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更新日:2025年12月13日 訪問者数:239
ジャンル共通 技術・知識
「ヨーロッパアルプスの地質学」;5−3章 「モンブラン山群」とその周辺の地質
ベルクハイル
図1 「モンブラン山群」、「エギーユ・ルージュ山群」の地形図
【凡例】
・青い線で囲ったゾーン;「モンブラン山群」(地塊)
・黄色の線で囲ったゾーン;「エギーユ・ルージュ山群」(地塊)

・白い▲印;モンブラン
・黄色の▲印;エギーユ・デュ・ミディ
・青色の▲印:グランドジョラス
・黄緑色の▲印;モンドラン
・紫色の▲印;ブレヴァン

・赤い〇印;シャモニー
・水色の〇印;クールマイヨール(の街)
・緑色の〇印;マルティニ(の街)

・紫色のライン;フランス/スイス/イタリア国境線
・水色のライン;主な水系
・白い部分;氷河

※ グーグルマップの地形図レイヤーを元に、一部加筆
図2 「モンブラン山群」、「エギーユ・ルージュ山群」の地質図(1)フランス地質図版
【各種マークの凡例】
・青い線で囲ったゾーン;「モンブラン地塊」(山群)
・黄色の線で囲ったゾーン;「エギーユ・ルージュ地塊」(山群)

・白い▲印;モンブラン
・青色の▲印:グランドジョラス
・黄緑色の▲印;モンドラン
・紫色の▲印;ブレヴァン
・茶色の〇印;シャモニー
・水色の〇印;クールマイヨール
・緑色の〇印;マルティニ

【地質凡例】
・「モンブラン山群」、「エギーユ・ルージュ山群」中の赤色;花崗岩
・(〃) 濃い緑色;片麻岩類

※ フランスのオンライン地質図(文献2)を引用、一部加筆
図3 「モンブラン山群」、「エギーユ・ルージュ山群」の概略地質図(2)(文献4版)
【地質凡例】
・朱色(M-Gr);「モンブラン花崗岩」
・朱色(A-Gr);「エギーユ・ルージュ山群」の花崗岩体
・くすんだ黄色(gneis);古生代片麻岩類
・薄いベージュ(C sed.);「石炭紀」の堆積岩
・濃いピンク色のゾーン;「モンブラン・シェアゾーン」(Mont Blanc shear zone)
・茶色;「トリアス紀」堆積岩(点在)
・水色部分;「ヘルベチカ系/ドーフィネ系 
  中生代堆積岩類」
・黄緑色、ピンク色部分;「ペニン系地質グループ」

【山や地点の凡例】
・白い▲印;モンブラン
・青色の▲印:グランドジョラス
・黄緑色の▲印;モンドラン
・黄色の▲印;エギーユ・デュ・ミディ
・紫色の▲印;ブレヴァン
・赤色の〇印;シャモニー
・水色の〇印;クールマイヨール
・緑色の〇印;マルティニ

※ (文献4)のFig.2-a を引用、一部加筆
図4 「モンブラン山群」北東部の地質図(スイス地質図版)
【地質凡例】
・M-Gr;「モンブラン花崗岩」(「石炭紀」後期)
・Rh;流紋岩(「石炭紀」末)

【山や地点の凡例】
図2,図3と同じ
 (ただしモンブランは、水色△印とした)

※ 地質図(文献2)を引用、一部加筆
 (スイスの地質図なので、フランス領側は地質が描かれておらずモノクロ)
図5 「ポスト・ヴァリスカン期」の火成活動イメージ図
【凡例】
・グレー;地殻
・ピンク色;地殻のうち、マグマ化した部分
・緑色;リソスフェアマントル
・薄い緑色;アセノスフェアマントル

※ 伸張場において、地殻、リソスフェアマントルの薄化による圧力低下、リソスフェアマントルからの高温マントル流による加熱の2つの要因で、下部地殻にマグマが生じた、とするイメージ図

※ (文献6)の、Fig15-b を引用
図6 「モンブラン地塊」、「エギーユ・ルージュ地塊」の隆起プロセス;(文献4)による
【凡例】
・断面図は、「モンブラン地塊」を通る、北西ー南東方向のライン
・「モンブラン地塊」、「エギーユ・ルージュ地塊」は図示した部分、
・赤い矢印、黄色の矢印は、原図にあるもので、隆起を示している
・赤い線;主な断層(スラスト断層)

※(文献4)の、Fig.2 を引用、一部加筆
図7 「モンブラン地塊」、「エギーユ・ルージュ地塊」の隆起プロセス;(文献5)による
【凡例】
・断面図は、「モンブラン地塊」を通る、北西ー南東方向のライン
・赤い線は、主な断層(スラスト断層)
・青い線、現在の地表面で、その上は浸食により失われた部分の推定

・オレンジ色;「モンブラン花崗岩」
・紫色;「モンブラン・シェアゾーン」
・赤紫色;「エギーユ・ルージュ地塊」の片麻岩類
・黄緑色;「ドーフィネ系」地質体(ナップ群)
・水色;「ペニン系」地質体

※(文献5)の、Fig.3を引用。
なお原図はモノクロだったので、地質体別に着色し、断層、地表面もそれぞれ、赤線、青線とした。
写真1 モンブランを、エギーユ・デュ・ミディより望む
「モンブラン」(Mont Blanc;4808m)は、直訳すると「白い山」という意味で、麓の「シャモニー」や、「エギーユ・デュ・ミディ」の展望台から望むと、氷河群の鎧をまとった巨大な雪のドームとして、圧倒的な存在感がある


※ エギーユ・デュ・ミディより、筆者撮影(1995)
写真2 モンブラン、山頂部と南東側の岩峰群
「モンブラン」のいわばB面、南面や南東面は、シャモニーなどから望むまっ白の雪山とは別の山のように、荒々しい花崗岩の岩壁、岩峰群を従えていて、険しい表情をしている



※ エルブロンネル付近より、筆者撮影(1995)
写真3 グランドジョラスを望む
グランドジョラス(Grandes Jorasses;4208m)は、険しい北壁で知られている。
逆光のため黒々と写っているが、この山も全て花崗岩からなり、氷食により削られて、山頂稜線部は鋭い岩峰群からなっている


※ エギーユ・デュ・ミディより、筆者撮影(1995)
写真4 モンブラン山群中の花崗岩からなる岩場
「モンブラン山群」はほぼ全て、「石炭紀」の花崗岩体からなる。この写真は「エルブロンネル」付近の小岩峰(プチ・フランボウ)での一枚で、手前の岩場は、明るい順光下のため、いかにも花崗岩らしい、薄いベージュ色の岩肌が良く解る。遠景の岩峰も同じ花崗岩からなる





※ エルブロンネル付近にて、筆者撮影(1995)
写真5 エギーユ・デュ・ミディ針峰の南面
エギーユ・デュ・ミディ(Aiguilles du Midi;3824m)は、麓のシャモニーよりロープウェイで気軽に上がれる展望台として有名だが、実際は花崗岩からなる鋭い峰。特に南面はクライミングによく利用される。
この写真では、少し風化により茶色っぽくなって節理を持つ、「モンブラン花崗岩」の様子が良く解る

※ ヴァレ・ブランシュ氷河より筆者撮影(1995)
写真6 ブレヴァン峰(エギーユ・ルージュ山群)
「モンブラン山群」の対岸にある「エギーユ・ルージュ山群」は、2500〜3000m級の山々からなる。
そのうちの一つ、ブレヴァン峰(Le Brevent:2525m)は、山頂までロープウェイでもハイキング道でも行ける手軽な山。
 地質的には、古生代の片麻岩類からなり、やや茶色みを帯びたダークグレーな色合いが、花崗岩からなる「モンブラン山群」とは少し違う

※ 中腹の「プランプラ」付近より筆者撮影(1995)
写真7 エギーユ・ルージュ山群のラックブラン湖と、古生代の片麻岩類
「エギーユ・ルージュ山群」は、その中腹にハイキングコースがあり、気軽にハイキングができる。
 この写真は、そのハイキングコース沿いにある、「ラック・ブラン」(Lac Blanc)という氷河湖。

 奥は「エギーユ・ルージュ山群」の稜線部で、中央の黒く翳った山はおそらく、最高峰のヴェルヴェデーレ針峰(Aiguilles du bervedere;2965m)。
 「ヴェルヴェデーレ針峰」を含む「ラック・ブラン」を囲む岩々は、古生代の片麻岩類と思われ、氷河に削られて険しい雰囲気がある。
 ただし「エギーユ・ルージュ」(「赤い針峰群」)という名前ほど、岩々は赤っぽい感じはなく、ダークグレーな色合いをしている。

※ 「ラック・ブラン」湖畔にて、筆者撮影(1995)
(はじめに)
 総延長が約1000kmもある「ヨーロッパアルプス」とはいえ、4000m級の高峰群が多数集まり、複数の大きな氷河もあるような、アルペン的な山域は限られています。
 具体的には、5−1章で紹介した「ベルナーオーバーラント山群」、5−2章で紹介した「ヴァリス山群」、そしてこの章で紹介する、「モンブラン山群」(the Mont Blanc massif)(文献9)の3か所です。

 「ベルナーオーバーラント山群」は全てスイス国内で、「ヴァリス山群」も大部分がスイス領内にありますが、「モンブラン山群」は大部分がフランス領で、一部がスイス、イタリアに含まれます。
 とは言え「モンブラン山群」は、実際に地図で見ると、前記の2つの山群とはさほど離れておらず、「ヴァリス山群」とは約50km、「ベルナーオーバーラント山群」との間も、約100kmの距離にあり、モンブランの山頂から、マッターホルンが望める程度の近さです。

 「モンブラン山群」は、何と言っても、「ヨーロッパアルプス」最高峰の「モンブラン」(Mont Blanc;4808m)注1)を有することで知られていることは、言うまでもありません(文献10)。
 また比較的コンパクトな山群ながら、「アルプス3大北壁」の一つを持つことで知られる「グランドジョラス」(Glandes Jorasses;4208m)(文献11) 注2)など、4000m級の高峰群が、主要ピークだけで10座以上、林立しています(文献9)、(文献14)、(文献15)。
 また「モンブラン山群」のなかの有名な展望台でもある「エギーユ・デュ・ミディ」(Aiguilles Du Midi;3842m)からの眺めは、まさに「雪と岩の殿堂」といった絶景です(文献12)。 添付の(写真1)、(写真2)、(写真3)もご参照ください。
 また前記の2つの山群と同様、この山群の麓には良い登山拠点 兼 観光拠点があります。その拠点「シャモニー」(Chamonix)は、いかにもフランスらしい、華やかさを感じるリゾート地です(文献14)、(文献18)。
 
 さて(文献1)では、「モンブラン山群」あたりまでを、「中部アルプス」と区分しており、地質構造的には、「ベルナーオーバーラント山群」と少し似ています。
 具体的には、「モンブラン山群」と、隣接する「エギーユ・ルージュ山群」(文献13)は、「ヨーロッパ大陸ブロック」側の基盤岩体(crystalline basement)が局所的に隆起した、「外側地塊」(External massif)  注3) と呼ばれる「地塊」です。
 その周辺部は、中生代に、「ヨーロッパ大陸ブロック」のマージン部に堆積した「ヘルベチカ系」(Helvetic)/「ドーフィネ系」(Dauphinois)地質グループ(注4) の分布域となっています。
「シャモニー渓谷」や「フェレ渓谷」にも、部分的にそれら中生代の堆積物層が残存しています。
 添付の(図2),(図3)もご参照ください。
 
 この5−3章では、まず「モンブラン山群」(=「モンブラン地塊」)(文献9)の地質構成の概要と、主な山々の地質について、説明します。
 ただし「モンブラン地塊」の地質構成は割と単純で、「モンブラン」、「グランドジョラス」といった高峰群がある中核部は全て、古生代(「石炭紀」)の花崗岩からなっており、5−2章の「ヴァリス山群」の地質構成が非常に複雑であったのに比べると、かなりシンプルです。

 またこの章では、「シャモニー渓谷」を挟んで、「モンブラン山群」の対岸の位置にある「エギーユ・ルージュ山群」(Massif des Aiguilles Rouges)(文献13)の地質も説明します。
 「エギーユ・ルージュ山群」(地塊)は、標高も2500〜3000m程度の山群で、登山対象というより、ハイキングの対象ですが、地質構成的には興味深い点があります。

 なお、ユーチューブ動画で、「モンブラン山群」(地塊)や「エギーユ・ルージュ山群」(地塊)の地質などを説明している動画があります(文献15)。
 この動画は、英語での説明ですが、作成者のButler博士自身が、現地の露頭で色々と解説されており、ビジュアル的に解りやすい内容ですので、より詳しく知りたい方にはおすすめです。

 また、「モンブラン山群」、「エギーユ・ルージュ山群」のうち基盤岩体の詳しい地質は、(文献7)で説明されています。この文献は内容が詳しすぎるため、ここでの説明では部分的に参考にした程度ですが、ご興味があればご覧ください。
5−3章ー(1)節 「モンブラン山群」の地質
 まず「モンブラン山群」(文献9)と「エギーユ・ルージュ山群」の地形図を図1に、地質図を、図2、図3に示します。なお図1は、グーグルマップの引用です。
 図2は、フランスのオンライン地質図(文献2)からの引用ですが、フランスのものは解像度が低い、地質説明が物足りないなど、スイスのオンライン地質図(文献3)と比べると、ちょっと使い勝手が悪い感じです。
 図3は、(文献4)からの引用で、簡略化されていますが、解りやすいので、以下は主に図3に基づき説明します。
 図3で一見して解るように、「モンブラン山群」(地塊)の大部分を占めているのは、「石炭紀」の花崗岩です(図2では赤色、図3では朱色の部分)。

 以下、「モンブラン山群」の主要な地質体である「モンブラン花崗岩」と、その他の地質体とに分けて、説明します。
1−A)項;「モンブラン花崗岩」
 図3に示すように、「モンブラン山群」(地塊)の中核部、4000m級の高峰群が林立している部分は、全て、「石炭紀」後期の花崗岩体からなります。
 最高峰「モンブラン」(Mont Blanc;4808m)(文献10)の他、「アルプス3大北壁」で知られる「グランドジョラス」(Grandes Jorasses;4208 m)(文献11)、シャモニーの街から一気に3000m近くロープウェイで上がれる展望台のある「エギーユ・デュ・ミディ」(Aiguilles Du Midi;3842m)(文献12)を含む「シャモニー針峰群」など、全て同じ花崗岩体からなります。

 この花崗岩体は「モンブラン花崗岩」(the Mont Blanc granite)と呼ばれており、形成年代は、(文献1−1)によると、316〜304Ma、(文献4)によると、304Ma(ジルコン・U-Pb法)です。
 この岩体は、3億年も前に形成された古い岩体にもかかわらず、風化、変成作用、変形作用をあまり受けておらず、氷河に表面を削られていることもあり、硬くて緻密な岩体です。
 そのため、ロッククライミングに向いていることでも知られており、シャモニー針峰群や、モンブランの南面などに、多くのルートが築かれています(文献14)、(文献15)。
 「モンブラン花崗岩」の様子は、添付の(写真4)、(写真5)もご参照ください。

 (文献1―2)などによると、「石炭紀」後期(約320〜300Ma)から「ペルム紀」(約300〜250Ma)における、現在のヨーロッパ西部にあたる地域は、地質学的には「ポスト・ヴァリスカン期」(the Post-Variscan)と呼ばれる時代です。

 それより前の時代、「デボン紀」(約420Ma〜360Ma)から「石炭紀」前期(約360Ma〜320Ma)の時代は、ヨーロッパの西部から中部にかけては、「ヴァリスカン造山運動」と呼ばれる、大陸ブロックどうしの衝突イベントにより、「ヴァリスカン山脈」とも呼ばれる山脈が形成された時代です(文献1)。その際は、衝突イベントなので広域的に圧縮場となっていたと考えられます。

 その造山運動の時代の後の「ポスト・ヴァリスカン期」は、おそらくはプレート同士の相対運動方向の変化により(文献1−1)、一転して広域的に伸張場となり、地溝群が形成されるとともに、「モンブラン花崗岩」も含め、あちこちで火成活動が生じた時代です。

 5−1章の「ベルナーオーバーラント山群」の項ででてきた、スイス中部の「アール地塊」(Aar massif )でも、同じ時代の花崗岩体がありますし、「西部アルプス」の「ベルドンヌ地塊」(Belledonne massif)、「ペルビュー地塊」(Pelvoux massif)など、「モンブラン地塊」と同類の、「外側地塊」(external massifs)と呼ばれる地塊群には、同じ時代の花崗岩体が分布しています(文献1−1)、(文献6)。

 さらには「ヨーロッパアルプス」地域からは少し離れている、フランス中央山塊(the Massif Central)や、ドイツ南西部のシュヴァルツヴァルト地域(Schwarz wald)でも同じ時代の花崗岩体があります(文献1−1)。従って、現在の西ヨーロッパにわたっての広範囲な現象だったと推定されています。

 これら花崗岩体の元となった、花崗岩質のマグマが広範囲に形成されたメカニズムは、はっきりしていないようで、近年でも色々と研究がなされています。

 そのひとつ、(文献6)では、花崗岩体の地球化学的な分析などをもとに、伸張場となったことを起因として、リソスフェアマントル(プレートの最下層)が薄くなり、その下のアセノスフェアマントルからの高温の上昇流が生じて地殻を加熱したこと、及び、地殻自体が薄くなったことによって、圧力の低下が起こったことなどで、地殻を構成している岩体が部分的に融解する、「アナテクシス」現象(anatexis)(文献20)が生じ、花崗岩質のマグマが形成された、というシナリオが提案されています。

(文献6)から引用した、添付の(図5)のイメージ図もご参照ください。
1−B項);「モンブラン山群」におけるその他の地質体
 前項のとおり、「モンブラン山群」(地塊)の大部分が、「モンブラン花崗岩」で占められていますが、山麓部などには、それ以外の地質体がいくつか分布しています。
 この項では、それらの地質体について、以下に列挙します。添付の(図3)もご参照ください。


(1) 「片麻岩類」(及び「ミグマタイト」)
 地質図(図2)、(図3)によると、「モンブラン地塊」の南西部には、「片麻岩類」が分布しています。もともと、「モンブラン花崗岩」が「石炭紀」に形成される前には、より広範囲に分布していたと思われる地質体です。
 5−1章の「ベルナーオーバーラント山群」の項で、「アール地塊」(Aar massif)でも多回変成の片麻岩類が広く分布していることを説明しましたが、その片麻岩類と同類の、多回変成の古い片麻岩類と思われます。
 (文献6)では、古生代前期の「カンブリア紀」〜「オルドビス紀」にかけての火成岩や、堆積岩が原岩であり、それが複数回の変成作用をうけたものではないか、と推定しています。
 なお、(文献1−1)や(文献7)では、このゾーンの地質体の一部を、狭義の「片麻岩」ではなく、高温下でなかば溶融した変成岩である、「ミグマタイト」(migmatite)注6)とし、「ヴァリスカン造山運動」の最に、「ミグマタイト」化したものとしています。

(2) 「流紋岩」
  地質図(図3)には図示されていませんが、(文献1−1)やスイスのオンライン地質図(文献3)によると、「モンブラン山塊」の南東側の山麓部、スイス〜イタリア側にあたる、「フェレ渓谷」(“Val de Fellet” ;(仏)、(伊))沿いには、火山岩の一種、「流紋岩」(rhyolite)が分布しています。添付の(図4)もご参照ください。
 この流紋岩の噴出年代は、(文献1−1)によると、「モンブラン花崗岩」とほぼ同じ、約295Maを示します。
 「モンブラン花崗岩」の元となったマグマ溜りが地下で形成されたころ、そこを起点として火山活動が生じ、地表は流紋岩質の火山岩に覆われた、と推定されています。
 3億年前の火山活動の噴出物が残っていることはちょっと不思議な感じもありますが、おそらくは、その火山活動以降、数億年という長い期間、現在の「モンブラン地塊」は地下に埋もれていて、まるで化石のように眠っていたのではないか、とも思われます(この段落は私見です)。
 
(3) 「モンブラン・シェアゾーン」
 (文献4)では、「モンブラン地塊」のうちシャモニー渓谷側の山麓部は、「モンブラン・シェアゾーン」(“Mont Blanc shear zone”)と呼ぶ「地帯」である、としています。添付の(図3)では、(MB-SZ)と示しているゾーンです。
 なお古くから「シャモニー渓谷」付近は、「シャモニー帯」と呼ばれていたゾーンでもあり(文献7)、部分的に、「モンブラン・シェアゾーン」と重なっています。

 このゾーンは、特定の地質体の分布域ということではなく、実際には、前記の「モンブラン花崗岩」や「片麻岩類」からなり、それらがせん断応力(shear)をうけて、大きく変形して、部分的に「マイロナイト」(mylonite)化 注7) しているゾーン、とされています。

 (文献4)では、「モンブラン地塊」の隆起にも関連したゾーンと考察していますが、「シャモニー渓谷」は、スイス中部にある「ローヌ・シンプロン断層」(the Rohne Simplon Fault)注5)の西方延長部も通っていると推定されることから、この「シェアゾーン」の存在を否定し、単に「ローヌ・シンプロン断層系」による変形とする考えもあるようです。
 このあたりは、純粋な地質学というより、「モンブラン地塊」の隆起プロセスという、地形学的な研究に近いものです。 

 「モンブラン地塊」の隆起に関しては、この章の第3節にて改めて取り扱います。
5−3章ー(2)節 「エギーユ・ルージュ山群」の地質
 「エギーユ・ルージュ山群」(the Aiguilles Rouges Massif(英)/Massif des Aiguilles Rouges(仏))は、「モンブラン山群」の北西側、「モンブラン山群」と並行している、北東―南西走向に長軸をもつ、細長い山群です(文献10)。
 「モンブラン山群」とは、深い氷食谷であり、断層の走っている場所でもある、「シャモニー渓谷」により隔てられています。

 「エギーユ・ルージュ」(Aiguilles Rouges)とは、直訳すると「赤い針峰群」という、ちょっとカッコいい名前です。
 ただし、実際には、針峰というほど尖った峰々があるわけではなく、標高も2000〜3000m程度しかなく、「モンブラン山群」の引き立て役に甘んじています。
 しかし、「エギーユ・ルージュ山群」にはいくつかのハイキングコースがあり、そこから望む「モンブラン山群」の眺めは秀逸で、ハイキングと展望の山々といえます。

 主なピークとしては、この山群の最高峰、「ヴェルヴェデーレ」針峰(L'aiguille du Belvédère;2,965m)や、山頂までケーブルカーやハイキング道が通じている、「ブレヴァン」峰(Le Brévent ;2,525m)があります。
 「エギーユ・ルージュ山群」の山容や構成している地質の様子は、添付の、(写真6)、(写真7)もご参照ください。

 さて、「エギーユ・ルージュ山群」の地質学的な位置付けですが、この山群も「モンブラン山群」と同じく、地殻が局所的に隆起して地表に現れた、「外側地塊」(external massifs)の一つで、地塊としては「エギーユ・ルージュ地塊」と呼ばれています。
 「モンブラン地塊」とは、「シャモニー渓谷」を通る直線的な断層によって隔てられていますが、地質的には類似しています。

 「エギーユ・ルージュ地塊」の具体的な地質ですが、(文献4)(図3)に基づくと、主に以下4グループの地質体が分布しています。
 なお(文献7)によると、それ以外にも、色々な地質体が細々と分布していることが書かれていますが、説明が冗長になりすぎるので、そこは略します。


(1) 「片麻岩類」
 「片麻岩類」は、「エギーユ・ルージュ地塊」の広範囲にわたって分布しています(図3)。
 なお、この山群のうちスイス領に属する地域の地質を、スイスのオンライン地質図(文献3)で詳しく見ると、「片麻岩」(Gneis(独))のほか、「雲母片岩」(Glimmer Schiefer(独))、「ミグマタイト」(Migmatite(独))、「角閃岩」(Amphibolit(独))など、色々なタイプの変成岩が入り混じっています。ここではそれらも含めて「片麻岩類」と総称します。
 これは「モンブラン地塊」の項でも述べたものと同じく、(文献1)では「アルトクリスタリン」(Alt-Kristallin(独))と呼んでいる、多回変成の片麻岩類です。
 (文献1−1)によると、「エギーユ・ルージュ山群」に分布する「片麻岩類」の一部は、「オーゲン片麻岩」(the augen gneisses)というタイプの片麻岩で、原岩は、島弧性の火山岩、あるいは花崗岩と推定されています。一方、(文献7)では、原岩として、上記の火成岩に加え、堆積岩も含まれる、としています。
 また、(文献4)、(図3)では、総称として「ヴァリスカン変成岩類」(the Variscan metamorphic rocks)と呼んでおり、これは「デボン紀」〜「石炭紀」前期にかけての「ヴァリスカン造山運動」に伴って変成作用を受けたことを示しています。 

(2) 花崗岩
 「エギーユ・ルージュ地塊」では局所的ではありますが、「石炭紀」後期に形成された花崗岩が分布しています。
 (文献1−1)、(文献4)、(文献5)によると、最も大きな岩体は、「ヴァロルシーヌ花崗岩体」(the Vallorcine granite)という名称がついています。
 形成年代は、約306Maとされており、「モンブラン花崗岩」とほぼ同時期です。

(3) 「石炭紀」堆積岩類
 「エギーユ・ルージュ地塊」のうち、南西部や北東部には、局所的に「石炭紀」の堆積岩類が分布しています。
 (文献1−2)によると、これは、前の節で述べた「ポスト・ヴァリスカン期」(「石炭紀」後期〜「ペルム紀」)に生じた広域的な伸張場によって、地溝帯が形成され、そこに周辺部から岩屑が充填したものです。
 その位置などは、添付の図3をご参照ください。

 このような「石炭紀」の堆積物で充填された「地溝」(graben)は、この「エギーユ・ルージュ地塊」だけでなく、「ヨーロッパアルプス」のあちこちで認められており(文献1−1)、逆に、「ポスト・ヴァリスカン期」における広域的伸張場の存在を示している、とも言えます。

(4) 「トリアス紀」砂岩層
 「エギーユ・ルージュ地塊」のうち、最高峰「ヴェルヴェデーレ針峰」((L'aiguille du Belvédère;2,965m)の山頂部には、ユーチューブ動画である(文献15)によると、「トリアス紀」の砂岩層が、その下位層である「片麻岩類」に対して不整合に乗っかっています。
 また、(文献4)の地質図(添付の図3)をよく見ると、「エギーユ・ルージュ山群」の山麓部などにも、「トリアス紀」の堆積岩が点在しています。
 「ヴェルヴェデーレ峰」などにおいて、「トリアス紀」の砂岩層と、その下位の「基盤岩体」(片麻岩類)とが不整合の関係にあることは、おそらくは「トリアス紀」の一つ前の時代である「ペルム紀」には、「エギーユ・ルージュ地塊」のうち、地下深部にあったはずの「基盤岩体」が隆起して地表に現れ、浸食を受けた、ということを示唆しています。
 (文献15)では、その点を、「エギーユ・ルージュ地塊」の地史のうち、重要なポイントの一つとして解説しています。ただし、その隆起のメカニズムは不明です。
 また「トリアス紀」の砂岩層は海成だと思われますので、「トリアス紀」になると、「エギーユ・ルージュ地塊」の大部分が、沈降して海底下にあったことを示唆しています。
5−3章ー(3)節 「モンブラン地塊」、「エギーユ・ルージュ地塊」の隆起について
 「モンブラン地塊」(モンブラン山群)は、「ヨーロッパアルプス」最高峰の「モンブラン」を有するためか、ネットで文献検索すると、近年では「モンブラン地塊」、「エギーユ・ルージュ地塊」の隆起プロセスに関する文献が、いくつもリリースされているようです。

 大まかには、「ヨーロッパ大陸ブロック」に対し、「アドリア大陸ブロック」(アドリアプレート)が北西方向のベクトルをもってぶつかってきていることで、両地塊が隆起している、という点で異論は無いようですが、隆起プロセスや、隆起の時代については、いくつもの学説(仮説)が提案、推測されているようです。
 (文献5)では、これまでに提案された、4つの仮説がレビューされています。推定地質断面図も、文献によって、いくつかのバリエーションがあります。

 そのうち、(文献4)、(文献5)はいずれも、「アルプス造山運動」に伴う、「モンブラン地塊」、「エギーユ・ルージュ地塊」の隆起プロセス、隆起の時代に関する論文です。
 内容はちょっと難解だったので詳細は略しますが、添付の図6は、(文献4)から引用した推定地質断面図で、図7は、(文献5)から引用した推定地質断面図です。
 いずれも、「モンブラン地塊」周辺の多くの断層(スラスト断層)の活動により隆起したというモデルです。どの断層やシェアゾーンが、どの時期に活動し、どういう役割を果たしたのかなどが、議論の中心となっています。

 また、隆起の開始時期は、上記2つの文献とも、「新第三紀・中新世」前期(約20Ma)から始まったと考察していますが、最近(4Ma以降)の断層活動や隆起があったのかどうかも、議論の対象の一つとなっています。
【他の連載へのリンク】
【注釈の項】
注1)  「モンブラン」の標高について;
 (文献9)によると、「モンブラン」の山頂部は、岩体の上に、数十mの雪氷が乗っかっている状態です。従って、その氷雪が大量に溶けると、見かけの標高は低くなり、逆に大量の積雪があると見かけの標高は高くなります。
 (文献9)によると、これまで何度も「モンブラン」の標高は測り直されており、4807m、4808m、4810mなど、様々な値が得られています。21世紀になってからは、地球温暖化の影響を調べる目的もあって、数年に一度、定期的に標高が測定されているそうです。
 この章では、とりあえず、4808mとしました。

注2)  山々の標高について;
 「モンブラン」の標高は、注1)のとおりですが、それ以外の山々の標高は、ウイキペディア英語版に記載の標高を採用しました。各山々の標高は、文献、書籍によっては数m 異なる値が記載されていることがあります。

注3) 「外側地塊」について;
 (文献1)などでは、「ヘルベチカ系」/「ドーフィネ系」地質グループ分布域に点在する、古い「基盤岩体」からなる「地塊」を、(external massifs)と呼んでいます。一方(文献4)などでは、(external crystalline massifs、略称;“ECM”)と呼んでいて、統一されていないようです。
 また、決まった日本語名称もないようなので、この連載では、「外側地塊」と訳しています。

注4) 「ヘルベチカ系」/「ドーフィネ系」地質グループについて;
 この連載の第3部(中生代)でも説明しましたが、「ジュラ紀」〜「白亜紀」にかけ、当時の「ヨーロッパ大陸ブロック」のマージン部で、海成の堆積物層が堆積しました。
 その「地質区」(realm)や、そこに堆積した地質グループ(nappe system/domain)のうち、現在の「中部アルプス」(=ほぼ「スイスアルプス」に相当)は、「ヘルベチカ系」(Helvetic)と呼ばれており、「西部アルプス」(=ほぼ「フレンチアルプス」に相当)は、「ドーフィネ系」(Dauphinois)と呼ばれています(文献1)、(文献8)。
 両者とも、当時のヨーロッパ大陸の大陸棚状の海域に、石灰岩類、泥質岩などが穏やかに堆積した「地質区」という点で同等のものですが、スイス側、フランス側でそれぞれ、別の名称が付けられているだけです。
 「モンブラン山群」周辺は、(文献1)の「ヨーロッパアルプス」の区分(3区分法)では、「中部アルプス」と「西部アルプス」との境界付近に位置しており、その周辺の地質グループの名称は、文献によっても異なっている為、この章では、(「ヘルベチカ系」/「ドーフィネ系」)と併記しています。


注5) 「ローヌ・シンプロン断層」について;
 「ローヌ・シンプロン断層」(the Rohne Simplon Fault/ the Rhone-Simplon line)は、「中部アルプス」において、主要な断層の一つです。
 東側は、アルプス山脈を越える「シンプロン峠」(the Simplon pass)あたりで、別の重要な断層系である、「ペリ・アドリアティック断層系」(the Peri-Adriatic fault system)から分岐し、スイス中部では、直線的な「ローヌ渓谷」(the Rhone valley)に沿って西へと延びています。「シンプロン峠」付近は、現在は正断層としての活動センス、「ローヌ渓谷」では右横ずれ断層としての活動センスを持っている、とされています。
 「モンブラン地塊」付近では2つに分岐していると推定されており、一つは「モンブラン地塊」の南東側、「フィレ渓谷」(“Val de Fellet”)を通るラインで、もう一つは「モンブラン地塊」の北西側、「シャモニー渓谷」(”La vallée de Chamonix”)を通るラインです。
 なおスイスのオンライン地質図(文献3)のうち、テクトニックレイヤーを見ると、「モンブラン地塊」、「エギーユ・ルージュ地塊」辺りまで図示されており、「シャモニー渓谷」を通るスラスト断層と、「フィレ渓谷」を通るスラスト断層が描かれています。
 いずれも活動のセンスは、南東側が上盤側、北西側が下盤側であり、南東側部分が、北西側部分の上へとのし上がるような活動センスとされています。

注6) 「ミグマタイト」について;
 「ミグマタイト」(migmatite)とは、(文献19)、(文献20)によると、地下深部(地殻下部)の岩石が、高温、高圧化で再結晶するとともに、部分的に溶融したのち、再び固化した「変成岩」の一種です。マグマになりかけた変成岩とも言えます。見た目は縞模様を持つ花崗岩のようだったり、縞模様がぐにゃぐにゃになった片麻岩のような感じだったり、と様々なようです。原岩は片麻岩類などの変成岩や、花崗岩などの深成岩の場合もあります。 
 なお「マイロナイト」(mylonite)と語感が似ていますが、意味は全く違います。

注7) 「マイロナイト」について;
 「マイロナイト」(mylonite)とは、(文献19)、(文献20)によると、断層やシェアゾーンの地下深めのところで、せん断応力を受けて、元の岩石が塑性的に変形作用を受けた、「変形岩」の一種です。原岩の種類は問いませんので、堆積岩、火成岩、変成岩いずれも「マイロナイト化」(mylonization)することがあります。逆に「マイロナイト化」した岩石の存在から、断層やシェアゾーンの存在を知ることができます。
 日本では、「中央構造線」沿いの南アルプスの麓の、「鹿塩マイロナイト」が有名です。
 なお「ミグマタイト」(migmatite)と語感が似ていますが、意味は全く違います。

注8) “Ma” は、百万年前を意味する単位です。
【参考文献】
(文献1) O. A. Pfiffner 著 “Geology of the Alps”, 2nd edition ,Wiley Blackball社刊,
        (2014); (原著はドイツ語版で、2010年にドイツの出版社刊)

  (文献1−1) (文献1)のうち、第2−2章「トリアス紀以前の外側地塊」
         (the pre-Triassic basement of the External Massifs)、
        特に、“Mont Blanc massif”, “Aiguilles Rouges” の説明の項、
             及び Fig.2-5

  (文献1−2) (文献1)のうち、第2−8章「ポスト・ヴァリスカン期」の堆積物、
             及び「ペルム紀」の火山活動
  (Post-Variscan sediments and volcanics of the Permian)の項


(文献2) フランスのオンライン地質図
     https://infoterre.brgm.fr/viewerlite/MainTileForward.do

  ※ フランスの地質調査所、“BRGM”が作成、運営している
       “Info Terre”という、オンライン地質図のサイト
  ※ リンク先の最初の画面のメニューより、“Cartes géologiques” を選ぶと、
      地質図レイヤーがでてくる。
  ※ 全てフランス語、かつ地質説明もマウスクリックにてポップアップで出るタイプではなく、別途「凡例」(Légendes)を参照する必要があり、「凡例」自体も簡易的なので、(スイスのオンライン地質図と比較すると)、かなり不便。

(文献3) スイスのオンライン地質図(ウエブ版)
      https://map.geo.admin.ch/

  ※ 地質図は、メニューより、 > Geocatalog > Nature and Environment
     > Geology> GeoCover Vector Datasets 、より見ることができる。
     ただし、スイス領内だけなので、この章で扱う「モンブラン山群」、
    「エギーユ・ルージュ山群」は、いずれも北東部のスイス領内だけが描かれている。
  ※ 断層、テクトニック構造、「地塊」分布図などは、メニューより、
     > Geocatalog > Nature and Environment > Geology > Tectonics 500 、
       より見ることができる。
     このレイヤーは「モンブラン地塊」、「エギーユ・ルージュ地塊」までカバーしている。
  ※ 地形図も兼ねているので、地形図レイヤーより、山名、標高なども確認できる。
  ※ 地図自体は(EN)を選ぶと英語表記になるが、ポップアップの地質解説は
       ドイツ語なので、ちょっと解りにくい。
  ※ 利用したバージョンは、v 1.59.0


(文献4) P. H. Leloup, N. Arnaud, E. R. Sobel, R. Lacassin 著
   “Alpine thermal and structural evolution of
      the highest external crystalline massif: he Mont Blanc”
    Tectonics Volume誌、vol. 24, Issue 4 , (2005)

   https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1029/2004TC001676
   (DOIアドレス; https://doi.org/10.1029/2004TC001676
  ※ 上記のサイトから、PDF版が無料でダウンロードでき、テキスト版としても、
      全文見ることできる。
  ※ 「モンブラン地塊」の構造と隆起プロセスに関する、岩石からの同位体分析を
    駆使して解析した、やや難解な論文。概略地質図や地質説明がある。

(文献5) Daniel Egli 、 Neil Mancktelow 著
    “The structural history of the Mont Blanc massif with regard to models
       for its recent exhumation”
    Swiss Journal of Geosciences誌、vol.106,p 469?489, (2013)

   https://link.springer.com/article/10.1007/s00015-013-0153-5
    (DOIアドレス;https://doi.org/10.1007/s00015-013-0153-5

  ※ 上記のサイトから、PDF版が無料でダウンロードでき、テキスト版としても
    全文見ることできる。
  ※ 「モンブラン地塊」の構造と隆起プロセスに関する、岩石の変形動力学的分析による論文。
  
(文献6) Kévin Fréville et al. 著
   “Protracted magmatism and crust?mantle interaction during continental
    collision: insights from the Variscan granitoids of the external western Alps ”
  International Journal of Earth Sciences 誌、vol. 113、p1165?1196、(2024)

  https://link.springer.com/article/10.1007/s00531-024-02420-y?fromPaywallRec=true
   (DOIアドレス;https://doi.org/10.1007/s00531-024-02420-y)

  ※ 上記のサイトから、PDF版が無料でダウンロードでき、
      テキスト版としても全文見ることできる。
  ※ 「西部アルプス」における「ポスト・ヴァリスカン期」の火成活動に関する論文 

(文献7) J.F. von Raumer, F. Bussy 著
   (書籍)
   “ Mont Blanc and Aiguilles Rouges Geology of the polymetamorphic Basement
  (External Massifs, France-Switzerland)”
     Lausanne大学(スイス) より出版、(2004)

  https://folia.unifr.ch/documents/299595/files/1_raumer_mba.pdf?download

  ※ 「モンブラン地塊」、「エギーユ・ルージュ地塊」の基盤岩体に関する、
     詳細な地質学的研究の集大成(全文;約210ページ、英語+フランス語 併記版)
  ※ 上記のアドレス(フライブルク大学のサイト)より、無料でPDF版をダウンロードできる。

(文献8) ウイキペディア英語版の、(Geology of the Alps)の項
        https://en.wikipedia.org/wiki/Geology_of_the_Alps
                     (2025年12月 閲覧)

(文献9) ウイキペディア英語版の、(Mont Blanc massif)の項
        https://en.wikipedia.org/wiki/Mont_Blanc_massif
                       (2025年12月 閲覧)

(文献10) ウイキペディア英語版の、(Mont Blanc)の項
        https://en.wikipedia.org/wiki/Mont_Blanc
                     (2025年12月 閲覧)

(文献11) ウイキペディア英語版の、(Grandes Jorasses)の項
        https://en.wikipedia.org/wiki/Grandes_Jorasses
                     (2025年12月 閲覧)

(文献12) ウイキペディア英語版の、(Aiguilles Du Midi)の項
         https://en.wikipedia.org/wiki/Aiguille_du_Midi
                     (2025年12月 閲覧)

(文献13) ウイキペディア英語版の、(Aiguilles Rouges)の項
         https://en.wikipedia.org/wiki/Aiguilles_Rouges
                     (2025年12月 閲覧)

(文献14) ウイキペディア英語版の、(Chamonix)の項
         https://en.wikipedia.org/wiki/Chamonix
                     (2025年12月 閲覧)

(文献15)  ユーチューブ動画 「モンブラン地域の地質学」
       ( Mont Blanc: the area and its Alpine geology)
      ※ Rob Butler 博士による作成、説明 (2022年 公開)

     https://www.youtube.com/watch?v=AXUzzWMJyW8
    ※ ロブ・バトラー(Rob Butler)博士(イギリス)による、
     モンブラン山群とその周辺の地質の解説動画。時間は約26分。
     英語での説明だが、字幕を出すと解りやすい。 

    (文献15―B) Rob Butler 博士の経歴に関するサイト
      https://www.abdn.ac.uk/people/rob.butler#about

(文献16) 近藤 等 著 「アルプスの名峰」 、山と渓谷社 刊 (1984)

(文献17)  リヒャルト・ゲーデケ著、島田荘平、島田陽子 共訳
    「アルプス4000m峰 登山ガイド」 山と渓谷社 刊 (1997)

(文献18) 近藤 等 著 「ヨーロッパアルプス」(ブルーガイド海外版、第2版)
                     実業之日本社 刊 (1988)

(文献19) 西本 著「観察を楽しむ、特徴がわかる 岩石図鑑」 ナツメ社刊 (2020)
     のうち、「片麻岩」、「花崗岩」、「流紋岩」、
       「ミグマタイト」、「マイロナイト」などの各項

(文献20) 地質団体研究会 編 「新版 地質事典」 平凡社 刊(1996)のうち、
       「アナテクシス」、「ミグマタイト」、「マイロナイト」などの各項
【書記事項】
・2025年12月13日 初版リリース
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