ザック肩ベルトと術後の感覚低下
乳癌術後の登山に関しては、リンパ浮腫がまず問題に挙げられることが多いです。
一方で実際には、それとは異なる機序によるトラブルもみられます。
その一つが、ザックの肩ベルト接触部に生じる違和感や皮膚障害です。
________________________________________
乳癌手術では、皮膚切開や腋窩操作に伴い感覚神経が影響を受けることがあります。
その結果として、術後には感覚鈍麻やしびれなどの異常感覚が残存します。
この状態では、
? 圧迫されていても痛みとして認識されにくい
? 持続的な刺激に対する回避が遅れる
といった変化が生じます。
登山ではザックの肩ベルトが同一部位に持続的に接触し、さらに歩行による摩擦が加わるため、
自覚に乏しいまま刺激が蓄積し、皮膚トラブルに至ることがあります。
実際に、前回コメントくださった方から、
「ショルダーベルトが当たるとしびれが出るため、途中で外して歩いていた」
という具体的な経験をお伺いできました。
このような違和感は術後早期に限らず、一定期間持続することも少なくありません。
________________________________________
ただし、術後の感覚低下は一様ではありません。
腫瘍の位置や皮膚の切開部位は症例ごとに異なるため、
どの部分の感覚が鈍くなるかは人それぞれです。
共通して言えるのは、切除や操作が及んだ部位に対応する領域で知覚低下が起こりうるという点です。
もしご自身ではどのあたりに知覚鈍麻がおこりえるのか判断に悩むと思われたならば、担当の先生に聞いてみるといいでしょう。
特に、腋窩郭清を受けた場合には注意が必要です。
多くの症例で肋間上腕神経が影響を受け、上腕内側に知覚鈍麻が生じます。
この部位はザックや衣類と接触しやすく、かつ異常に気づきにくい特徴があります。
そのため、擦過傷が生じても見逃され、そこから蜂窩織炎に進展するリスクがあります。
________________________________________
登山中は、
? 知覚鈍麻のある部位に圧や摩擦がかかっていないか
? 皮膚に異常が生じていないか
を意識的に確認することが重要です。
違和感があれば一度圧を解除し、万が一皮膚トラブルが生じた場合は、それ以上悪化しないよう早めに対応する必要があります。
重要なのは、痛みがないことが安全の指標にはならないという点です。
________________________________________
乳癌術後における運動は、適切に行えば制限されるものではありません。
登山自体が問題となるわけではありません。
ただし、感覚低下に伴う気づきにくい外傷リスクは確実に存在します。
それを理解したうえで、適切に対処するのがよいと思います。
一方で実際には、それとは異なる機序によるトラブルもみられます。
その一つが、ザックの肩ベルト接触部に生じる違和感や皮膚障害です。
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乳癌手術では、皮膚切開や腋窩操作に伴い感覚神経が影響を受けることがあります。
その結果として、術後には感覚鈍麻やしびれなどの異常感覚が残存します。
この状態では、
? 圧迫されていても痛みとして認識されにくい
? 持続的な刺激に対する回避が遅れる
といった変化が生じます。
登山ではザックの肩ベルトが同一部位に持続的に接触し、さらに歩行による摩擦が加わるため、
自覚に乏しいまま刺激が蓄積し、皮膚トラブルに至ることがあります。
実際に、前回コメントくださった方から、
「ショルダーベルトが当たるとしびれが出るため、途中で外して歩いていた」
という具体的な経験をお伺いできました。
このような違和感は術後早期に限らず、一定期間持続することも少なくありません。
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ただし、術後の感覚低下は一様ではありません。
腫瘍の位置や皮膚の切開部位は症例ごとに異なるため、
どの部分の感覚が鈍くなるかは人それぞれです。
共通して言えるのは、切除や操作が及んだ部位に対応する領域で知覚低下が起こりうるという点です。
もしご自身ではどのあたりに知覚鈍麻がおこりえるのか判断に悩むと思われたならば、担当の先生に聞いてみるといいでしょう。
特に、腋窩郭清を受けた場合には注意が必要です。
多くの症例で肋間上腕神経が影響を受け、上腕内側に知覚鈍麻が生じます。
この部位はザックや衣類と接触しやすく、かつ異常に気づきにくい特徴があります。
そのため、擦過傷が生じても見逃され、そこから蜂窩織炎に進展するリスクがあります。
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登山中は、
? 知覚鈍麻のある部位に圧や摩擦がかかっていないか
? 皮膚に異常が生じていないか
を意識的に確認することが重要です。
違和感があれば一度圧を解除し、万が一皮膚トラブルが生じた場合は、それ以上悪化しないよう早めに対応する必要があります。
重要なのは、痛みがないことが安全の指標にはならないという点です。
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乳癌術後における運動は、適切に行えば制限されるものではありません。
登山自体が問題となるわけではありません。
ただし、感覚低下に伴う気づきにくい外傷リスクは確実に存在します。
それを理解したうえで、適切に対処するのがよいと思います。
【乳がん術後と登山】その3 乳がん手術後、ストックは使っていい? ― リンパ浮腫と登山の現実―はこちら
著者のヤマレコページでのこの日記に、もともと記載していた内容をヤマノートに転記しております。
この記事に対するご意見、コメントは小生のヤマレコページでの日記にてお願いいたします。
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