樽前山(過去山行)


- GPS
- 03:00
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 365m
- 下り
- 748m
コースタイム
天候 | 雨 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
この当時は樽前山より苔の洞門に入れました |
写真
感想
過去の山行記録です。
大宮発18時15分のやまびこ。これが「95・夏・北海道山行と消えゆく深名線を求めて」の始まりであった。
ビ−ルを買って乗り込む。もっと、混んでいると思った列車は意外とすいていた。ところが、何故か私の席の隣に人が座っている。思わず、どうしてと思ってしまう。混んでいるのであれば仕方ないがあちらこちらに空席が目立つのにどうして彼は俺の隣にいるのだという心境になる。もちろん、彼も私も指定席なのだから、別に罪があるわけではないのだが。とにかく、「仙台あたりで降りないかな」と思って、検札時にちらっと切符を見てみるとなんと札幌と書いてある。しかも、次の乗り継ぎまで私と同じである。
まさかと思って、よく切符をのぞき見たら、見覚えのある番号。「ゲッ!」と思いやはり、また隣の席だ。
「信じられん…」との思い。彼はまったく悪くないのだが、やはり腹ただしい限りである。こうして、盛岡まで悶々とした想いのまま、勉強に精を出す結果となった。
盛岡では特急はつかりに乗り継ぎとなる。当然、彼とは隣同士になるわけだが、ここで一計を案じた。
自由席に向ったのである。期待通り、自由席はガラガラ。青森まで4人分の席を独り占めして快適な旅となった。
さて、ここで、青森到着23時過ぎ。ここからいよいよ急行はまなすで北海道に向かう。ここでも、自由席を狙ったものの急行はまなすは意外と混んでいる。青森から苫小牧の区間は眠っていたかったのだが…。仕方なく、指定席に座るが窮屈である。隣のオヤジは青森を出てすぐに寝息をたてたが、こちらは眠れないまま、列車はやがて青函トンネルに入って行った。
列車はやがて函館駅についた。函館で、隣の列車を除いて見ると、なんとガラガラ。函館の次は、東室蘭4時半である。もう、誰も乗ってこないだろうと思い、席を移動。それからはぐっすり眠るはずだったが、途中3時過ぎに運転停車した長万部で雨が降り始めているのに気づく。北海道で雨!神様に祈るような気持ちで窓を見続け、結局、一睡も出来ないままになってしまった。
苫小牧4時45分着。幸運なことに雨は止んだ。荷物を駅のコインロッカ−に預けてタクシ−に乗り込む。支笏湖畔に向かう道を進む。15年前に友人と北海道に来た時の思い出がよみがえる。同じ道をあの時もこうして走っていた…。
7合目6時半着。さあ、北海道の山に再びの再会だ。ゆっくりと登り始める。進むにつれて、霧が出てくる。視界が非常に悪くなっていく。10〜15メ−トル程度であろうか。黙って黙々と歩く。時折、硫黄の匂いがする。樽前山が活火山であることを思い出させる。
外輪山尾根に到着。ここより外輪山最高点・東山に向かう。樽前の最高点は火口にそびえたっているが、そこは現在もガスが噴き出していて登山禁止となっている。
晴れていれば、可能な限り近づくことも考えたが、この霧では、どこに火口があるのかもわからない。尾根をはずすと迷ってしまう恐れもある。
東山7時15分。予定どおりだ。ここから、尾根伝いに苔の洞門まで歩くつもりなのだが、道標が見当たらない。
たぶん、晴れていればなんの心配もいらないはずだが、視界がこう悪いとまったくの手探りとなってしまう。恐らく、正しいと思われる方向に向かって歩き出す。
途中で分岐が出てきた。ここには道標もなにもない。多分、この分岐は違う分岐だろうと思い、先を進む。しかし、もし今の分岐が正しいとしたらいう不安が心をよぎる。やはり、引き返そうかと思い始めた頃、二番目の分岐が出てきた。今度はかなりそれらしいがやはり標識がない。念のためを考え、更に先に進んで確認することにした。10分程歩いたが、分岐らしいものはなく、道の方向も元に戻ってきたようなので、二番目の分岐に戻った。
二番目の分岐より下山を始めるが、しばらくして、また、分岐。道が左右に分かれた。思案した挙句、左の道を進むことにする。しかし、最初ははっきりしていた道形も進むに従って、やがて踏み後程度となる。しかも地形が地図と比べておかしい。
少し進むが、いよいよ道ははっきりしなくなる。元に戻ることにする。約30分のロスタイム。右の道を今度は行く。この道が正解であった。地図通りに一気に急な下りとなった。
高度が下がるにつれて、支笏湖の湖面が見えてくる。道は低木が生えている砂地を縫うように下って行っている。快調に飛ばす。やがて、道は涸れ沢にはいる。いよいよだ。苔の洞門の登場である。涸れ沢が両側をえぐるように深くなったかと思うと両側の湿った淵に苔がつきだしてきた。やがて、苔はびっしりとはえ、まさに苔のトンネルといった感じである。
やがて、観光客らしき姿が目につくようになると苔の洞門の入口となり、道路に出た。
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