(はじめに)
この第5部では、「ヨーロッパアルプス」のうち、4000m級の主な山群、山々、及び 標高は3000m級であっても、地質学的に興味深い山群、山々の地質について、説明してきました。
前の5−5章で、「中部アルプス」、「西部アルプス」、「東部アルプス」の主な山の地質について、説明がほぼ終わりました。
この5−6章は、第5部の最後の章となりますが、いわば落穂拾いのような章です。
この章では、ここまでで説明していない山々のうち、標高は低いものの、観光ガイドブックに掲載されていて、この連載の読者の皆様も行ったことがあるかもしれない、「スイスアルプス」の前衛というべき地域の山々、及び「アルプス」本体から少し離れていますが、「ヨーロッパアルプス」の形成と関連している「ジュラ山脈」の地質を説明します。
前の5−5章で、「中部アルプス」、「西部アルプス」、「東部アルプス」の主な山の地質について、説明がほぼ終わりました。
この5−6章は、第5部の最後の章となりますが、いわば落穂拾いのような章です。
この章では、ここまでで説明していない山々のうち、標高は低いものの、観光ガイドブックに掲載されていて、この連載の読者の皆様も行ったことがあるかもしれない、「スイスアルプス」の前衛というべき地域の山々、及び「アルプス」本体から少し離れていますが、「ヨーロッパアルプス」の形成と関連している「ジュラ山脈」の地質を説明します。
5−6章―(1)節 「リギ山」の地質
スイス中部に、「ルツェルン」(Luzern)という都市があります。観光ガイドブックなどでは、よく「古都・ルツェルン」と呼ばれ(文献13)、中世の古い街並みが残っている、美しい観光地として知られています。
このルツェルンの近辺には、2000m前後の山として、「リギ」山、(Mt. Rigi ;1797m)と、「ピラトゥス」山(Mt. PiIatus;2119m)があります。注1)
いすれも標高的には、アルプスとしては脇役クラスですが、19世紀から「ヨーロッパアルプス」主要部を望む展望台として知られています。
またどちらも、頂上付近までロープウェイ、あるいは登山鉄道で行けるため、登山の山というより「ルツェルン」を拠点とした気軽な観光の山となっています(文献6)、(文献7)、(文献13)。
この第(1)節ではまず、「リギ」山の地質について説明します。
「リギ」山は、「ルツェルン」の南東、約15km、「フィアヴァルト・シュテッター湖」(Vierwald-stätter-see)という氷河湖 (※注;通称、「ルツェルン湖」(Lake Lucerne(英))とも言う)、を間に挟んだ向こう岸にあります。
この山は、麓から山頂部まで、登山鉄道、ロープウェイがあり、労せずに山頂に立つことができる、観光と展望の山です。
ここの登山鉄道は、「ヨーロッパアルプス」で最も古い山岳鉄道としても知られており、開業は19世紀後半の、1871年です(日本で言えば、明治維新の3年後)。
山容は比較的穏やかで、山頂部はやや広くてホテルなども建っています。最高点は「リギ・クルム」(Rigi Klum)と呼ばれています。(文献6)、(文献13)、(文献14)。
ウイキペディアから引用した、添付の(写真1)もご参照ください。
さて、スイスのオンライン地質図(文献2)を見ると、「リギ」山の地質は、全山が「粘土まじりの礫岩」;(Konglometat、Tonstein (独))と記載されており、形成時代は、「古第三紀」のうち「漸新世」(ぜんしんせい;約34〜23Ma)、とされています。
これらの礫岩などは、スイス北部の「モラッセ盆地」(the Molasse basin)、あるいは「スイス中央台地」(Mittel land(独))と呼ばれる、平地にも一般的に分布している地質体です。
このうち、礫や砂岩など粗粒なものは、「モラッセ性堆積物」(molasse)(文献11)、注2)と呼ばれ、砂、泥を主体としたものは、「フリッシュ性堆積物」(flysch)(文献12)、注2)と呼ばれています。
なお、「リギ」山付近の地質体は、(文献1−5)、(文献3)、(文献4)、(文献5)によると、「サブ・アルパイン・モラッセ」(Subalpine Molasse)というグループに区分されており、「フリッシュ性堆積物」から「モラッセ性堆積物」への変化の跡が見られる、と説明されています。
また堆積時期は、「古第三紀」の「漸新世」から「新第三紀」の「中新世」にかけての、約32〜20Maと推定されています。
スイスの「モラッセ盆地」付近の「モラッセ性堆積物」は、「ヨーロッパアルプス」が隆起することによって、平行して浸食も進み、浸食によって形成された、砂、礫などが山麓部に堆積したものです(文献1−4)、(文献1−5)、(文献1−6)。
「モラッセ性堆積物」は、その当時の山麓部、主に扇状地に堆積したものと推定されています。
つまり、「漸新世」〜「中新世」前期の頃は、この「リギ」山付近は、当時の「ヨーロッパアルプス」の山麓部だったということになります(文献1−4)。
現在の「リギ」山は、標高が約2000mありますので、堆積した「漸新世」〜「中新世」前期以降、現在まで、少なくとも、約2000mも隆起したことを表しています。浸食の影響を考慮すると、もっと大きな隆起量でしょう。
これは、少なくとも「中部アルプス」では、隆起する部分が時代と共に徐々に北側へも広がって来たことを示唆しています(文献1−5)、(文献1−6)。
このルツェルンの近辺には、2000m前後の山として、「リギ」山、(Mt. Rigi ;1797m)と、「ピラトゥス」山(Mt. PiIatus;2119m)があります。注1)
いすれも標高的には、アルプスとしては脇役クラスですが、19世紀から「ヨーロッパアルプス」主要部を望む展望台として知られています。
またどちらも、頂上付近までロープウェイ、あるいは登山鉄道で行けるため、登山の山というより「ルツェルン」を拠点とした気軽な観光の山となっています(文献6)、(文献7)、(文献13)。
この第(1)節ではまず、「リギ」山の地質について説明します。
「リギ」山は、「ルツェルン」の南東、約15km、「フィアヴァルト・シュテッター湖」(Vierwald-stätter-see)という氷河湖 (※注;通称、「ルツェルン湖」(Lake Lucerne(英))とも言う)、を間に挟んだ向こう岸にあります。
この山は、麓から山頂部まで、登山鉄道、ロープウェイがあり、労せずに山頂に立つことができる、観光と展望の山です。
ここの登山鉄道は、「ヨーロッパアルプス」で最も古い山岳鉄道としても知られており、開業は19世紀後半の、1871年です(日本で言えば、明治維新の3年後)。
山容は比較的穏やかで、山頂部はやや広くてホテルなども建っています。最高点は「リギ・クルム」(Rigi Klum)と呼ばれています。(文献6)、(文献13)、(文献14)。
ウイキペディアから引用した、添付の(写真1)もご参照ください。
さて、スイスのオンライン地質図(文献2)を見ると、「リギ」山の地質は、全山が「粘土まじりの礫岩」;(Konglometat、Tonstein (独))と記載されており、形成時代は、「古第三紀」のうち「漸新世」(ぜんしんせい;約34〜23Ma)、とされています。
これらの礫岩などは、スイス北部の「モラッセ盆地」(the Molasse basin)、あるいは「スイス中央台地」(Mittel land(独))と呼ばれる、平地にも一般的に分布している地質体です。
このうち、礫や砂岩など粗粒なものは、「モラッセ性堆積物」(molasse)(文献11)、注2)と呼ばれ、砂、泥を主体としたものは、「フリッシュ性堆積物」(flysch)(文献12)、注2)と呼ばれています。
なお、「リギ」山付近の地質体は、(文献1−5)、(文献3)、(文献4)、(文献5)によると、「サブ・アルパイン・モラッセ」(Subalpine Molasse)というグループに区分されており、「フリッシュ性堆積物」から「モラッセ性堆積物」への変化の跡が見られる、と説明されています。
また堆積時期は、「古第三紀」の「漸新世」から「新第三紀」の「中新世」にかけての、約32〜20Maと推定されています。
スイスの「モラッセ盆地」付近の「モラッセ性堆積物」は、「ヨーロッパアルプス」が隆起することによって、平行して浸食も進み、浸食によって形成された、砂、礫などが山麓部に堆積したものです(文献1−4)、(文献1−5)、(文献1−6)。
「モラッセ性堆積物」は、その当時の山麓部、主に扇状地に堆積したものと推定されています。
つまり、「漸新世」〜「中新世」前期の頃は、この「リギ」山付近は、当時の「ヨーロッパアルプス」の山麓部だったということになります(文献1−4)。
現在の「リギ」山は、標高が約2000mありますので、堆積した「漸新世」〜「中新世」前期以降、現在まで、少なくとも、約2000mも隆起したことを表しています。浸食の影響を考慮すると、もっと大きな隆起量でしょう。
これは、少なくとも「中部アルプス」では、隆起する部分が時代と共に徐々に北側へも広がって来たことを示唆しています(文献1−5)、(文献1−6)。
5−6章―(2)節 「ピラトゥス山」の地質
「ルツェルン」の南西側 約10km、前述の「リギ」山からは、「ルツェルン湖」と呼ばれる氷河湖を挟んで西側にあるのが、「ピラトゥス」山(Mt. Pilatus;2128m)です。注1)、(文献7)。
(文献7)などによると、「リギ」山とは対照的に険しい山容をしており、山頂部は複数のピークがあります。ウイキペディア英語版(文献7)から引用した、添付の(写真2)もご参照ください。
この山もまた「リギ」山と同様に、19世紀後半から観光開発が進められ、麓からロープウェイと登山鉄道の2つの交通機関があります。こちらもまた、労せずに山頂部に立つことができる、観光と展望の山です。また、ハイキングルートもいくつかあるようです(文献13)、(文献14)。
さて、「ピラトゥス」山の地質を、スイスのオンライン地質図(文献2)で見てみると、「リギ」山とは地質が異なっており、大部分が、「石灰岩類」(Kalkstein (独))から成っています。
また地質グループ的には、スイスのオンライン地質図(文献2)のテクトニックレイヤーや、地質図(文献3)を見ると、「ベルナーオーバーラント山群」(この連載の5−1章)にも分布していた、「ヘルベチカ系」地質グループ(Helvetic nappe system)に属し、下位区分では、「ドルスベルグ・ナップ」(Dursberg Decke(独))(文献2)、あるいは「ヴィルドホルン・ナップ」(Wildhorn Decke(独))(文献3)と呼ばれる「地塊」(ナップ)に属しています(文献4)、(文献5)。
これらの地質体の形成時代は、主に「白亜紀」前期の「バランギニアン期」(Valanginien;140〜133Ma)〜「アプチアン期」(Aptian;125〜110Ma)にかけて、と説明されています。
ウイキペディア英語版(文献7)から引用した、添付の(写真3)からは、山頂部が、白っぽくてゴツゴツした、石灰岩類からなることが見て取れます。
前項で説明した「リギ」山は、比較的穏やかな山容でしたが、それと比べ標高はさほど違わないのに、この「ピラトゥス」山の山容が険しく対照的なのは、地質的に見ると、「リギ」山は泥、砂、礫などの、浸食に弱そうな堆積物からなるのに対し、「ピラトゥス」山は、浸食に対して割と強い「石灰岩類」からなるためではないか、と思われます。(この段落は私見です)
「ピラトゥス」山を形成している、「ヘルベチカ系」地質グループは、「ジュラ紀」〜「白亜紀」にかけて、「ヨーロッパ大陸ブロック」のマージン部(European continental margin)の、浅海性の環境に堆積した堆積物からなります(文献1−2)。
その後、新生代の「アルプス造山運動」に伴って、全体がナップ群となって、スイス付近では北へと数十km移動し、現在の位置に定置しています(文献1−5)、(文献1−6)。
前項の「リギ」山とは直線距離でわずか20kmしか離れていませんが、「リギ」山のほうは、「新生代」の「アルプス造山運動」の最中(「漸新世」〜「中新世」前期)に、隆起と浸食によって形成された、地質体(モラッセ性堆積物)からなっているのと対照的に、この「ピラトゥス」山は、「アルプス造山運動」の時代よりも遥かに昔の、「白亜紀」の穏やかな海に堆積した地質体からなっており、形成時代で見ると、約7千万年もの「年の差」です。
素知らぬ顔をして、すぐ近くに兄弟峰のように立っている2つの峰ですが、地質的にみると大きな違いがあり、「ヨーロッパアルプス」の地質形成の複雑さを示している、とも言えます。
(文献7)などによると、「リギ」山とは対照的に険しい山容をしており、山頂部は複数のピークがあります。ウイキペディア英語版(文献7)から引用した、添付の(写真2)もご参照ください。
この山もまた「リギ」山と同様に、19世紀後半から観光開発が進められ、麓からロープウェイと登山鉄道の2つの交通機関があります。こちらもまた、労せずに山頂部に立つことができる、観光と展望の山です。また、ハイキングルートもいくつかあるようです(文献13)、(文献14)。
さて、「ピラトゥス」山の地質を、スイスのオンライン地質図(文献2)で見てみると、「リギ」山とは地質が異なっており、大部分が、「石灰岩類」(Kalkstein (独))から成っています。
また地質グループ的には、スイスのオンライン地質図(文献2)のテクトニックレイヤーや、地質図(文献3)を見ると、「ベルナーオーバーラント山群」(この連載の5−1章)にも分布していた、「ヘルベチカ系」地質グループ(Helvetic nappe system)に属し、下位区分では、「ドルスベルグ・ナップ」(Dursberg Decke(独))(文献2)、あるいは「ヴィルドホルン・ナップ」(Wildhorn Decke(独))(文献3)と呼ばれる「地塊」(ナップ)に属しています(文献4)、(文献5)。
これらの地質体の形成時代は、主に「白亜紀」前期の「バランギニアン期」(Valanginien;140〜133Ma)〜「アプチアン期」(Aptian;125〜110Ma)にかけて、と説明されています。
ウイキペディア英語版(文献7)から引用した、添付の(写真3)からは、山頂部が、白っぽくてゴツゴツした、石灰岩類からなることが見て取れます。
前項で説明した「リギ」山は、比較的穏やかな山容でしたが、それと比べ標高はさほど違わないのに、この「ピラトゥス」山の山容が険しく対照的なのは、地質的に見ると、「リギ」山は泥、砂、礫などの、浸食に弱そうな堆積物からなるのに対し、「ピラトゥス」山は、浸食に対して割と強い「石灰岩類」からなるためではないか、と思われます。(この段落は私見です)
「ピラトゥス」山を形成している、「ヘルベチカ系」地質グループは、「ジュラ紀」〜「白亜紀」にかけて、「ヨーロッパ大陸ブロック」のマージン部(European continental margin)の、浅海性の環境に堆積した堆積物からなります(文献1−2)。
その後、新生代の「アルプス造山運動」に伴って、全体がナップ群となって、スイス付近では北へと数十km移動し、現在の位置に定置しています(文献1−5)、(文献1−6)。
前項の「リギ」山とは直線距離でわずか20kmしか離れていませんが、「リギ」山のほうは、「新生代」の「アルプス造山運動」の最中(「漸新世」〜「中新世」前期)に、隆起と浸食によって形成された、地質体(モラッセ性堆積物)からなっているのと対照的に、この「ピラトゥス」山は、「アルプス造山運動」の時代よりも遥かに昔の、「白亜紀」の穏やかな海に堆積した地質体からなっており、形成時代で見ると、約7千万年もの「年の差」です。
素知らぬ顔をして、すぐ近くに兄弟峰のように立っている2つの峰ですが、地質的にみると大きな違いがあり、「ヨーロッパアルプス」の地質形成の複雑さを示している、とも言えます。
5−6章―(3)節 ティトリス山の地質
「ティトリス」山(Mt. Titlis;3238m) 注1)、(文献8)は、前述の「ルツェルン」の街からは、南に約30kmの位置にある3000m級の山で、「ルツェルン」付近の山としては高い部類になります。
「ティトリス」山もまた、観光開発がなされ、麓からロープウェイで頂上付近まで上がることができます(文献8)、(文献13)、(文献14)。
ここからだともう、「アイガー」、「ユングフラウ」といった「ベルナーオーバーラント」の高峰群まで、南西方向に直線距離で約40kmの近さになります。
この「ティトリス」山の地質を、スイスのオンライン地質図(文献2)で見ると、ちょうど地質境界線がある場所に位置しています。
山頂付近や、その北側、西側は「石灰岩類」(Kalkstein(独))からなり、形成時代は、「白亜紀」前期の「ベリアシアン期」(Berriasian;145〜140Ma)とされています。
(文献2)では、意外なことにこの地質体は、「ヘルベチカ系」(Helvetic)地質グループとは書いてなく、後述の「アール地塊」(Aar massif)の表層部に堆積した、現地性の(auto-chtonous)堆積物とされています。
堆積時代、堆積環境は同じでも、ナップとして移動しなかった地質体という位置付けで、(文献1―5)などでいう、「インフラ・ヘルベチカ系」(Infra-Helvetic complex)グループに属すると思われます。
一方で、「ティトリス」山の南側、東側はもう、「アール地塊」の基盤岩類(crystalline basement rocks)に属し、「片麻岩類」(Genis(独))や「ミグマタイト」(Migmatit(独))などが分布しています。地質的には「ベルナーオーバーラント山群」のうち、奥地の山々の地質と同じです。
多回変成の変成岩なので、変成時代は不明確ですが、「古生代」のうち「石炭紀」(Karbon)〜「原生代」(Proterozoikum)と記載されています。
前の節で説明した、「リギ」山、「ピラトゥス」山とも地質的には異なり、「ヨーロッパアルプス」の地質は、距離的に近い場所でも、なかなか複雑なことが改めてわかります。
「ティトリス」山もまた、観光開発がなされ、麓からロープウェイで頂上付近まで上がることができます(文献8)、(文献13)、(文献14)。
ここからだともう、「アイガー」、「ユングフラウ」といった「ベルナーオーバーラント」の高峰群まで、南西方向に直線距離で約40kmの近さになります。
この「ティトリス」山の地質を、スイスのオンライン地質図(文献2)で見ると、ちょうど地質境界線がある場所に位置しています。
山頂付近や、その北側、西側は「石灰岩類」(Kalkstein(独))からなり、形成時代は、「白亜紀」前期の「ベリアシアン期」(Berriasian;145〜140Ma)とされています。
(文献2)では、意外なことにこの地質体は、「ヘルベチカ系」(Helvetic)地質グループとは書いてなく、後述の「アール地塊」(Aar massif)の表層部に堆積した、現地性の(auto-chtonous)堆積物とされています。
堆積時代、堆積環境は同じでも、ナップとして移動しなかった地質体という位置付けで、(文献1―5)などでいう、「インフラ・ヘルベチカ系」(Infra-Helvetic complex)グループに属すると思われます。
一方で、「ティトリス」山の南側、東側はもう、「アール地塊」の基盤岩類(crystalline basement rocks)に属し、「片麻岩類」(Genis(独))や「ミグマタイト」(Migmatit(独))などが分布しています。地質的には「ベルナーオーバーラント山群」のうち、奥地の山々の地質と同じです。
多回変成の変成岩なので、変成時代は不明確ですが、「古生代」のうち「石炭紀」(Karbon)〜「原生代」(Proterozoikum)と記載されています。
前の節で説明した、「リギ」山、「ピラトゥス」山とも地質的には異なり、「ヨーロッパアルプス」の地質は、距離的に近い場所でも、なかなか複雑なことが改めてわかります。
5−6章―(4)節 「プレアルプス」地域について
「(スイス)プレアルプス」地域( Pre-Alps)とは、スイスのうち、首都「ベルン」(Bern)の南西側から、「レマン湖」(Le Léman/ Lac Léman(仏))東岸あたりまでのゾーンで、「ヨーロッパアルプス」のうち、「モラッセ盆地」に近い位置にあります。
なお「ローヌ渓谷」を間に挟んだ、「レマン湖」の南側にあたるフランス領にも、地質的に類似したゾーンがあり、まとめて「プレアルプス」地域(the Pre-Alps)呼ばれています(文献4)、(文献5)。なお(文献1―5)では、(Klippen-Decke(独))と呼んでいます。
「レマン湖」の東側、スイス領にあるゾーンは、「ロマンデ・プレアルプス」(the Romandes Prealps)とも呼ばれ、「レマン湖」の南側、フランス領にあるゾーンは、「シャブレー・プレアルプス」(the Chablais Prealps)とも呼ばれます(文献4)。
ただし、これらのゾーンは、地形的に区分されている「山地」ではなく、後述のとおり、地質学的に区分されているゾーンです。(文献5)では、(Prealpine nappes(英)/Präalpine Decken(独))と呼んでいます。
このうち「スイス・プレアルプス」地域(=「ロマンデ・プレアルプス」)の場所は、添付の地図(図3)をご参照ください。
スイスのオンライン地質図(文献2)のうち、地形図レイヤーで見ると、2000m前後の山々があるゾーンですが、それらの山々はガイドブックにも載ってなく、またケーブルカーなど観光施設もない、地味なゾーンです。
ここであえて、このゾーンを取り上げたのは、地質学的に見ると、周辺には「ヘルベチカ系」地質グループ(Helvetic nappe system)に属する中生代の堆積物からなるナップ群が分布しているのに、このゾーンだけは、「ペニン系」地質グループ(Penninic nappe system)に属する地質体からなっており、孤立した地塊となっている点が興味深いからです。
地質グループや地塊(ナップ)ごとに区分した、テクトニックマップ(添付の(図3))もご参照ください。
この(図3)を見ると、南側にある「ペニン系」地質グループ分布域の本体部分との間には、「ヘルベチカ系」地質グループが分布しており、「プレアルプス」地域は、本体から分離して孤立したような状態になっています。
また、(図3)を見ると、「プレアルプス」地域以外にも、「ヘルベチカ系」地質グループ分布域の中に、「ペニン系」地質グループから成る孤立した地質体、いわゆる「クリッペ」(klippe)が点在していることが解ります。
(文献1)、(文献4)などによると、この孤立した「プレアルプス」地域や、その他の「ペニン系」クリッペ群は、もともと、「ペニン系」地質グループ分布域の本体部分と連続して分布していたのが、その後の浸食によって、途中が失われて孤立したゾーンとなったものです。
なお具体的な地質としては、(文献2)の地質図レイヤーや(文献4)によると、「石灰岩類」(Kalkstein(独))、「角礫岩」(Melgestein(独)/breccia(英))を含んだ「モラッセ性堆積物」、「フリッシュ性堆積物」(flysch(英))などが多く、「ペニン系」の本体部分で見られるような高圧型変成岩はほとんど無いようです。
(文献4)、(文献5)によると、このゾーンは、「ペニン系」に属するものの、「ペニン系」の本体部分とは異なる地史を経てきた、とされています。
〜〜〜〜〜
「ペニン系」地質グループ(Penninic nappe system)はそもそも、非常に複雑な地史を持っています。
(文献1−2)、(文献1−3)、(文献1−5)、(文献1−6)などを元に、以下に、推定されるその地質学的歴史を説明します。
・Step1 「ジュラ紀」;「ヨーロッパ」大陸ブロックの西側に北大西洋(North Atlantic ocean )が形成され始め、そこから伸びたリフトゾーンが発展し、新たな海洋域として「ペニン系」地質区(Penninic realm)が生まれた。
そこで形成された「ペニン系」地質グループは、「ピエモンテ海系」(Piemont cean/Piemonte-Liguria ocean)(=上部ペニン系)、「ブリアンソン・ライズ系」(Brianson rise)(=「中部ペニン系」)、「ヴァリストラフ系」(Valais Trough)(=「下部ペニン系」)の3つに細分される。
・Step2 「白亜紀」〜「古第三紀」;「ピエモンテ海」とその南側にあった「アドリア」大陸ブロック(Adriatic (plate))との間に、沈み込み帯が形成され、「ペニン系」地質グループは南側から順に、その沈み込み帯から地下深部へと沈み込み、高圧型変成作用を受けた。
・Step3 「古第三紀」;いったん地下深部に沈み込んだ「ペニン系」地質グループの一部が、何らかのメカニズムで、上昇へ転じ、地上へと舞い戻った。その際は大部分が高圧型変成岩となっている。
・Step 4 「古第三紀」〜「新第三紀」;「ヨーロッパ」大陸ブロックと、「アドリア」大陸ブロックとの衝突の影響で、地表に現れた「ペニン系」地質グループの一部は、ナップ群(nappes)となり、「中部アルプス」では、北西方向へと、数十km移動した。(「西部アルプス」では西方向、「東部アルプス」では北方向)。
その際は、それ以前にナップ群として移動していた「ヘルベチカ系」の上へと乗り上げるように積み重なった(この連載でいう「ナップパイル構造」(nappe pile structure)の形成)。
・Step 5 「新第三紀」〜「現世」;「アルプス造山運動」による隆起に伴い、浸食が進み、「ペニン系」のナップ群のうち中間部分が浸食によって失われ、最前線まで進んだナップ群が孤立して、クリッペ状の地質体となった。
浸食された中間部分では、「ペニン系」の構造的下位にあった「ヘルベチカ系」地質グループが再び地表に現れた。
〜〜〜〜〜
「プレアルプス」地域は、山地としてはぱっとしませんが、このように、非常に複雑な地史を持っている地域で、地質学的には興味深いので、ここで説明しました。
なお「ローヌ渓谷」を間に挟んだ、「レマン湖」の南側にあたるフランス領にも、地質的に類似したゾーンがあり、まとめて「プレアルプス」地域(the Pre-Alps)呼ばれています(文献4)、(文献5)。なお(文献1―5)では、(Klippen-Decke(独))と呼んでいます。
「レマン湖」の東側、スイス領にあるゾーンは、「ロマンデ・プレアルプス」(the Romandes Prealps)とも呼ばれ、「レマン湖」の南側、フランス領にあるゾーンは、「シャブレー・プレアルプス」(the Chablais Prealps)とも呼ばれます(文献4)。
ただし、これらのゾーンは、地形的に区分されている「山地」ではなく、後述のとおり、地質学的に区分されているゾーンです。(文献5)では、(Prealpine nappes(英)/Präalpine Decken(独))と呼んでいます。
このうち「スイス・プレアルプス」地域(=「ロマンデ・プレアルプス」)の場所は、添付の地図(図3)をご参照ください。
スイスのオンライン地質図(文献2)のうち、地形図レイヤーで見ると、2000m前後の山々があるゾーンですが、それらの山々はガイドブックにも載ってなく、またケーブルカーなど観光施設もない、地味なゾーンです。
ここであえて、このゾーンを取り上げたのは、地質学的に見ると、周辺には「ヘルベチカ系」地質グループ(Helvetic nappe system)に属する中生代の堆積物からなるナップ群が分布しているのに、このゾーンだけは、「ペニン系」地質グループ(Penninic nappe system)に属する地質体からなっており、孤立した地塊となっている点が興味深いからです。
地質グループや地塊(ナップ)ごとに区分した、テクトニックマップ(添付の(図3))もご参照ください。
この(図3)を見ると、南側にある「ペニン系」地質グループ分布域の本体部分との間には、「ヘルベチカ系」地質グループが分布しており、「プレアルプス」地域は、本体から分離して孤立したような状態になっています。
また、(図3)を見ると、「プレアルプス」地域以外にも、「ヘルベチカ系」地質グループ分布域の中に、「ペニン系」地質グループから成る孤立した地質体、いわゆる「クリッペ」(klippe)が点在していることが解ります。
(文献1)、(文献4)などによると、この孤立した「プレアルプス」地域や、その他の「ペニン系」クリッペ群は、もともと、「ペニン系」地質グループ分布域の本体部分と連続して分布していたのが、その後の浸食によって、途中が失われて孤立したゾーンとなったものです。
なお具体的な地質としては、(文献2)の地質図レイヤーや(文献4)によると、「石灰岩類」(Kalkstein(独))、「角礫岩」(Melgestein(独)/breccia(英))を含んだ「モラッセ性堆積物」、「フリッシュ性堆積物」(flysch(英))などが多く、「ペニン系」の本体部分で見られるような高圧型変成岩はほとんど無いようです。
(文献4)、(文献5)によると、このゾーンは、「ペニン系」に属するものの、「ペニン系」の本体部分とは異なる地史を経てきた、とされています。
〜〜〜〜〜
「ペニン系」地質グループ(Penninic nappe system)はそもそも、非常に複雑な地史を持っています。
(文献1−2)、(文献1−3)、(文献1−5)、(文献1−6)などを元に、以下に、推定されるその地質学的歴史を説明します。
・Step1 「ジュラ紀」;「ヨーロッパ」大陸ブロックの西側に北大西洋(North Atlantic ocean )が形成され始め、そこから伸びたリフトゾーンが発展し、新たな海洋域として「ペニン系」地質区(Penninic realm)が生まれた。
そこで形成された「ペニン系」地質グループは、「ピエモンテ海系」(Piemont cean/Piemonte-Liguria ocean)(=上部ペニン系)、「ブリアンソン・ライズ系」(Brianson rise)(=「中部ペニン系」)、「ヴァリストラフ系」(Valais Trough)(=「下部ペニン系」)の3つに細分される。
・Step2 「白亜紀」〜「古第三紀」;「ピエモンテ海」とその南側にあった「アドリア」大陸ブロック(Adriatic (plate))との間に、沈み込み帯が形成され、「ペニン系」地質グループは南側から順に、その沈み込み帯から地下深部へと沈み込み、高圧型変成作用を受けた。
・Step3 「古第三紀」;いったん地下深部に沈み込んだ「ペニン系」地質グループの一部が、何らかのメカニズムで、上昇へ転じ、地上へと舞い戻った。その際は大部分が高圧型変成岩となっている。
・Step 4 「古第三紀」〜「新第三紀」;「ヨーロッパ」大陸ブロックと、「アドリア」大陸ブロックとの衝突の影響で、地表に現れた「ペニン系」地質グループの一部は、ナップ群(nappes)となり、「中部アルプス」では、北西方向へと、数十km移動した。(「西部アルプス」では西方向、「東部アルプス」では北方向)。
その際は、それ以前にナップ群として移動していた「ヘルベチカ系」の上へと乗り上げるように積み重なった(この連載でいう「ナップパイル構造」(nappe pile structure)の形成)。
・Step 5 「新第三紀」〜「現世」;「アルプス造山運動」による隆起に伴い、浸食が進み、「ペニン系」のナップ群のうち中間部分が浸食によって失われ、最前線まで進んだナップ群が孤立して、クリッペ状の地質体となった。
浸食された中間部分では、「ペニン系」の構造的下位にあった「ヘルベチカ系」地質グループが再び地表に現れた。
〜〜〜〜〜
「プレアルプス」地域は、山地としてはぱっとしませんが、このように、非常に複雑な地史を持っている地域で、地質学的には興味深いので、ここで説明しました。
5−6章―(5)節 「ジュラ山脈」の地質
「ジュラ山脈」(the Jura mountains)は、「ヨーロッパアルプス」の本体とは少し離れて、「中部アルプス」から約50kmの北西側に離れた位置にある、標高1000〜1500m程度の山脈です。
最高峰はジュネーブの西側にある、「クレ・ド・ラ・ネージュ」(Crêt de la Neige(仏))で、1718mです。
長さは200km以上あり、弓なり、あるいは眉のような形状をしています。(文献9)。
「山脈」とは呼ばれますが、スイスのベルン、チューリッヒなどの平野部から望むと、低い台地状をしていて、あまりぱっとしません。
また地図を見ても、この「山脈」の間に道路が縦横無尽に通っていて集落や農地も点在しており、険しい山々が並び立つ「ヨーロッパアルプス」とは、地形的にかなり異なります。
「ジュラ山脈」の名前の由来は、(文献9)によると、語源は定かではないものの、古代ローマ帝国の時代に遡ると言います。
実は私も以前は誤解していましたが、「ジュラ紀」の地層があるから「ジュラ山脈」という名前になったわけではありません。
地質時代の「ジュラ紀」(Jurassic)という時代名称のほうが、この「ジュラ山脈」に、この時代の堆積物層が広く分布していることから、この山脈を模式地として、後から名前が付けられたものです。
「ジュラ山脈」は前述のとおり、台地状の山域であり、ほとんど登山の対象とはなっていません。日本のハイキング、観光ガイドブック(文献13)、(文献14)でも、全く取り上げられていません。
但し(文献9)によると、多少はハイキングルートがあり、サイクリングなどは盛んな場所のようです。
〜〜〜〜
「ジュラ山脈」は、山脈として見た場合はぱっとしませんが、地質学的には、「ヨーロッパアルプス」の形成と大きなかかわりがありますので、この節で紹介します。
まずスイスのオンライン地質図(文献2)や、(文献1−2)、(文献1−5)などで「ジュラ山脈」の地質を確認して見ると、その名前の通り、「ジュラ紀」の堆積物、具体的には、石灰岩類(Kalkstein(独))が広く分布しています。
なお地質図(文献2)では良く解りませんが、(文献1−2)によると、「ジュラ紀」前期の泥質岩(特に「シェール」(shale))も分布しているようです。
これらの地質の特徴は、「ヨーロッパ」大陸ブロックのマージン部で形成された「ヘルベチカ系」地質グループ(Helvetic nappe system)と類似しています。「ジュラ紀」におけるこの地域は、当時の「ヘルベチカ系」地質区(Helvetic realm)と同じく、石灰岩類が堆積する浅海性の環境だったと推定されています(文献1−2)。
なお、現在は地質図で見ると、「ジュラ紀」の堆積物ばかりが地表に現れていますが、元々は、「白亜紀」前期の堆積物層もその上位に合ったものが、隆起に伴う浸食によって、現在では大部分が失われている、と推定されています。
(文献1−2)によると、「白亜紀」前期の堆積物層は、「ジュラ山脈」の西側山麓部に、わずかに残存しています。(※注;フランス領なので、スイスの地質図(文献2)には表されていない)
また(文献1−2)の地質柱状図によると「ジュラ紀」の堆積物の構造的下位には、「トリアス紀」の「蒸発岩類」(※注; “evaporates”、具体的には、岩塩(halite)や硬石こう(anhydrite))の層があります。それよりも下位は「古生代」の「基盤岩類」(basements)が地下深くにあります。添付の(図6)もご参照ください。
新生代の「アルプス造山運動」に伴う、「ジュラ山脈」の隆起、地殻変動の際は、前記の「トリアス紀」の「蒸発岩類」が滑り面として働き(※注;「デコルマ断層」;“decollment”、と呼ばれる)、「基盤岩類」と「ジュラ紀」以降の上位の堆積物層との間を切り離す働き(detachment)をした、と推定されています。
その為、主に「ジュラ紀」の堆積物層ばかりが、褶曲、断層活動などの地殻変動の影響を受けています(文献1−5)、(文献1−6)。
「ジュラ山脈」の隆起は、「ヨーロッパアルプス」の造山運動と大きく関わりがあります。
(文献1−6)などによると、「ヨーロッパアルプス」の本体部分では「ヨーロッパ」大陸ブロックと、「アドリア」大陸ブロックとが「新生代」のはじめ頃(「古第三紀」の「始新世」(56〜34Ma)ころから衝突し始め、「ヨーロッパアルプス」本体では、その頃から隆起が始まったと推定されています。
「ヨーロッパアルプス」での衝突型の「造山運動」は、その後も継続して続き、「アドリア」大陸ブロック側からの北西方向への押しの力により、少し離れていた「ジュラ山脈」のある地域でも褶曲を伴う隆起が始まったのが、「新第三紀」の「中新世」(23〜5Ma)のうち、約10Ma以降、と推定されています。
この押しの力により、隆起が起こったのと共に、北西―南東方向へは、約15kmの短縮が起こったと推定されています(文献1−5)、(文献1−6)。
「ジュラ山脈」全体で見ると、中央部は褶曲による変形が大きく、特に褶曲が大きいゾーンは、「ジュラ褶曲ゾーン」(“Folded Jura”)と呼ばれています。
それ以外にもスラスト断層、横ずれ断層なども発達しており、複雑な地殻変動様式を伴いながら隆起したことがうかがえます(文献1−5)、(文献1−6)。
添付の(図5)に、スイスのオンライン地質図のうち、テクトニックレイヤーから引用した、「ジュラ山脈」中央部における褶曲軸、スラスト断層、横ずれ断層の分布状況を示していますのでご参照ください。
これをみると、最大圧縮応力軸が北西―南東方向で、それに直交する方向、すなはち、山脈の主軸方向でもある、北東―南西方向に軸をもつ、褶曲軸、スラスト断層の走向がそろっていることが解ります。
なおよく見ると、横ずれ断層は、この山脈の北西側山麓部に多く認められます。上記の褶曲軸、スラスト断層の走向方向とは異なり、南北走向を示しており、テクトニクス的には別のメカニズムで形成されているのではないか、と思われます(この段階は私見を含みます)。
この「ジュラ山脈」内部の激しい褶曲構造などは、「ジュラ山脈」中部、いわゆる「ジュラ褶曲ゾーン」(”Folded Jura”)の地質断面図である、添付の(図6)を見ると良く解ります。
基盤岩類の直上にある「デコルマ断層」より上の、「ジュラ紀」、「トリアス紀」の堆積物層は激しく褶曲しており、一部にスラスト断層も見られます。
なお「ジュラ山脈」の地質構造については、ウイキペディア英語版の(文献10)にも、かなり詳しく書かれています。ご興味のある方はご覧ください。
最高峰はジュネーブの西側にある、「クレ・ド・ラ・ネージュ」(Crêt de la Neige(仏))で、1718mです。
長さは200km以上あり、弓なり、あるいは眉のような形状をしています。(文献9)。
「山脈」とは呼ばれますが、スイスのベルン、チューリッヒなどの平野部から望むと、低い台地状をしていて、あまりぱっとしません。
また地図を見ても、この「山脈」の間に道路が縦横無尽に通っていて集落や農地も点在しており、険しい山々が並び立つ「ヨーロッパアルプス」とは、地形的にかなり異なります。
「ジュラ山脈」の名前の由来は、(文献9)によると、語源は定かではないものの、古代ローマ帝国の時代に遡ると言います。
実は私も以前は誤解していましたが、「ジュラ紀」の地層があるから「ジュラ山脈」という名前になったわけではありません。
地質時代の「ジュラ紀」(Jurassic)という時代名称のほうが、この「ジュラ山脈」に、この時代の堆積物層が広く分布していることから、この山脈を模式地として、後から名前が付けられたものです。
「ジュラ山脈」は前述のとおり、台地状の山域であり、ほとんど登山の対象とはなっていません。日本のハイキング、観光ガイドブック(文献13)、(文献14)でも、全く取り上げられていません。
但し(文献9)によると、多少はハイキングルートがあり、サイクリングなどは盛んな場所のようです。
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「ジュラ山脈」は、山脈として見た場合はぱっとしませんが、地質学的には、「ヨーロッパアルプス」の形成と大きなかかわりがありますので、この節で紹介します。
まずスイスのオンライン地質図(文献2)や、(文献1−2)、(文献1−5)などで「ジュラ山脈」の地質を確認して見ると、その名前の通り、「ジュラ紀」の堆積物、具体的には、石灰岩類(Kalkstein(独))が広く分布しています。
なお地質図(文献2)では良く解りませんが、(文献1−2)によると、「ジュラ紀」前期の泥質岩(特に「シェール」(shale))も分布しているようです。
これらの地質の特徴は、「ヨーロッパ」大陸ブロックのマージン部で形成された「ヘルベチカ系」地質グループ(Helvetic nappe system)と類似しています。「ジュラ紀」におけるこの地域は、当時の「ヘルベチカ系」地質区(Helvetic realm)と同じく、石灰岩類が堆積する浅海性の環境だったと推定されています(文献1−2)。
なお、現在は地質図で見ると、「ジュラ紀」の堆積物ばかりが地表に現れていますが、元々は、「白亜紀」前期の堆積物層もその上位に合ったものが、隆起に伴う浸食によって、現在では大部分が失われている、と推定されています。
(文献1−2)によると、「白亜紀」前期の堆積物層は、「ジュラ山脈」の西側山麓部に、わずかに残存しています。(※注;フランス領なので、スイスの地質図(文献2)には表されていない)
また(文献1−2)の地質柱状図によると「ジュラ紀」の堆積物の構造的下位には、「トリアス紀」の「蒸発岩類」(※注; “evaporates”、具体的には、岩塩(halite)や硬石こう(anhydrite))の層があります。それよりも下位は「古生代」の「基盤岩類」(basements)が地下深くにあります。添付の(図6)もご参照ください。
新生代の「アルプス造山運動」に伴う、「ジュラ山脈」の隆起、地殻変動の際は、前記の「トリアス紀」の「蒸発岩類」が滑り面として働き(※注;「デコルマ断層」;“decollment”、と呼ばれる)、「基盤岩類」と「ジュラ紀」以降の上位の堆積物層との間を切り離す働き(detachment)をした、と推定されています。
その為、主に「ジュラ紀」の堆積物層ばかりが、褶曲、断層活動などの地殻変動の影響を受けています(文献1−5)、(文献1−6)。
「ジュラ山脈」の隆起は、「ヨーロッパアルプス」の造山運動と大きく関わりがあります。
(文献1−6)などによると、「ヨーロッパアルプス」の本体部分では「ヨーロッパ」大陸ブロックと、「アドリア」大陸ブロックとが「新生代」のはじめ頃(「古第三紀」の「始新世」(56〜34Ma)ころから衝突し始め、「ヨーロッパアルプス」本体では、その頃から隆起が始まったと推定されています。
「ヨーロッパアルプス」での衝突型の「造山運動」は、その後も継続して続き、「アドリア」大陸ブロック側からの北西方向への押しの力により、少し離れていた「ジュラ山脈」のある地域でも褶曲を伴う隆起が始まったのが、「新第三紀」の「中新世」(23〜5Ma)のうち、約10Ma以降、と推定されています。
この押しの力により、隆起が起こったのと共に、北西―南東方向へは、約15kmの短縮が起こったと推定されています(文献1−5)、(文献1−6)。
「ジュラ山脈」全体で見ると、中央部は褶曲による変形が大きく、特に褶曲が大きいゾーンは、「ジュラ褶曲ゾーン」(“Folded Jura”)と呼ばれています。
それ以外にもスラスト断層、横ずれ断層なども発達しており、複雑な地殻変動様式を伴いながら隆起したことがうかがえます(文献1−5)、(文献1−6)。
添付の(図5)に、スイスのオンライン地質図のうち、テクトニックレイヤーから引用した、「ジュラ山脈」中央部における褶曲軸、スラスト断層、横ずれ断層の分布状況を示していますのでご参照ください。
これをみると、最大圧縮応力軸が北西―南東方向で、それに直交する方向、すなはち、山脈の主軸方向でもある、北東―南西方向に軸をもつ、褶曲軸、スラスト断層の走向がそろっていることが解ります。
なおよく見ると、横ずれ断層は、この山脈の北西側山麓部に多く認められます。上記の褶曲軸、スラスト断層の走向方向とは異なり、南北走向を示しており、テクトニクス的には別のメカニズムで形成されているのではないか、と思われます(この段階は私見を含みます)。
この「ジュラ山脈」内部の激しい褶曲構造などは、「ジュラ山脈」中部、いわゆる「ジュラ褶曲ゾーン」(”Folded Jura”)の地質断面図である、添付の(図6)を見ると良く解ります。
基盤岩類の直上にある「デコルマ断層」より上の、「ジュラ紀」、「トリアス紀」の堆積物層は激しく褶曲しており、一部にスラスト断層も見られます。
なお「ジュラ山脈」の地質構造については、ウイキペディア英語版の(文献10)にも、かなり詳しく書かれています。ご興味のある方はご覧ください。
【他の連載へのリンク】
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【注釈の項】
注1) 山々の標高について
この連載回での山々の標高ですが、「スイスアルプス」前衛の山々については、スイスのオンライン地図(文献2)のうち、地形図レイヤーに記載の値を採用しました。
「ジュラ山脈」については、(文献2)のほか、ウイキペディア英語版(文献9)に記載の値を採用しました。
文献、地図によっては、数m 違う値が書かれていることがあります。
注2) 「モラッセ」(molasse)、「フリッシュ」(flysch)について
「モラッセ」や「フリッシュ」という用語は、「ヨーロッパアルプス」の地質研究の中から生まれた用語で、意味あいに多少のブレがあります。
現在の標準的な使われ方としては、「モラッセ」は、泥質マトリックスの中に、砂や礫が入り混じった堆積物を言います(文献11)。
堆積環境としては、山地、山脈が隆起し、その結果、浸食を受けて形成された破砕性堆積物が山麓の扇状地などの環境に堆積したもの、と推定されています。
「フリッシュ」は、泥と砂とが入り混じった、「モラッセ」よりも細粒の堆積物を言います(文献12)。しばしば、砂泥互層を形成しています。
堆積環境としては海中(水中)で、乱泥流(タービダイト;turbidite)による堆積物と推定されています(文献12)。
なお、スイス北部の平野部は、地質学の分野では「モラッセ盆理」(the Molasse basin)と呼びますが、「モラッセ」性堆積物が多いことからそう呼ばれています。
注3) “Ma”は、百万年前を意味する単位です
この連載回での山々の標高ですが、「スイスアルプス」前衛の山々については、スイスのオンライン地図(文献2)のうち、地形図レイヤーに記載の値を採用しました。
「ジュラ山脈」については、(文献2)のほか、ウイキペディア英語版(文献9)に記載の値を採用しました。
文献、地図によっては、数m 違う値が書かれていることがあります。
注2) 「モラッセ」(molasse)、「フリッシュ」(flysch)について
「モラッセ」や「フリッシュ」という用語は、「ヨーロッパアルプス」の地質研究の中から生まれた用語で、意味あいに多少のブレがあります。
現在の標準的な使われ方としては、「モラッセ」は、泥質マトリックスの中に、砂や礫が入り混じった堆積物を言います(文献11)。
堆積環境としては、山地、山脈が隆起し、その結果、浸食を受けて形成された破砕性堆積物が山麓の扇状地などの環境に堆積したもの、と推定されています。
「フリッシュ」は、泥と砂とが入り混じった、「モラッセ」よりも細粒の堆積物を言います(文献12)。しばしば、砂泥互層を形成しています。
堆積環境としては海中(水中)で、乱泥流(タービダイト;turbidite)による堆積物と推定されています(文献12)。
なお、スイス北部の平野部は、地質学の分野では「モラッセ盆理」(the Molasse basin)と呼びますが、「モラッセ」性堆積物が多いことからそう呼ばれています。
注3) “Ma”は、百万年前を意味する単位です
【参考文献】
(文献1) O. A. Pfiffner 著 “Geology of the Alps”, 2nd edition ,Wiley Blackball社 刊, (2014); (原著はドイツ語版で、2010年にドイツの出版社 刊)
(文献1−1) (文献1)のうち、第1−4章「アルプスのテクトニックな構造」
(the Alps in their Plate Tectonic Flamework;Structure of the Alps)の項、
及び、 Fig. 1-10 “ Simplified tectonic map of the Alps and their foreland ”
など
(文献1−2) (文献1)のうち、第3―1章―(1)節
「中生代のヨーロッパ大陸ブロックのマージン部」の項
(the Alpine Domain in the Mesozoic、the European continental margin)
特に、「ジュラ山脈」(Jura mountains)の項と、
「ヘルベチカ系地質区」(Helvetic realm)の項
(文献1−3) (文献1)のうち、第3―1章―(2)節
「ペニン系地質区」(Penninic realm)の項
(文献1−4) (文献1)のうち、第4部 「新生代」のアルプス地域の各項
(the Alpine domain in the Cenozoic)
(文献1−5) (文献1)のうち、5−2章 「中部アルプス」のテクトニック構造
(Tectonic structure of the Alps; the Central Alps)の項
特に、Fig.5-2-1(中部アルプスのテクトニックマップ)、
(the Jura mountains)の項など
(文献1−6) (文献1)のうち、6−3章 アルプスの進化;「新生代造山運動」
(Tectonic evolution of the Alps; the Cenozoic orogeny)の項
特にfig.6-17 (中部アルプスのテクトニック進化、断面図)など
(文献2) スイスのオンライン地質図(ウエブ版)
https://map.geo.admin.ch/
※ 地質図は、メニューより、 > Geocatalog > Nature and Environment > Geology
> GeoCover Vector Datasets 、より見ることができる。
※ 断層、テクトニック構造、「地塊」分布図などは、メニューより、> Geocatalog >
Nature and Environment > Geology > Tectonics 500 、より見ることができる。
※ 地形図も兼ねているので、地形図レイヤーより、山名、標高なども確認できる。
※ 地図自体は(EN)を選ぶと英語表記になるが、ポップアップの地質解説はドイツ語
なので、ちょっと解りにくい。
※ 利用したバージョンは、v 1.59.0
(文献3) スイスのテクトニックマップ(紙媒体)
“Tectonische Karte der Schweiz”
50万分の1 図幅、”Swiss topo”発行、(2005年版)
ISBN 3-906723-56-9
(“Swiss topo” のインターネットサイトより購入、ドイツ語)
(文献4) (スイスのテクトニックマップの解説書)
D. Bernoulli、D.Stephan、F.Roberto、G.Yver ほか 共著
“Tectonic Map of Switzerland 1:500 000 - Explanatory notes”
“Swiss topo” 刊 (2024年版)
https://www.researchgate.net/publication/383206443_Tectonic_Map_of_Switzerland_1500_000_-_Explanatory_notes
※ 上記のサイトから、PDF版が無料でダウンロードできる(英語版)。
(文献5) スイスの地質に関する解説サイト
“ Strati CH;Lithostratigraphic Lexicon of Switzerland ”
https://www.strati.ch/en/
のうち、(Subalpine Molasse)、(Drusberg Decke)、
(2026年2月 閲覧)
(文献6) ウイキペディア英語版の、(Rigi)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Rigi
(2026年2月 閲覧)
(文献7) ウイキペディア英語版の、(Pilatus (mountain))の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Pilatus_(mountain)
(2026年2月 閲覧)
(文献8) ウイキペディア英語版の、(Titlis)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Titlis
(2026年2月 閲覧)
(文献9) ウイキペディア英語版の、(Jura Mountains)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Jura_Mountains
(2026年2月 閲覧)
(文献10) ウイキペディア英語版の(Geology of the Jura Massif)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Geology_of_the_Jura_Massif
(2026年2月 閲覧)
(文献11) ウイキペディア英語版の、(Molasse)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Molasse
(2026年2月 閲覧)
(文献12) ウイキペディア英語版の、(Flysch)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Flysch
(2026年2月 閲覧)
(文献13) 「地球の歩き方;スイス(2024-2025年版)」 Gakken社 刊 (2023)
(文献14) 近藤 等 著 「ヨーロッパアルプス」
ブルーガイド海外版、実業之日本社 刊 (1986)
(文献15) 地質団体研究会 編 「新版 地質事典」 平凡社 刊(1996)
のうち、「モラッセ」、「フリッシュ」、「クリッペ」、
「デコルマン」、「原地性」、「向斜」、「背斜」などの項
(文献1−1) (文献1)のうち、第1−4章「アルプスのテクトニックな構造」
(the Alps in their Plate Tectonic Flamework;Structure of the Alps)の項、
及び、 Fig. 1-10 “ Simplified tectonic map of the Alps and their foreland ”
など
(文献1−2) (文献1)のうち、第3―1章―(1)節
「中生代のヨーロッパ大陸ブロックのマージン部」の項
(the Alpine Domain in the Mesozoic、the European continental margin)
特に、「ジュラ山脈」(Jura mountains)の項と、
「ヘルベチカ系地質区」(Helvetic realm)の項
(文献1−3) (文献1)のうち、第3―1章―(2)節
「ペニン系地質区」(Penninic realm)の項
(文献1−4) (文献1)のうち、第4部 「新生代」のアルプス地域の各項
(the Alpine domain in the Cenozoic)
(文献1−5) (文献1)のうち、5−2章 「中部アルプス」のテクトニック構造
(Tectonic structure of the Alps; the Central Alps)の項
特に、Fig.5-2-1(中部アルプスのテクトニックマップ)、
(the Jura mountains)の項など
(文献1−6) (文献1)のうち、6−3章 アルプスの進化;「新生代造山運動」
(Tectonic evolution of the Alps; the Cenozoic orogeny)の項
特にfig.6-17 (中部アルプスのテクトニック進化、断面図)など
(文献2) スイスのオンライン地質図(ウエブ版)
https://map.geo.admin.ch/
※ 地質図は、メニューより、 > Geocatalog > Nature and Environment > Geology
> GeoCover Vector Datasets 、より見ることができる。
※ 断層、テクトニック構造、「地塊」分布図などは、メニューより、> Geocatalog >
Nature and Environment > Geology > Tectonics 500 、より見ることができる。
※ 地形図も兼ねているので、地形図レイヤーより、山名、標高なども確認できる。
※ 地図自体は(EN)を選ぶと英語表記になるが、ポップアップの地質解説はドイツ語
なので、ちょっと解りにくい。
※ 利用したバージョンは、v 1.59.0
(文献3) スイスのテクトニックマップ(紙媒体)
“Tectonische Karte der Schweiz”
50万分の1 図幅、”Swiss topo”発行、(2005年版)
ISBN 3-906723-56-9
(“Swiss topo” のインターネットサイトより購入、ドイツ語)
(文献4) (スイスのテクトニックマップの解説書)
D. Bernoulli、D.Stephan、F.Roberto、G.Yver ほか 共著
“Tectonic Map of Switzerland 1:500 000 - Explanatory notes”
“Swiss topo” 刊 (2024年版)
https://www.researchgate.net/publication/383206443_Tectonic_Map_of_Switzerland_1500_000_-_Explanatory_notes
※ 上記のサイトから、PDF版が無料でダウンロードできる(英語版)。
(文献5) スイスの地質に関する解説サイト
“ Strati CH;Lithostratigraphic Lexicon of Switzerland ”
https://www.strati.ch/en/
のうち、(Subalpine Molasse)、(Drusberg Decke)、
(2026年2月 閲覧)
(文献6) ウイキペディア英語版の、(Rigi)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Rigi
(2026年2月 閲覧)
(文献7) ウイキペディア英語版の、(Pilatus (mountain))の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Pilatus_(mountain)
(2026年2月 閲覧)
(文献8) ウイキペディア英語版の、(Titlis)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Titlis
(2026年2月 閲覧)
(文献9) ウイキペディア英語版の、(Jura Mountains)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Jura_Mountains
(2026年2月 閲覧)
(文献10) ウイキペディア英語版の(Geology of the Jura Massif)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Geology_of_the_Jura_Massif
(2026年2月 閲覧)
(文献11) ウイキペディア英語版の、(Molasse)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Molasse
(2026年2月 閲覧)
(文献12) ウイキペディア英語版の、(Flysch)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Flysch
(2026年2月 閲覧)
(文献13) 「地球の歩き方;スイス(2024-2025年版)」 Gakken社 刊 (2023)
(文献14) 近藤 等 著 「ヨーロッパアルプス」
ブルーガイド海外版、実業之日本社 刊 (1986)
(文献15) 地質団体研究会 編 「新版 地質事典」 平凡社 刊(1996)
のうち、「モラッセ」、「フリッシュ」、「クリッペ」、
「デコルマン」、「原地性」、「向斜」、「背斜」などの項
【書記事項】
・初版リリース;2026年2月15日
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