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Yamareco

記録ID: 166023
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ハイキング
東海

弓張山地読図山行 炭焼田峠〜鳶ノ巣山〜東栄駅

2012年01月29日(日) ~ 2012年01月30日(月)
情報量の目安: S
都道府県 静岡県 愛知県
 - 拍手
kahei1811 その他1人
GPS
18:15
距離
22.7km
登り
1,825m
下り
1,690m

コースタイム

29日;9時間 炭焼田峠6:00-15:00鳶ノ巣山幕営地 約15.5km(GPSログ)
30日;9時間15分 鳶ノ巣山幕営地6:00-15:15JR東栄駅 約11.4km(GPSログ)

二日目は藪山区間が殆どであるため、短い割に時間が掛かった。

日照時間が7時から5時の10時間程度で、9時間の行動時間はユトリが無い。
藪山では予想外の時間超過の可能性はあり、暗くなってからの行動は無理である。
1時間遅れたら焦りが出て、2時間遅れたら下山不可能であった。
天候 29日;晴れ風弱い 気温-2度C〜4度C
30日;晴れ風弱い 気温-5度C〜4度C
過去天気図(気象庁) 2012年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
往路;自宅から国道151号線経由北上、炭焼田峠旧道愛知県側で自家用車を乗捨てた。
   旧道は今は使われていないが、舗装されており十分な駐車余地がある。
   http://www.mapion.co.jp/m/34.8935991666667_137.641077222222_9/
   炭焼田垰から歩行開始、県境尾根を辿ってJR東栄駅に向かう

復路;JR東栄駅より飯田線にて本長篠駅に南下 約30分 320円
   タクシーにて本長篠駅より炭焼田峠旧道に向い、自家用車回収
   約15分3,000円

最寄のインターは東名高速豊川IC。
JR飯田線は1時間に1本程度しかない。
JR本長篠駅から炭焼田峠までは路線バスがあるが、一日数本のみ。
コース状況/
危険箇所等
●概要
弓張山地は愛知県と静岡県の県境を成している、全長50キロ程度の山地である。
山地北部の鳶ノ巣山706mが最高と低い山並みだ。

ただ、県境尾根にしては珍しく登山道の無い区間が相当にある。
2012年1月に山地北半分を読図練習を兼ね一泊二日で縦走したので記録を残す。

●距離
地図上測定では約23キロ、GPSログでは約27キロであった。
GPSでは藪山で逡巡したり、道が細かく蛇行したりして、2割ほど延びたと思われる。

●時間
一日目9時間、二日目9時間15分、合計18時間15分
藪山が多いため、距離の割りに時間が掛かった。
水汲みの時間1時間程度も含んでいる。

●登山口
愛知県側の炭焼田峠旧道より、峠の鞍部に向かう踏跡がある。
http://www.mapion.co.jp/m/34.8937194444444_137.6431025_8/
比較的分り易い。

●道の状況
藪山が7割程度。特に鳶ノ巣山以北が悪い。読図能力必要。
別紙にコース上の注意点を纏めました。

●携帯電話
幕営地ではdocomo,au共に三本柱で通信可能であった。
稜線上では試していないが、通信可能の場所もあると思われる。

●登山ポスト
無し、車のワイパーにはさんでおいた。

●温泉
湯谷温泉、東栄温泉があるが入浴しなかった。

●水使用量
二人で4L持参。一日目2L弱/2人使用、二日目同じ。

●幕営地
鳶ノ巣山東側の東海自然歩道沿いに幕営可能。
この辺りは車が通れる幅があり、道路脇に余地が何箇所もある。
自然歩道と鳶ノ巣山登山道の分岐の辺りに幕営。
オクトス社のアルパインテント2人用を使用。

●荷物
水2Lと食料込で13キロ程度。
二人だと軽い。

●幕営地気温
29日17時2度C 30日6時-2度C
30日朝、テント内は地面より70センチの高さで、なんと7度Cもあった。
しかし床面は氷点下だった為、壁面においていた水筒がすこし凍った。

●寝具
三期用シュラフ二枚重ね+ハクキンカイロ+ダウンジャケット着用で快適であった。

●食事
29日朝 握り飯
29日昼 パン2個+ソーセージ
29日夜 味噌鍋+マルタイ棒ラーメン
30日朝 サラダスパゲッティ+クノール完熟トマトのスープ
30日昼 パン2個+ソーセージ

行動食は100円菓子2袋/人・日
味噌鍋は寿がきや味噌うどんの元、生野菜、シイタケ、ベーコン、卵、高野豆腐、
最後にマルタイ棒ラーメン とても美味しかった。

サラダスパ+完熟トマトのスープは朝の定番
確かヤマレコで見かけて取り入れた。お勧めです。

●ガス消費量
夜朝2食でガス84g使用。
使いかけのイソブタンガスを使ったため、残量が少なくなると極端に火力が落ちて時間が掛かった。特に早朝マイナス2度では酷かった。プロパンガス混入の寒冷地用ガスを用意するべきであった。

●水場
鳶ノ巣山東側の東海自然歩道沿いにとても小さな沢がある。
蛇口からの「水漏れ」の様な量しかないが、辛うじて給水可能。
ロウトを持参したので助かった。
http://www.mapion.co.jp/m/34.9669052777778_137.700609444444_8/

●ナビゲーション用具
25,000地図、プレートコンパス、高度計、GPSロガー(WPL-2000)
地図コンパスは予備を用意。
もしGPSのみに頼るのならば2台以上持参すべき。

●GPSロガー
取付ける場所によって精度が大幅に変わる。
ニット帽の後ろに巻き込んで取付けた。安全ピンで巻き戻り留め。
身体の最上部に取付られ、体温で電池を温めることができる。

●ルート上の注意点
主にナビゲーション上の注意点をPDFファイルに纏め添付した。

●GPSログデータ
二日間のデータをGPX形式で添付した。
電池切れの為、約1キロ無記録となった。
ファイル
ルート上の注意点です。地図に書き込みました。
(更新時刻:2012/02/08 22:15)
GPSログ
(更新時刻:2012/02/09 13:10)
1月29日 6:05
炭焼田峠旧道に車を乗捨て出発
登山口は100mほど先にある
2012年01月29日 06:05撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/29 6:05
1月29日 6:05
炭焼田峠旧道に車を乗捨て出発
登山口は100mほど先にある
7:16
城山への登山道
このあたりは綺麗な踏跡がある
2012年01月29日 07:16撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/29 7:16
7:16
城山への登山道
このあたりは綺麗な踏跡がある
なんという樹木だろう?
2012/2/25追記
シャクナゲのようです。
ヤマレコ会員さんに教えて頂いた^^
2012年01月29日 07:37撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/29 7:37
なんという樹木だろう?
2012/2/25追記
シャクナゲのようです。
ヤマレコ会員さんに教えて頂いた^^
7:42
進行方向を見る
伐採木が障碍になる
2012年01月29日 07:42撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/29 7:42
7:42
進行方向を見る
伐採木が障碍になる
8:01
進行方向
今度は倒木が邪魔をする。
弓張山地は7割が藪。
2012年01月29日 08:01撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/29 8:01
8:01
進行方向
今度は倒木が邪魔をする。
弓張山地は7割が藪。
8:29
城山
大きな電波塔がある。
2012年01月29日 08:29撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/29 8:29
8:29
城山
大きな電波塔がある。
城山の由来
南北朝時代に遡るらしい
2012年01月29日 08:31撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
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城山の由来
南北朝時代に遡るらしい
8:54
進行方向
倒木が多いので這って下を通る
筋力を使い疲れる
2012年01月29日 08:54撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/29 8:54
8:54
進行方向
倒木が多いので這って下を通る
筋力を使い疲れる
9:14
城山北より南アルプス方面
2012年01月29日 09:14撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
2
1/29 9:14
9:14
城山北より南アルプス方面
9:36
弓張山679m
弓張山地でありなが弓張山の名前は地図に無い
2012年01月29日 09:36撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/29 9:36
9:36
弓張山679m
弓張山地でありなが弓張山の名前は地図に無い
10:00
浅間山
こちらは地図にある
2012年01月29日 10:00撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/29 10:00
10:00
浅間山
こちらは地図にある
10:44
浅間山北
進行方向を見る
この辺りから藪が酷くなる
2012年01月29日 10:44撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/29 10:44
10:44
浅間山北
進行方向を見る
この辺りから藪が酷くなる
10:48
浅間山北で林道を越える
2012年01月29日 10:48撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/29 10:48
10:48
浅間山北で林道を越える
休憩
昨年は一人で来たが、今回は息子連れ
2012年01月29日 11:23撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
3
1/29 11:23
休憩
昨年は一人で来たが、今回は息子連れ
進行方向
2012年01月29日 12:15撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/29 12:15
進行方向
リュック
息子と二人連れなので軽い。
13キロ程度しかない。
2012年01月29日 12:46撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/29 12:46
リュック
息子と二人連れなので軽い。
13キロ程度しかない。
進行方向の藪
まだ、ましなほう。
2012年01月29日 13:10撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/29 13:10
進行方向の藪
まだ、ましなほう。
13:55
P514で林道に出る。
助かった。
林道の位置が少し地図と違う。
2012年01月29日 13:55撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/29 13:55
13:55
P514で林道に出る。
助かった。
林道の位置が少し地図と違う。
鳶ノ巣山東の東海自然歩道沿いの
採水地点。
水量は少なかった。
2012年01月29日 14:39撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
3
1/29 14:39
鳶ノ巣山東の東海自然歩道沿いの
採水地点。
水量は少なかった。
鳶ノ巣山登山口近くの幕営地。
夕方気温2度
2012年01月29日 15:53撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1
1/29 15:53
鳶ノ巣山登山口近くの幕営地。
夕方気温2度
ハクキンカイロ
シュラフの中に入れて寝た
使い捨てカイロの13倍の発熱量だそうだ
暖かい
2012年01月25日 12:57撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1
1/25 12:57
ハクキンカイロ
シュラフの中に入れて寝た
使い捨てカイロの13倍の発熱量だそうだ
暖かい
持込んだ野菜とベーコン、高野豆腐で味噌鍋
美味しかった
2012年01月29日 16:11撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
2
1/29 16:11
持込んだ野菜とベーコン、高野豆腐で味噌鍋
美味しかった
1月30日 4時起床
撤収開始
2012年01月30日 05:36撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/30 5:36
1月30日 4時起床
撤収開始
5:58
撤収完了
鳶ノ巣山目指して出発
気温マイナス2度
2012年01月30日 05:58撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1
1/30 5:58
5:58
撤収完了
鳶ノ巣山目指して出発
気温マイナス2度
東海自然歩道と鳶ノ巣山分岐
鳶ノ巣山へはしっかりした道がある
2012年01月30日 06:01撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/30 6:01
東海自然歩道と鳶ノ巣山分岐
鳶ノ巣山へはしっかりした道がある
6:45
鳶ノ巣山706m山頂
気温マイナス5度 寒い
2012年01月30日 06:45撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1
1/30 6:45
6:45
鳶ノ巣山706m山頂
気温マイナス5度 寒い
8:36
進行方向
鳶ノ巣山より北はこうした藪が延々と続く
もっと酷いとこも多いが、写真を撮るゆとりが無い。
右手にコンパス、左手に地図を持ちっぱなし。
さらにストックもあるので、手が4本欲しい。
2012年01月30日 08:36撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1
1/30 8:36
8:36
進行方向
鳶ノ巣山より北はこうした藪が延々と続く
もっと酷いとこも多いが、写真を撮るゆとりが無い。
右手にコンパス、左手に地図を持ちっぱなし。
さらにストックもあるので、手が4本欲しい。
8:59
黒沢集落近くでお墓を見る
遠くから拝んだ
2012年01月30日 08:59撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/30 8:59
8:59
黒沢集落近くでお墓を見る
遠くから拝んだ
黒沢集落近く
シイタケ栽培
2012年01月30日 09:05撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/30 9:05
黒沢集落近く
シイタケ栽培
9:26
黒沢集落近くで林道を横切る
地バチ、榊、香花採るなの看板
2012年01月30日 09:26撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/30 9:26
9:26
黒沢集落近くで林道を横切る
地バチ、榊、香花採るなの看板
イノシシのヌタバ
体に泥をつけるらしい
2012年01月30日 10:20撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/30 10:20
イノシシのヌタバ
体に泥をつけるらしい
山中にアンテナがある。
2012年01月30日 10:24撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/30 10:24
山中にアンテナがある。
進行方向
倒木が多くて嫌になる。
四つ這いになって潜るのでつかれる。
2012年01月30日 12:07撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/30 12:07
進行方向
倒木が多くて嫌になる。
四つ這いになって潜るのでつかれる。
南アルプス方面
仙丈ヶ岳や甲斐駒が見えるのだろうか?
2012年01月30日 12:44撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1
1/30 12:44
南アルプス方面
仙丈ヶ岳や甲斐駒が見えるのだろうか?
三角点手前に
廃屋がある。
何に使っていたのか?
2012年01月30日 13:00撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/30 13:00
三角点手前に
廃屋がある。
何に使っていたのか?
705.6m三角点
13:01通過
2012年01月30日 13:01撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/30 13:01
705.6m三角点
13:01通過
写真では判り辛いが、険しい岩山
左側を巻いた。
2012年01月30日 13:41撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/30 13:41
写真では判り辛いが、険しい岩山
左側を巻いた。
15:17
JR東栄駅到着
やっと着いた。
電車の時間がギリギリだったので、歩道に出てから走った。
リックが傾いていても気が付かなかった^^;
2012年01月30日 15:17撮影 by  Canon IXY 31S, Canon
1/30 15:17
15:17
JR東栄駅到着
やっと着いた。
電車の時間がギリギリだったので、歩道に出てから走った。
リックが傾いていても気が付かなかった^^;
撮影機器:

感想

愛知静岡県境の弓張山地をテント泊一泊二日で北上しました。

危険な箇所も無く、高低差も少ない尾根であるが、7割程度は踏跡もない藪です。。

2012年1月下旬の日照時間は10時間しかないが、行動時間は両日共に9時間でした。
藪山であること考えると、殆ど時間的ゆとりのない山行です。

藪山歩きは好きなのだが、延々と続くと流石にいやになりました。
「早くまともな道に出ないか出ないか」とばかり念じていました。
藪山を求めて、出かけておいて、理不尽なものだと自嘲します。

この辺りはネットにも殆ど情報は載っていないので、出来るだけ詳しく山行記を載します。

添付ファイル「ルート上の注意点」は多少の参考になると思います。

2012年2月9日

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