大化改新を歩く【御破裂山 岡寺】

2019年07月13日(土) [日帰り]

• GPS: 05:39
• 距離: 14.6km
• 登り: 695m
• 下り: 694m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:44
• 休憩: 1:56
• 合計: 5:40

距離 14.6km 登り 695m 下り 696m

9:07 談山神社第2駐車場
9:09 9:28 談山神社
9:38 9:40 談山
9:51 9:56 御破裂山
10:37 万葉展望台分岐
10:54 10:56 万葉展望台
11:14 11:16 320m地点
11:23 上居・岡寺分岐
11:36 12:42 岡寺
13:01 13:13 石舞台古墳
14:33 14:41 談山神社
14:47 ゴール地点

天候

曇りのち雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

談山神社第5駐車場を利用

その他周辺情報

灯篭亭
〒633-0032 奈良県桜井市多武峰 談山神社前
0744-00-0000
https://goo.gl/maps/xrxC48Ca3GmRr4Fd8

写真

7/13 9:09

談山神社から入山。入山料600円。

7/13 9:17

談山神社、本殿。藤原鎌足公をまつる。

7/13 9:23

藤原氏に縁があるだろう苗字のリスト。僕の苗字は入っていません。

7/13 9:25

藤原鎌足公の長男が父の追福のために建立。木造十三重塔は世界で唯一。

7/13 9:28

談山神社をお参りしたら、談山・御破裂山へ向かう。

7/13 9:38

談山。御相談所と彫られた石碑。中大兄皇子と藤原鎌足が大化の改新について談(かたら)った場所とされている。

7/13 9:43

このところ人が入らないのか、蜘蛛の巣が多い。顔にかかるのがストレスなので、手で払いながら歩いた。

7/13 9:53

御破裂山山頂は藤原鎌足の墓。国家に不祥事があると、「神山が鳴動する」と言われている。最近はよく鳴動しているのではないか？

7/13 9:55

山頂から展望台の案内板に進むと、藤原家の墓が木々の中に現れる。果たしてどういったお墓なのだろうか。

7/13 9:55

展望台はご覧の通り、展望はなかった。

7/13 10:54

万葉展望台からの眺め。金剛山や葛城山のあたりかな。

7/13 11:20

石舞台・岡寺分岐手前には動物対策の柵が。このあたりの農地は、どこもかしこも電気柵を施してあり、相当悩まされているようだ。

7/13 11:24

景観ボランティア明日香研修所。

7/13 11:31

7/13 11:39

スタートから2時間半で、岡寺に到着。

7/13 11:40

南門ののれんには、藤原氏の紋が見られた。

7/13 11:47

本堂。本尊の大きさに合わせてなのか、お寺の規模以上に大きいような。

7/13 11:50

龍玉。願いを書いた紙を中にしまいこんで、もちの木に吊るしてある。

7/13 11:54

御本尊の如意輪観世音菩薩坐像。塑像で、これだけのものが残っているのはかなり貴重なことらしい。木造よりも、ガタイが良かった。

7/13 13:05

石舞台古墳の独特な石室は、日本のストーンヘッジでしょうか。

7/13 13:21

石舞台から談山神社へ戻る道は、ほとんどが舗装路だが、いわゆる日本的な風景が続いている。

7/13 13:30

見事な石垣、これが民家なのだろうか。

7/13 13:33

おそらく地元の人が手入れをしているのだろう。綺麗な花々が咲いていて励まされる。

7/13 13:50

気都和既神社。大化の改新で蘇我入鹿を討った藤原鎌足が、その首に追われて逃げおおせた場所。

7/13 14:04

幹線道路を避けるように登山道を歩く。道ははっきりしているが、薮が伸びている場所が多い。

7/13 14:26

談山神社の西門にあたる場所。かつては妙楽寺というお寺があり、女人禁制とされていたが、廃仏毀釈によって、妙楽寺は今の談山神社となり、同時に女人禁制も解かれた。

7/13 14:31

紫陽花とカタツムリのツーショット。梅雨らしいひとコマ。

7/13 14:42

元気なおばちゃんが営むお土産屋。手作りこんにゃくは、シャキシャキしていて今までのコンニャク観を覆される。

撮影機器：

TG-830 OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

heshu

西国巡礼第7番岡寺と御破裂山を巡る旅に出かけてきました。7月の低山ということで、かなりの暑さが予想されましたが、この日は梅雨空に助けられて、この時期にしては快適なコンディションで歩けました。

スタートの談山神社と談山、御破裂山は大化の改新と藤原氏に所縁のある土地で、今となってはこんな田舎で国家としての日本が方向付けられたと思うと、感慨深いものがあります。大事も起こりは小さなことから始まるのですね。
大化の改新というと、学校では中大兄皇子と中臣(藤原)鎌足が蘇我入鹿を討ったという乙巳の変が特に印象的に語られますが、より重要なのはその後の大宝律令に至るまでの律令国家を目指す政治改革で、国家としての日本が生まれるドラマチックな時代だったのだと思います。

岡寺では、本尊の如意輪観世音菩薩坐像が素晴らしく、これだけ大きい塑像がほぼ完璧な状態で残されていることに感激しました。代々大切に受け継がれてきたからこそ、1200年もの時を経て拝観することができるわけですから。

岡寺からの戻りが緩やかで長い登り坂で、しかも舗装路ということもあって、少しダレてしまいましたが、古くて大きな家や花の生垣など、古い集落ならではの景観に救われました。
最後に立ち寄った談山神社のお土産屋では、手作りのこんにゃくやだんごなど土地のものを頂けて、雨で冷たくなった体には嬉しかったです。