記録ID: 3545314
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
北穂高岳ピストン 涸沢から
2021年09月19日(日) ~
2021年09月20日(月)
ジュリア
その他2人
体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- 35:12
- 距離
- 34.0km
- 登り
- 1,780m
- 下り
- 1,775m
コースタイム
1日目
- 山行
- 5:08
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 6:00
2日目
- 山行
- 9:29
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 10:33
16:59
ゴール地点
19日から20日の予定で涸沢泊の登山に行ってきました。
涸沢小屋で夕食中に下から突き上げるような揺れが起こりました。 家にいる時に感じる柔らかい地盤での地震の揺れとは全く異質で、揺れというよりも固くて重くて大きなオンボロトラックのエンジンの振動のようにガタガタガタ!というものでした。
すると、涸沢カールの斜面のあちこちいたるところをゴーという音とともに石がたくさん転がり落ちて、その後を砂埃がもうもうと立っているのが見えます。テント泊の人たちは一斉にテントから出てカールを見上げています。
納まったかに思えましたが、しばらくするとそれよりも少し大きめの揺れがまた発生しました。我々も食事そっちのけでテラスに出て外の状態を観察していました。すると奥穂方面からの下山者が引きつった表情で数名小屋に駆け込んできました。若い女性は小屋に着いた途端に震えて泣きじゃくっていました。
その夜は何度も余震とその後のゴーという地鳴りのような不気味な石雪崩の音がしていました。テント泊の方達は一晩中生きた心地がしなかったと思います。
翌日は、登山道の安全が確認されるまで移動するなということで7時くらいまで小屋で待機を指示されました。北穂からの下山者も到着しだしたので様子を聞いてみると浮石や崩落跡も数か所あるそうでした。北穂山荘から、縦走コースへは行かずにそのまま下山するよう指示があったそうです。
涸沢小屋番さんに確認すると、「北穂に行くこと自体は絶対大丈夫とは言えないが・・・後は自己責任で」といったニュアンスでした。
意を決して下山する人達を尻目に北穂まで行くことにしました。北穂から大勢の下山者がおりてきます。鎖場で長蛇の列になっています。こんなところで落石があったらボーリングのピンのようにひとたまりも無いので、すぐ横を鎖を使わず駆け上がります。休憩するのもそこそこに山頂まで行きました。大キレットからの登山者が数名登って来ました。南岳山荘では特に指示は無かったそうです。小屋によって対応が違うようでした。大キレットを超えてきた小学生くらいの男の子を連れた親子と山頂で写真を撮り合いました。その親子は先に涸沢へ下山して行きました。鎖場でその親子に追いつくと子供の右手がおかしい。話を聞くと落石に合い数メートル滑落し怪我をしたとのこと。でも片手で器用に鎖を使って降りていきます。涸沢で手当てをしてもらったようです。骨がなんともなくて良かったです。
という顛末でした。
涸沢小屋で夕食中に下から突き上げるような揺れが起こりました。 家にいる時に感じる柔らかい地盤での地震の揺れとは全く異質で、揺れというよりも固くて重くて大きなオンボロトラックのエンジンの振動のようにガタガタガタ!というものでした。
すると、涸沢カールの斜面のあちこちいたるところをゴーという音とともに石がたくさん転がり落ちて、その後を砂埃がもうもうと立っているのが見えます。テント泊の人たちは一斉にテントから出てカールを見上げています。
納まったかに思えましたが、しばらくするとそれよりも少し大きめの揺れがまた発生しました。我々も食事そっちのけでテラスに出て外の状態を観察していました。すると奥穂方面からの下山者が引きつった表情で数名小屋に駆け込んできました。若い女性は小屋に着いた途端に震えて泣きじゃくっていました。
その夜は何度も余震とその後のゴーという地鳴りのような不気味な石雪崩の音がしていました。テント泊の方達は一晩中生きた心地がしなかったと思います。
翌日は、登山道の安全が確認されるまで移動するなということで7時くらいまで小屋で待機を指示されました。北穂からの下山者も到着しだしたので様子を聞いてみると浮石や崩落跡も数か所あるそうでした。北穂山荘から、縦走コースへは行かずにそのまま下山するよう指示があったそうです。
涸沢小屋番さんに確認すると、「北穂に行くこと自体は絶対大丈夫とは言えないが・・・後は自己責任で」といったニュアンスでした。
意を決して下山する人達を尻目に北穂まで行くことにしました。北穂から大勢の下山者がおりてきます。鎖場で長蛇の列になっています。こんなところで落石があったらボーリングのピンのようにひとたまりも無いので、すぐ横を鎖を使わず駆け上がります。休憩するのもそこそこに山頂まで行きました。大キレットからの登山者が数名登って来ました。南岳山荘では特に指示は無かったそうです。小屋によって対応が違うようでした。大キレットを超えてきた小学生くらいの男の子を連れた親子と山頂で写真を撮り合いました。その親子は先に涸沢へ下山して行きました。鎖場でその親子に追いつくと子供の右手がおかしい。話を聞くと落石に合い数メートル滑落し怪我をしたとのこと。でも片手で器用に鎖を使って降りていきます。涸沢で手当てをしてもらったようです。骨がなんともなくて良かったです。
という顛末でした。
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
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最高でしたね。写真を拝見し、紅葉の景色が目に浮かぶようです。自分は山小屋泊もテント泊も経験がないのですが テント泊の夕食、朝食はどのようなものを食べているのでしょうか。差支えなければご教授頂けれな幸いです。
台風や地震の自然の驚異に翻弄された3連休でした。
山でのテント泊の場合、重量をなるべく軽くしたいのと、ゴミの排出を抑えるのと保存できる食材であることを優先にします。
夕食はアルファ化米にレトルトカレー、トッピングに魚肉ソーセージなど。コンビーフやコーンやシーチキンなどの食材が今はレトルトやプラ容器で買えるのが良いです。朝食は日持ちする食パンやロールパンに上記の食材やサラミソーセージを挟んで食べたり給食で出るような個包装のジャム、マーガリン、マヨネーズなどを塗るのも良いですね。それ以外には乾麺のそばや棒ラーメンに、粉末の出汁やスープ、乾燥わかめや乾燥ネギをトッピングしたり。野菜が不足しがちなので私は野菜ジュースや果汁100パーセントジュースを持っていきます。早ゆでマカロニとコンソメ、紙パックのトマトジュースやダイスカット、サラミソーセージを全部鍋にぶっこんで焦がさないようにして煮て、最後に乾燥バジルや粉チーズを掛けるのもよいです。ただしこれは事前に家で練習しておいた方が良いです。水は重いので水場や近くに小屋があればそこで水は調達します。
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