日高幌別川ピリカヌプリ南面直登沢
- GPS
- 56:00
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 1,537m
- 下り
- 1,372m
コースタイム
8/15 C1発(5:00)→日高幌別川ピリカ南面直登沢→頂上(13:40〜14:50)→ヌピナイ上二股C2(17:00)
8/16 C2発(6:00)→ヌピナイ下二股林道下山(10:00)
天候 | 8/14 曇りのち雨 8/15 曇り時々霧雨 15℃〜17℃ 8/16 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
1日目入山の林道は西舎からオロマップキャンプ場を過ぎてゲートを3度スルーし、あれよあれよという間にソガベツの滝分岐まで車で入ることができてラッキーであった。ソガベツ川から最低鞍部をのっこし日高幌別川に沿って延びる林道を経てCo300の水線二股から入渓する。河原歩きから所々岩盤の出てくる渓相へと変わっていくが、想像していた様な美しさは微塵もない。終始沢水は濁り気味でどんよりした空模様と相まって陰鬱な気分となるばかりである。突然バシャバシャと尺級の鱒が飛び跳ね、銀鱗躍る釜が出てきて一同歓声を上げながら見物したりする。さすがに禁漁河川だけある。ちょっとした淵には大物がひしめいている。函滝、小滝をいくつか越えると予定の天場着(Co480)。いつものように焚火で寛ぐが、就寝前後になると雨が降り出しはじめ、夜中本降りとなった。幸い朝方までには止み、たまに霧雨模様となるような湿っぽい天気の中、2日目の本チャンが始まる。この沢の真髄は滝の直登にあらず、草付・泥壁の捲きの判断とテクニックにあると思う。まずはCo620に直登不能2段の函滝。右岸側の急な草付斜面から捲きはじめるが、途中から悪くなり、ザイル1p出して右岸リッジまで。続く函滝もまとめて捲いて、懸垂15mで沢身へ戻る。Co700二股にこの沢の白眉ともいえる2段40mの大滝。1p目右岸リッジから取り付き、逆層気味の泥壁草付を中間テラスまで上がる。2p目滝の落ち口へめがけてバンド状をトラバース。うまい具合にルートを作る。Co900には20mの滝。左岸難しくはないが上部で落ちると困るのでザイルを出す。続くウォータースライダー滝は水流に抗いながら全身ツッパリで抜ける。最後に20m滝を右岸から捲いて核心部が終了。その後、崩れかけた雪渓をいくつか越えていく。このあたり、春先のデブリの残骸が流木とともにドロドロと滞留し、下流側の濁りの原因となっているようで残念。Co1080付近からいくつか小滝も出てくるが、頂上直下の稜線まで延々と急なガレが続く。息を切らしながら登って行くと、左岸側の切り立った岩壁が霧の中に見え隠れして幻想的な感じ。稜線に飛び出すと、丈の低いハイ松を漕いで三角点のある頂上。これで7度目のピリカ。下りは勝手知ったるヌピナイ右股。駆け足で下って上二股の広々とした天場で快適に過ごした。十勝側はまずまずの天気だ。翌日はヌピナイ右股の函を下る。昨年雪渓に埋もれていた七ツ釜であったが、今年は雪のかけらも無い。しかしながら沢山の倒流木が引っかかり、悲惨な光景となっている。・507までに1箇所スノーブリッジが掛かっていたが、乗って通過。水量も少なく気温も水温もまずまずなので、核心の函滝は飛び込み半分と捲き半分で楽しく下ることができた。
今回は40肩を我慢して久々の現役2年班、意欲ある若者とのコラボ。これでピリカは積雪期南北方向から、および全ての沢筋のトレースが完成した。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
学生の時から一番行きたかった沢なんだけど。日程あわず残念。サイトーはピリカ夏冬全ルートピオレドール賞では??現役も、貫徹おめでとう。
七ツ釜は凄い状態だね。
こっちは暑くて死にそうだけど、そっちは毎日雨降っていたね。
こ〜ころ清きひと〜♪
南面直登沢は中流部に悪い部分が纏まって現れるものの、源頭部のガレガレが減点対象ですな。
とまれ、ピリカをお満喫されたようで。おめでとうございます。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する