冠山 揖斐川源流部・奥美濃のジャンダルム


- GPS
- 03:00
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 339m
- 下り
- 322m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
冠山林道は舗装されているがガードレール無し、落石ありで通過には十分注意されたい |
コース状況/ 危険箇所等 |
・冠山直下の岩場が難所 一部にロープも張られている 岩が濡れていると滑るので十分注意されたい ・日帰り温泉 岐阜県側は道の駅藤橋に藤橋温泉有り 飲食店もある ・コンビニは国道303号経由だと揖斐川町市街に降りるまで無い ・冠山峠に公衆トイレ有 |
写真
感想
家から揖斐谷方面を見ると山々のかなたに見える尖ったピークの頂。これが冠山でした(追記:冠山ではなく小津権現山でした…)。
前からいつか登ってみたいと思っていた山ではありましたが、問題は山頂直下の岩場。ロープを頼りに登る難所と聞いて、高所恐怖症なので無理かと思っていました。
しかし、目標の奥穂高や八ヶ岳赤岳に登りたければ、岩登りは避けて通れないし、そのためにはあまり難度が高くないところで経験値を積まねば…。紅葉も今が一番見ごろのようだし…。
というわけで、冠山に登ってきました。
自宅を7時少し前に出発。国道303,417号線を北上し、冠山林道を経て8時45分に冠峠に到達。
山の話ではないですが、冠山林道、恐怖の道でした。断崖の上を通過するのに、ガードレール無し・山側には側溝のワナ。林道途中から冠山の威容や鮮やかな紅葉が見えるも、ハンドル操作に全神経を注いでいるので鑑賞どころではない。結局、冠山の難所よりもこの林道の運転のほうがはるかに恐ろしかった…。
準備を整えて、8時50分登山開始。平日なので誰も来ていないかと思いきや、それなりに知名度がある山で紅葉シーズンともなれば登山者が皆無ということもなく、先行パーティー一組、私と同時にスタートするパーティーも1組といったところ。やはり誰か他にも登る人がいるのは心強い。
登山口から冠山までは1時間ほどの行程。よく踏まれた登山道で迷う箇所もないので安心してトレッキングを楽しめます。稜線上の道なので展望も良好。進行方向右側には紅葉で錦に染まった揖斐川源流部の谷が一望でき、その美しさにため息が出ます。
登山道はいくつかのピークをアップダウンで越えながら冠山を目指して続きます。登山道脇の山もみじも赤・黄・オレンジと燃えるように色づき、ちょうど今が見ごろな感じ。目を下に向けると落葉したもみじがじゅうたんのようでこれもまた美しい。
途中から福井県側も展望が開けます。紅葉で錦に染まる福井県側の谷。山並みの向こうにそびえるのは百名山のひとつ荒島岳でしょうか。所ところで写真を撮りながらゆっくり進みます。
冠山が目の前に迫ってきて、北側から山頂を巻くように登っていくと視界が開けた場所に出ます。冠山山頂と冠平への道の分岐です。冠平は後でいってみるとして、冠山山頂方向へ。
いよいよ、核心部、ロープを頼りに登る岸壁直下に到達。ヘリの音がするので空を見ると県警のヘリが通過中。パトロールでしょうか?岩登りに失敗してあのヘリのお世話にならないように気を引き締めます。
さて、どのルートで登ったものか。先行パーティがいればそのあとに続こうと思っていましたが、今は私一人。まずは斜面の観察をします。
岸壁正面はつるつるでここを登るのは不可。
岩場の右端部分にロープが張ってあり、こちらはホールド・ステップがあるので行けそう。
三転確保で慎重に登ります。登り始めると思っていたほど怖くはなく、怖い怖いとつぶやきながらもなんとか難所をクリア。ここから山頂までも急な岩場が続くので、緊張感を切らさずに進みます。
下山してくる先行パーティとすれ違い、いよいよ山頂へ。視界が開けると切れ落ちた断崖の上でビビりました。ハイマツが生えているのでいいようなものの、岩だけだとかなり恐怖だと思います。
崖上の道を慎重に歩き、10時25分山頂に到達!!
鋭い山容をしているだけあって360度の大展望を楽しめます。
南側は揖斐谷がかなたまで続き、徳山ダムのダム湖も見えます。家からも冠山が見えますが、岐阜方面はかすんで見えず。
西側には伊吹山へと続く山並み、西には能郷白山、北側には大野市(?)の街並みや荒島岳を望みます。加賀白山は雲の中にうっすらと。条件がいいとアルプスや日本海も見えるとのことで、再訪時に楽しみが残ります。
一通り写真を撮って一休みしてから下山開始。登りで恐怖した岸壁も上から見ると大したことが無いように見えました。慣れたのかな?
しかし、このくらいで大騒ぎしていては穂高や八ヶ岳赤岳に登れる日は来るのでしょうか…。
岩場を慎重に降りて、冠平へ。一面の笹原が広がっていて、ここで天体観測をしたらさぞ満点の星空を楽しめそうです。夜ここで独りぼっちはかなり怖いと思いますが…。冠平から望む山頂もなかなかおつなものです。
10時55分、冠平を発ち、下山開始。紅葉で彩られた登山道を歩くのはまさに至福のひと時。途中何組かのパーティとすれ違います。団体さんも続々と登ってきますが、あの狭い山頂に全員同時に立てるのかちょっと心配。
下山時には曇っていた空も青空に変わり、青空に映えるもみじを存分に鑑賞できました。
11時50分、無事下山。奥美濃の美しい紅葉を満喫した登山となりました。
さて、これから恐怖の冠山林道を下って行かないといけないんだなぁ…。
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