雲取山
- GPS
- --:--
- 距離
- 23.6km
- 登り
- 1,931m
- 下り
- 1,928m
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
GPS
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
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感想
この冬の雲取山荘は山荘始まって以来の水不足で、しばらく「宿泊は素泊まりのみ、水は持参」となっていたのだが、
先週の雪のためか多少解消され今週から晴れて二食付きOK、水も支給されることとなった。
4Lの水の運搬を覚悟していたのが1Lで済むことになった。
出発の前夜、家までの道を歩いていたら、どこにも月がないことに気付いた。新月だった。月のない暗い夜は星が輝く。
水3Lが浮いたことでもあるし、三脚を担いで登ることにした。
山は、登っているときはいつも「なぜ行くと言ってしまったんだろう」と思う。
山頂に着くとそういうことはみんな忘れてしまう。
山頂から1キロほど凍った山道を下ったところに、山荘がある。
玄関入って右手の廊下に本棚があった。
本棚の奥に、また本棚があった。その奥にまた。
本は、すごくたくさんあった。山の本も、そうでない本も。
だから山に本は持っていかなくてもいい。
本棚を眺めていて、「アルプ」という小冊子が何百冊も並んでいるのを見つけた。
表紙の版画がとてもすてき。
---「アルプ」は、哲学者の串田孫一が代表となり、詩人の尾崎喜八を始め、版画家の畦地梅太郎、作家の深田久弥、
写真かの内田耕作等が中心となって、昭和33年(1959)に創刊された文芸誌です。
以来25年間、一貫して「自然賛歌」の世界を志し、画壇や文学界などの山を愛した作家たち約600人の絵、写真、
紀行文などを発表し続けてきました。
単なる山岳雑誌とは方向性を異とし、四半世紀もの間「自然に対しての畏敬の思い」を貫いた「アルプ」は、
精神性の高い雑誌として全国の読者に影響を与え続け、自然を愛する多くの人々のつながりを作ってきました。
特に好きな表紙を抜き出していたら、それは大谷一良さんという版画家さんのものばかりだった。
彼の随筆もすてきだった。
---写真家と呼ばれる人たちが、暗い部屋の中で己れの暗黒を作り出そうとしている。
この場合、暗黒とはそれを表現しようとする人間が怖れを抱いてみてきたに違いない世界です。
山を写すことが、ですから私には、あながち偶然だとは思われません。
夜は予報の通り雲が出た。星はあまり輝かなかった。
でも私は嬉しかった。(ワインもおやつもおつまみも諦めることなく)三脚を担いできた。
星はずっと空にあるのだし、また次があると思った。
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