錨山・市章山・堂徳山・城山


- GPS
- 02:34
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 401m
- 下り
- 340m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく踏まれた遊歩道と登山道。 |
その他周辺情報 | 市中に多数あり |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
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感想
左膝のリハビリ登山をなおも継続する。ここ数日、踵を挙げて屈伸ができるところまで改善してきているが、走ると軽い痛みが残っているので、さらに養生が必要なのだ。昨日、低気圧とそれに伴う前線が通過し、強い冬型の気圧配置となる今日は、この瀬戸内の平野でも雪が降るとの見方があった。一番晴れそうな場所、そして天気が悪ければ迷わず山行をやめられるところとなれば、六甲の南のへりの低山が有力である。日々、通勤のJR神戸線の車窓から神戸の背後に臨まれるのが、神戸市のマークと錨のマークが山肌に刻まれた市章山(ししょうやま)と錨山(いかりやま)だ。夜にはライトアップされる神戸のシンボルをまとった二山ながら、地元のハイカー以外にここに登頂したという人はそう多くないだろう。かく言う私も神戸市民ながら、ただ何となく目に入ってくるその姿を日々眺めるだけで、今日まで登っていなかった。あえてそれを目指して登るという対象には中々なりにくい山なわけだが、リハビリ登山という特殊事情のもとでは、手ごろなターゲットと言える。それに、コロナが極小値にまで減っている今なら、電車に乗っていくのも悪くなかろう。
朝、果たして雪は?と雨戸をあけてみる。全く雪はない。そして、どうやらすっきりと晴れている様子だ。しかも、時折吹いていた強風もおさまって、寒いながらも登山日和である。早速支度をして目的地へと向かう。JR神戸線は、冬型の気圧配置で強風が吹く日には決まって遅延が発生する。今日も20分遅れて網干行快速は元町駅に滑り込んだ。初めて西口改札を利用して元町に降り立ち、すぐに山側へとゆるい登りの街路を辿る。左手に県庁、そして相楽園を見てさらに登っていくとT字路となる。ぶち当たった正面の山の斜面に石段があり、その脇には「諏訪山遊園」の石柱が立っている。この石段を登ってゆく。道は九十九に高度を稼ぎ、左手隣には諏訪山神社の参道が登ってきている。葉を落とした木々の合間から海側を覗くと、すでに神戸の市街地が見下ろせるほどの高みに達していた。上方が開けた感じになると金星台の園地に飛び出す。地元の人たちが太極拳の型を演じている。神戸の背山、人と調和した自然がここにある。
ここからさらに遊歩道のようなセメントで覆われた道を登っていく。神戸市街の眺めは一層開けてくる。すると、正面にぐるぐると巻きながら歩道の橋が再度山ドライブウエイの上にかかっているのが見える。ははー、これがビーナスブリッジであるか。橋の上の出れば、なるほど、これは見事な眺め!瀬戸内海に沿って阪神間、そして須磨明石へと延びる市街地と六甲の裾に広がる緑の帯が美しい。この橋を渡ったところに、展望テラスを備えたレストランが建っている。デートスポットにうってつけの、まさに「為にある」レストランだな。
この諏訪山を越えて再度山ドライブウエイを渡り、尾根を進む。その後、再度山ドライブウエイに降り立ったら車道を渡って「いかり山」方面へ、道標に従って進む。急登が続き、この寒気の中でも汗が出てくる。やがて正面が開け、ウバメガシの植え込みがなされた急斜面が視界に飛び込んでくる。これが件の「いかり模様」の本体だ。あいにく、いかりの模様の全体像はここからは捉えられない。いかりマークの縁に沿って一登りすると、いかりの頂部の上の展望台に着く。
ここからさらに道を辿ってさしたる間もなくもう一つの植え込み斜面が眼前に現れる。こちらが神戸市の市章である。ここも、全貌を見渡すことはできない。当然のことながら、いかりも、また市章も、遮るもののない見事な展望を与えてくれる。
市章の先、ドライブウエイに沿って少し登ると、右手に「二本松、城山→」の指導標が現れる。ここから山道に入り、すぐもう一つの指導標があって、右方向を「行き止まり」と表示している。この「行き止まり」方向に登ったところのピークが、今日の最高点、堂徳山の三角点である。とりあえず、三角点を確認に行く。
再び先の指導標のところまで戻って、城山方向へ進路をとる。この辺り、六甲には珍しくモミの大木が何本も生えていて、いい雰囲気である。よく踏まれた道を快適に進む。正面には石楠花山あたりであろうか、六甲本体の西に位置する山々が大きく臨まれる。幾度かアップダウンしながら進むと、間もなく「滝山城址」の大きな石柱の立つ城山に到着だ。ここまで新神戸方向から登ってくる人たちも結構いるようだ。山頂周辺には広く平らな場所が随所にあり、確かに城があったのだなと実感させる。ここからはもっぱら下り基調の道となり、どんどん下ってゆくと、木々の合間から布引ハーブ園が対面に眺められる地点に来る。そしてハーブ園のロープウエイをくぐって下れば、右手に新神戸駅の長細い屋根が唐突に現れ、この山行もフィナーレを迎える。
今日は、いかりのマークと神戸市章の頂を踏み、ようやく神戸市民としてのみそぎを果たした意義ある時となった。
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