武蔵五日市から日の出山に行けると思ったのですが(撤退)


- GPS
- 06:04
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 755m
- 下り
- 761m
コースタイム
12:50麻生山分岐-13:15麻生山下-13:28麻生山分岐-15:04瀬音の滝分岐-
15:45登山道入口-16:00武蔵五日市駅
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車
ホリデー快速 あきかわ5号 新宿8:47発 武蔵五日市 9:57着 復路: 武蔵五日市から |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく調べて行かなかった自分が悪いのだけど、例年とは全く違う世界。 たぶんどこへ行っても、かんじきとかスノーシューとかの雪山装備が必須。 ツボ足では膝上以上の積雪地帯では無力。 踏み抜きも多いし。 |
写真
感想
2月は週末のたびに大雪に見舞われ、最終日曜日は子供にせがまれてスキーに行き、けっきょく山歩きゼロ。
土曜日は長男の小学校で「親子テニス大会」があるはずでしたが、雨天中止。
7時に中止が決まったあと、日曜はさらに天気が悪くなるということで、急遽日の出山に出撃決定。
8:47新宿発「ホリデー快速あきかわ5号」に滑り込みで間に合い、一路武蔵五日市へ。
去年は、武蔵五日市→日の出山→御嶽山→大岳山→奥多摩駅を目指しながら、冬場の運動不足で日の出山に登って息が上がり、そのまま梅郷へ降りたという情けない結果に終わりました。
そのときのレコ。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-282252.html
リベンジを誓って、武蔵五日市駅に降り立ってみると、登山客は私一人。天気はなんとか持ちそうなのに....人の少なさをいぶかりながらも、去年は登山口に行くまでに道迷いをしてしまったので、ここはGPS-DIYの地図を確認しながら市街地を歩いていきます。
ほぼ最短コースで登山口にたどり着き、辺りを眺めると梅が咲いているではありませんか。大雪とかあったけど、やっぱり春は来ているんだねと、悠長なことを考えていました。なにせ、昨年は1月山全休で2月10日に日の出山にトライ。下り口の梅郷の梅がまったく咲いていなかったので、今年のほうが暖かくなっているんだなと、このときは思ったものでした。
登山口を上り始め右にカーブを切った先には、もう積雪がお出迎え。まあ、市街地にも除雪あとの雪山が残っているので、ある程度は覚悟の山歩きです。日陰の部分にはわずかな積雪がある程度でしたので、金比羅山山頂までは昨年よりも速いペースで到着。そりゃ去年は道間違えちゃったしね。
金比羅山から尾根に取り付くと、すぐにつぼ脚を余儀なくされました。雪の量よりも、歩いた人の少なさのほうがびっくりしました。足跡は2〜3人分くらいしかありません。林道との交差箇所までは、雪の解けたところもあり、雪もあまり深くありませんでした。
このコースは緩やかなのぼりが続き、あまり展望は利きません。ただ、雪の積もったコースを足跡に歩幅を合わせて、黙々と歩き続けます。距離表示標がないのでどれくらい進んだのかはわかりませんが、つぼ脚がだんだん深くなり始めます。
このペースでは大岳までは無理そうだから、御岳山で降りようか...などと、このときはまだ暢気なことを考えていました。
しかしながら、吹き溜まりだけでなく、普通の道でも膝下くらいまでもぐってしまうような場所が現れ始めました。U字型に掘れた登山道は中央部ほど積雪が深く、斜面に沿って巻いていくようなところは山側ほど雪が深いことが、だんだんわかってきました。
チェーンアイゼンは金比羅山から下った林道で装着したのですが、無理な力がかかったのかゴムの部分が切れてしまい、かかとの部分だけが利いているだけになってしまいました。スリップすることはないのですが、前方についているべきアイゼンが外側についているので、少し歩きにくい感じでした。
小雨は覚悟していたのですが、なんとか天気は持ちこたえています。ただ、雲のようなかすんだ中を歩き続けていますので、髪の毛はぐっしょりと濡れてしまいます。
そんななかを3時間くらい歩き続けたところ、突然前方にあったつぼ足のあとがなくなっているではありませんか?あと、麻生山まで1kmくらいのところでした。前方に目を凝らしてみると、カンジキの跡が....。先行者はここでわかんに履き替えたのか。
GPSで確認すると日の出山までおよそ2.5km、麻生山までは1kmくらいのところでした。まあ、日の出山まで行けば大丈夫だと思い、日の出山をつぼ脚・ラッセルで目指すことにしました。日の出山に着けば、御岳からは登ってくる人がたくさんいるだろうから。
斜面に設けられた登山道では、山側は雪が半端なく深く、またに届きそうなくらいもぐってしまうことも。足跡のないところは、どれくらい深くもぐるかがわからないので、想像以上に大変でした。脚を引き抜くたびに靴の上に雪が積もり、どんどん靴が浸水していくし......。さらに、持参したスマホも電池が消耗して、あと2時間くらいしか持ちそうにありません。
それでも、まだ脚力が残っていたので、日の出山下のつるつる温泉分岐までは行こうとがんばりました。しかし雪は深くなるばかり。麻生山山頂をこえて、白岩の滝からの登山道を合わせる直前の登りでついに進むことができなくなりました。無理をすればもう少しいけそうでしたが、日の出山下の北側斜面には昨年でも20cm程度の積雪があり、きっと今年は相当の積雪があるに違いありません。
これ以上進むと、退くのも難しくなるということで、ここで今回はあきらめました。
下り始めてから気がついたのですが、先行者の足跡がなくなった場所より手前側にも「わかん」のあとがありました。わかんを持っていた人はたぶん踏破できたのでしょうか、そして先行者の一人は私と同じく途中で引き返したのでした。
帰路もつぼ脚の連続ですので、かなり時間がかかりました。靴は濡れてぐしょぐしょでしたが、幸い気温が比較的暖かかったので、足が極端に冷たいと言うほどでもありませんでした。
林道交差点のちょっと手前で、今回初めて人と行き交いました。外人の若い女の子でした。トレランの格好で、ペットボトルを手に登って来ていました。思わず、「これから登るのか?」と訊いてしまいました。そして、雪が深くて戻ってきたことを告げましたが、とりあえず行けるところまで行くとのことでした。彼女もこのコースはそんなに雪が深くないと思って来たのでしょう。時間は15:30ぐらいでしたから、トレランなら夕方には御岳まで行けそうな時間帯ではありましたが....。
林道交差を過ぎたところで、ようやく安堵。ここからは、深雪の部分もなくつぼ脚から開放されますから...。
今回の教訓)
1)事前に調査を良くしましょう。
2)雪山装備を考えましょう。
3)日ごろから装備を点検しておきましょう。
1)はヤマレコくらい読んでおくべきでした。陣馬山あたりもカンジキなしでは歩けないことが載っているではありませんか。集落が孤立するくらいだったことを忘れたのも敗因。
2)カンジキかスノーシュー。できれば、トレッキングポールも必要でした。
3)充電器の充電不足、ヘッドランプ忘れ、ツェルト不携帯.....。遭難もやむなしといったところでしょうか?
とにかく、雪山とはどんなところかを、低山で経験できたことは良かったです。
当分雪は解けそうにないので、スノーシュー買っちゃいました(><);。
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