石油(灯油)ストーブの勧め(修理してくれるお店を追記)
現在、登山用火器で主流なのは、ガスカートリッジ式のバーナー、ヒーターなどですが、ランニングコストや携帯性は、石油ストーブも未だに有利だと思います。石油ストーブの特徴を知って選択肢の一つとして下さい
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石油(灯油)ストーブとは
最近、登山を始めた方々には、存在すら知られていないかもしれませんが、現在のようにガスカートリッジ式のストーブが全盛になる以前は、ガソリン、灯油を燃料とするストーブが主流を占めていました。まだガスカートリッジが出始めの頃は高価で、気温が下がると火力が弱くなるなどの問題があり、使う人も少なかったと思います。(現在は大幅に改善されていると思います)私は山を始めたころ、価格、ランニングコスト、灯油の安全性などから灯油ストーブを買ったのですが、長く使って来た結果、やっぱり最初に選んだのが灯油ストーブで間違いは無かったと思っています。
ちなみに、個人山行ではガスストーブを使ったことはありません、細かい火力調節や一発点火などの魅力もありますが、今使っている分には、不便を感じません。
あくまでも、私個人のごく少数意見、感想です。
あくまでも、私個人のごく少数意見、感想です。
石油ストーブの歴史
スェーデンのメーカーoputimusのHPによると、1899年からストーブの製造開始?とあります。英語なので良くわからないのですが。古い登山入門書などを見ると、スェーデンには、オプチマスの他、スベア、ラジュース、プリムスなどのメーカーがあったようです。下記HPによると、ラジュースというメーカーは解散し、日本の飯塚運動器具製造(その後HOPE社と社名変更)が権利を買い取り、HOPEブランドで発売。1980年にHOPE社が解散。現在は吉川製作所で作られ、スター商事が販売を行っています。オプチマスでは、石油ストーブは現在作ってないみたいです。いまだに、石油ストーブの事をラジ、ラジュースと呼ばれる方がおられますが、経緯を考えると正しいのかもしれませんね、スェーデンで生まれたストーブが遠く離れた日本で、100年経った今も製造されていることが不思議です。
オプチマスの製品などを紹介、昔の製品の広告画像が見られる
この記事を引用
石油ストーブの長所
・石油(灯油)は暖房器具用として良く使われている為、入手が容易で価格が安い
・冬が終わった残りの灯油で使用できるので便利
・燃料消費が少ない
・不要なカートリッジなどのごみを出さない(これはとても良いところだと思います)
・メンテナンスの手間が少ない
・経年劣化が少ない、私の使用しているものは、30年経過していますが部品交換などは全くしていません(使用環境、保存状態により個体差があるのは当然です)
・本体が真鍮で出来ているものが多く、磨くと金属光沢が美しい
・美しい道具を所有する満足感がある(そういう人もいる)
・冬が終わった残りの灯油で使用できるので便利
・燃料消費が少ない
・不要なカートリッジなどのごみを出さない(これはとても良いところだと思います)
・メンテナンスの手間が少ない
・経年劣化が少ない、私の使用しているものは、30年経過していますが部品交換などは全くしていません(使用環境、保存状態により個体差があるのは当然です)
・本体が真鍮で出来ているものが多く、磨くと金属光沢が美しい
・美しい道具を所有する満足感がある(そういう人もいる)
石油ストーブの短所
・組み立てに少し時間がかかる(動画を見てください、それほどの手間ではないですが)
・固形燃料などにより予熱時間が必要(5分くらい?)
・時間を置いて再着火にも、予熱が必要(燃焼部分が、熱い時には点火できることがある)
・予熱が足りない時に、ポンピングをすると、なまガス(気化していない燃料)を吹き出す
・購入価格がガスストーブに比べて割高
・販売している店舗が限られる(アマゾン等、通販サイトでも購入は可能です。)
・火力調節が面倒、強くするには、ポンピングで空気圧を高める、逆に弱くする場合は、圧力弁を緩め、好みの火力になるまで、空気を抜く。
・風に弱いので、防風できる場所で使用
・刺激臭のあるガスが出るため、喚起の良い場所で使用
あぁ短所の方が多くなってしまった。
・固形燃料などにより予熱時間が必要(5分くらい?)
・時間を置いて再着火にも、予熱が必要(燃焼部分が、熱い時には点火できることがある)
・予熱が足りない時に、ポンピングをすると、なまガス(気化していない燃料)を吹き出す
・購入価格がガスストーブに比べて割高
・販売している店舗が限られる(アマゾン等、通販サイトでも購入は可能です。)
・火力調節が面倒、強くするには、ポンピングで空気圧を高める、逆に弱くする場合は、圧力弁を緩め、好みの火力になるまで、空気を抜く。
・風に弱いので、防風できる場所で使用
・刺激臭のあるガスが出るため、喚起の良い場所で使用
あぁ短所の方が多くなってしまった。
組み立てから着火の手順を動画にしてみました
石油ストーブの使い方 - YouTube
ヤマレコのヤマノートにアップするために作成しました。実際の時間が分かるように編集していませんので、忙しい時は、飛ばして見てください!
こんな方にお勧め
・まだ、登山用ストーブを持っていない方で、ランニングコストを抑えたい方
・ガスストーブを使っているが、不要になったガスカートリッジの処分が面倒
・ガスカートリッジの残量が分からないので、予備を持つとかさばるのが、いやだ
・不要になったガスカートリッジが大量にゴミになるのは、地球環境に良くない
・ガスカートリッジを山中に捨てる人がいるのは、使い切ったらゴミになるからだ
・火器を使うのは、飯炊き、みそ汁、お茶ぐらいで、手の込んだ料理は作らない
などなど
・登山にスピードは求めない、多少荷物が重くても気にならない
・歴史のある道具が好きだ
・北欧が好きだ
・金色に光るものが好きだ、金髪が好きだ(笑)
・ガスストーブを使っているが、不要になったガスカートリッジの処分が面倒
・ガスカートリッジの残量が分からないので、予備を持つとかさばるのが、いやだ
・不要になったガスカートリッジが大量にゴミになるのは、地球環境に良くない
・ガスカートリッジを山中に捨てる人がいるのは、使い切ったらゴミになるからだ
・火器を使うのは、飯炊き、みそ汁、お茶ぐらいで、手の込んだ料理は作らない
などなど
・登山にスピードは求めない、多少荷物が重くても気にならない
・歴史のある道具が好きだ
・北欧が好きだ
・金色に光るものが好きだ、金髪が好きだ(笑)
逆にこんな方にはお勧めできない
・登山のコースタイムの短縮を図る方
・行動中にお湯を沸かしたりしたい方
・予熱時間を待てない方、すぐに火を点けて湯を沸かしたい方
・新しい道具が好きな方
・グループで火器を多数同時に使用する方(他の方も石油使用なら問題ないかも)
・行動中にお湯を沸かしたりしたい方
・予熱時間を待てない方、すぐに火を点けて湯を沸かしたい方
・新しい道具が好きな方
・グループで火器を多数同時に使用する方(他の方も石油使用なら問題ないかも)
現在入手可能な石油ストーブ
最小サイズで、ソロハイカーにお勧め
96より少し大きく、少人数グループに最適
96より少し大きく少人数グループに最適
武井バーナーの製品は登山用としては、大きすぎなので、オートキャンプ等には、良いかも
(リンクが切れていたので、修正)
(リンクが切れていたので、修正)
武井バーナー 501Aセットのセットとはヘッド部分を変えることによりヒーターとしてもバーナーとしても使用できる、前記BR-301にもセット商品がある
その他、オークションなどでも多数出品されているようなので、部品が揃っているもの、動作確認済などの商品を利用するのも良いと思います
修理をしてくれるお店を見つけました!(追記:2017年6月15日)
下記リンク先の修理をしてくれるお店を見つけました!
私自身も、このお店の、ノンリーターンバルブと、それを外すための工具を使って、部品を交換できました。今回、部品を交換したので、ほぼ残りの人生分使用できるのではないかと思っています(笑)
私自身も、このお店の、ノンリーターンバルブと、それを外すための工具を使って、部品を交換できました。今回、部品を交換したので、ほぼ残りの人生分使用できるのではないかと思っています(笑)
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