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Yamareco

記録ID: 21136
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

木曽御嶽山

1993年02月20日(土) ~ 1993年02月21日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
6.4km
登り
883m
下り
877m

コースタイム

2月20日木曽福島(7:40)→リフト終点(11:00)→田の原でC1テント設営(11:30ー12:00)→剣が峰頂上(15:00ー15:30)→田の原のC1(17:00)
2月21日田の原のC1(9:30)→スキー場
天候 晴れ
悪天
アクセス
コース状況/
危険箇所等
木曾福島の駅で待ち合わせて、御岳スキー場の三笠山までリフトを乗り継ぐ。リフト待ち行列を繰り返した後、三笠山のポコにつくころには、正面中央アルプスの初めてみる西面が丸見えだ。

小泉氏と共に御岳を目指す。三笠山の西の広いコルにツエルトを張って、天気のいい今日のうちに頂上を、弁当だけもってアタックすることに決めた。今回初めて使用するスキーアイゼンは、とても便利な道具だ。硬い雪でもスタスタ登れる。樹林帯を越えた辺りの弁天や阿修羅の象が祭られてある祠に、スキーをデポする。王滝頂上の大きな小屋が見え、噴煙が青空にタバコの煙のようにポカポカ出ていた。

先行していた他のパーティーを追い抜き、王滝頂上(前衛峰)の祠に着く。噴火口は音をたてて煙と硫黄を吐き出している。剣ヶ峰までの広い高地は月面のようだ。シュカブラが御岳教の神々の立像から炎を上げるかのように生えている。続く最高点の剣ヶ峰までは、そこまで飛ばしたのがたたって、両足の膝の上とふくらはぎの筋肉が同時につった。伸ばしても痛い、かがんでも痛い。

剣が峰山頂(最高峰)の鳥居をくぐる。鳥居と仕切りで一つの神殿のようになっていた。13年前の突然の噴火のためか、どの建物も新築らしかったが、風雪の中にたくさんの神々の偶像があった。御岳山の山上台地は広大で、ここまで来てやっとその北方が見渡せた。摩利支天までの広い雪原は、大雪山を思わせた。乗鞍、穂高連峰もここに来てやっと姿を見せる。何よりも白山は、これまででもっとも近くに見ることができた。積雪季の白山にいつか登ってみたい。浅間山から富士山まで中部山岳の重鎮たちが代わる代わるあいさつをするようだ。

下り、筋肉に気を使いながらゆっくり下る。夕陽が木曽駒ヶ岳を染める中を、快調なスキーで小タンネの雪原をぬって、ツエルトまで帰った。夜は遅くまで、酒飲んでぐうぐう寝た。翌日は予定どおりの悪天。さっさとツエルトをたたんで、スキー場を下り、木曽福島でうまいざるそばを食って締めくくる。
登り始め田の原より
2006年01月21日 14:30撮影 by  CanoScan 9950F, Canon
1/21 14:30
登り始め田の原より
王滝山頂付近のオブジェ
2006年01月21日 14:31撮影 by  CanoScan 9950F, Canon
1/21 14:31
王滝山頂付近のオブジェ
撮影機器:

感想

木曾福島の駅で待ち合わせて、御岳スキー場の三笠山までリフトを乗り継ぐ。リフト待ち行列を繰り返した後、三笠山のポコにつくころには、正面中央アルプスの初めてみる西面が丸見えだ。

小泉氏と共に御岳を目指す。三笠山の西の広いコルにツエルトを張って、天気のいい今日のうちに頂上を、弁当だけもってアタックすることに決めた。今回初めて使用するスキーアイゼンは、とても便利な道具だ。硬い雪でもスタスタ登れる。樹林帯を越えた辺りの弁天や阿修羅の象が祭られてある祠に、スキーをデポする。王滝頂上の大きな小屋が見え、噴煙が青空にタバコの煙のようにポカポカ出ていた。

先行していた他のパーティーを追い抜き、王滝頂上(前衛峰)の祠に着く。噴火口は音をたてて煙と硫黄を吐き出している。剣ヶ峰までの広い高地は月面のようだ。シュカブラが御岳教の神々の立像から炎を上げるかのように生えている。続く最高点の剣ヶ峰までは、そこまで飛ばしたのがたたって、両足の膝の上とふくらはぎの筋肉が同時につった。伸ばしても痛い、かがんでも痛い。

剣が峰山頂(最高峰)の鳥居をくぐる。鳥居と仕切りで一つの神殿のようになっていた。13年前の突然の噴火のためか、どの建物も新築らしかったが、風雪の中にたくさんの神々の偶像があった。御岳山の山上台地は広大で、ここまで来てやっとその北方が見渡せた。摩利支天までの広い雪原は、大雪山を思わせた。乗鞍、穂高連峰もここに来てやっと姿を見せる。何よりも白山は、これまででもっとも近くに見ることができた。積雪季の白山にいつか登ってみたい。浅間山から富士山まで中部山岳の重鎮たちが代わる代わるあいさつをするようだ。

下り、筋肉に気を使いながらゆっくり下る。夕陽が木曽駒ヶ岳を染める中を、快調なスキーで小タンネの雪原をぬって、ツエルトまで帰った。夜は遅くまで、酒飲んでぐうぐう寝た。翌日は予定どおりの悪天。さっさとツエルトをたたんで、スキー場を下り、木曽福島でうまいざるそばを食って締めくくる。

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