなどが報告されている
写真は産総研地質図と放散虫による年代図
愛知県犬山栗栖と岐阜県各務原/加茂郡坂祝との
境界を流れる木曽川の川岸には
生物絶滅の境界地層や
数億年前の隕石衝突の手がかりなどが報告されている
写真は産総研地質図と放散虫による年代図
【11.岐阜・各務原地域の美濃帯堆積岩類と各務原台地の第四紀層】
古生代の最後にあたるペルム紀(Permian)と中生代の最初にあたる三畳紀(Triassic)の境界(約2億5,200万年前)であり、この境界において地球規模で生物の大量絶滅が起きたことで注目されている。大量絶滅は、約1000万年にもわたって海洋酸素が大規模に欠乏したことで起こったと考えられており、多岐にわたる海棲生物種の約95%が絶滅したとされている
チャートの魅力 (3)
変動地層について
酸素の乏しい時代は黒色系の色で
ペルム紀最末期 (約2億4500万年前)
上位と下位のチャート層は赤褐色で
酸素が豊富にあったとされている
酸素の乏しい時代は黒色系の色で
ペルム紀最末期 (約2億4500万年前)
上位と下位のチャート層は赤褐色で
酸素が豊富にあったとされている
岐阜の地学 景勝地[7]?日本ライン
〜史上最大の生物大量絶滅〜 より
〜史上最大の生物大量絶滅〜 より
チャートの魅力 (4)
生物大量絶滅の境界を示す地層は、美山の舟伏山周辺にも…
写真は岐阜県博物館の小冊子
「ジオペディアぎふ〜岐阜の大地から地球史を探る〜」より… 境界チャート層解説
写真は岐阜県博物館の小冊子
「ジオペディアぎふ〜岐阜の大地から地球史を探る〜」より… 境界チャート層解説
チャートの魅力 (5)
境界層は専門家しかわからない?
そんなことはありません
林道を歩いているだけでも
いかにも「大量絶滅っぽい?」ところは見かけます。
( シロウトなので、自信ありませんので… っぽい地層とゆうことで。)
そんなことはありません
林道を歩いているだけでも
いかにも「大量絶滅っぽい?」ところは見かけます。
( シロウトなので、自信ありませんので… っぽい地層とゆうことで。)
チャートの魅力 (6)
専門家による年代判定と隕石成分分析から
215Maの地層から巨大隕石衝突の証拠
『地球表層には極めて微量にしか存在しない白金族元素が
坂祝町粘土層中に高い濃度で含まれることが判明』
215Maの地層から巨大隕石衝突の証拠
『地球表層には極めて微量にしか存在しない白金族元素が
坂祝町粘土層中に高い濃度で含まれることが判明』
〜隕石衝突と生物大量絶滅の関連性の解明に期待〜
『 〜 研究グループは、三畳紀後期の隕石衝突の証拠を探す目的で 2009 年 4 月に研究を始
めました。研究対象は、岐阜県坂祝町の木曽川河床にみられるチャート(注 5)という
岩石です。2010 年には、チャートの間に挟まれた粘土層(図1)から、隕石衝突によ
り形成されたと考えられる直径 1 mm 以下のスフェルール(図 2)とよばれる球状粒子を
発見〜 』
『 〜 研究グループは、三畳紀後期の隕石衝突の証拠を探す目的で 2009 年 4 月に研究を始
めました。研究対象は、岐阜県坂祝町の木曽川河床にみられるチャート(注 5)という
岩石です。2010 年には、チャートの間に挟まれた粘土層(図1)から、隕石衝突によ
り形成されたと考えられる直径 1 mm 以下のスフェルール(図 2)とよばれる球状粒子を
発見〜 』
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