大野山 〜故に会えず〜 C17


- GPS
- 04:25
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 759m
- 下り
- 692m
コースタイム
- 山行
- 3:39
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 4:25
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
谷峨駅発12:49(御殿場線、200円)松田駅着13:01、発13:15(小田急特急、1470円)新宿駅着14:27 |
コース状況/ 危険箇所等 |
標識完備で悩む時間無く、眺望に立ち止まること無く、少し早く歩き過ぎました。高速バス停から入口までを加算して、コースタイムは5時間弱だと思います。 |
写真
感想
或る人に富士山の写真を送るために、山に慣れていない人を招待するために取っておいた低山、大野山へ向かった。2月最後の休日、どうか満足のゆくハイキングであってほしい。強い願いと共に高速バスに乗車した。
昨年、高松山へ向かう際に下車した東名山北バス停、今日も独り支度を整える。8時出発、生活路を経て246号線旧道へ。ひたすら西へ歩くこと3.5キロメートル、大野山入口に到着した。国道の喧騒から離れ、緩やかに上り始める。
東名高速道の下をくぐり、何台かの車が通り過ぎたのち、登山口に辿り着いた。出発からちょうど1時間、ようやく車道から登山道に入れたが、この直前、悲しい光景を目にした。纏わり付く不快な雲は、山頂を残し、ほぼ全体を覆いつくしていた。
静かな林間の道、落胆のため息を抑えながら少し足早に歩いた。やがて右手に明るい牧草地が広がり、直線状の階段が現れる。まだほんの僅か、雲の晴れることを期待していた。
階段を登り切るとイヌクビリなる場所へ到達する。ハンター数名に挨拶をすると、「鹿を見ましたか」の問い、笑顔で首を振った。そして俄かに、一昨年に過ごした猟犬との20分間を思い出した。
山頂には、多くのベンチと東屋、トイレが点在していた。期待に反し、予想どおりかの山の姿は無い。僅かに山頂のみが、束の間の陽の光に輝いていた。北へ、東へ目を移せば、丹沢の山々が雄大に広がっている。うっすらと雪を冠した主脈を望みながら、早めの食事をとった。
風が冷たい。未練を振り切って下山する。途中多くの人と出会った。笑顔で、いつもよりも大きめの声で挨拶をした。そして、目下最大の課題について、深く考えながらゆっくりと歩いた。
およそ1時間15分後には谷峨駅に着いた。空はすっかり雲に覆われている。早く帰ってガラス拭きをしなくては。
それにしても送る写真が無い。遠く西の空を見上げながら思った。
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