大渚山BC(The.Day! 大渚山を滑り倒そう!)
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- GPS
- 06:30
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,411m
- 下り
- 1,404m
コースタイム
天候 | 雪のち快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・除雪スペースがいくつかあるので駐車させてもらう。路駐は禁止。 ・この日は5台ほど駐車していた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・全般的に斜度は適度で登り易い。 ・人気のバックカントリールートだけあってこの日一番乗りだったにも関わらず前日のトレースがバッチリついていた。 ・ただし北面はトレースなし。 ・前日までの硬い斜面の上に当日降った雪が乗り軽い表層雪崩が起きやすい状況だった。 ・北面は急だが、全般的に初心者向けだと思う。 |
その他周辺情報 | 道の駅小谷の「深山の湯」を利用。 食事をすれば半額の310円になる。 |
写真
装備
個人装備 |
山スキー標準装備
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感想
今週末も冬型予報ということでパウダー滑走目当てで行き先を探る。
石川ミリオンピークスで参加者を募ったところkoueiさんの手が挙がった。
いくつか行き先の候補を挙げたところ「大渚山へ行きたい」ということだったので即決となった。
大渚山は自分も初めてだったがBCの世界では割と有名だったのでずっと気になっていた山だ。
朝4時にkoueiさんと金沢で集合して高速を飛ばす。
金沢を出るときは雪が降っていたが、小谷村も深々と雪が降っていた。
木曜日に雨が降った後積雪はなかったようなので恵みの雪となりそうだ。
取付から積雪は豊富でトレースもバッチリ。
さすが人気の山だ。平日でもコンスタントに入山者がいるのだろう。
段々畑を越えて尾根に取り付くとブナの樹林帯をスローペースでのんびりハイクアップしていく。
そして1回目の山頂へ。
樹林帯は穏やかだったが山頂部はホワイトアウトで風もそこそこあった。
当初北面を滑る予定だったが、一旦お茶濁しで南面へ滑り込むことにする。
南面は期待通りの降りたてパウダーで雪を撒き散らしながら疎林を気持ちよく滑っていく。
1250mくらいまで下ったところで一旦シールを貼って登り返すことにする。
2回目の山頂。
最初の山頂が嘘のように晴れ渡り、目の前に雨飾山、金山、天狗原山がそびえ立っている。
北アルプス方面も雲が取れ始めて日本海まで見渡すことができた。
同じ山頂でも1時間違うだけでここまで変わるのか・・・と感激しきり。
更にそこから北面パウダーをいただき霧氷の桜並木まで拝むことができて・・・もう言葉が出ません。
次に北面からブナの霧氷を楽しみながら東面へトラバースしつつ3回目の山頂を目指す。
途中、湯峠側からのトレースが出来ていたので便乗させてもらう。
今日はラッセルが少ない分登りの満足度は高くないが滑走&ハイキングとしては最高のコンディションだった。
そして3回目の滑走は沢筋を行く。
メインバーンは先行スキーヤー、スノーボーダーのトラックがあったので少し東寄りの疎林をツリーラン。
日射で重くなり始めていたが十分楽しめる斜面だった。
今回の山行は1度で3度楽しめる・・・そうだ「ひつまぶし山行」と名付けよう。
1回目:普通にいただく(南面パウダー滑走)
2回目:薬味とわさびでいただく(北面パウダー滑走&霧氷ハイキング)
3回目:お茶漬けでいただく(沢筋のちょっと水っぽくなったパウダー滑走)
大渚山・・・初めての山だったにも関わらず色々と滑り倒したおかげですっかりホームマウンテンのような感覚を持ってしまった。
天気も微妙だったので単独でスキー場にでも行こうかと思っていたところにSanchanからグループ山行の募集があり乗らせていただくことにした。候補はいくつかあったが天気が少しでも良さそうで雪質も良さそうな大渚山を希望した。ガイド本でみて気になっていたということもある。大草連ルートを滑ることとなった。
さすがにBCスキーでは有名な山だけあってトレースがしっかりついていて登行距離もそれほど長くはないので物足りないかも…と心配していたが登るにつれ深々と降り続いている雪が深くなり今回の目的であるパウダー滑走に胸が膨らんできた。山頂付近ではホワイトアウトで当初北面に滑り込む予定だったが視界が悪いのに滑ったことがない斜面に飛び込むのは危険と判断し南面を滑り登り返して様子を見ることとなった。これが大正解で思う存分パウダー滑走を楽しみ一旦滑走終了。数パーティが登られているのでトレースはさらにしっかりついて楽をさせていただいた。
2度目のピークでは完全に晴れ渡り見てみたかった雨飾山の雄姿が目に飛び込んできた。最高にテンションが上がった瞬間だった。これほどまでにドラマチックな展開は出来過ぎだと思った。ピークでは東京から来られた山岳会の3名PTの方と喜びを分かち合いいよいよ予定通りの北面滑走。ここが最高に気持ちのいいパウダーでさらに下まで滑り込み一旦コルに登り返す。そのまま滑ってもいいがパウダーがとてもいいので山頂付近まで登り沢ルートを滑ることとなった。
さすがに昼ともなれば雪は腐りかけていて滑りづらく転んだ拍子に薄い表層雪崩を引き起こしてしまう。ちょっと焦るくらい巻き込まれ滑落したので直感的に滑れるかなと思ったところは素直に避けるべきだと感じた。
概ねパウダーを堪能し最後はストップスノーに苦戦しながら無事帰還できた。今日は3度おいしい山行でパウダー三昧で楽しかった。ラッセルもいいがこういった滑り重視の山行も楽しいと思う。
コメント
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また美味しい思いをしてきましたね。グラフのコブが三つあり、大渚をしゃぶり尽くしている感ムンムン。サンちゃんとコウエイさんの行くところ、ペンペン草も生えない感じです。景色も良く、羨ましい〜⁉
Chikauさん、今週はご一緒できなくて残念でした。
正直最初はパウダー滑走だけでもバンバンかなーと思っていましたが信じる者は救われる!2度目の登頂でまさかの快晴。
そこからは延々とボーナスステージでした。
ほんと、しゃぶり尽くしましたね〜。
雪が降っても晴れても楽しませてくれる山だということがわかったのでこれから毎年訪れたいと思います。
チカさん おはようございます
天気のおかげで当初の予定よりも余計に滑走出来ておいしいとこどりですね。最初から晴れていたりずっと曇っていても無理だったので天気予報を信じてよかったです。
Sanchannさん、koueiさん、おはようございます。
お邪魔させていただきます。
いやいやいや、良いものを見させていただきました。
北陸脱出大正解ですわね〜。
雪が降りしきる樹林帯を登り詰め山頂は強風とホワイトアウト。
この段階で、「今日の読みはハズレちまったか…」と落胆し、ご褒美のパウダー滑走を楽しんでゲームセットってのが通常の流れだよね。
更に下山してみたら快晴に激変しちゃって「おいおいおい…」と悔し涙をのむってパターンがよくある事。
とある某お医者様の行動パターンでしたら「REAK踏んでさよならゲーム」を貫いていらっしゃるようなので当然そんな事もしょっちゅう起こりうることでありましょう。
だけど、だけど、だけど、Sanchannさん&koueiさんは美味しいところをきっちりとご賞味されてきた。
すごいわ〜。
このアップを見て「ホワイトアウト&さよならゲーム」でしたら正直「ふ〜ん…、パウダー良かったわね」で済むところでしたけれど、二回目の山頂に到達したのを見てこのお山に魅了されちゃったわ。
ホント素晴らしい!
私も北陸から脱出したかったんだけど長野近辺の候補が分からなくてね地元に留まっちゃったわ。
ちなみに大渚山にはハイカー様はいるの?
フカフカパウダー天国にはハイカーはキツイ世界かしら?
私も山頂からハイライトビューを見てみたいわ〜。
ミラーさん、おはようございます。
今回の山行はほんと劇場型でしたよ!
当初計画段階から1回は登り返そうと思ってたんですが、おいしすぎちゃってまさかのピーク3回!いや、本当ならもう1回くらい行ってもいいくらいでした。
大渚山はハイカーは皆無でしたが、天気が良い時なら全然アリだと思いますよ。
スノーシューでもラッセルがなければ2時間ほどで登れると思います。
ラッセル込みでも4時間あれば・・・って感じじゃないでしょうか。
ところで「Sanchannさん」ってのがちょっとmomochannぽくて嫌なんですけど(笑)
ミラーさん おはようございます
候補はいくつかあり北陸もあったのですが雪の一番良さそうなところがここだと読んだのがあたったという感じです。トレースがしっかりしていて一度登り返してまた曇っててもパウダーだし…という感じで山頂に着いたら快晴!僕も一気に魅了されてしまいました。
Sanchanも返答されていますがハイカーは見かけませんでしたがボードを背負ったスノーシューの方もいると思いますのでスノーシューもありかと思います。ほんといい景色でしたよ
いい山、当てましたね。
まさにバックカントリースキー向けの山。
二度も登り返すとは・・・
今シーズンで一番では?
個人的な思いではありますが、
ひとが療養中に・・・ちゅう感じです。
左膝の内側側副靭帯(MCL)を軽く伸ばしていました(涙)
クマ
クマさん、こんにちは。
大渚山、ほんとBC向けの良い山でした。
富山にも良い山は沢山ありますが、気持ちよく滑走させてくれるような適度な広さと斜度を持った斜面ってあまりないんですよね。
その点今回の大渚山や小日向山といった山はまさにBC向けの山と言っていいと思います。
怪我の療養は(特に精神的に)大変だと思いますが、せめてレコみて妄想してください!(そんな重症じゃないんですよね??)
クマさん おはようございます
ガイドブックはさすがという感じです。大草連の斜面はまさにBCスキー向けですね。尾根でも広いし沢もあるしコンパクトなので物足りなければ登り返せるし。滑りでは今シーズン1番ですね。
療養中にいい思いしてすいません。今後楽しそうな計画が目白押しなので今は辛抱の時ですかね^_^;
三回も登り返しさすがですね!
登っている途中の南面を見て縦走やめてこっち滑ろうか?と思っていたのですがやっぱり良かったんですね〜
うちらはガリガリの北面しか滑ってないのでうらやまーでした
sunsanさん、コメントありがとうございます。
昨日はお疲れ様でした。
北面から縦走とのことだったのでベテランの方々だろうな〜と思っていましたがさすがですね。
もう少し土地勘がついてきたら挑戦してみたいと思います。
確かに北面は下が凍って南面と比べると滑りづらかったですが、あの景色はこの上ないご褒美でした^^
またお会いしましょう
sunsanさん はじめまして
山頂で縦走とお聞きしてまだ土地勘がないものでそのまま下山ルートだと思っていたのですが記録拝見しますと楽しそうなルートですね!南面は滑りやすかったですよ。縦走ルート参考にさせていただきます!
なんと垂涎もんの斜面、雪質、そして雪景色ではありませんか。
そこへ最高の青空とくればもう文句なしですなぁ〜 あぁ〜ヨダレが・・・
もう写真の世界に飛び込みたいですよ。
パウダー三昧な写真、ご馳走様でした
tekapoさん、こんばんは。
山スキー大好きなtekapoさんならこの素晴らしいコンディションを良くも悪くもリアルに想像していただけたのではないでしょうか。
僕の中でも滑走、眺望に関しては今シーズン1,2を争う素晴らしい山行になりました。
やっぱり名ルートと呼ばれる場所にはそれなりの理由があるようです。
今度ぜひご一緒しましょう。
tekapoさん おはようございます
これほどドラマチックな展開は今までないです。そこにこの雪質ですからテンションは上がりまくりです。パウダーのためなら何度登り返しても苦にならないと思いましたよ。僕もtekapoさんの東北レコでいつも指をくわえていますのでたまには…^_^;
さんちゃん こうえいさん こんばんは
もうタメ息ですわ
家でコーヒー飲んでマッタリモードになってる場合じゃなかったですよ
なんですか この抜群の景色は
何だか今自分も滑った気になってるワタクシです
やっぱり降雪後は最高
お疲れ様でした
ぽんちゃん、おはようございます。
何よりも霧氷に弱いぽんちゃんにとってこの景色はタメ息でしょうねぇ〜・・・
といいつつ、ぽんちゃんの場合いつも八ヶ岳界隈で霧氷天国堪能してるじゃないですか。
自分にとってマトモな霧氷は今シーズン初だったかも。
やっぱり降雪直後の山の景色って最高だよね〜
一歩間違えるとガスガスのまま終わっちゃうので運次第だけど。
さて、そろそろ八ヶ岳方面も滑れる感じになってきたかな〜
takaneponさん おはようございます
景色と雪質と斜面と展開が良すぎていつまでも余韻に浸っていたいです。北面を山頂から滑った時はまさに降雪直後なので粉をまき散らして至福の時でした。Sanchanが奇跡の1枚を撮ってくれたのでニヤニヤしています。
雪山スキルを上げたいので八ヶ岳に行きたくなってきました。
パウダー食いてぇ、と思い2週続けて五箇山へ行きましたが、やはり北陸の雪なのか顔面シャワーを味わえませんでした。
パウダーの賞味期限は今月いっぱいかなぁ。大渚山、行こうと思います。
スタートが県道より山側ですが、車は県道114号から少し山側に入れるんですか?
レッズさん、北陸もいいですけどやっぱり登りやすさ、滑りやすさ、雪質という意味では信越の山々が一歩リードしてると思います。
スタート地点は県道から林道に入ってしばらく車で走る感じです。
気をつけて行ってきて下さい。
レッズさん おはようございます
降雪間もないので底はあるパウダーでしたが軽いのでかなり気持ちが良かったです。底なしならさらに…ですね。豪雪地帯だと読んでここを希望したのですがあたった感じですね。
大渚山はいい山です。僕も毎年通うこととなりそうです。
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