小梨キャンプ&焼岳
- GPS
- 09:35
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,119m
- 下り
- 1,124m
コースタイム
上高地バスターミナル17:00-17:15小梨平キャンプ場
9日
小梨平キャンプ場5:30-5:40河童橋5:42-5:45上高地バスターミナル5:45-6:05田代橋6:15-6:25焼岳登山口6:25-8:23焼岳小屋8:30-8:37焼岳展望台8:50-10:20焼岳北峰10:50-11:48焼岳小屋12:03-13:10焼岳登山口13:12-13:50小梨平キャンプ場(テント撤収)14:45-14:53上高地バスターミナル
天候 | 8日 雨 のち くもり 9日 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
あかんだ駐車場から上高地(往復2,000円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
ハシゴや鎖がところどころありました 注意して進めばそれほど難しいところはありませんが、鎖場のそばでぬれた木の枝で滑り危うく滑落しそうになるところがありました |
写真
感想
今回、3連休をとれたため当初笠ヶ岳を予定していましたが、天候があんまりだったことと、中日午前中にちょっとした予定が入ったこと、仕事の疲れで仕事終わりで車を走らせる気力もなくなったこともあって予定を変更。
予定を終わらせてから、車で平湯温泉へ行き、天候を見ながら上高地へ、天候が悪ければ翌日の朝一で上高地入りするという予定を立て、焼岳へ行くことに決定。
ほかのコースも考えましたが、当日の朝は天候がよくなりそうなので、上高地で朝を迎えて景色を堪能したいという思いがふくらみ、小梨でテントを張り、そこから焼岳へピストンすることになりました。
平湯へ向かう道中ではまだ雨も降ったりもしていましたが、到着するころにはどんよりしているものの何とか雨は止んでいました。
当日上高地へ下山してきた友達の情報によるとかなり雨も降り、水たまりなどもたくさんあったということでしたが、この感じだと何とか朝は良い天気で迎えられそうだったので、平湯あかんだな駐車場から最終一本前のバスで上高地へ向かいました。
バスにはただ一人。
申し訳ないくらいでした。
17時過ぎに無事到着し、すぐに小梨キャンプ場の受付へ向かいます。
途中の河童橋では下の方しか見えませんでしたがお決まりの岳沢の写真だけ撮影し通過します。
キャンプ場の受付は18時まで、売店が18時、お風呂が19時までということなので、テントの入り口から岳沢がよく見える場所を探し急いでテントを設営。
次にお風呂と行きたいところですが、先にビールを仕入れに売店へ。
そのあとお風呂へ。
本当にきれいなお風呂で大満足。
普通に連れとキャンプに来たいと思える快適なところでした。
お風呂からあがるころにはあたりもかなり暗くなり、急いで夕食の支度をし、明日の好天を祈りビールで乾杯。
まだ雲も多いので星は見えませんが、翌日に期待し眠りにつきました。
朝4時、起きだすとたくさんの星が空に瞬いていました。
写真を撮ろうとテントから起きだし撮影タイム。
なかなかうまくはうつりませんでしたが何とか写り自己満足。
徐々に明るくなっていく空を眺めながら、朝食準備。
すると、流れる星も発見できました。
朝のこの景色が見れたことで今回の山行の満足度はかなり上がり、いよいよ本番の焼岳登山開始。
しかしここからが結構大変でした。
テントはそのままでいらない荷物はデポし、テント用の重いザックへ必要なものだけ詰め込みいざ出発。
日帰り登山にしてはかなり重い荷物でした。
この荷物が悪かったのか、運動不足の体力低下が原因だったのか、本当にバテバテになってしまった登山でした。
完全に晴れた穂高連峰と朝日を浴びた焼岳を見ながら出発です。
河童橋で記念撮影だけし、先を急ぎます。
バスターミナルを過ぎ、梓川沿いを黙々と、しかし後ろの景色を振り返りながら進み30分弱で田代橋に到着しました。
ここでトイレを済ませ、いよいよ出発という感じ。
橋を渡り、西穂登山口を横目に、焼岳方向へ林道をすすみます。
朝日がまぶしく、景色は素晴らしくなりそうなものの暑くなるのも必至という感じです。
淡々と進み、ようやく登山口に到着。
ここまで平坦だったため、ハイペースで歩いてきましたが、ここからはペースダウン。
ゆっくりと進みます。
木々の間を縫うように歩き、昨日までの雨のせいなのか川のように水が流れる道を歩き、ぬかるみを歩き進みます。
小さな川を渡りしばらくするとアルミハシゴが出現。
よくレコにも書かれているアルミのハシゴかと思いながら進んで行きます。
最初は緩やかだった道のりも徐々に傾斜がきつくなっていきます。
いくつものアルミハシゴやハシゴを登り、ガイドブックでもよくあるアルミの橋(?)を渡り、徐々に高度を稼いでいきます。
しばらくは順調に進んでいたのですが、焼岳小屋の少し前あたり、樹林を抜け視界が開けたあたりから、一気に疲労が…。
天気は最高に良く、青空に山や雲が映える最高の景色が目の前に見えているのにそれを楽しむ余裕がないくらい疲れていました。
少し進んでは立ち止まり、という感じでなかなか進みません。
それでも何とか進み、「小屋まであと121歩」の地点もなんとか過ぎ、121歩ではたどり着かなかったもののようやく小屋に到着。
ここで一休みして、なんとか体力回復をと思って小屋前のベンチで休憩しますが、日陰で寒いくらいで逆にゆっくりとは休んでいられず、休憩も早々に切り上げ、山頂に向かって再出発。
ともかく展望台まで行きもう少しゆっくり休憩という思いで足を進めます。
少し休んだことで、一瞬は体も回復していたもののやはり歩き出すと、やはり体調は思わしくなく、10分ほどでたどり着くはずの展望台にもなかなか到着しません。
それでも展望台になんとか到着。
360度望める景色には本当に感動しました。
山頂に着くまでに隠れてしまってはということであちこち写真におさめました。
この休みに行くはずだった笠ヶ岳の稜線、自分のいるところから西穂高、奥穂高へと続く稜線もくっきりと見えています。
久しぶりの最高の、本当にテンションの上がる景色が広がっていました。
そして目指す焼岳もくっきりと見え青空に映え、そして噴煙もあちこちにあがり本当に素晴らしい景色です。
ひととおり眺めて少し休憩し、あとは山頂にたどり着くまでこの景色が広がっていたらいうことないなということで、結局ゆっくり休憩をすることなく先へすすみました。
しかし、ここからが本当に長かった(>_<)
体調が悪いというか、バテからくるものなのか、ゆっくりと歩いてはいるもののなかなか足は進まず、立ち止まってしまう。
おまけに吐き気まで感じ始め、まったく余裕がなくなってしまいました。
かといってここまで来て、この天気でという思いもあり、休み休みで何とか稜線までたどり着きました。
あとほんの数メートル。
元気であれば5分もかからないところですが、あと少しがなかなか。
それでも何とか気力を振り絞り、山頂にたどり着きましたが、体調は一向に良くなりません。
いつもなら、多少体調が同じようなことになることがあるものの、山頂で少し休めば復活するところですが、なかなか復活しません。
穂高も槍もばっちりと見える最高の天気で最高の景色なのにそれをゆっくりと眺める、そして楽しむ余裕は全くなし。
たどり着いた山頂で座り込んだら、そこからほとんど動けず。
そして食べ物も受けつけず…。
何とか山頂での証拠写真だけはおさめ、この体調のままでは帰りの道のりもかなり長くなりそうなので、結局山頂では何もできず下山開始。
高度を下げれば何とか体調も回復するかもという淡い期待を抱きながら出発しました。
ゆっくりゆっくりあまり力の入らない体で何とか慎重に進みます。
いつもなら下りは得意中の得意。
コースタイムを上回った歩けるところなのに、結局それ以上かかって何とか焼岳小屋に到着。
ここで少し休憩。
バッジを購入し、少し休み先へ進みます。
そしてここを過ぎたあたりからようやく体調が復活してきました。
やはり高度のせいもあったのでしょうか。
景色を楽しむ余裕も出てきてカメラに景色をおさめながら順調に進み、長いハシゴのポイントまでやってきました。
しかし、このハシゴの直前の鎖場で危うく滑落しそうになってしまいました。
ロープが張られた大岩を慎重に進んでもよかったのですが、その反対の谷側に土が見えている部分があり、登りをそこを慎重に登れば問題なかったので、そこを下っていたのですが、どうもそこに木の枝があったらしくそれを踏んだ瞬間滑ってしりもち。
そのままお尻で滑り出しました。
下に出ていた枝などをつかんでいるうちに何とか止まったので大事にはなりませんでしたが、周りにいた人をも驚かせてしまいました。
自分もそのダメージは体的よりも精神的に大きかったらしく、その直後の長いハシゴ、普段ならそんなに抵抗のない下りのはずなのに、足がガクガクと震え、それによって余計ハシゴを下るのにも恐怖感がという状況になってしまいました。
ハシゴを何とか降り立った時にはだいぶそれもなくなり何とかなりましたが…。
そこからは、改めて気を引き締め、慎重に降りました。
地面に埋まっている木の枝などに細心の注意を払い、短いハシゴなどいくつもありましたが、無事に乗り越え、樹林帯を抜け、無事に登山口に到着。
焼岳小屋からはいろいろありましたが、体調が回復したこともあり、コースタイムをかなり上回る速さで降りることができ、あとはテントを残してきた小梨まで淡々と歩くばかり。
気持ち的には景色を楽しむ余裕が出てきたのですが、今度は肝心な景色が。
穂高の峰々も雲を被り、朝ほどの景色が見えません。
残念には思いながらも、暑くなってきた観光客があふれかえっている上高地をなんとか人をぬって歩き、無事に小梨に到着。
バスの時間から逆算して、急いでテントを撤収開始。
慣れないこともあって必要以上に時間がかかり、重い荷物を担いで食料を山頂まで持って行ったものの食べられず、持ち帰ってきたものをここで食べようと思っていたもののその時間も無くなり、何とか荷物をザックに詰め込み、急ぎ足でバスターミナルに向かいます。
そして、無事時間に間に合い到着。
しかし、平湯行のバス停にはすでにかなりの人が並んでおり、荷物を降ろすこともままならず。
結局、1台では乗り切らず10分後に出発の臨時便にようやく乗車でき一安心。
いろいろあった疲れでうとうとしている間に平湯あかんだな駐車場に到着。
車でひらゆの森に移動し、疲れと汗を流し、帰路に着きました。
今回、今までにないくらいの体調不良になり、しかもそれほどの高山でないにも関わらずのことで原因がいまいち分からないのが、今後の山登りに対しても不安要素となってしまいました。
最近の日ごろの運動不足が一番の原因かもしれませんが、なんとかマイペースで楽しんでいきたいと思う今日この頃です。
こんにちわ
今回はなかなか大変だったんですね。お仕事でお疲れだったんではないでしょうか。怪我されなくてほんと良かったです。
焼岳は子供の頃、大正池から眺めて夏休みの写生なんかした思い出がありますが、やはり煙がすごくて生きてる山って感じなんですねー。
小梨平もこないだ通ってきましたが、焚き火ができるみたいで気持ちよさそうなサイトでしたね。
それにしても南から北までアルプスのお山をだいぶ登りつくされたみたいですごいです。
●penko1110さん
こんにちは。
そうなんですよね。
仕事などの疲れや日ごろの運動不足からなのか最近山へ行くと結構、バテるというか高山病というか、体調が不調になったりするんですよね。
確かに、登りつくすほどではないですが、南から北までだいぶいろんな所へ行ったなとこういうレコを見ていると思いますね
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