(はじめに)
(文献1)では、地質学的な観点から、「ヨーロッパアルプス」を「東部アルプス」、「中部アルプス」、「西部アルプス」の3つのゾーンに区分しています。
この連載の5−1章から5−3章までは、「ヨーロッパアルプス」の中核部とも言え、「アイガー」、「マッターホルン」、「モンブラン」などの世界的に有名な山々が集まった「中部アルプス」の山々を、「ベルナーオーバーラント山群」、「ヴァリス山群」、「モンブラン山群」に分けて、その地質について説明してきました。
この5−4章では、「西部アルプス」の山々の地質について、説明します。
(文献1)では、「モンブラン山群」までを「中部アルプス」に組み入れ、それよりも南西側の部分を「西部アルプス」と定義しています。
その定義による「西部アルプス」は、フランス南西部とイタリア北西部にまたがる地域で、山々はほぼ南北方向に連なり、「モンブラン山群」の端から地中海に山地が没する「ニース」(Nice)あたりまで、約250kmの長さがあります。
しかしながら、4000m級の山々が林立し、ツェルマットなどの有名なリゾート地もある「中部アルプス」に比べると、4000m級の山は数座しかなく、観光ガイドブック、登山ガイドブックでもあまり説明がされていない、やや地味な山地ではあります。
それでも、グーグルマップなどで見ると、3000m級の山々はあちこちにあり、またフランス側、イタリア側とも、いくつもの自然公園区域が設定されており、おそらくは、地元 フランス、イタリアの人々が、気軽に自然に親しむような山域のようです。
この5−4章では、まず「西部アルプス」の地形と全体的な地質構造について説明します。
続いて「西部アルプス」の代表的な山群として、4000m峰を持ち、ガイドブック類(文献21)(文献22)、(文献23)でも紹介されている、フランス側の「エクラン山群」(Massif des Ecrins (仏))(※注;「ゼクラン山群」とも呼ぶ)と、イタリア側の「グランパラディ―ソ山群」( the Grand Paradiso massif(英))、及び「モンヴィーゾ地域」(Mon Viso)の3つの山群、地域について、その地質を説明します。
この連載の5−1章から5−3章までは、「ヨーロッパアルプス」の中核部とも言え、「アイガー」、「マッターホルン」、「モンブラン」などの世界的に有名な山々が集まった「中部アルプス」の山々を、「ベルナーオーバーラント山群」、「ヴァリス山群」、「モンブラン山群」に分けて、その地質について説明してきました。
この5−4章では、「西部アルプス」の山々の地質について、説明します。
(文献1)では、「モンブラン山群」までを「中部アルプス」に組み入れ、それよりも南西側の部分を「西部アルプス」と定義しています。
その定義による「西部アルプス」は、フランス南西部とイタリア北西部にまたがる地域で、山々はほぼ南北方向に連なり、「モンブラン山群」の端から地中海に山地が没する「ニース」(Nice)あたりまで、約250kmの長さがあります。
しかしながら、4000m級の山々が林立し、ツェルマットなどの有名なリゾート地もある「中部アルプス」に比べると、4000m級の山は数座しかなく、観光ガイドブック、登山ガイドブックでもあまり説明がされていない、やや地味な山地ではあります。
それでも、グーグルマップなどで見ると、3000m級の山々はあちこちにあり、またフランス側、イタリア側とも、いくつもの自然公園区域が設定されており、おそらくは、地元 フランス、イタリアの人々が、気軽に自然に親しむような山域のようです。
この5−4章では、まず「西部アルプス」の地形と全体的な地質構造について説明します。
続いて「西部アルプス」の代表的な山群として、4000m峰を持ち、ガイドブック類(文献21)(文献22)、(文献23)でも紹介されている、フランス側の「エクラン山群」(Massif des Ecrins (仏))(※注;「ゼクラン山群」とも呼ぶ)と、イタリア側の「グランパラディ―ソ山群」( the Grand Paradiso massif(英))、及び「モンヴィーゾ地域」(Mon Viso)の3つの山群、地域について、その地質を説明します。
5−4章―(1)節 「西部アルプス」の地形と地質の概要
1−A)項 「西部アルプス」の地形
「西部アルプス」の地形を、グーグルマップなどで見ると、いくつもの山地がバラバラと分布して、その間を多くの河川が仕切っています。
特にフランス側では、各山地の間に複雑な流路をもつ河川が谷状地形を作っており、所々には盆地状の地形もあります。
なおイタリア側は「ボー盆地」の平野部が国境線のすぐ近くまで迫っており、山地の幅は狭い感じです。
「中部アルプス」では、部分的には山脈状の山々の連なりがあり、その間を深い氷食谷が仕切っている、という地形的な特徴がありましたが、「西部アルプス」では、開析が進んでいるせいか、「中部アルプス」とは地形的な特徴が異なるようです。
各山地の標高も、4000mを超える山は、「エクラン山群」(文献13)、(文献13B)の主峰「バール・デ・ゼクラン」(Barre des Ecrins ; 4101m)(文献14)とその衛星峰、及び「グランパラディ―ソ山群」(文献17)の主峰「グランパラディ―ゾ」(Garan Paradiso;4061m)(文献18)だけです。
それ以外は、3841mの独立峰「モンヴィーゾ」(Mon viso)(※注;「モンテヴィーゾ」(Monte Viso)とも呼ぶ)(文献19)が目立つくらいで、ほかは2500〜3000m程度の山々が点在していますが、「中部アルプス」に比べると、全体的に標高が低い点は、地形的な違いです。注1)
「西部アルプス」の地形については、添付の(図1)もご参照ください。これは「グーグルマップ」からの引用で、標高が解りにくいのが難点ですが、黄色で囲ったゾーンが、だいたい標高3000m以上のゾーンです。
特にフランス側では、各山地の間に複雑な流路をもつ河川が谷状地形を作っており、所々には盆地状の地形もあります。
なおイタリア側は「ボー盆地」の平野部が国境線のすぐ近くまで迫っており、山地の幅は狭い感じです。
「中部アルプス」では、部分的には山脈状の山々の連なりがあり、その間を深い氷食谷が仕切っている、という地形的な特徴がありましたが、「西部アルプス」では、開析が進んでいるせいか、「中部アルプス」とは地形的な特徴が異なるようです。
各山地の標高も、4000mを超える山は、「エクラン山群」(文献13)、(文献13B)の主峰「バール・デ・ゼクラン」(Barre des Ecrins ; 4101m)(文献14)とその衛星峰、及び「グランパラディ―ソ山群」(文献17)の主峰「グランパラディ―ゾ」(Garan Paradiso;4061m)(文献18)だけです。
それ以外は、3841mの独立峰「モンヴィーゾ」(Mon viso)(※注;「モンテヴィーゾ」(Monte Viso)とも呼ぶ)(文献19)が目立つくらいで、ほかは2500〜3000m程度の山々が点在していますが、「中部アルプス」に比べると、全体的に標高が低い点は、地形的な違いです。注1)
「西部アルプス」の地形については、添付の(図1)もご参照ください。これは「グーグルマップ」からの引用で、標高が解りにくいのが難点ですが、黄色で囲ったゾーンが、だいたい標高3000m以上のゾーンです。
1−B)項 「西部アルプス」の地質構造
5−1章から5−3章までで紹介した、「中部アルプス」では、地質構造的に見ると、「ヘルベチカ系」、「ペニン系」、「サラシック系」などいくつもの「地質グループ」が、まるで戦国大名が陣取り合戦をしているかのように、複雑な「領地」を持ち、かつ、「地質グループ」同士が重なり合う、「ナップパイル構造」になっているゾーンもあり、非常に複雑な地質構造をしていました。
一方、「西部アルプス」では、「ドーフィネ系」(Dauphinois nappe system)と「ペニン系」(Penninic nappe system)という、2つの「地質グループ」が分布しているだけで、かつ、両者はほぼ、フランスとイタリアとの国境線にそって、東西に分かれており、かなりシンプルな地質構造になっています。
両「地質グループ」の境界線は、「西部アルプス」に関する文献ではしばしば、(Penninic Front;略称 ”PF”)、あるいは、(Penninic Frontal Thrust ;略称 ”PFT")と呼ばれています。日本語に訳すと、「ペニン系前線」あるいは「ペニン系前縁スラスト断層」という意味合いになります。
「西部アルプス」の地質構造の概要は、添付の(図2)もご参照ください。これは(文献1−2)の、fig. 5-1-1 からの引用です。主な「地塊」の位置などを記入しています。
ところで、「西部アルプス」の地質に関する論文を見てみると、しばしば、西側の「ドーフィネ系」地質グループ分布域を、「外側ゾーン」(external zone)と呼び、東側の「ペニン系」地質グループ分布域を、「内側ゾーン」(internal zone)と呼ぶ慣習があるようです。
この5−4章でもその用語を使用します。注2)
「西部アルプス」のうち、「ドーフィネ系」地質グループ分布域(外側ゾーン)には、「中部アルプス」と同様に、地殻を構成している基盤岩類 (basements) が局所的に隆起してできた、「外側地塊」(external massifs)がいくつか分布しています。
具体的には(文献1−1)によると、北側から順に、「ベルドンヌ地塊」(the Belldonne massif)、「ペルビュー地塊」(the Pelvoux massif)、「アルゲンチーラ地塊」(the Argentera massif)があります(図2)。
このうち「ペルビュー地塊」は、山群名としては「エクラン山群」にほぼ対応しています。
ややこしいので、以降ではこの山群/地塊のことを、「エクラン山群」(ペルビュー地塊)と併記します。
一方、(文献1−2)によると、「ペニン系」地質グループ分布域(内側ゾーン)にも、基盤岩類 (basements) が局所的に地表に現れている地塊があります。
具体的には、北側から順に、「グランパラディ―ゾ地塊」(山群)(the Gran Paradiso massif)と、「ドーラ・マイーラ地塊」(the Dora Maira massif)の2つです。
「グランパラディ―ゾ地塊」は大きく隆起していて、4000m級の山をもつ「グランパラディ―ゾ山群」の西半分のゾーンに対応します。
「ドーラ・マイーラ地塊」の部分は、後述の「モンヴィーゾ」(Monte Viso)より東側の、標高1000〜2000m程度の、低い山地のようです。
「ドーラ・マイーラ地塊」には目立つ山が無いので、この章では、詳しい説明は省きますが、ご興味のある方は、(文献20)をご参照ください。
これらの「地塊」は、「内側ゾーン」にあることから、文献によっては、「内側地塊」(internal massif)と呼ばれています。
「中部アルプス」の「ペニン系」地質グループ分布域では、いくつもの「地塊」(massif)や「地帯」(zone)に分かれていましたが、「内側地塊」と呼ぶことはありませんでした。「西部アルプス」独自の用法のようです。注2)
この章でも「内側地塊」と呼ぶこととします。
一方、「西部アルプス」では、「ドーフィネ系」(Dauphinois nappe system)と「ペニン系」(Penninic nappe system)という、2つの「地質グループ」が分布しているだけで、かつ、両者はほぼ、フランスとイタリアとの国境線にそって、東西に分かれており、かなりシンプルな地質構造になっています。
両「地質グループ」の境界線は、「西部アルプス」に関する文献ではしばしば、(Penninic Front;略称 ”PF”)、あるいは、(Penninic Frontal Thrust ;略称 ”PFT")と呼ばれています。日本語に訳すと、「ペニン系前線」あるいは「ペニン系前縁スラスト断層」という意味合いになります。
「西部アルプス」の地質構造の概要は、添付の(図2)もご参照ください。これは(文献1−2)の、fig. 5-1-1 からの引用です。主な「地塊」の位置などを記入しています。
ところで、「西部アルプス」の地質に関する論文を見てみると、しばしば、西側の「ドーフィネ系」地質グループ分布域を、「外側ゾーン」(external zone)と呼び、東側の「ペニン系」地質グループ分布域を、「内側ゾーン」(internal zone)と呼ぶ慣習があるようです。
この5−4章でもその用語を使用します。注2)
「西部アルプス」のうち、「ドーフィネ系」地質グループ分布域(外側ゾーン)には、「中部アルプス」と同様に、地殻を構成している基盤岩類 (basements) が局所的に隆起してできた、「外側地塊」(external massifs)がいくつか分布しています。
具体的には(文献1−1)によると、北側から順に、「ベルドンヌ地塊」(the Belldonne massif)、「ペルビュー地塊」(the Pelvoux massif)、「アルゲンチーラ地塊」(the Argentera massif)があります(図2)。
このうち「ペルビュー地塊」は、山群名としては「エクラン山群」にほぼ対応しています。
ややこしいので、以降ではこの山群/地塊のことを、「エクラン山群」(ペルビュー地塊)と併記します。
一方、(文献1−2)によると、「ペニン系」地質グループ分布域(内側ゾーン)にも、基盤岩類 (basements) が局所的に地表に現れている地塊があります。
具体的には、北側から順に、「グランパラディ―ゾ地塊」(山群)(the Gran Paradiso massif)と、「ドーラ・マイーラ地塊」(the Dora Maira massif)の2つです。
「グランパラディ―ゾ地塊」は大きく隆起していて、4000m級の山をもつ「グランパラディ―ゾ山群」の西半分のゾーンに対応します。
「ドーラ・マイーラ地塊」の部分は、後述の「モンヴィーゾ」(Monte Viso)より東側の、標高1000〜2000m程度の、低い山地のようです。
「ドーラ・マイーラ地塊」には目立つ山が無いので、この章では、詳しい説明は省きますが、ご興味のある方は、(文献20)をご参照ください。
これらの「地塊」は、「内側ゾーン」にあることから、文献によっては、「内側地塊」(internal massif)と呼ばれています。
「中部アルプス」の「ペニン系」地質グループ分布域では、いくつもの「地塊」(massif)や「地帯」(zone)に分かれていましたが、「内側地塊」と呼ぶことはありませんでした。「西部アルプス」独自の用法のようです。注2)
この章でも「内側地塊」と呼ぶこととします。
5−4章−(2)節 「エクラン山群」(ペルビュー地塊)の地質
「エクラン山群」(Massif des Ecrins(仏))/(ペルビュー地塊)(the Pelvoux massif)(文献13)、(文献13B)は、「西部アルプス」のほぼ中央部のフランス側にある、ほぼ円形の形状をした、直径 約50kmの山群(地塊)です。
フランス南西部にあり、かつて冬季オリンピックが開催されたことでも知られる都市、「グルノーブル」(Grenoble)からだと、南東約30kmの距離に位置し、「モンブラン山群」からだと、南に約100km離れています(図1)。
(文献13)、(文献13B)、(文献21)によると、「エクラン山群」(ペルビュー地塊)には、氷河と岩壁でできた堅固な要塞のような、主峰の「バール・デ・ゼクラン」(Barre des Ecrins ; 4101m)(文献14)、のほか、衛星峰の「ドーム・ド・ネージュ」(Dome de Neige;4015m)、「ペルビュー地塊」の名前の由来でもあり、かつてはこの山群の最高峰とされていた「モン・ペルビュー」(Mont Pelvoux;3946m)、険しい岩峰群からなる「ラ・メイジュ」(La meije;3983m)(文献15)、エッフェル塔のような形をした巨大な針峰の「エギーユ・ディボナ」(Aiguilles Dibona;3130m)(文献16)など、個性的な山々があります。また全域がフランスの国立公園に指定されています。
主要な山は、添付の(写真1)、(写真2)、(写真3)もご参照ください。
ただし、「モンブラン山群」のような、ロープウェイや登山鉄道といった人工的な施設はほとんどなく、山麓にも「シャモニー」のようなリゾート地もないため、限られたクライマーや地元のハイカーだけが訪れる山群のようです。
「エクラン山群」(ペルビュー地塊)の地形や上記の山々の位置は、添付の(図3)をご参照ください。これはグーグルマップからの引用で、主な山、水系などを加筆しています。
さて、「エクラン山群」(ペルビュー地塊)の地質ですが、フランスのオンライン地質図(文献2)では、古生代の花崗岩類と、変成岩類が分布していることが解る程度です。全体的には、同じ「外側地塊」である、「モンブラン地塊」、「エギーユ・ルージュ地塊」と似ています。
「エクラン山群」(ペルビュー地塊)に関して文献を調べると、いくつかの論文がありました。
そのうち(文献3)は「ペルビュー地塊」の中生代〜新生代(特に「アルプス造山運動」)の地史に関する論文、(文献4)は「ペルビュー地塊」の古生代(特に「ヴァリスカン造山運動」)の地史に関する論文、(文献5)は、「ペルビュー地塊」などの「西部アルプス」の「外側地塊」に関する、「ポスト・ヴァリスカン期」の火成活動に関する論文です。
これらに添付されている地質図は、少し違いがありますが、フランスのオンライン地質図よりは詳しいので、これらを元に、「エクラン山群」(ペルビュー地塊)の地質をみてみます。
これらの地質図のうち、最も詳しい(文献5)のFig.2から引用した、添付の地質図(図4)もご参照ください。
上記3つの文献や、地質図(図4)によると、「エクラン山群」(ペルビュー地塊)には、主に以下6種類の地質体が分布しています。そのうち主なものは「花崗岩類」、「片麻岩類」、「ミグマタイト」の3種類です。以下、上記3つの文献をもとに説明します。
(1) 花崗岩類(granites)
花崗岩類は、この「エクラン山群」(ペルビュー地塊)のあちこちに分布しています。(文献3)、(文献4)によると、形成年代(U-Pb法による放射年代)は、「石炭紀」のうち、約340〜300Maです。
「モンブラン山群」に広く分布している「モンブラン花崗岩」(the Mont Blanc granite)の形成年代が、約304Maでしたので、ほぼ同じ時期に形成された花崗岩体といえます。
形成メカニズムは、(文献5)によると、「モンブラン花崗岩」と同じく、「ポスト・ヴァリスカン期」(「石炭紀」後期〜「ペルム紀」前期)に、現在のヨーロッパ中部〜西部で広域的に生じた、地殻深部の加熱、溶融現象(アナテクシス;anatexis) 注3) による、と推定されています。
この「エクラン山群」(ペルビュー地塊)のうち、「エギーユ・ディボナ」峰は、(文献21)によると、全体が花崗岩類からなる岩峰です。
(2) 片麻岩類(gneisses)
(文献3)では単に「変成岩類」(metamorphic rocks)と書いてあるゾーンは、(文献4)、(文献5)ではいくつかの変成岩に分類されており、添付の地質図(図4)によると、「正片麻岩」(ortho-gneiss)が、おもに山群(地塊)の南側部分に分布しています(図4では、くすんだ緑色のゾーン)。
これは5−3章で説明した「エギーユ・ルージュ地塊」に分布している片麻岩類と同じく、古い起源を持つ、多回変成の片麻岩類と思われます。
「石炭紀」に、前述の花崗岩体がこの地塊に貫入する前には、広く分布していたものと思われます。
(文献4)、(文献5)によると、「ペルビュー地塊」の片麻岩類は「ポスト・ヴァリスカン期」に、「上部角閃岩相」(upper-amphibolite facies)〜「グラニュライト相」(granulite-facies)相当の高温型変成作用(推定温度は約800〜870℃)を受けており、また一部は後述の「ミグマタイト」に変化しています。
(文献4)の地質図では、「ミグマタイト的な片麻岩」(magmatic gneiss)と書いてあるゾーンもあることから考えると、「ポスト・ヴァリスカン期」に地殻深部が部分溶融した際、より温度が高くなった場所では、「片麻岩」類は、「ミグマタイト」や花崗岩質マグマとなり、比較的温度が低かった場所では、「片麻岩」類のまま、あるいは「ミグマタイト的な片麻岩」として残ったのではないかと思われます(文献5)。
また(文献4)では、この「正片麻岩」の原岩としての「珪長質な貫入岩体」(felsic laccoliths)(※注;おそらく花崗岩類を意味する)の形成時代を、U-Pb放射年代法での分析結果より、「ヴァリスカン造山運動」の時代よりさらに古い、「オルドビス紀」(約490〜440Ma)の火成活動による、と推定しています。
「モンブラン地塊」にも、「オルドビス紀」の「花崗岩」起源の「花崗岩質片麻岩」(granitoidic gneisses)が分布しており(文献10)、同じ時期の、同じメカニズムによる火成岩体と思われます。
(3) ミグマタイト(migmatite)
変成岩の一種、「ミグマタイト」(migmatite) 注4)は、この山群(地塊)には広く分布しています。添付の地質図(図4)では、ベージュ色のゾーンです。
(文献5)によると、「ポスト・ヴァリスカン期」(「石炭紀」後期〜「ペルム紀」)における、地殻深部の部分溶融(アナテクシス) 注3) により、前記の片麻岩類や花崗岩類が部分溶融して「ミグマタイト」に変化したものです。(文献5)から引用した、添付の模式図(図5)もご参照ください。
この「エクラン山群」(ペルビュー地塊)の山々のうち、「バール・デ・ゼクラン」、「ラ・メイジュ」、「モン・ペルビュー」あたりは、添付の地質図(図4)でみると、主にこの「ミグマタイト」が分布している地域のようです(文献5)。
(4) 「角閃岩」類(migmatitic amphibolites)
(文献3)では、「苦鉄質岩類」(mafic/ultramafic rocks)、(文献4)、(文献5)では、「ミグマタイト化した角閃岩類」(migmatitic amphibolites)、と書いてある岩体が、この「エクラン山群」(ペルビュー地塊)のあちこちに点在しています。(添付の地質図(図4)では、水色ゾーン)
「角閃岩」は元々、玄武岩、ハンレイ岩といった苦鉄質火成岩が変成作用を受けてできる変成岩です(文献24)、(文献25)。
さらにそれがミグマタイト化しているということから考えると、まず火成活動で「ハンレイ岩」(あるいは「玄武岩」)ができ、その後「ヴァリスカン造山運動」の時代(「デボン紀」後期〜「石炭紀」前期)に変成作用を受けて「角閃岩類」となり、さらに「ポスト・ヴァリスカン期」(「石炭紀」後期〜「ペルム紀」前期)に部分溶融してミグマタイト化した、と推定されます(この段落は私見です)。
(文献4)では、この「角閃岩類」について多少の説明があり、原岩としての「苦鉄質な貫入岩体」(mafic protolith;おそらく「ハンレイ岩」を意味する)の形成年代を、U-Pb法放射年代の測定結果より、「オルドビス紀」としており、前述の「正片麻岩」の原岩(おそらく花崗岩類)と同時期の火成活動による貫入岩体と推定しています。
また(文献4)では、この「オルドビス紀」の火成活動は、元々「ペルビュー地塊」を含む「外側地塊」が、原生代末〜古生代初頭に存在した「巨大大陸ゴンドワナ」(mega-continent Gondowana)の縁辺部(marginal zone)を起源としており、そこでのリフティング活動(rifting)によって分離する際の火成活動、と推定しています。
(5) 変成火山岩類(meta volcanic rocks)
(文献4)(文献5)によると、「エクラン山群」(ペルビュー地塊)の南西部には、「変成火山岩類」(meta volcanic rocks)が分布しています(添付の地質図(図4)では、緑色のゾーン)。
(文献4)では、珪長質な火山岩(felsic volcanic rocks)とも書いてあり、「流紋岩」質〜「デイサイト」質と思われます。
また形成年代は、「ペルビュー地塊」では放射年代の測定は行われていないようですが、類似したものが「ベルドンヌ地塊」にもあり、その放射年代をもとに、「石炭紀」の火山活動と推定されています。
「モンブラン山群」にも、火山活動で噴出した「石炭紀」後期の流紋岩体が残存していましたが(文献10)、同じ時代の「流紋岩」質火山活動、という点で、類似しています。
(6) 「ジュラ紀」堆積物層
(文献5)の地質図(添付の地質図(図4)によると、この「エクラン山群」(ペルビュー地塊)の山麓部には、「中生代の堆積物層」(Mesozoic sedimentary rocks/Mesozoic cover)が分布しています(添付の地質図(図4)では、グレーのゾーン)。
(文献4)によると、時代的には「ジュラ紀」の堆積岩です。
具体的な堆積物の種類は不明ですが、ゾーン的にはこの地塊は「ドーフィネ系」地質グループに属しますので、(文献1)を参照すると、主に泥質岩や石灰岩類だと思われます。
(文献3)による「エクラン山群」(ペルビュー地塊)の熱的な地史の研究によると、新生代の「アルプス造山運動」の最中(「漸新世」ころ;約34〜23Ma)には、この「ペルビュー地塊」の上には「中生代の堆積物層」が、数kmの厚さで覆いかぶさっていた、と推定されています。
その際に、若干の変成作用を受けていますが、最高温度は約250℃で、変成作用としては弱かったと推定されています。
その後、「エクラン山群」(ペルビュー地塊)が隆起して、浸食をうけたため、覆いかぶさっていた中生代の堆積物層の大部分が浸食により失われ、山麓部にだけ残存している、ということのようです。
(文献3)によると、この「地塊」の隆起は、新第三紀「中新世」以降に起きたと推定されています。
フランス南西部にあり、かつて冬季オリンピックが開催されたことでも知られる都市、「グルノーブル」(Grenoble)からだと、南東約30kmの距離に位置し、「モンブラン山群」からだと、南に約100km離れています(図1)。
(文献13)、(文献13B)、(文献21)によると、「エクラン山群」(ペルビュー地塊)には、氷河と岩壁でできた堅固な要塞のような、主峰の「バール・デ・ゼクラン」(Barre des Ecrins ; 4101m)(文献14)、のほか、衛星峰の「ドーム・ド・ネージュ」(Dome de Neige;4015m)、「ペルビュー地塊」の名前の由来でもあり、かつてはこの山群の最高峰とされていた「モン・ペルビュー」(Mont Pelvoux;3946m)、険しい岩峰群からなる「ラ・メイジュ」(La meije;3983m)(文献15)、エッフェル塔のような形をした巨大な針峰の「エギーユ・ディボナ」(Aiguilles Dibona;3130m)(文献16)など、個性的な山々があります。また全域がフランスの国立公園に指定されています。
主要な山は、添付の(写真1)、(写真2)、(写真3)もご参照ください。
ただし、「モンブラン山群」のような、ロープウェイや登山鉄道といった人工的な施設はほとんどなく、山麓にも「シャモニー」のようなリゾート地もないため、限られたクライマーや地元のハイカーだけが訪れる山群のようです。
「エクラン山群」(ペルビュー地塊)の地形や上記の山々の位置は、添付の(図3)をご参照ください。これはグーグルマップからの引用で、主な山、水系などを加筆しています。
さて、「エクラン山群」(ペルビュー地塊)の地質ですが、フランスのオンライン地質図(文献2)では、古生代の花崗岩類と、変成岩類が分布していることが解る程度です。全体的には、同じ「外側地塊」である、「モンブラン地塊」、「エギーユ・ルージュ地塊」と似ています。
「エクラン山群」(ペルビュー地塊)に関して文献を調べると、いくつかの論文がありました。
そのうち(文献3)は「ペルビュー地塊」の中生代〜新生代(特に「アルプス造山運動」)の地史に関する論文、(文献4)は「ペルビュー地塊」の古生代(特に「ヴァリスカン造山運動」)の地史に関する論文、(文献5)は、「ペルビュー地塊」などの「西部アルプス」の「外側地塊」に関する、「ポスト・ヴァリスカン期」の火成活動に関する論文です。
これらに添付されている地質図は、少し違いがありますが、フランスのオンライン地質図よりは詳しいので、これらを元に、「エクラン山群」(ペルビュー地塊)の地質をみてみます。
これらの地質図のうち、最も詳しい(文献5)のFig.2から引用した、添付の地質図(図4)もご参照ください。
上記3つの文献や、地質図(図4)によると、「エクラン山群」(ペルビュー地塊)には、主に以下6種類の地質体が分布しています。そのうち主なものは「花崗岩類」、「片麻岩類」、「ミグマタイト」の3種類です。以下、上記3つの文献をもとに説明します。
(1) 花崗岩類(granites)
花崗岩類は、この「エクラン山群」(ペルビュー地塊)のあちこちに分布しています。(文献3)、(文献4)によると、形成年代(U-Pb法による放射年代)は、「石炭紀」のうち、約340〜300Maです。
「モンブラン山群」に広く分布している「モンブラン花崗岩」(the Mont Blanc granite)の形成年代が、約304Maでしたので、ほぼ同じ時期に形成された花崗岩体といえます。
形成メカニズムは、(文献5)によると、「モンブラン花崗岩」と同じく、「ポスト・ヴァリスカン期」(「石炭紀」後期〜「ペルム紀」前期)に、現在のヨーロッパ中部〜西部で広域的に生じた、地殻深部の加熱、溶融現象(アナテクシス;anatexis) 注3) による、と推定されています。
この「エクラン山群」(ペルビュー地塊)のうち、「エギーユ・ディボナ」峰は、(文献21)によると、全体が花崗岩類からなる岩峰です。
(2) 片麻岩類(gneisses)
(文献3)では単に「変成岩類」(metamorphic rocks)と書いてあるゾーンは、(文献4)、(文献5)ではいくつかの変成岩に分類されており、添付の地質図(図4)によると、「正片麻岩」(ortho-gneiss)が、おもに山群(地塊)の南側部分に分布しています(図4では、くすんだ緑色のゾーン)。
これは5−3章で説明した「エギーユ・ルージュ地塊」に分布している片麻岩類と同じく、古い起源を持つ、多回変成の片麻岩類と思われます。
「石炭紀」に、前述の花崗岩体がこの地塊に貫入する前には、広く分布していたものと思われます。
(文献4)、(文献5)によると、「ペルビュー地塊」の片麻岩類は「ポスト・ヴァリスカン期」に、「上部角閃岩相」(upper-amphibolite facies)〜「グラニュライト相」(granulite-facies)相当の高温型変成作用(推定温度は約800〜870℃)を受けており、また一部は後述の「ミグマタイト」に変化しています。
(文献4)の地質図では、「ミグマタイト的な片麻岩」(magmatic gneiss)と書いてあるゾーンもあることから考えると、「ポスト・ヴァリスカン期」に地殻深部が部分溶融した際、より温度が高くなった場所では、「片麻岩」類は、「ミグマタイト」や花崗岩質マグマとなり、比較的温度が低かった場所では、「片麻岩」類のまま、あるいは「ミグマタイト的な片麻岩」として残ったのではないかと思われます(文献5)。
また(文献4)では、この「正片麻岩」の原岩としての「珪長質な貫入岩体」(felsic laccoliths)(※注;おそらく花崗岩類を意味する)の形成時代を、U-Pb放射年代法での分析結果より、「ヴァリスカン造山運動」の時代よりさらに古い、「オルドビス紀」(約490〜440Ma)の火成活動による、と推定しています。
「モンブラン地塊」にも、「オルドビス紀」の「花崗岩」起源の「花崗岩質片麻岩」(granitoidic gneisses)が分布しており(文献10)、同じ時期の、同じメカニズムによる火成岩体と思われます。
(3) ミグマタイト(migmatite)
変成岩の一種、「ミグマタイト」(migmatite) 注4)は、この山群(地塊)には広く分布しています。添付の地質図(図4)では、ベージュ色のゾーンです。
(文献5)によると、「ポスト・ヴァリスカン期」(「石炭紀」後期〜「ペルム紀」)における、地殻深部の部分溶融(アナテクシス) 注3) により、前記の片麻岩類や花崗岩類が部分溶融して「ミグマタイト」に変化したものです。(文献5)から引用した、添付の模式図(図5)もご参照ください。
この「エクラン山群」(ペルビュー地塊)の山々のうち、「バール・デ・ゼクラン」、「ラ・メイジュ」、「モン・ペルビュー」あたりは、添付の地質図(図4)でみると、主にこの「ミグマタイト」が分布している地域のようです(文献5)。
(4) 「角閃岩」類(migmatitic amphibolites)
(文献3)では、「苦鉄質岩類」(mafic/ultramafic rocks)、(文献4)、(文献5)では、「ミグマタイト化した角閃岩類」(migmatitic amphibolites)、と書いてある岩体が、この「エクラン山群」(ペルビュー地塊)のあちこちに点在しています。(添付の地質図(図4)では、水色ゾーン)
「角閃岩」は元々、玄武岩、ハンレイ岩といった苦鉄質火成岩が変成作用を受けてできる変成岩です(文献24)、(文献25)。
さらにそれがミグマタイト化しているということから考えると、まず火成活動で「ハンレイ岩」(あるいは「玄武岩」)ができ、その後「ヴァリスカン造山運動」の時代(「デボン紀」後期〜「石炭紀」前期)に変成作用を受けて「角閃岩類」となり、さらに「ポスト・ヴァリスカン期」(「石炭紀」後期〜「ペルム紀」前期)に部分溶融してミグマタイト化した、と推定されます(この段落は私見です)。
(文献4)では、この「角閃岩類」について多少の説明があり、原岩としての「苦鉄質な貫入岩体」(mafic protolith;おそらく「ハンレイ岩」を意味する)の形成年代を、U-Pb法放射年代の測定結果より、「オルドビス紀」としており、前述の「正片麻岩」の原岩(おそらく花崗岩類)と同時期の火成活動による貫入岩体と推定しています。
また(文献4)では、この「オルドビス紀」の火成活動は、元々「ペルビュー地塊」を含む「外側地塊」が、原生代末〜古生代初頭に存在した「巨大大陸ゴンドワナ」(mega-continent Gondowana)の縁辺部(marginal zone)を起源としており、そこでのリフティング活動(rifting)によって分離する際の火成活動、と推定しています。
(5) 変成火山岩類(meta volcanic rocks)
(文献4)(文献5)によると、「エクラン山群」(ペルビュー地塊)の南西部には、「変成火山岩類」(meta volcanic rocks)が分布しています(添付の地質図(図4)では、緑色のゾーン)。
(文献4)では、珪長質な火山岩(felsic volcanic rocks)とも書いてあり、「流紋岩」質〜「デイサイト」質と思われます。
また形成年代は、「ペルビュー地塊」では放射年代の測定は行われていないようですが、類似したものが「ベルドンヌ地塊」にもあり、その放射年代をもとに、「石炭紀」の火山活動と推定されています。
「モンブラン山群」にも、火山活動で噴出した「石炭紀」後期の流紋岩体が残存していましたが(文献10)、同じ時代の「流紋岩」質火山活動、という点で、類似しています。
(6) 「ジュラ紀」堆積物層
(文献5)の地質図(添付の地質図(図4)によると、この「エクラン山群」(ペルビュー地塊)の山麓部には、「中生代の堆積物層」(Mesozoic sedimentary rocks/Mesozoic cover)が分布しています(添付の地質図(図4)では、グレーのゾーン)。
(文献4)によると、時代的には「ジュラ紀」の堆積岩です。
具体的な堆積物の種類は不明ですが、ゾーン的にはこの地塊は「ドーフィネ系」地質グループに属しますので、(文献1)を参照すると、主に泥質岩や石灰岩類だと思われます。
(文献3)による「エクラン山群」(ペルビュー地塊)の熱的な地史の研究によると、新生代の「アルプス造山運動」の最中(「漸新世」ころ;約34〜23Ma)には、この「ペルビュー地塊」の上には「中生代の堆積物層」が、数kmの厚さで覆いかぶさっていた、と推定されています。
その際に、若干の変成作用を受けていますが、最高温度は約250℃で、変成作用としては弱かったと推定されています。
その後、「エクラン山群」(ペルビュー地塊)が隆起して、浸食をうけたため、覆いかぶさっていた中生代の堆積物層の大部分が浸食により失われ、山麓部にだけ残存している、ということのようです。
(文献3)によると、この「地塊」の隆起は、新第三紀「中新世」以降に起きたと推定されています。
5−4章―(3)節 「グラン・パラディ―ゾ山群」の地質
「グラン・パラディーゾ山群」(Gran Paradiso massif)とは、「西部アルプス」のうち北部の、イタリア側にある山群です。「グラン・パラディーゾ山群」も含めた、イタリア北西部の山地名として、「グラーイエ・アルプス」(Alpi Graie(伊))とも呼ぶようです(文献17)、(文献18)。
「グラン・パラディーゾ」とは、直訳すると「大いなる楽園」(Grand Paradise(英))という、なんだかレジャー施設のような名前です。
・・が、(文献18)によると、元々は、「巨大な壁」を意味する、(Granta Parey)というイタリア北西部の方言が転訛したもののようです。
イタリア北西部の中心都市「トリノ」(Torino)からは北西に約50kmの距離にあり、フランスとの国境にある「モンブラン山群」からは南東 約50kmの距離にあります。
「グラン・パラディーゾ山群」の地理、地形は、添付の(図6)をご参照ください。これはスイスのオンライン地形図からの引用です。
「グラン・パラディーゾ山群」では、この山群で唯一の4000m峰でもある主峰「グラン・パラディーゾ」(Gran Paradiso;4061m)(文献18)、(写真4)のほか、(文献17)やスイスのオンライン地形図によると、「モンテ・グリヴォーラ」(Mont Grivora;3969m)、「モンテ・エミリウス」(Mont Emilius;3557m)など、いくつかの3500mを越える高峰群があります。特に主峰「グラン・パラディーゾ」は、4000m峰にしては、比較的低難度の山で、人気があるようです(文献21)、(文献22)。
また、一帯はイタリアの国立公園に指定されており、絶滅危惧種「アイベックス」(※注;“Ibex” は大きな角をもつ山岳ヤギの一種で、「シュタイン・ボック」(Steinbock)ともいう)や、カモシカなど多くの野生動物が住んでいる自然保護区域になっています。(文献21)
さて前置きが長くなりましたが、「グラン・パラディーゾ地塊」の地質を説明します。
まず、山地としての「グラン・パラディーゾ山群」ですが、(文献7)に添付されている地質図でみると、山地の全体が「グラン・パラディーゾ地塊」ではなく、西側半分が、地質学的に見ての「グラン・パラディーゾ地塊」にあたります。
山地の東側は、地質学的には「セージア・ゾーン」(Sesia zone)と呼ばれる、一種の「地塊」に属しており(文献1−3)、(文献6)、地質学的にはかなり異なります(添付の図7では紫色のゾーン)。
「セージア・ゾーン」の地質については、後で簡単に説明し、まずは「グラン・パラディーゾ地塊」から説明します。
また、山地の北側など周辺部の一部は、「ペニン系」地質グループのうち、「ピエモンテ海系」サブグループに属しています(添付の図7では、水色のゾーン)。
第(1)節で述べたように、「ヨーロッパアルプス」の地質区分では、「グラン・パラディーゾ地塊」は、「ペニン系」地質グループ分布域にある、「内側地塊」(internal massif)と呼ばれる「地塊」です。添付の(図2)もご参照ください。
「グラン・パラディーゾ地塊」の地質について、書籍(文献1)やインターネットのサイトでは、まとまった解説が見当たらなかったので、以下、主に(文献6)、(文献7)をもとに、説明します。
「グラン・パラディーゾ地塊」自体の地質構成は、(文献6)、(文献7)によると、非常にシンプルです。具体的には、ほとんどが変成岩の一種、「片麻岩」類からなっています。
添付の地質図(図7)もご参照ください。この地質図は(文献6)からの引用です。
(文献6)、(文献7)によると、この地塊を構成する「片麻岩」類には2種類あり、一つはイタリア語で(“Gneiss Minuti”) 注6)と呼ばれる、古い起源を持つ多回変成の「パラ片麻岩」類(para-gneisses)、もう一つは、花崗岩類を起源とした、イタリア語で(“Gneiss Oochiadini”) 注6)と呼ばれる、眼球状構造を持った「正片麻岩」類(augen ortho-gneisses)です。後者は、古生代の「石炭紀」〜「ペルム紀」にかけて貫入した花崗岩体が原岩となっています。
また(文献7)によると、いずれの「片麻岩」類も、新生代の「アルプス造山運動」に関連した、沈み込み帯からの「アドリア大陸ブロック」の下への沈み込みによって、「エクロジャイト相」(eclogite facies)に達する高圧型変成作用を受けています。
ざっくりとした深さに換算すると、地下50km以上まで沈み込み、その後、(何らかのメカニズムにより)反転上昇して、現在は標高4000mまで隆起していることになります。
その隆起の状態は、推定地質断面図である、(図8)もご参照ください。これは(文献1―2)からの引用で、地塊がドーム状に隆起し、その一部は既に浸食により失われている様子が描かれています。
この「グラン・パラディーゾ地塊」における岩石の構成や、変成履歴は、同じ「ペニン系」地質グループに属する、「ヴァリス山群」の「モンテローザ・ナップ」(地塊)などとよく似ています。
「グラン・パラディーゾ地塊」には、地質図(図7)で見ると、上記2つの片麻岩類のほか、分布域はわずかですが、火山岩を原岩とした珪長質の変成火山岩類(felsic meta-volcanic rocks)が分布しています(添付の地質図 図7では、緑色のゾーン)。
(文献7)によると、この火山岩類は、古生代の火山活動によってできた火山性砕屑物が原岩で、その後、新生代の「アルプス造山運動」の際は、「エクロジャイト相」よりも低圧の、「青色片岩相」(blue-schist facies)の変成作用をうけています。詳細は不明ですが、上記2つの「片麻岩」類とは、地質学的には生まれ育ちが異なるようです。
また、(図7)で見るとこの岩体の分布域は狭いのですが、(文献7)によると実際は、上記の「片麻岩」類の構造的下位に分布しているもので、その一部が浸食によりできた、いわゆる「地窓」(フェンスター)から顔をだしている状態です。従って、「片麻岩」類の下には広くひろがっている可能性があります。
さて「グラン・パラディーゾ山群」のうち、東半分は、「グラン・パラディーゾ地塊」ではなく、「セージア・ゾーン」(Sesia zone)と呼ばれるゾーンに属しています(地質図(図7)での、水色部分。推定地質断面図(図8)での、ベージュ色、茶色部分)。
山群の東半分を占める「セージア・ゾーン」は、「グラン・パラディーゾ地塊」やその周辺に広がる、「ペニン系」(Penninic)地質グループに属しているのではなく、「サラシック系」(Salassic)地質グループという別の地質グループに属している「地塊」であり、生まれ育ちがかなり異なります。
ただし、新生代の「アルプス造山運動」の際は、「グラン・パラディーゾ地塊」と同じく、沈み込み帯から「アドリア大陸ブロック」の下へと深く沈み込み、高圧型変成作用を受けたのち、再び上昇して地表に現れている、という地史については類似しています。変成相も最大で「エクロジャイト相」に達しています(文献11)。
「セージア・ゾーン」については、「ダンブランシュ・ナップ」(Dent Blanche nappe)(地塊)を説明した、この連載の5−2章で、その地質学的位置付けや地史について説明していますので、詳しくは、(文献11)や、5−2章をご覧ください。
「グラン・パラディーゾ」とは、直訳すると「大いなる楽園」(Grand Paradise(英))という、なんだかレジャー施設のような名前です。
・・が、(文献18)によると、元々は、「巨大な壁」を意味する、(Granta Parey)というイタリア北西部の方言が転訛したもののようです。
イタリア北西部の中心都市「トリノ」(Torino)からは北西に約50kmの距離にあり、フランスとの国境にある「モンブラン山群」からは南東 約50kmの距離にあります。
「グラン・パラディーゾ山群」の地理、地形は、添付の(図6)をご参照ください。これはスイスのオンライン地形図からの引用です。
「グラン・パラディーゾ山群」では、この山群で唯一の4000m峰でもある主峰「グラン・パラディーゾ」(Gran Paradiso;4061m)(文献18)、(写真4)のほか、(文献17)やスイスのオンライン地形図によると、「モンテ・グリヴォーラ」(Mont Grivora;3969m)、「モンテ・エミリウス」(Mont Emilius;3557m)など、いくつかの3500mを越える高峰群があります。特に主峰「グラン・パラディーゾ」は、4000m峰にしては、比較的低難度の山で、人気があるようです(文献21)、(文献22)。
また、一帯はイタリアの国立公園に指定されており、絶滅危惧種「アイベックス」(※注;“Ibex” は大きな角をもつ山岳ヤギの一種で、「シュタイン・ボック」(Steinbock)ともいう)や、カモシカなど多くの野生動物が住んでいる自然保護区域になっています。(文献21)
さて前置きが長くなりましたが、「グラン・パラディーゾ地塊」の地質を説明します。
まず、山地としての「グラン・パラディーゾ山群」ですが、(文献7)に添付されている地質図でみると、山地の全体が「グラン・パラディーゾ地塊」ではなく、西側半分が、地質学的に見ての「グラン・パラディーゾ地塊」にあたります。
山地の東側は、地質学的には「セージア・ゾーン」(Sesia zone)と呼ばれる、一種の「地塊」に属しており(文献1−3)、(文献6)、地質学的にはかなり異なります(添付の図7では紫色のゾーン)。
「セージア・ゾーン」の地質については、後で簡単に説明し、まずは「グラン・パラディーゾ地塊」から説明します。
また、山地の北側など周辺部の一部は、「ペニン系」地質グループのうち、「ピエモンテ海系」サブグループに属しています(添付の図7では、水色のゾーン)。
第(1)節で述べたように、「ヨーロッパアルプス」の地質区分では、「グラン・パラディーゾ地塊」は、「ペニン系」地質グループ分布域にある、「内側地塊」(internal massif)と呼ばれる「地塊」です。添付の(図2)もご参照ください。
「グラン・パラディーゾ地塊」の地質について、書籍(文献1)やインターネットのサイトでは、まとまった解説が見当たらなかったので、以下、主に(文献6)、(文献7)をもとに、説明します。
「グラン・パラディーゾ地塊」自体の地質構成は、(文献6)、(文献7)によると、非常にシンプルです。具体的には、ほとんどが変成岩の一種、「片麻岩」類からなっています。
添付の地質図(図7)もご参照ください。この地質図は(文献6)からの引用です。
(文献6)、(文献7)によると、この地塊を構成する「片麻岩」類には2種類あり、一つはイタリア語で(“Gneiss Minuti”) 注6)と呼ばれる、古い起源を持つ多回変成の「パラ片麻岩」類(para-gneisses)、もう一つは、花崗岩類を起源とした、イタリア語で(“Gneiss Oochiadini”) 注6)と呼ばれる、眼球状構造を持った「正片麻岩」類(augen ortho-gneisses)です。後者は、古生代の「石炭紀」〜「ペルム紀」にかけて貫入した花崗岩体が原岩となっています。
また(文献7)によると、いずれの「片麻岩」類も、新生代の「アルプス造山運動」に関連した、沈み込み帯からの「アドリア大陸ブロック」の下への沈み込みによって、「エクロジャイト相」(eclogite facies)に達する高圧型変成作用を受けています。
ざっくりとした深さに換算すると、地下50km以上まで沈み込み、その後、(何らかのメカニズムにより)反転上昇して、現在は標高4000mまで隆起していることになります。
その隆起の状態は、推定地質断面図である、(図8)もご参照ください。これは(文献1―2)からの引用で、地塊がドーム状に隆起し、その一部は既に浸食により失われている様子が描かれています。
この「グラン・パラディーゾ地塊」における岩石の構成や、変成履歴は、同じ「ペニン系」地質グループに属する、「ヴァリス山群」の「モンテローザ・ナップ」(地塊)などとよく似ています。
「グラン・パラディーゾ地塊」には、地質図(図7)で見ると、上記2つの片麻岩類のほか、分布域はわずかですが、火山岩を原岩とした珪長質の変成火山岩類(felsic meta-volcanic rocks)が分布しています(添付の地質図 図7では、緑色のゾーン)。
(文献7)によると、この火山岩類は、古生代の火山活動によってできた火山性砕屑物が原岩で、その後、新生代の「アルプス造山運動」の際は、「エクロジャイト相」よりも低圧の、「青色片岩相」(blue-schist facies)の変成作用をうけています。詳細は不明ですが、上記2つの「片麻岩」類とは、地質学的には生まれ育ちが異なるようです。
また、(図7)で見るとこの岩体の分布域は狭いのですが、(文献7)によると実際は、上記の「片麻岩」類の構造的下位に分布しているもので、その一部が浸食によりできた、いわゆる「地窓」(フェンスター)から顔をだしている状態です。従って、「片麻岩」類の下には広くひろがっている可能性があります。
さて「グラン・パラディーゾ山群」のうち、東半分は、「グラン・パラディーゾ地塊」ではなく、「セージア・ゾーン」(Sesia zone)と呼ばれるゾーンに属しています(地質図(図7)での、水色部分。推定地質断面図(図8)での、ベージュ色、茶色部分)。
山群の東半分を占める「セージア・ゾーン」は、「グラン・パラディーゾ地塊」やその周辺に広がる、「ペニン系」(Penninic)地質グループに属しているのではなく、「サラシック系」(Salassic)地質グループという別の地質グループに属している「地塊」であり、生まれ育ちがかなり異なります。
ただし、新生代の「アルプス造山運動」の際は、「グラン・パラディーゾ地塊」と同じく、沈み込み帯から「アドリア大陸ブロック」の下へと深く沈み込み、高圧型変成作用を受けたのち、再び上昇して地表に現れている、という地史については類似しています。変成相も最大で「エクロジャイト相」に達しています(文献11)。
「セージア・ゾーン」については、「ダンブランシュ・ナップ」(Dent Blanche nappe)(地塊)を説明した、この連載の5−2章で、その地質学的位置付けや地史について説明していますので、詳しくは、(文献11)や、5−2章をご覧ください。
5−4章―(4)節 「モンヴィ―ゾ」地域の地質
「西部アルプス」のうち、中央部のイタリア側に、「モンヴィーゾ」(Mon Viso;3841m)(※注; 文献などによっては「モンテ・ヴィ―ゾ」(Monte Viso)とも呼ぶ)という、「西部アルプス」のなかでは比較的高い山があります(文献19)。
この山は、「ヨーロッパアルプス」のガイドブック類(文献21)、(文献22)、(文献23)にも記載されておらず、日本での知名度はほとんどなく、筆者自身も実は、調べるまでは知らない山でした。しかし、地質的に興味深い山なので、ここで取り上げます。
この山は、イタリア北西部の中心都市、「トリノ」(Torino)から南西に約50kmの位置にあり、周辺の山地から数百m突出した目立つ山容のようです。場所や山容は、添付の「西部アルプス」の広域的な地図(図1)や、(写真5)、(写真6)もご参照ください。
また、イタリア北部の「ロンバルディア平野」の西にそびえるその姿は良く目立つようで、(文献19)によると、イタリアの作家「ダンテ」なども、その作品の中で触れているなど、イタリアでは有名な山のようです。さらにこの山は、「石器時代」から「ヒスイ」の産地として知られていた、とのことで、古くから人間との関わりが深い山でもあります。
「モンヴィーゾ」は、目立つ山というだけではなく、地質学的には、山体の全体が、「海洋プレート」の断片である「オフィオライト岩体」(ophiolite) 注7)で構成されており、「ヨーロッパ」では典型的な「オフィオライト岩体」であることから、地質学的遺産(geological heritage)に指定されているそうです。(文献8)、(文献9)
「モンヴィ―ゾ」地域の地質を説明する前に、まず「海洋プレート」について、説明します。
(文献25)、(文献26)など色んな資料、書籍や、インターネット情報にもありますが、「海洋プレート」は、大まかに言うと、全体で3つの層からなります。注7)
最上部は、「海洋性地殻」(oceanic crust)のうち、「上部地殻」にあたり、苦鉄質な火山岩である、「玄武岩」(basalt)から成る層で、厚さは1km程度です。
2番目の層は、「下部地殻」にあたり、玄武岩と同じ化学組成ですが、分類上は深成岩にあたる、「ハンレイ岩」(gabbro)から成る層で、典型的な厚さは6−7km程度と推定されています。
そしてその下は「マントル」ですが、そのうちの比較的硬い層を意味する「リソスフェアマントル」(lithosphere mantle)が第3層です。岩石としては「上部マントル」を構成する、「カンラン岩」(peridotite)からなるとされています。
その厚さは、海嶺で「海洋プレート」が形成されてからの時間により変化し、数十km〜100kmになるものもあります。
「海洋プレート」は当然ながら、深さ 数千mの深海底にあるので、地表の岩石のように、人間が気軽に調査することは困難です。
その「海洋プレート」の断片が、「ヨーロッパアルプス」のような造山帯や、「海洋プレート沈み込み帯」などの、いわゆる「変動帯」に残され、陸上に現れているものが、「オフィオライト岩体」(ophiolite)です。
「ヨーロッパアルプス」では、5−2章「ヴァリス山群」の項で説明したように、「ブライトホルン」(Breithorn)や、「アラリンホルン」(Allalinhorn)など、「ツエルマット・ザースフェー・ゾーン」(Zermatt Saas-Fee zone)と呼ばれるゾーンに属する山々にも、「オフィオライト岩体」が分布していました。
しかし、「ヴァリス山群」の中核部は、4000mを越える高峰群であり、山岳氷河が広く覆っている為、「オフィオライト岩体」の構成要素は、険しい岩壁や、氷河の間から突き出している氷食尖峰などに点在していて、その全容は地質図で見ても、はっきりとは解りません。
この節で紹介する「モンヴィ―ゾ」地域は、氷河に覆われていることもなく、東側山腹部から山頂部までに分布している「オフィオライト岩体」を、比較的容易に観察することができる点で、「地質遺産」としての大きな価値があります。
さて前置きが長くなりましたが、実際の「モンヴィ―ゾ」地域での地質構造を、(文献8)、(文献9)を元に説明します。
(文献8)は、「モンヴィ―ゾ」地域の地学ガイドのような文献で、(文献9)は、「モンヴィ―ゾ」地域の、1/25000 地質図とその詳細な解説、という位置付けの文献です。
(文献8)(文献9)から引用した、添付の(図9),(図10)もご参照ください。
(文献8)によると、「モンヴィ―ゾ」地域の「オフィオライト岩体」は、「西部アルプス」のイタリア側に、南北方向で約35km、東西方向に約8kmの幅で、かなり広く分布しています。
特に、主峰の「モンヴィ―ゾ」(Monviso;3841m)の東側中腹部は、トレッキングルートも整備されているようで、観察に最適の場所のようです。(図10)はその範囲を図示しています。
添付の地質図、(図10)に示しているように、この地域には、「海洋プレート」の第1層にあたる、(変成)「玄武岩」(meta-basalt)、第2層にあたる、(変成)「ハンレイ岩」(meta-gabbro)、および第3層にあたる、「カンラン岩」(peridotite)が水と反応して変化した「蛇紋岩」(serpentinite)が分布しています。
大まかには、標高の高い西側の部分に、第1層にあたる、(変成)「玄武岩」、その少し東側の中腹部に、第2層にあたる、(変成)「ハンレイ岩」、さらにその東側の中腹部に、第3層にあたる「蛇紋岩」が分布しており、元の成層構造がある程度、保存されているようにも見えます。
(文献8)によるとこの岩体は、元々、「ジュラ紀」のうち約170〜150Maの期間に、「ヨーロッパ大陸ブロック」の南側に新しく形成された海洋域である「ピエモンテ海」(the Piemont Ocean/ the Piemonte-Liguria Ocean)の海洋底を形作っていたものです。
この「ピエモンテ海」は短命で、「アルプス造山運動」が本格化する少し前(おそらく「白亜紀」後期〜「古第三紀」)に形成された、海洋プレート沈み込み帯から、「アドリア大陸ブロック」の下へと、地下深部(おそらく50km以上)に沈み込み、高圧型変成作用を受けたのち、造山運動の最中に、(何らかのメカニズムにより)反転上昇して現在のように地表に現れているものです。
従って、この「オフィオライト岩体」の全てが「エクロジャイト相」(eclogite facies)相当の変成作用を受けて、実際には、元の岩石から、各種の変成岩へと変化しています。
具体的には、「(変成)玄武岩」、「(変成)ハンレイ岩」としてまとめているゾーンには、高度変成岩である「エクロジャイト」(eclogite)そのものや、「エクロジャイト様の変成岩」(eclogitic metamorphic rocks)、また岩体が上昇する際の「青色片岩相」(blue-schist facies)〜「緑色片岩相」(green schist facies)相当の「後退変成作用」(retro-grade metamorphism)によって、「緑色片岩」(green schist)などの結晶片岩類になっているものもあります。
また逆に、第1層に相当する「玄武岩」は、海洋プレートが生まれる場所である、海嶺で形成された際の、「枕状溶岩構造」(pillow lava structure)の痕跡を残しているものもあります。
なお、説明が煩雑になるので、後回しにしましたが、「モンヴィ―ゾ」地域には、海洋プレートの海底に堆積した堆積物起源の、「(変成)堆積岩類」(meta-sedimentary rocks)も部分的に分布しています(図10では、中央部の水色ゾーンなど)。
(文献9)によると、「石灰質片岩」(calc-schist;原岩はおそらく、「石灰岩」)、「変成チャート」(meta-chert;原岩は「チャート」)、「雲母片岩」(mica-schist;原岩は不明ですが、泥質堆積物か?)、などが点在していることが説明されています。
この山は、「ヨーロッパアルプス」のガイドブック類(文献21)、(文献22)、(文献23)にも記載されておらず、日本での知名度はほとんどなく、筆者自身も実は、調べるまでは知らない山でした。しかし、地質的に興味深い山なので、ここで取り上げます。
この山は、イタリア北西部の中心都市、「トリノ」(Torino)から南西に約50kmの位置にあり、周辺の山地から数百m突出した目立つ山容のようです。場所や山容は、添付の「西部アルプス」の広域的な地図(図1)や、(写真5)、(写真6)もご参照ください。
また、イタリア北部の「ロンバルディア平野」の西にそびえるその姿は良く目立つようで、(文献19)によると、イタリアの作家「ダンテ」なども、その作品の中で触れているなど、イタリアでは有名な山のようです。さらにこの山は、「石器時代」から「ヒスイ」の産地として知られていた、とのことで、古くから人間との関わりが深い山でもあります。
「モンヴィーゾ」は、目立つ山というだけではなく、地質学的には、山体の全体が、「海洋プレート」の断片である「オフィオライト岩体」(ophiolite) 注7)で構成されており、「ヨーロッパ」では典型的な「オフィオライト岩体」であることから、地質学的遺産(geological heritage)に指定されているそうです。(文献8)、(文献9)
「モンヴィ―ゾ」地域の地質を説明する前に、まず「海洋プレート」について、説明します。
(文献25)、(文献26)など色んな資料、書籍や、インターネット情報にもありますが、「海洋プレート」は、大まかに言うと、全体で3つの層からなります。注7)
最上部は、「海洋性地殻」(oceanic crust)のうち、「上部地殻」にあたり、苦鉄質な火山岩である、「玄武岩」(basalt)から成る層で、厚さは1km程度です。
2番目の層は、「下部地殻」にあたり、玄武岩と同じ化学組成ですが、分類上は深成岩にあたる、「ハンレイ岩」(gabbro)から成る層で、典型的な厚さは6−7km程度と推定されています。
そしてその下は「マントル」ですが、そのうちの比較的硬い層を意味する「リソスフェアマントル」(lithosphere mantle)が第3層です。岩石としては「上部マントル」を構成する、「カンラン岩」(peridotite)からなるとされています。
その厚さは、海嶺で「海洋プレート」が形成されてからの時間により変化し、数十km〜100kmになるものもあります。
「海洋プレート」は当然ながら、深さ 数千mの深海底にあるので、地表の岩石のように、人間が気軽に調査することは困難です。
その「海洋プレート」の断片が、「ヨーロッパアルプス」のような造山帯や、「海洋プレート沈み込み帯」などの、いわゆる「変動帯」に残され、陸上に現れているものが、「オフィオライト岩体」(ophiolite)です。
「ヨーロッパアルプス」では、5−2章「ヴァリス山群」の項で説明したように、「ブライトホルン」(Breithorn)や、「アラリンホルン」(Allalinhorn)など、「ツエルマット・ザースフェー・ゾーン」(Zermatt Saas-Fee zone)と呼ばれるゾーンに属する山々にも、「オフィオライト岩体」が分布していました。
しかし、「ヴァリス山群」の中核部は、4000mを越える高峰群であり、山岳氷河が広く覆っている為、「オフィオライト岩体」の構成要素は、険しい岩壁や、氷河の間から突き出している氷食尖峰などに点在していて、その全容は地質図で見ても、はっきりとは解りません。
この節で紹介する「モンヴィ―ゾ」地域は、氷河に覆われていることもなく、東側山腹部から山頂部までに分布している「オフィオライト岩体」を、比較的容易に観察することができる点で、「地質遺産」としての大きな価値があります。
さて前置きが長くなりましたが、実際の「モンヴィ―ゾ」地域での地質構造を、(文献8)、(文献9)を元に説明します。
(文献8)は、「モンヴィ―ゾ」地域の地学ガイドのような文献で、(文献9)は、「モンヴィ―ゾ」地域の、1/25000 地質図とその詳細な解説、という位置付けの文献です。
(文献8)(文献9)から引用した、添付の(図9),(図10)もご参照ください。
(文献8)によると、「モンヴィ―ゾ」地域の「オフィオライト岩体」は、「西部アルプス」のイタリア側に、南北方向で約35km、東西方向に約8kmの幅で、かなり広く分布しています。
特に、主峰の「モンヴィ―ゾ」(Monviso;3841m)の東側中腹部は、トレッキングルートも整備されているようで、観察に最適の場所のようです。(図10)はその範囲を図示しています。
添付の地質図、(図10)に示しているように、この地域には、「海洋プレート」の第1層にあたる、(変成)「玄武岩」(meta-basalt)、第2層にあたる、(変成)「ハンレイ岩」(meta-gabbro)、および第3層にあたる、「カンラン岩」(peridotite)が水と反応して変化した「蛇紋岩」(serpentinite)が分布しています。
大まかには、標高の高い西側の部分に、第1層にあたる、(変成)「玄武岩」、その少し東側の中腹部に、第2層にあたる、(変成)「ハンレイ岩」、さらにその東側の中腹部に、第3層にあたる「蛇紋岩」が分布しており、元の成層構造がある程度、保存されているようにも見えます。
(文献8)によるとこの岩体は、元々、「ジュラ紀」のうち約170〜150Maの期間に、「ヨーロッパ大陸ブロック」の南側に新しく形成された海洋域である「ピエモンテ海」(the Piemont Ocean/ the Piemonte-Liguria Ocean)の海洋底を形作っていたものです。
この「ピエモンテ海」は短命で、「アルプス造山運動」が本格化する少し前(おそらく「白亜紀」後期〜「古第三紀」)に形成された、海洋プレート沈み込み帯から、「アドリア大陸ブロック」の下へと、地下深部(おそらく50km以上)に沈み込み、高圧型変成作用を受けたのち、造山運動の最中に、(何らかのメカニズムにより)反転上昇して現在のように地表に現れているものです。
従って、この「オフィオライト岩体」の全てが「エクロジャイト相」(eclogite facies)相当の変成作用を受けて、実際には、元の岩石から、各種の変成岩へと変化しています。
具体的には、「(変成)玄武岩」、「(変成)ハンレイ岩」としてまとめているゾーンには、高度変成岩である「エクロジャイト」(eclogite)そのものや、「エクロジャイト様の変成岩」(eclogitic metamorphic rocks)、また岩体が上昇する際の「青色片岩相」(blue-schist facies)〜「緑色片岩相」(green schist facies)相当の「後退変成作用」(retro-grade metamorphism)によって、「緑色片岩」(green schist)などの結晶片岩類になっているものもあります。
また逆に、第1層に相当する「玄武岩」は、海洋プレートが生まれる場所である、海嶺で形成された際の、「枕状溶岩構造」(pillow lava structure)の痕跡を残しているものもあります。
なお、説明が煩雑になるので、後回しにしましたが、「モンヴィ―ゾ」地域には、海洋プレートの海底に堆積した堆積物起源の、「(変成)堆積岩類」(meta-sedimentary rocks)も部分的に分布しています(図10では、中央部の水色ゾーンなど)。
(文献9)によると、「石灰質片岩」(calc-schist;原岩はおそらく、「石灰岩」)、「変成チャート」(meta-chert;原岩は「チャート」)、「雲母片岩」(mica-schist;原岩は不明ですが、泥質堆積物か?)、などが点在していることが説明されています。
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【注釈の項】
注1) 山々の標高について;
この章で説明する山々の標高は、主に、ウイキペディア英語版に記載の値を採用しました。
なお「モンヴィ―ゾ」地域については、(文献8)に記載の値を採用しました。文献、書籍によっては、数m 異なる値が記載されている場合があります。
注2) 「内側ゾーン」、「外側ゾーン」などの訳語について;
「西部アルプス」の地質学でよく使われる、(external zone)、(internal zone)や、(external massifs)、(internal massifs)という用語について、定まった日本語訳がないようなので、それぞれ「外側ゾーン」、「内側ゾーン」および「外側地塊」、「内側地塊」と訳しました。
これはあくまで、この連載で使う用語で、オーソライズされているものではありません。
注3) 「アナクテシス」について;
「アナクテシス」(anatexis)とは、地学事典(文献25)によると、地下深部(地殻下部)で、主に高熱の影響で、花崗岩類、変成岩類などの岩石が広範囲に部分溶融し、マグマ化する現象です。
注4) 「ミグマタイト」について;
「ミグマタイト」(migmatite)とは、(文献24)、(文献25)によると、地下深部(地殻下部)の岩石が、高温、高圧化で再結晶するとともに、部分的に溶融したのち、再び固化した「変成岩」の一種です。マグマになりかけた変成岩とも言えます。
見た目は縞模様を持つ花崗岩のようだったり、縞模様がぐにゃぐにゃになった片麻岩のような感じだったり、と様々なようです。
原岩は片麻岩類などの変成岩や、花崗岩などの深成岩の場合もあります。
注5) (Augen gneiss)について;
(Augen gneiss)という岩石名称は、岩石図鑑(文献24)にも載っていませんが、地学事典(文献25)によると、日本語で「眼球状片麻岩」と言い、変成作用によって、大きな長石類の結晶が析出し、それが目玉のように見えることから名付けられた、いわば地学界での俗称のようです。
注6) (Gneiss Minuti)、(Gneiss Occhiadini)という用語について
この2つの用語は、岩石図鑑(文献24)、地学事典(文献25)にも載っていませんが、ネットで調べると、(Gneiss Minuti)は、イタリア語で「微細な(構造をもつ)片麻岩」を意味し、(Gneiss Occhiadini)は、イタリア語で「眼球状片麻岩」する単語で、ドイツ語の(Augen Gneis)に対応するようです。イタリアの地学界のみで使われている用語のようです。
注7) 「オフィオライト岩体」および、「海洋プレート」の定義について
「海洋プレート」(oceanic plate)および、それが陸上に断片として存在する「オフィオライト岩体」(ophiolite)について、本文では説明を解りやすくするため、「玄武岩」/「ハンレイ岩」/「カンラン岩」の3層からなる、と説明しましたが、実は「オフィオライト」や、「海洋プレート」の構成については、文献、研究者によって定義がまちまちな状態です。
「オフィオライト岩体」に限定して述べると、海底の堆積物層、特に「チャート」(chert)を必要要件とするケースもあります。また「玄武岩」/「ハンレイ岩」の間に、「ドレライト」(dolerite)と呼ばれる玄武岩質火成岩の岩脈があることを必要要件とするケースもあります。(例えば、(文献8)、(文献9)、(文献25)、(文献26))
話が細かくなりすぎるので、この章では、(上記の)「3層構造からなる」と単純化して説明しました。
注8) “Ma”は、百万年前を意味する単位です
この章で説明する山々の標高は、主に、ウイキペディア英語版に記載の値を採用しました。
なお「モンヴィ―ゾ」地域については、(文献8)に記載の値を採用しました。文献、書籍によっては、数m 異なる値が記載されている場合があります。
注2) 「内側ゾーン」、「外側ゾーン」などの訳語について;
「西部アルプス」の地質学でよく使われる、(external zone)、(internal zone)や、(external massifs)、(internal massifs)という用語について、定まった日本語訳がないようなので、それぞれ「外側ゾーン」、「内側ゾーン」および「外側地塊」、「内側地塊」と訳しました。
これはあくまで、この連載で使う用語で、オーソライズされているものではありません。
注3) 「アナクテシス」について;
「アナクテシス」(anatexis)とは、地学事典(文献25)によると、地下深部(地殻下部)で、主に高熱の影響で、花崗岩類、変成岩類などの岩石が広範囲に部分溶融し、マグマ化する現象です。
注4) 「ミグマタイト」について;
「ミグマタイト」(migmatite)とは、(文献24)、(文献25)によると、地下深部(地殻下部)の岩石が、高温、高圧化で再結晶するとともに、部分的に溶融したのち、再び固化した「変成岩」の一種です。マグマになりかけた変成岩とも言えます。
見た目は縞模様を持つ花崗岩のようだったり、縞模様がぐにゃぐにゃになった片麻岩のような感じだったり、と様々なようです。
原岩は片麻岩類などの変成岩や、花崗岩などの深成岩の場合もあります。
注5) (Augen gneiss)について;
(Augen gneiss)という岩石名称は、岩石図鑑(文献24)にも載っていませんが、地学事典(文献25)によると、日本語で「眼球状片麻岩」と言い、変成作用によって、大きな長石類の結晶が析出し、それが目玉のように見えることから名付けられた、いわば地学界での俗称のようです。
注6) (Gneiss Minuti)、(Gneiss Occhiadini)という用語について
この2つの用語は、岩石図鑑(文献24)、地学事典(文献25)にも載っていませんが、ネットで調べると、(Gneiss Minuti)は、イタリア語で「微細な(構造をもつ)片麻岩」を意味し、(Gneiss Occhiadini)は、イタリア語で「眼球状片麻岩」する単語で、ドイツ語の(Augen Gneis)に対応するようです。イタリアの地学界のみで使われている用語のようです。
注7) 「オフィオライト岩体」および、「海洋プレート」の定義について
「海洋プレート」(oceanic plate)および、それが陸上に断片として存在する「オフィオライト岩体」(ophiolite)について、本文では説明を解りやすくするため、「玄武岩」/「ハンレイ岩」/「カンラン岩」の3層からなる、と説明しましたが、実は「オフィオライト」や、「海洋プレート」の構成については、文献、研究者によって定義がまちまちな状態です。
「オフィオライト岩体」に限定して述べると、海底の堆積物層、特に「チャート」(chert)を必要要件とするケースもあります。また「玄武岩」/「ハンレイ岩」の間に、「ドレライト」(dolerite)と呼ばれる玄武岩質火成岩の岩脈があることを必要要件とするケースもあります。(例えば、(文献8)、(文献9)、(文献25)、(文献26))
話が細かくなりすぎるので、この章では、(上記の)「3層構造からなる」と単純化して説明しました。
注8) “Ma”は、百万年前を意味する単位です
【参考文献】
(文献1) O. A. Pfiffner 著 “Geology of the Alps”, 2nd edition ,Wiley Blackball社 刊, (2014); (原著はドイツ語版で、2010年にドイツの出版社 刊)
(文献1−1) (文献1)のうち、第2−2章「トリアス紀以前の外側地塊」
(the pre-Triassic basement of the External Massifs)、
(文献1−2) (文献1)のうち、第5−1章「西部アルプス」のテクトニック的構造
(Tectonic structure of the Alps; the Western Alps)の項
及び Fig.5-1-1 Tectonic map of the Western Alps、
Fig.5-1-9 Geological cross-section of the Westren Alps
( Gran Paradiso section)
(文献2) フランスのオンライン地質図
https://infoterre.brgm.fr/viewerlite/MainTileForward.do
※ フランスの地質調査所、“BRGM”が作成、運営している
“Info Terre”という、オンライン地質図のサイト
※ リンク先の最初の画面のメニューより、“Cartes géologiques” を選ぶと、
地質図レイヤーがでてくる。
※ 全てフランス語、かつ地質説明もマウスクリックにてポップアップで出るタイプ
ではなく、別途「凡例」(Légendes)を参照する必要があり、「凡例」自体も
簡易的なので、(スイスのオンライン地質図と比較すると)、かなり不便。
ただし、イタリア北西部もある程度カバーしている点は利点。
(文献3) 「ペルビュー地塊」に関する論文(1)
L. Boschetti、 N. Cogné、 F. Mouthereau、A. Lahfid 著
“.Thermochronology of the Western Alps (Pelvoux Massif) Reveals
the Longterm Multiphase Tectonic History of the European Paleomargin”
Tectonics 誌、vol.44、Issue 2, (2025)
https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1029/2024TC008498
(DOIアドレス;https://doi.org/10.1029/2024TC008498
※ 「ペルビュー地塊」の、中生代〜新生代(主に「アルプス造山運動」)の地史に関する論文
※ 上記アドレスより、無料で論文のテキスト版が読める。PDF版のダウンロードも無料。
(文献4) 「ペルビュー地塊」に関する論文(2)
K. Fréville、 P. Trap、 J. Vanardois、 J. Melleton、 M. Faure、 O. Bruguier、 M. Poujol、 P. Lach 著
“Carboniferous-Permian tectono-metamorphic evolution of the Pelvoux Massif
(External Crystalline Massif, Western Alps), with discussion on flow kinematics of
the Eastern-Variscan Shear Zone”
Bulletin de la Société Géologique de France 誌、vol.193 、 (2022)
https://pubs.geoscienceworld.org/sgf/bsgf/article/193/1/13/616565/Carboniferous-Permian-tectono-metamorphic
(DOIアドレス;https://doi.org/10.1051/bsgf/2022008 )
※ 「ペルビュー地塊」の古生代(主に「ヴァリスカン造山運動」)の地史に関する論文
※ 上記アドレスより、無料で論文が読める。ただし、ダウンロードはできない。
(文献5) Kévin Fréville et al. 著 (図4、図5はこれより引用)
“Protracted magmatism and crust?mantle interaction during continental collision: insights from the Variscan granitoids of the external western Alps ”
International Journal of Earth Sciences 誌、vol. 113、p1165?1196、(2024)
https://link.springer.com/article/10.1007/s00531-024-02420-y?fromPaywallRec=true
(DOIアドレス;https://doi.org/10.1007/s00531-024-02420-y)
※ 上記のサイトから、PDF版が無料でダウンロードでき、テキスト版としても全文見ることできる。
※ 「西部アルプス」、特に「ペルビュー地塊」、「ベルドンヌ地塊」における
「ポスト・ヴァリスカン期」の火成活動に関する論文
(文献6) 「グランパラディ―ゾ地塊」に関する論文(1) (2021)
F. Caso、 S. Nerone、 A. Petroccia、 M. Bonasera 著
“Geology of the southern Gran Paradiso Massif and Lower Piedmont Zone
contact area (middle Ala Valley, Western Alps, Italy)”
Journal of Maps 誌、2021, VOL. 17、p237?246 (2021)
https://air.unimi.it/retrieve/e1be84af-d3b2-45e0-8b47-7abfdc3780cf/Caso%20et%20al..%202021_JOM.pdf
(DOIアドレス;https://doi.org/10.1080/17445647.2021.1911869)
※ 上記のアドレスより、PDF版が無料でダウンロードできる。
※ 「グラン・パラディーゾ地塊」とペニン系ゾーンとの境界部の変形作用に関する研究、地質図あり
(文献7) 「グランパラディ―ゾ地塊」に関する論文(2) (2002)
F.M. Brouwer、R.L.M. Vissers 、 W.M. Lamb 著
“Structure and metamorphism of the Gran Paradiso massif, western Alps, Italy”
Contrib Mineral Petrol 誌、 vol. 143、 p 450?470、(2002)
https://www.geo.vu.nl/~fbrouw/FB02CMP.pdf
(DOIアドレス;https://doi.org/10.1007/s00410-002-0357-6)
※ 上記のアドレスより、PDF版が無料でダウンロードできる。
※ 「グラン・パラディーゾ地塊」の、熱的な地史、変形、変成作用に関する研究、地質図あり
(文献8) 「モンヴィーゾ」に関する論文 (1)
F. Rolfo、 G. Balestro、 A. Borghi、 D. Castelli、S. Ferrando、C. Groppo、
P. Mosca、 P. Rossetti 著
“The Monviso Ophiolite Geopark, a Symbol of the Alpine Chain
and Geological Heritage in Piemonte, Italy”
(書籍) “Engineering Geology for Society and Territory”、 Volume 8 (pp.239-243)、(2015)
https://www.researchgate.net/publication/278663677_The_Monviso_Ophiolite_Geopark_a_Symbol_of_the_Alpine_Chain_and_Geological_Heritage_in_Piemonte_Italy
(DOIアドレス;https://doi.org/10.1007/978-3-319-09408-3_40)
※ 上記のアドレスより、PDF版が無料でダウンロードできる。
※ 「モンヴィーゾ」地域のオフィオライト岩体に関する解説記事
(文献9) 「モンヴィーゾ」に関する論文(2)
G.Balestro, G. Fioraso、B. Lombardo 著
“Geological map of the Monviso massif (Western Alps)”
Journal of Maps 誌、Vol. 9、 Issue 4、 (2013)
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/17445647.2013.842507#d1e305
(DOIアドレス;https://doi.org/10.1080/17445647.2013.842507)
※ 「モンヴィーゾ」地域の地質図に関する、解説書。詳細地質図(1/25000 版)も添付。
※ 上記のアドレスより、テキスト版が無料で読め、PDF版も無料でダウンロードできる
(文献10) J.F. von Raumer, F. Bussy 著
(書籍)
“ Mont Blanc and Aiguilles Rouges Geology of the polymetamorphic Basement
(External Massifs, France-Switzerland)”
Lausanne大学(スイス) より出版、(2004)
https://folia.unifr.ch/documents/299595/files/1_raumer_mba.pdf?download
※ 「モンブラン地塊」、「エギーユ・ルージュ地塊」の基盤岩体に関する、
詳細な地質学的研究の集大成(全文;約210ページ、英語+フランス語 併記版)
※ 上記のアドレス(フライブルク大学のサイト)より、無料でPDF版をダウンロードできる。
(文献11) P.Manzotti、M.Ballevre、M.Zucali、M.Robyr、M.Engi 著
“The tectono metamorphic evolution of the Sesia-Dent Blanche nappes
(internal Western Alps): review and synthesis”
Swiss Journal of Geosciences誌、vol. 107, p 309-336 (2014)
https://www.researchgate.net/publication/267327349_The_tectonometamorphic_evolution_of_the_Sesia-Dent_Blanche_nappes_internal_Western_Alps_review_and_synthesis
(DOIアドレス;https://doi.org/10.1007/s00015-014-0172-x)
※ 「セーシア・ゾーン」と「ダンブランシュ・ナップ」の地史に関する論文
※ 上記のサイトから、PDF版が無料でダウンロードできる
(文献12) ウイキペディア英語版の、(Geology of the Alps)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Geology_of_the_Alps
(2025年12月 閲覧)
(文献13) ウイキペディア英語版の、(Massif des Écrins)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Massif_des_%C3%89crins
(2025年12月 閲覧)
(文献13B) ウイキペディア・フランス語版の、(Massif des Écrins)の項
https://fr.wikipedia.org/wiki/Massif_des_%C3%89crins
(2025年12月 閲覧)
(文献14) ウイキペディア英語版の、(Barre des Écrins)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Barre_des_%C3%89crins
(2025年12月 閲覧)
(文献15) ウイキペディア英語版の、(Meije)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Meije
(2025年12月 閲覧)
(文献16) ウイキペディア英語版の、(Aiguille Dibona)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Aiguille_Dibona
(2025年12月 閲覧)
(文献17) ウイキペディア英語版の、(Gran Paradiso massif)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Gran_Paradiso_massif
(2025年12月 閲覧)
(文献18) ウイキペディア英語版の、(Gran Paradiso)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Gran_Paradiso
(2025年12月 閲覧)
(文献19) ウイキペディア英語版の、(Monte Viso)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Monte_Viso
(2025年12月 閲覧)
(文献20) ISGS(国際地質科学連合)のサイトのうち「ドーラ・マイーラ地塊」に
関するサイト
https://iugs-geoheritage.org/geoheritage_sites/the-ultrahigh-pressure-unit-of-the-dora-maira-massif/
(2025年12月 閲覧)
(文献21) 近藤 等 著 「アルプスの名峰」 、山と渓谷社 刊 (1984)
(文献22) リヒャルト・ゲーデケ著、島田荘平、島田陽子 共訳
「アルプス4000m峰 登山ガイド」 山と渓谷社 刊 (1997)
(文献23) 近藤 等 著 「ヨーロッパ・アルプス」(ブルーガイド海外版、第2版)
実業之日本社 刊 (1988)
(文献24) 西本 著「観察を楽しむ、特徴がわかる 岩石図鑑」 ナツメ社刊 (2020)
のうち、「片麻岩」、「花崗岩」、「角閃岩」、「ミグマタイト」
などの各項
(文献25) 地質団体研究会 編 「新版 地質事典」 平凡社 刊(1996)のうち、
「ラコリス」、「ミグマタイト」、「眼球片麻岩」、「アナクテシス」、
「オフィオライト」、「ドレライト」などの各項
(文献26) 上田 著 「プレート・テクトニクス」 岩波書店 刊 (1989)
のうち、3−2章「海洋底の地学」および
5―2章 「海洋プレートの構造」の項 など
(文献1−1) (文献1)のうち、第2−2章「トリアス紀以前の外側地塊」
(the pre-Triassic basement of the External Massifs)、
(文献1−2) (文献1)のうち、第5−1章「西部アルプス」のテクトニック的構造
(Tectonic structure of the Alps; the Western Alps)の項
及び Fig.5-1-1 Tectonic map of the Western Alps、
Fig.5-1-9 Geological cross-section of the Westren Alps
( Gran Paradiso section)
(文献2) フランスのオンライン地質図
https://infoterre.brgm.fr/viewerlite/MainTileForward.do
※ フランスの地質調査所、“BRGM”が作成、運営している
“Info Terre”という、オンライン地質図のサイト
※ リンク先の最初の画面のメニューより、“Cartes géologiques” を選ぶと、
地質図レイヤーがでてくる。
※ 全てフランス語、かつ地質説明もマウスクリックにてポップアップで出るタイプ
ではなく、別途「凡例」(Légendes)を参照する必要があり、「凡例」自体も
簡易的なので、(スイスのオンライン地質図と比較すると)、かなり不便。
ただし、イタリア北西部もある程度カバーしている点は利点。
(文献3) 「ペルビュー地塊」に関する論文(1)
L. Boschetti、 N. Cogné、 F. Mouthereau、A. Lahfid 著
“.Thermochronology of the Western Alps (Pelvoux Massif) Reveals
the Longterm Multiphase Tectonic History of the European Paleomargin”
Tectonics 誌、vol.44、Issue 2, (2025)
https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1029/2024TC008498
(DOIアドレス;https://doi.org/10.1029/2024TC008498
※ 「ペルビュー地塊」の、中生代〜新生代(主に「アルプス造山運動」)の地史に関する論文
※ 上記アドレスより、無料で論文のテキスト版が読める。PDF版のダウンロードも無料。
(文献4) 「ペルビュー地塊」に関する論文(2)
K. Fréville、 P. Trap、 J. Vanardois、 J. Melleton、 M. Faure、 O. Bruguier、 M. Poujol、 P. Lach 著
“Carboniferous-Permian tectono-metamorphic evolution of the Pelvoux Massif
(External Crystalline Massif, Western Alps), with discussion on flow kinematics of
the Eastern-Variscan Shear Zone”
Bulletin de la Société Géologique de France 誌、vol.193 、 (2022)
https://pubs.geoscienceworld.org/sgf/bsgf/article/193/1/13/616565/Carboniferous-Permian-tectono-metamorphic
(DOIアドレス;https://doi.org/10.1051/bsgf/2022008 )
※ 「ペルビュー地塊」の古生代(主に「ヴァリスカン造山運動」)の地史に関する論文
※ 上記アドレスより、無料で論文が読める。ただし、ダウンロードはできない。
(文献5) Kévin Fréville et al. 著 (図4、図5はこれより引用)
“Protracted magmatism and crust?mantle interaction during continental collision: insights from the Variscan granitoids of the external western Alps ”
International Journal of Earth Sciences 誌、vol. 113、p1165?1196、(2024)
https://link.springer.com/article/10.1007/s00531-024-02420-y?fromPaywallRec=true
(DOIアドレス;https://doi.org/10.1007/s00531-024-02420-y)
※ 上記のサイトから、PDF版が無料でダウンロードでき、テキスト版としても全文見ることできる。
※ 「西部アルプス」、特に「ペルビュー地塊」、「ベルドンヌ地塊」における
「ポスト・ヴァリスカン期」の火成活動に関する論文
(文献6) 「グランパラディ―ゾ地塊」に関する論文(1) (2021)
F. Caso、 S. Nerone、 A. Petroccia、 M. Bonasera 著
“Geology of the southern Gran Paradiso Massif and Lower Piedmont Zone
contact area (middle Ala Valley, Western Alps, Italy)”
Journal of Maps 誌、2021, VOL. 17、p237?246 (2021)
https://air.unimi.it/retrieve/e1be84af-d3b2-45e0-8b47-7abfdc3780cf/Caso%20et%20al..%202021_JOM.pdf
(DOIアドレス;https://doi.org/10.1080/17445647.2021.1911869)
※ 上記のアドレスより、PDF版が無料でダウンロードできる。
※ 「グラン・パラディーゾ地塊」とペニン系ゾーンとの境界部の変形作用に関する研究、地質図あり
(文献7) 「グランパラディ―ゾ地塊」に関する論文(2) (2002)
F.M. Brouwer、R.L.M. Vissers 、 W.M. Lamb 著
“Structure and metamorphism of the Gran Paradiso massif, western Alps, Italy”
Contrib Mineral Petrol 誌、 vol. 143、 p 450?470、(2002)
https://www.geo.vu.nl/~fbrouw/FB02CMP.pdf
(DOIアドレス;https://doi.org/10.1007/s00410-002-0357-6)
※ 上記のアドレスより、PDF版が無料でダウンロードできる。
※ 「グラン・パラディーゾ地塊」の、熱的な地史、変形、変成作用に関する研究、地質図あり
(文献8) 「モンヴィーゾ」に関する論文 (1)
F. Rolfo、 G. Balestro、 A. Borghi、 D. Castelli、S. Ferrando、C. Groppo、
P. Mosca、 P. Rossetti 著
“The Monviso Ophiolite Geopark, a Symbol of the Alpine Chain
and Geological Heritage in Piemonte, Italy”
(書籍) “Engineering Geology for Society and Territory”、 Volume 8 (pp.239-243)、(2015)
https://www.researchgate.net/publication/278663677_The_Monviso_Ophiolite_Geopark_a_Symbol_of_the_Alpine_Chain_and_Geological_Heritage_in_Piemonte_Italy
(DOIアドレス;https://doi.org/10.1007/978-3-319-09408-3_40)
※ 上記のアドレスより、PDF版が無料でダウンロードできる。
※ 「モンヴィーゾ」地域のオフィオライト岩体に関する解説記事
(文献9) 「モンヴィーゾ」に関する論文(2)
G.Balestro, G. Fioraso、B. Lombardo 著
“Geological map of the Monviso massif (Western Alps)”
Journal of Maps 誌、Vol. 9、 Issue 4、 (2013)
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/17445647.2013.842507#d1e305
(DOIアドレス;https://doi.org/10.1080/17445647.2013.842507)
※ 「モンヴィーゾ」地域の地質図に関する、解説書。詳細地質図(1/25000 版)も添付。
※ 上記のアドレスより、テキスト版が無料で読め、PDF版も無料でダウンロードできる
(文献10) J.F. von Raumer, F. Bussy 著
(書籍)
“ Mont Blanc and Aiguilles Rouges Geology of the polymetamorphic Basement
(External Massifs, France-Switzerland)”
Lausanne大学(スイス) より出版、(2004)
https://folia.unifr.ch/documents/299595/files/1_raumer_mba.pdf?download
※ 「モンブラン地塊」、「エギーユ・ルージュ地塊」の基盤岩体に関する、
詳細な地質学的研究の集大成(全文;約210ページ、英語+フランス語 併記版)
※ 上記のアドレス(フライブルク大学のサイト)より、無料でPDF版をダウンロードできる。
(文献11) P.Manzotti、M.Ballevre、M.Zucali、M.Robyr、M.Engi 著
“The tectono metamorphic evolution of the Sesia-Dent Blanche nappes
(internal Western Alps): review and synthesis”
Swiss Journal of Geosciences誌、vol. 107, p 309-336 (2014)
https://www.researchgate.net/publication/267327349_The_tectonometamorphic_evolution_of_the_Sesia-Dent_Blanche_nappes_internal_Western_Alps_review_and_synthesis
(DOIアドレス;https://doi.org/10.1007/s00015-014-0172-x)
※ 「セーシア・ゾーン」と「ダンブランシュ・ナップ」の地史に関する論文
※ 上記のサイトから、PDF版が無料でダウンロードできる
(文献12) ウイキペディア英語版の、(Geology of the Alps)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Geology_of_the_Alps
(2025年12月 閲覧)
(文献13) ウイキペディア英語版の、(Massif des Écrins)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Massif_des_%C3%89crins
(2025年12月 閲覧)
(文献13B) ウイキペディア・フランス語版の、(Massif des Écrins)の項
https://fr.wikipedia.org/wiki/Massif_des_%C3%89crins
(2025年12月 閲覧)
(文献14) ウイキペディア英語版の、(Barre des Écrins)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Barre_des_%C3%89crins
(2025年12月 閲覧)
(文献15) ウイキペディア英語版の、(Meije)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Meije
(2025年12月 閲覧)
(文献16) ウイキペディア英語版の、(Aiguille Dibona)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Aiguille_Dibona
(2025年12月 閲覧)
(文献17) ウイキペディア英語版の、(Gran Paradiso massif)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Gran_Paradiso_massif
(2025年12月 閲覧)
(文献18) ウイキペディア英語版の、(Gran Paradiso)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Gran_Paradiso
(2025年12月 閲覧)
(文献19) ウイキペディア英語版の、(Monte Viso)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Monte_Viso
(2025年12月 閲覧)
(文献20) ISGS(国際地質科学連合)のサイトのうち「ドーラ・マイーラ地塊」に
関するサイト
https://iugs-geoheritage.org/geoheritage_sites/the-ultrahigh-pressure-unit-of-the-dora-maira-massif/
(2025年12月 閲覧)
(文献21) 近藤 等 著 「アルプスの名峰」 、山と渓谷社 刊 (1984)
(文献22) リヒャルト・ゲーデケ著、島田荘平、島田陽子 共訳
「アルプス4000m峰 登山ガイド」 山と渓谷社 刊 (1997)
(文献23) 近藤 等 著 「ヨーロッパ・アルプス」(ブルーガイド海外版、第2版)
実業之日本社 刊 (1988)
(文献24) 西本 著「観察を楽しむ、特徴がわかる 岩石図鑑」 ナツメ社刊 (2020)
のうち、「片麻岩」、「花崗岩」、「角閃岩」、「ミグマタイト」
などの各項
(文献25) 地質団体研究会 編 「新版 地質事典」 平凡社 刊(1996)のうち、
「ラコリス」、「ミグマタイト」、「眼球片麻岩」、「アナクテシス」、
「オフィオライト」、「ドレライト」などの各項
(文献26) 上田 著 「プレート・テクトニクス」 岩波書店 刊 (1989)
のうち、3−2章「海洋底の地学」および
5―2章 「海洋プレートの構造」の項 など
【書記事項】
・2025年12月25日 初版リリース
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