川上岳(過去レコです)。
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- GPS
- --:--
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 876m
- 下り
- 875m
天候 | 曇り。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2003年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
写真
感想
「かわかみだけ」ではなく「かおれだけ」と読む。耳当たりの良い名称から名山の香りがし、いつかは登りたいと思っていたが行きそびれていた。平成15年7月13日、梅雨まだ開けきらず熊本では大雨で、東海地方も午後からは雨の予報であった。朝4時に家を出発した。国道41号線を飛騨萩原で左折し、益田橋を渡って飛騨川を越え、すぐ右折し県道88号線を北上する。飛騨川を渡るのはもう少し先の朝霧橋でも飛騨川大橋でも、さらに先の浅水大橋でも良い。88号線から98号線に入り山之口に至る。左へ分かれる道がある度、案内の有無を確かめながら徐行して行く。うっかりすると見過ごしそうな小さな「⇦登山口」と記された案内があり、それに従って左折すると要所要所に同じ案内が立てられ間違う事は無い。山之口川に沿う狭い林道は水たまりや落石があり、両側から伸びた枝で車が擦られたりするが、我が愛車についてはどうなろうが全く心配が無い。山之口川を渡った所で林道は閉鎖されており、手前の少し広まった道の脇に駐車する。以前は車止めはもう少し手前の橋の前にあったようで、案内書の記述とは少々異なる。そこにすでに車が1台とまっている。すぐにまた1台やって来て中から若い男女が3人降りて来た。彼等は長靴とウェットスーツに着変え、沢登りでもするようだ。6時50分、車止めの手前左の登山口に入り、平坦な道を少し歩くと大足谷の流れに当り、鉄板の橋を渡って右岸の河原に出ると、清流の奥に滝が流れる見事な景色が現れた。しばらくその景色を楽しみ、左手の登山道に入るといきなりの急登で、細かいジグザグを繰り返して登り、動悸が激しくなるとやがて道は長い緩やかなジグザグとなり一息つく事が出来る。狭い登山道には、シギンカラマツが咲き乱れ、ヤマアジサイも彩りを添えている。登るにつれゴーゴーという滝の音、ザワザワ、サワサワという渓流の音が次第に遠く小さくなり、やがてその音も支尾根に阻まれて消え、あとは鳥のさえずりのみとなる。原生林に囲まれて展望は何も無い道をひたすら登り、何処でも良いからそろそろ休もうと考えるのだが、ひと休みしようにも適当な場所は無い。8時25分、ジグザグが終わり尾根道にさしかかると左側に丁度良い小さな広場があり、始めて展望が開ける。椅子代わりの丸太に腰をおろし休憩をとるが、生憎のお天気でここから見えるべき御前山や下呂御前山は雲の中である。尾根道を軽快に歩き、軽いアップダウンを数回繰り返す。鞍部は落ち葉と泥でぬかるんでおり、中には丸太を並べてある所もあり、このぬかるみは今の季節だけのものでは無さそうだ。尾根を巻くように下りにかかると谷の向こうの雲の中に川上山がかすんで見える。再びザワザワという渓流の音が大きく聞こえ、谷に下りると幾筋もの水の流れが現れる(9時)。大足谷の源流なのであろう、最も広いものでも幅3メートル程度であり、転石を伝ってこれらを渡り終えると再び急な登りとなる。溝状の道には水が流れ、そこを登ること20分弱で馬瀬村登山口からの道が合流する分岐に着く。ここからは低木と笹の原の中の登りとなり見晴らしも開けるが、霧が立ち込め展望は得られず。涼しい風に吹かれながら50分程登ると頂上かと思われるピークに着くが、ここは宮村からの道との合流点で頂上まで「ようこそ川上岳へ、頂上まで0.5キロ」の札が立っている。右手になだらかな丘があり、その向こう雲の中から川上岳が姿をちらつかせている。頂上まではまだまだの様だ。一旦下って、笹とドウダンツツジの原っぱの中のなだらかな道を登り返す。霧の晴れ間に緑の丸い川上岳が現れ、頂上に向かって茶色の道が続いている。うす紅色の花を横向けにつけたササユリが、緑一色の中で気品を漂わせている。ピークからは遠そうに見えた頂上であったが、僅か15分程で到着、9時47分であった。頂上は広々として、360度の見晴らしがきく。晴れていれば北アルプス、乗鞍、御岳、白山の大パノラマが見渡せる筈で残念だが、この季節、雨も良く持ちこたえて呉れた事だけでも良しとせねばなるまい。ラーメンを食べたりしながら30分間頂上にいたが、その間霧が晴れる事は無かった。10時17分下山にかかり、1時間程で登りに休んだ尾根の小さな広場に到着し小休止を取る。そこからはジグザグ道を小雨降る中ゆっくりと下って、12時30分に登山口に下り立った。
下呂温泉の「幸の湯」で汗を流し帰路に着いた。
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