妻女山(斎場山)、茶臼山+川中島の合戦史跡めぐり

2020年05月05日(火) [日帰り]

• GPS: 80:00
• 距離: 7.5km
• 登り: 247m
• 下り: 247m

天候

晴れ時々曇り
https://tenkura.n-kishou.co.jp/tk/kanko/kad.html?code=20040003&type=04&ba=kk

アクセス

利用交通機関：

自家用車

□長野IC〜妻女山展望台(駐車場)10分
※麓の長野市立清野小横からのハイキングコースもあり(付近に適当な駐車場はなさそう)

コース状況／危険箇所等

□春日山城(上越市)〜妻女山84km徒歩17時間40分※上杉軍
□躑躅ヶ崎館(甲府市・武田神社)〜海津城141km徒歩29時間※武田軍

□海津城(松代城)〜妻女山展望台3.3km平地徒歩43分(googlemap)
※直線距離2.1kmながら武田軍別働隊1万2千は山越え移動で斎場山の上杉軍を夜襲計画。
□妻女山展望台〜雨宮の渡し3.7km徒歩45分(googlemap)
※武田軍の夜襲計画を見破り上杉軍は夜のうちに雨宮の渡しに移動し粛々と渡渉。
□海津城〜八幡原徒歩3.4km43分(googlemap)
※武田別働隊に夜襲され越後方面に逃げ落ちる上杉軍を武田本陣が待ち構えて撃つ計画。
□雨宮の渡し〜八幡原(川中島古戦場)8.3km徒歩1時間43分(googlemap)
※朝霧に紛れて武田本陣8千の構える八幡原に上杉軍1万三千が移動し開戦。

その他周辺情報

□博物館の資料に見る『風林火山』の世界(山梨県立博物館)
http://www.museum.pref.yamanashi.jp/3nd_furinkazan_04kawanaka2.htm
□上信越自動車道松代PA(NEXCO東日本)
https://www.driveplaza.com/sapa/1810/1810081/1/
□妻女山展望台
http://www.matsushiro-kankou.com/modules/sightseeing/index.php?action=FacilityView&facility_id=51
□妻女山(ながの観光コンベンションビューロー)　
https://www.nagano-cvb.or.jp/furinkazan/siseki/entry/000162.html
□茶臼山
https://www.city.nagano.nagano.jp/museum/sizensi/04_nature.html
□茶臼山トレッキングコース
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/46722.pdf
□茶臼山本陣跡
https://www.nagano-cvb.or.jp/furinkazan/siseki/entry/000166.html
□松代城跡[国指定史跡](信州松代観光協会)
http://www.matsushiro-kankou.com/modules/sightseeing/index.php?action=FacilityView&facility_id=3
□松代城の歴史(長野市)https://www.city.nagano.nagano.jp/soshiki/bunka/5754.html
□雨宮の渡し
https://www.nagano-cvb.or.jp/furinkazan/siseki/entry/000163.html
□川中島古戦場史跡公園
https://www.nagano-cvb.or.jp/modules/sightseeing/page/56
□山本勘助
http://www.matsushiro-kankou.com/modules/sightseeing/index.php?action=FacilityView&facility_id=29
□山本勘助鎮魂之碑
https://www.nagano-cvb.or.jp/furinkazan/shiseki/entry/000752.php.html
□山本勘助の墓
https://www.nagano-cvb.or.jp/furinkazan/siseki/entry/000159.html
□勘助宮跡
https://www.nagano-cvb.or.jp/furinkazan/siseki/entry/000161.html
□典厩寺
https://www.nagano-cvb.or.jp/modules/sightseeing/page/58

写真

第四次川中島の戦い(Wikipedia)前半は上杉軍勝利、(別働隊が参戦した)後半は武田軍勝利。武田方は武田信繁・諸角虎定・山本勘助など名立たる武将が討ち死に・・、上杉方の主だった指揮官の犠牲はなし。ただし北信濃の地は武田が制圧。

信州川中嶋合戦之図→

歌川広重、故人春亭画応需広重模写→

刊年:天保十四年〜弘化四年(1843-53)

5/5 11:19

【�‐沼�PA】長野IC近くの松代PAの真田六文銭(仏教の六道銭のことで三途の川の渡し賃)

5/5 11:27

休憩所に川中島合戦の陣形を模った広場があった

5/5 11:22

川中島合戦の甲斐武田軍と越後上杉軍の陣形の説明

5/5 11:29

1553〜1564年で最大の第四次川中島の合戦は鶴翼の陣の武田軍2万、車懸り戦法の上杉軍1万3千が衝突・・

5/5 11:31

駐車場から右に戸隠連峰、左に北アルプス、武田菱の雪形が見られる五竜岳はトラック上

5/5 12:58

【�∈塀�山(さいじょざん)】上杉謙信は1561年8月16日に本隊を率いて海津城(武田軍)を眼下に見ながら着陣

5/5 12:58

13：00登山開始、戦国時代ここは赤坂山と呼ばれ旧妻女山は斎場山で徒歩20分

5/5 13:03

13：05あんずの里ハイキングコース案内、旧妻女山(斎場山)頂上は右で妻女山は妻女山展望台(左)のことらしい

5/5 13:15

13：15ということで少々ややこしい斎場山＝旧妻女山(標識には旧がつかない妻女山、西條山？)山頂、展望なし

5/5 13:52

すぐ下に上杉謙信陣営跡、五量眼塚古墳標高512mとある(カメラの時間ズレ有り)、南東の陣馬平にも陣跡

5/5 13:18

下りなので花を探しながら歩く

5/5 13:21

ヤマツツジ

5/5 13:22

ヤマブキ

5/5 13:26

5/5 13:28

5/5 13:31

ムラサキケマン

5/5 13:28

5/5 13:53

山行時間は38分

5/5 13:36

13：35妻女山展望台(妻女山＝赤坂山)駐車場着、現在は戊辰戦争(1868〜69)の戦死者を祀る招魂社が建つ

5/5 13:45

妻女山展望台からの眺め、左端の盛り上がりがたぶん茶臼山

5/5 13:41

爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳

5/5 13:40

白馬三山、右の白馬岳下のでっぱりはたぶん茶臼山陣跡のあたり

5/5 13:46

高妻山

5/5 13:46

飯綱山、行きたいところが沢山あるのですぐ移動

5/5 14:02

展望台のちょっと下に「上杉謙信槍尻の泉」、謙信が槍の石突を地面を突いてたところ水が湧き出した・・

5/5 16:06

【�Ｃ祓瓜魁枩鄰翕臺神症堯�千曲川左岸の標高730mの山で信玄が1561年8月24日本陣を構えた、登山開始

5/5 16:22

16分で取り敢えず山頂

5/5 16:13

信玄が陣を敷いた南峰は地すべりのために崩れて今は無い(長野市立博物館)

5/5 16:27

旗塚分岐、下調べ不足で寄らず

5/5 16:37

駐車場着で下山終了、山行時間は31分

5/5 16:43

茶臼山の果樹園から川中島の八幡原方面を見下ろす→

5/5 16:47

右奥に上杉謙信が陣を構えた妻女山、その左下が武田軍の海津城(後の松代城)→

5/5 16:43

雨宮の渡し方面

5/5 11:49

【�こつ転�(かいづじょう)】武田信玄軍の前進基地で1561年8月29日入城、設計(縄張り)は軍師山本勘助、今は松代城跡

5/5 11:52

関ヶ原の合戦後真田信之が上田から移封されて明治の廃城まで松代藩真田家の居城

5/5 11:59

信濃松代藩の初代藩主真田信之の父昌幸は武田二十四将

5/5 12:29

一般の民家窓まで六文銭風

5/5 12:29

隣の小学校

5/5 12:34

藤の花？が綺麗でした

5/5 12:34

自宅待機で暇なヤギと遊ぶ

5/5 14:13

【�ケ�宮の渡】1561年9月9日夜半妻女山の謙信は武田軍の炊飯の煙を見て夜襲を察知、

5/5 14:11

兵1万3千を率いて千曲川・雨宮の渡しを人馬共に声なく渡り朝霧煙る信玄の本陣(8千)前に(武田1万2千は空となった妻女山へ)

5/5 14:13

「鞭声粛々(べんせいしゅくしゅく)夜河を渡る・・」江戸後期の儒学者・詩人頼山陽詩碑https://www.youtube.com/watch?v=LlgeTarZiZU

5/5 15:11

【��川中島古戦場史跡公園】軍師勘助によるきつつき戦法で、武田別働隊が急襲し妻女山から逃げる上杉軍を待ち受けようと本陣を敷いた八幡原

5/5 15:15

1561年9月10日、武田軍別働隊1万2千は海津城から妻女山に向かいここ本陣には8千、作戦を見抜いた上杉軍は深夜1万3千が妻女山からここに移動し開戦

5/5 15:20

1969年大河ドラマ「天と地と」放映の翌年建立された武田(左)・上杉(右)一騎打ちの銅像

5/5 15:23

三太刀七太刀之跡、攻め込まれた信玄は馬上の謙信の三太刀を軍配で受け、後に軍配には七ヶ所の跡が残ったという一騎打ちの跡

5/5 15:23

執念の石、信玄に切込む馬上の謙信に、原大隅が突き出した槍が馬を打ち、驚いた馬が狂奔して謙信を取り逃した無念の原が貫いたという石

5/5 15:20

甲越直戦之地の石碑、合戦後海津城将高坂弾正が戦場の6千〜の遺体を敵味方なく手厚く葬ったとされる塚、感謝の謙信は後に窮地の武田軍に塩を送った

5/5 15:26

八幡社

5/5 17:40

【�Щ核楷�助翁鎮魂碑、胴合橋】戦法を謙信に見抜かれ武田軍を窮地に陥れたと軍師勘助は自ら討入り斃れた

5/5 17:40

胴合橋、合戦後家来が奪い返した勘助の首をこの辺りで洗っていると勘助と思しき胴体が流れ着き一致したという

5/5 17:44

胴合橋の北側は釜飯のおぎのや長野店で、川中島古戦場跡から600m・・、(さらに南に600mで典厩寺)

5/5 17:45

南側は信州そば蔵長野店で、胴合橋は2店舗の間に架かり、鎮魂碑は駐車場隅

5/5 18:50

【�┿核楷�助の墓】20年近く武田家の軍師として活躍した勘助の墓

5/5 19:30

山本道鬼居士墓は、千曲川を挟んだ川中島古戦場史跡公園の東側ですぐ南には真田信之公墓所

5/5 14:30

【��勘助宮跡】長野五輪スタジアムの南長野運動公園南西の端、勘助(道鬼)が討死したあたり(北東100m)にあった諏訪社に建てられた碑

5/5 14:31

周りには綺麗な花々

5/5 17:49

【��典厩寺(てんきゅうじ)】信玄の弟・武田典厩信繁が当地八幡原で討死したことに因み松代藩主真田信之が菩提を弔った寺

5/5 17:55

武田典厩信繁公の墓

5/5 17:58

武田典厩信繁公の首清め井戸

5/5 17:53

右には、疾(はや)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、動かざること山の如し、左には毘(軍神毘沙門天)龍(不動明王)

5/5 17:52

武田・上杉両雄一騎打ちの碑、古戦場の銅像の原画

5/5 17:56

懐古の碑、1906年両軍戦死者の霊を慰める目的で建立、左下には信玄の躑躅ヶ崎館の愛石(甲府)、右下には謙信力試しの石(春日山城石)

5/5 17:50

松代藩八代藩主真田幸貫が合戦戦死者の追善供養に建てた閻魔堂にある日本最大の閻魔大王像、大迫力！

5/5 17:57

関係ないけれど石に触って頭をなでたボケ封じの石でおしまい！！

撮影機器：

NIKON D7000 NIKON CORPORATION

FinePix XP90 XP91 XP95 FUJIFILM

OT110 DJI

感想

hiroyanagi

　県外への移動は控え、以前から計画していた川中島の合戦に関連する地を巡りました。3月の武田信玄縁の地巡りの続きとなります。写真の順番は撮影順ではなく、当時の時系列に合せるように入れ替えて並べています。
　川中島の戦いは、戦国時代に、甲斐国(山梨県)の戦国大名である武田信玄(武田晴信)と越後国(新潟県)の戦国大名である上杉謙信(長尾景虎)との間で、北信濃の支配権を巡って行われた数次の戦いをいい、最大の激戦となった第四次の戦いが千曲川と犀川が合流する三角状の平坦地である川中島(長野県長野市南郊)を中心に行われたことから、その他の場所で行われた戦いも総称として川中島の戦いと呼ばれています(wikipedia)。
　武田方の作戦は、海津城からの1万2千の武田軍別働隊が妻女山の上杉軍1万3千を急襲し、河原に逃げる上杉軍を8千の武田軍本陣が待ち構えて撃ち取るというものでした(キツツキが木を突いて驚いて木の中から出てきた虫を食べることに例えたキツツキ戦法)。しかし、謙信はその動静を見抜き夜霧に紛れて武田本陣前に移動し、先手を打ったというものでした。意表を突かれた武田軍は序盤苦戦し、さすがの信玄も撃ち取られるかというところまで追い込まれたようですが(信玄・謙信の一騎打ち)、妻女山に向かった別働隊が八幡原に下りてきてからは武田優勢となり、謙信は越後に退却したということになったようです。
　ちなみに川中島とは長野市の犀川と千曲川に囲まれた三角地帯の地名。犀川は槍ヶ岳に源を発し上高地では梓川と呼ばれ、 千曲川は甲武信ヶ岳に源を発し新潟県に入ると信濃川と名前を変えます。信濃川は日本一長い川で、利根川、石狩川と並んで日本三大河川と呼ばれています。
　
■乾徳山+武田信玄縁の地巡り(生誕地、館、隠し湯、菩提寺)
　2020年3月12日〜13日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2246472.html