甲山墓園からゴロゴロ岳・観音山周回
- GPS
- 03:59
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 441m
- 下り
- 444m
コースタイム
天候 | 曇時々小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
問題となる場所なし。 |
その他周辺情報 | 双葉温泉 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
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感想
この7日間、雨の降らない日はなかった。そしてこの週末も、怪しげな天気が予想された。最後の最後まで遠出の可能性を模索していたが、好天は望めず、結局今日も裏山六甲に行くこととなった。行き先は東六甲の突端、ゴロゴロ岳から観音山である。湿原に花を訪ねてみることにしよう。
さあ出発と車をスタートさせるが、フロントグラスにはぽたりぽたりと大きめの雨粒が不規則模様を描いて落ちてきている。東の空は多少明るく、一縷の望みを託す。山手幹線を親王塚まで東進し、そこから甲山方向へ六甲山地の東縁に沿って北上してゆく。甲山墓園に到着しても雨は上がってくれない。仕方なく傘をさしての出発である。
大師道を少し西に戻り、建設資材置き場の横の道に入って北山遊歩道へショートカットを試みる。が、遊歩道目前まで行くと、ガチガチに固定された金網扉に「私有地立ち入り禁止」と書かれているではないか。たかだか10メートル足らずの区間が通せんぼされて突破できないのだ。致し方なく大師道に戻り、さらに西進して回り込む。3つの金属柵を開けて閉じ、また開けては閉じてようやく遊歩道に達する。
北山遊歩道は、朝の散歩を楽しむ人たちの往来でなかなかの盛況ぶりである。よく管理された平らな道をしばし進めば、北山貯水池のヘリに達し、やがて広々とした園地にでる。左奥には甲山が迫っている。この園地から我々は右手に登る道に入り、北山緑化公園へと向かうのだ。道はすぐに下りに転じ、いくつかの分岐を経て緑化公園の敷地に入る。いつも車から眺めている立派な公園であるが、今はコロナのため、行事は行われていないらしく、閑散としている。公園正面入り口を出てすぐ南、柏堂町交差点で『山形牛焼肉北山』の横の舗装道路を山に向かって登ってゆく。黒川古文化研究所への案内看板が随所にあるが、登山口はちょうどこの研究所の上の辺りなので、便利な道案内だ。登るにつれ東に展望が開け、大阪平野の向こう、和泉の山並まで見通すことが出来る。古文化研究所を越えてすぐ、道の正面にはどん詰まりの古い階段が見えてくる。そして左手には人一人通れるほどの石段が目に入る。この細い階段がゴロゴロ岳への登り口である。ここにきてようやく雨が止んだ。傘の使えるところで雨が降り、傘をさせない山道に入るところで止んでくれるなんて、こんなありがたいことはない。
山道に入るとすぐに丸みを帯びた大岩がゴロゴロといたるところを占拠し、その間を縫うように急登が始まる。しかし、踏み跡は明瞭で特段困難もなく、スイスイ登ってゆく。道は木々に覆われて眺めるものもないので、自然と登ることに専念しまうわけだ。ゴロゴロ岩が一層目立つようになって間もなく、パッと左手が開け、瀬戸内海と大阪平野の雄大な眺望が広がる地点に出た。砂防用の基準点が埋設されていて、丁度六麓荘からのルートが合流する地点となっている。幸い薄日も差している。ここで早めのランチとする。
この地点から先は、六麓荘ルートにつけられた立派な道標がガイドしてくれる。傾斜は進むにつれて緩み、やがて人家を正面に見ると、すぐにゴロゴロ岳山頂に達する。岩がゴロゴロあるからゴロゴロ岳だと思っていたが、石柱に刻まれた標高は565.6m。妻はこれがゴロゴロ岳の名の由来だったんだ、感嘆の声をあげている。ああ、そうか、そうなのか、知らなかったなー。
ゴロゴロ岳山頂は奥池の宅地に接していて長居には向かない。すぐに出発する。道はますます平坦となり、歩程ははかどる。湿原ではサギソウがくすんだ空を忘れさせるような純白の花をつけて我々を迎えてくれた。いつ雨が降ってきてもおかしくない空模様ではあるが、観音山の展望地はやはり外せない。どんよりと曇った空にも拘わららず、爽快な気分にさせてくれる雄大な眺めを堪能したら、踵を返して「せせらぎコース」分岐まで戻る。歩きやすい道をトントンと下ってゆくと、左手に旭滝が雨水を集めて勇壮に落下しているのが目に入ってきた。滝の下まで降りてじっくりと鑑賞する。ここからさしたる距離もなく鷲林寺の一角にある愛宕神社へと達する。修道院横の歩道を一気に下って鷲林寺交差点に出れば、甲山墓園の駐車地はすぐそこである。
あいにくの天気でもこうして楽しめる六甲の奥深さを改めて感じながら帰路についたのであった。
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