記録ID: 1003843
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無雪期ピークハント/縦走
葛城高原・二上山
哀れ大津皇子 二上山。
2016年11月09日(水) [日帰り]
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- GPS
- --:--
- 距離
- 3.3km
- 登り
- 349m
- 下り
- 348m
コースタイム
4:47自宅―7:25万葉の森駐車場―7:36登山口―8:40雄岳8:58―9:19雌岳9:29―9:44岩屋―10:12万葉の森駐車場
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から暫く階段を上がると、岩々の登りとなります。二上山は大昔の火山、今は死火山ですが年月を経た溶岩が次々と現れます。基本、溶岩ですので滑る事はありません。岩登りを過ぎると舗装道路。雌岳をかすめて馬の背へ。「馬の背」は他の山にも沢山ありますが、ほとんどは両側が切れ落ちた痩せ尾根に馬の背を重ねて名付けられたもののようです。ここ二上山の馬の背は、麓から見た雌岳と雄岳の間が文字通り馬の鞍に見える事から名付けられたものと思われます。馬瀬から雄岳までの登り、危険個所はありません。 雄岳から戻って雌岳に登ります。雌岳から竹ノ内峠に向かって下ります。岩屋に寄って引き返し、道を下って行くと竹ノ内街道に出ました。危険個所はありません。 |
写真
感想
大津皇子は天武天皇と大田皇女の子です。大田皇女は天武の兄である天智天皇の娘です。大田皇女亡きあと、その実の妹の鸕野讃良皇女が第1妃となり大津皇子の義母となります。ちなみに天智の4人の娘は全て天武に嫁していて、もう無茶苦茶な話しです。鸕野讃良皇女は実の息子草壁皇子を皇位につけたいため、能力のある大津皇子をいわれ無き謀反の罪で処刑し、自らは持統天皇となります。
大和の西、二上山は夕日の沈む浄土の山、フタカミは圀の奥津城(オクツキ)。その山頂に大津皇子が眠っていると云う。是非一度行って、この目で見たいと思っていました。
松原から阪和自動車道を西へ走って奈良県へ。葛城ICで高速道路を降り、大和の圀から竹ノ内峠へ。ここは大和から河内、さらには難波へと続く古の官道「竹ノ内街道」。今はその名も「万葉の森」、一気に大和時代に突入。
雄山頂上には「延喜式式内大社・葛城坐二上(カツラギニイマスフタカミ)神社」が建っていますが、ブロック塀に囲まれた余り有難味の無い社です。その奥、少し下がった場所にひっそりと墓所が佇んでいます。黒塗りの鉄柵に囲まれ、その中に神明石鳥居があり、さらにその奥に小さな御陵。「天武天皇皇子 大津皇子 二上山墓」という宮内庁の表示がある。眠っていても宮内庁に管理されている大津皇子の無念や如何に? 墓所をひと回りして正面に戻り参拝し、暫し「アヤシフタカミ」に浸って来ました。
雌岳から眼下に広がる大和の国原を眺め、岩屋に寄って、竹ノ内街道を通って万葉の森駐車場に戻りました。
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