【再見作戦】高幡不動・高幡山〜百草園〜聖蹟桜ヶ丘公園【己18.1】
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- GPS
- 04:30
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 313m
- 下り
- 328m
コースタイム
- 山行
- 4:20
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 5:11
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:京王線分倍河原駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
概ね舗装路か遊歩道。 |
写真
感想
先週、プラネタリウム震災特別番組2作目『星よりも、遠くへ』を仙台市天文台まで観に行ったのに引き続き、今回は、1作目『星空とともに』を東京都内、府中市郷土の森博物館プラネタリウムにて鑑賞することとする。
また、大学以来の友人であるゲン氏が地方転勤となるため、彼と東京を見納める散策をしつつ、この震災特別番組を紹介し、さらには夜に送別の宴を催そうという、朝から夜まで盛りだくさんの企画を練る。
【高幡不動・高幡山】
高幡不動はどちらかというと観光寺院の分類に入り、1日に何回も護摩祈祷のデモンストレーションを行っている。
今回は15:30までに府中市郷土の森博物館プラネタリウムに着くことが条件であったことから、その時間から逆算して10:00からの回に参加してから山行を開始することとする。
以前来訪した際には護摩祈祷後に導師の法話と営業があったのだが、コロナの影響で、思ったよりも短時間で終了した。1回あたりが短い分、回数を増やしている可能性がある。
護摩祈祷後は寺院の裏手の山、高幡山へ。寄進された仏像で八十八か所巡りができるようになっている。
ちょっと上がっただけで眼下に立川市街が見渡せ、掴みは上々だ。
【京王百草園】
車のひしめく川崎街道から百草園への一本道を入るとすぐに静かな住宅街へ。元里山だったところを造成した斜面に張り付いた住宅街は車で昇り降りできるが、物凄い傾斜。自転車だけでは生活が大変だろう。ただ、高度を一気に上げる分、展望はすぐに広がる。
頭頂部の三沢配水場からちょっとだけ里山遊歩道。一旦市街地に降りて百草園に至る。
京王百草園は梅も満開で完全に春の装い。梅まつりも開催されており、多くの人々が訪れている。
私が京王百草園を訪れたのは久し振りだが、暫く来ないうちに、園内の奥の所が通行止めになっていたり、藁葺きの建物でお茶や軽食を摂れたのが廃業していて貸座敷になっていたりといろいろ変わっていた。それでも季節の草木、花々は変わらない。ここはいつ来ても良い。ゲン氏にこの素晴らしい世界を好日の下、紹介できたことは幸甚である。
【聖蹟桜ヶ丘】
百草園から長閑な田園風景を抜けて行くと、丘の上に整然とした閑静な住宅街。麓の方のザワザワとした感じがなく、距離が近くてもこんなに雰囲気が違うのかと感慨も深い。丘に上がってくるグネグネのヘアピン道と、丘の上から見渡せる武蔵野の台地。すべてがよく整っている、完成された街。多摩ニュータウンは造成が始まってからもう50年くらいが経ち、高齢化問題にも直面しているが、そうした問題への対応がなされた暁にはこの地に居を構えるのも良いかもしれない。
予定よりも早く進行したので、鎌倉街道を挟んで反対側にある桜ケ丘公園、ゆうひの丘まで足を伸ばす。
新興住宅地と雑木林の里山、それと昔からの農家が混在しているのは何とも不思議な感じだ。多摩ニュータウンの造成に当たっては、里山を生かした街づくりとなるように努力がされたそうだ。最近の宅地造成では、面積の何%を緑地にしないといけないという条例の下、申し訳程度のただの空き地が造られるところもあるが、そんなせせこましい考えではなく、このように、より広い見地から街を造ってもらいたいものだ。
【震災特別番組『星空とともに』】
東日本大震災の日、停電で暗闇となった被災地は、満天の星空だったという。
私は東京にいたが、通勤に使っているのが地下鉄ということもあり、夜空を仰ぐことは無かった。早く家に帰ってテレビでニュースを視ようと思ったか、電車の遅々たる動きによって帰りが遅くなったことで、さっさと寝ようと思ったか。
いや、そもそも東京は停電していなかったか。地方から東京に戻ると東京の夜は明る過ぎるといつも思う。オリオン座くらいは見えるけど。
とにかく、そんな被災の日の夜と被災した人たちの思いを繋ぐ物語。
15時30分から投影が開始されるところ、10分前の開場の時間に間に合って多摩山歩も完璧な終わり方。
しかし、会場は満席となるほどの大盛況。仙台市天文台では鑑賞者が十数名だったのに比べると大入りも大入りだ。鑑賞に適した座席はもう埋まっていて、もう少し早く来た方が良かったかとも思ったが、朝のうちに整理券を押さえておいたことで鑑賞できただけでも良かった。
数時間歩いた後での鑑賞ということもあり、ゲン氏が寝てしまうのではないかと気が気でなかったが、最後までしっかりと見てもらって、心を動かしてもらった。
この震災特別番組については、何とかして身近な人達にも知らしめたいという思いをずっと持っていたが、暫しの別れの前に、本作の良さを感じてもらったのは私としても上出来だった。きっと彼も本作の良さを周囲の人々に述べ伝えてくれることだろう。
【ろしあ亭でロシア、ウクライナを思う。】
一日の締めは神保町に移動してロシア料理店「ろしあ亭」にて打ち上げ&送別会。
最近は、ロシア人やロシア関連店舗への嫌がらせも発生しているそうだが、正義を気取っているのか、怒りのはけ口を見出せないのか、理解ができないが、いずれにせよ、やっていることがプーチンと同様、低レベルでダサい。恥ずかしくないのかしらと言いたいところだが、そもそも恥というものを知らないのだろう。
今、ウクライナの人々は、一人一人の人命よりも尊いもののために戦っている。人命が一人一人失われていくのは苦しく、悲しいことだ。しかし、ウクライナは、犠牲を覚悟の上で、まさに命を賭して戦っている。
そんな彼ら、そしてウクライナと干戈を交えたくないと考えているロシアの人々のために何ができるだろうか、この事態を踏まえて日本はどうあるべきだろうか、といったことなどを話し合っているうちに夜も更けた。
「戦争反対」というのは誰でも言える。プーチンだって「戦争反対」だ(が、ウクライナの「過激派」がロシア系住民を迫害するので、人命を守るために戦っていると主張できる)。
「平和」という言葉も曖昧だ。プーチンも「平和」を願っている。ごく一部の日本人によれば「人命が何よりも大事だから降伏せよ」ということだが、侵略者に降伏、隷従しての平和は真の平和たり得るだろうか。
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