快晴の守門岳360度の大パノラマ


- GPS
- 05:40
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 1,064m
- 下り
- 1,064m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
保久礼小屋に登山ポスト、トイレ、水場がある。 保久礼小屋から守門大岳までは急な登りはほとんどない。 小屋からしばらくは階段が作られていて登りやすいが、そのあとは赤土と岩や石のむき出しになった非常に滑りやすい登山道が延々と続く。特に下りは神経を使う。 |
写真
感想
守門岳は、新潟市から見える山の中でも、標高の割に春遅くまで白く雪におおわれているので、すぐそれとわかる。冬の間、よほど多量の降雪があるのだろう。
守門大岳までは登ったことがあるのだが、肝心の守門岳にはまだ足を伸ばしていなかった。
このところ晴天が続くというので、刈谷田ダムの奥の保久礼登山口から、山頂を目指すことにした。
刈谷田ダムを過ぎてからの山道が、非常に長く感じた。道路には多くの落石があって、中には人の首ほどもある大きなものが道路の真ん中に転がっていた。こんなものが、走行中に落ちてきたら、と思うとぞっとした。
保久礼小屋の手前には、車が20台くらいはとめられる広い駐車場があったが、平日とあってか、2台しかいなかった。
小屋の脇からいよいよ山道に入る。今日は朝から快晴の青空が広がっているが、登山道は鬱蒼とした灌木に覆われ、ほの暗くさえある。
最初は階段が作られていて、まあまあ登りやすいのだが、そのうち、赤土とむき出しの石のまじった、えぐられたような登山道となって、滑りやすく、歩きにくい。登りはまだいいが、下りは厭だなと思いながら、歩く。
守門大岳まではだらだらとして、ほとんど展望がきかない、単調な道が続く。大岳山頂に「巣守神社」と彫られた人の背丈に近いような大きな石碑が鎮座している。「スモリ」が「スモン」に転化したのか、そのあたりは分からないが、こんな立派な石碑があるのは、あつい信仰が寄せられきたのだろう。
山頂の西側が開けていて、弥彦山、角田山、そして、その向こうに日本海、佐渡島まで確認できる。
大岳から青雲岳に向かうためには、網張の最低鞍部まで130メートル下り、さらに180メートル登り返さなければならない。下る途中から見る、守門山塊東面の堂々とした姿は、思わず何度も足を止めて見入ってしまう。登り返しでは、最初少し飛ばしすぎたせいか、足が重く、息も切れてきた。
青雲岳は広々とした、気持のいい山頂で、草原の中に、板を張った6畳ほどの休憩所が作られていて、ここで昼寝でもしたら、さぞ気持がいいだろうと思う。しかし、先を急がねばならない。
守門岳山頂に着くと、快晴の青空の下、遠く近く、数知れない山々の展望がほしいままだ。ため息が出るほどの、まさに360度の大パノラマが広がっている。
山頂には既に3人の登山者がいて、そのうちの一人、かなり年配の方が、ひとつひとつの山々を指呼して、山の名前を教えてくれた。
沢山の山の名前を言われたが、百名山だけでも挙げると、月山、飯豊山、蔵王山、吾妻山、磐梯山、安達太良山、那須岳、会津駒ヶ岳、燧岳、越後駒ヶ岳、平ヶ岳、巻機山、妙高山、火打山、白馬岳…。もっと空気が澄んでいれば、穂高連峰も肉眼で見えるはずだという。カメラで撮って、家のパソコンで見れば、絶対写ってますよ、という。
食事をしながら1時間ほど、展望を楽しんだ後、後ろ髪をひかれながら、下山に掛かる。
守門大岳への登り返しは、予想はしていたが、きつかった。さらに、大岳から保久礼小屋までのだらだらした下りは、これも予想していたように、滑りやすく、非常に神経を使った。体よりも、気持ちの面で疲労困憊した。小屋が見えた時は、正直ほっとした。小屋の脇の水場で顔や手を洗って、少しさっぱりした。水は手が切れるように冷たく、飲むと極上の味がした。
帰りに、山麓の「おいらこの湯」という日帰り温泉に立ち寄る。浴槽も周りの壁、天井もすべて木でできた、いかにも山の温泉という感じのいい湯だった。
家に帰ってからも、あの360度の素晴らしい展望が、何度も何度も瞼のなかによみがえってきた。
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