富士写ヶ岳 〜紅葉祭りなのに石楠花?〜 [石川県 加賀市]
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- GPS
- 04:31
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 834m
- 下り
- 831m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特にないが、ダムの方へ下る際はロープ場の急坂がある。 |
写真
感想
最近は仕事が忙しく毎日クタクタだ。
週末になれば登山するのだが、クタクタの体の中なので縦走とか岩とかは遠慮がちになっていた。
ただ天気は最高だし、何よりも海が見たかったし紅葉も見たいし温泉にも浸かりたい。
そんなワガママを許してくれる山と言えば一つしかない、そう『富士写ヶ岳』だ。
富士写ヶ岳は春に火燈山との石楠花縦走で登っているので、今度は反対のダム側のから富士写ヶ岳だけを登ることにした。
登山口からいきなり高所恐怖症殺しの吊り橋を恐る恐る渡り、取り付け口からすぐの急坂から始まる。
植林はほぼ無く、クヌギなどの落葉樹が見られるが、流石にここら辺の紅葉はまだだ。
ここら辺で一人の女性と話していると、後ろから年齢不詳の男が追い付き、話を割り込みしてまで話をしてくる様子を見て、めんどくさそうなので二人を置いて先に登り始めた。
ようやく紅葉も綺麗になり楽しめる雰囲気になってきているのに、それをぶち壊す何個も付けていそうな熊鈴のうるさい音が下からいつまでも聞こえてきていた。
振りきろうと急坂でペースを上げるも、その音も意外と早くて後ろを見ると、例の男だった。
流石にウザかったので、急坂が終わって平坦な場所になり、下から見えなくなった所で登山道から藪に逸れて5メートル位行った所の木と藪に身を潜めて男の姿が通り過ぎ去るのを眺めてた。
まさに動物目線という技を使ったのだが、本当に人に見つからないものなんだなと感心した。
あとは鈴音が聞こえなくなるまでじっとしていた。
そもそも熊鈴など意味のない物だと思ってる。
熊が怖かったら山など登るなと言いたいくらいだ。
ようやく聞こえなくなったのを確認して次の急坂を登りつめると、複数の人の話し声が聞こえるようになり、追い付くと4人くらい居るなかで例の男もいた。
振りきろうと費やした時間を返してくれって思ったが、ずっとそこで話し込んでれば良いと思い、さっさと歩を進めた。
木々はブナだけになり、紅葉も美しさを増す。
展望のある場所では加賀平野と日本海が一望でき、望んでた項目が2つも叶った。
美しいブナ林に石楠花も混じるようになり、対面の尾根に合流してから少し歩けば山頂だ。
山頂からは白山が拝められ、経ヶ岳、大日山などの両白山地の山々が見れ、反対を向けば坂井市、三国、あわらの平野部と日本海が堪らない。
山頂でご飯を食べ、くつろいでいると他の登山者もやって来た。
登山道で例の男と話し込んでいたグループだ。
勿論その男もいた。
それを切っ掛けに大休止を終えて下山する。
下山は対面の尾根、ダム側に降りる道を使う。
小松市街地の展望はこちらの方が良いので下山ルートとしては最高だ。
美しい紅葉も健在だし、石楠花も多い。
ん、なぜ一輪石楠花咲いているんだ!?
富士写ヶ岳は石楠花の山だが、1年に2回も見せるサプライズをするなんて味なことしてくれる。
景色も無くなったところで山頂にいた若い男女6人グループに追い付く。
ロープが連続する急坂下りでロープを掴みながらも転げる姿を見かねてしまい、コツを教えながら林道まで一緒に下山した。
林道歩きからは1人になり、なかなか長い距離を歩ききりおしまい。
急坂でキツい傾斜の山だったと初めて知った訳だが、厳しくも美しい山だった。
車にのり、エンジンをかけて出発しようとするも、例の男が目の前で立ち話をしてジャマしてた。
最後の最後までこの男に翻弄されるとは思わなかった。
帰る前にしょっちゅう立ち寄る道の駅の山中温泉に浸かり、日頃の疲れを癒せて3つ目の目的を果たせた。
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