谷川岳
- GPS
- 12:11
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 290m
- 下り
- 327m
コースタイム
9日 13:30雪訓場所-14:10天神平
天候 | 8日:雪 9日:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
少し日にちが経ったのであくまでも参考程度ですが、8日〜9日は雪が多かったです。ゲレンデ脇に雪崩の跡と思しきところもありました。 |
写真
感想
1 はじめに
日本山岳会YOUTH CLUB主催の本年度の雪山入門教室の第3回は谷川岳でした
(第1回は金峰山、第2回は八ヶ岳の硫黄岳(第2回はnamemaniaは不参加でした。))。
谷川岳(今回はトマの耳)登頂を狙いつつ、雪洞掘りを含めた雪上訓練を行うことが、
今回の雪山入門教室の目的でした。
なお、講習生は17名、スタッフはプロガイド2人を含めて10名でした
(ただし、スタッフのうち1名は神奈川大学山岳部のスタッフでもあり、
主としてすぐそばで合宿をしていた神奈川大学の学生を指導していました。)。
2 概要
(1)当初の計画
当初の計画は以下のとおりでした。
ア 8日
スタッフが8時ころロープウェーで天神平に上がって雪訓に適した場所を押さえ、10時ころ講習生と合流して雪洞を掘り、13時ころから16時ころまで雪訓
イ 9日
5時起床6時発でトマの耳に登頂して10時ころ雪洞に帰着し、15時ころまで雪訓をしてから下山
(2)実際の行動
ア 8日
悪天候のためロープウェーがなかなか動かず、ロープウェーの土合口駅で足止めを食らいました。
天神平ではスノーボードの大会があったようで、ゲレンデの外を歩くよう特に指示があったようです。
が、天神平駅から少し行ったところで、雪崩の痕と思しきところが(なお、ゲレンデのすぐ脇です。)。
弱層テスト等をして、通行可能と判断できたので足早に通過しました。
出だしからそのような塩梅だったため、雪訓場所への到着は12時半くらいになりました。
それから雪洞掘りです。だいたい様になったのが15時半ころ。
雪訓をやる時間はなく、講習生はそのまま雪洞で過ごしたようです。
namemaniaはもっぱら自らの雪洞内で過ごしたため、他の雪洞の状況は分かりませんが、
namemaniaの雪洞は、まったりしつつ水を作ったり晩ご飯の準備を行ったりし、
19時ころから晩ご飯にしました。
みな(含namemania(!))雪洞掘りが初めてであるのみならず、
namemania以外は冬山のテント泊の経験もなかったようです。
思いつく限りはテント泊の流儀を話したつもりですが、
1回で覚えられるはずもないので、どんどん経験を積んでほしいところです。
皆さん雪洞掘りで疲れたようで、晩ご飯後すぐに消灯でした。
一人で起きていても仕方がないので、namemaniaもさっさと寝ました。
イ 9日
8日の晩に雪が降り続いたため、ラッセルを強いられる可能性があったこと
(朝一で出た別パーティーがどうやら昼ころに漸くトマの耳にたどり着けたようです。)、
雪崩の危険がないとはいえないこと、および、大人数だったので
機敏な行動ができないとのプロガイドの判断から、
山頂アタックは中止して13時30分ころまで雪訓を行いました。
前回の硫黄岳で雪訓を実施していたので、硫黄岳参加者と不参加者とに分けて雪訓を実施しました。
namemaniaは硫黄岳参加者組に付いていましたが、この組は弱層テスト、
懸垂下降、フィックス通過ならびにビーコンおよびプローブを使っての探索訓練を行いました。
硫黄岳不参加者組は滑落停止の練習もしていたようです。
雪訓終了後は、ゲレンデの脇を通って天神平の駅へ行き、ロープウェーで下山して解散しました。
3 感想
トマの耳アタックができなかったのは残念ですが、天候が原因なので仕方がないところではないでしょう。
山は逃げないので、講習生の皆さんには、ぜひ実力を付けて、いずれアタックしていただければと思っています。
雪訓に対する感想は以下のとおりです。
(1)雪洞
隣の雪洞は翌朝には天井が少し下がってきていたようですが、
namemaniaの雪洞はそういうことがなく、
CL自身が雪洞デビューだった割にはよかったのではないかと思っています。
(2)弱層テスト
幸か不幸か雪訓の時間は豊富だったため、プロガイドの説明を聞くだけでなく
実際に各人でテストを行うことができました。全員を見たわけではありませんが、
見ている限りでは、皆さん弱層の確認をできていました。
(3)懸垂下降
緩斜面での懸垂下降の練習だったので、ATCやエイト環がなかなか動かず、
動かすことで必死になってしまった講習生もいましたが、これは仕方がないでしょう。
ATCやエイト環でもしっかり止められるということを体験できたといい方向に考えておくことにしましょう。
(4)フィックス通過
namemaniaはフィックス通過の箇所をすぐそばからは見ていなかったのですが、
ちょっと手間取りつつもできていたように思えます。
(5)探索
トレースの脇で訓練をしていたため、他の登山者のビーコンに反応することもありましたが、
おおむねきちんとできていたように思われます。
ビーコンの反応のみに気を取られてしまう場面もありましたが
(遺留品代わりに手袋をデポしたとき、全く目をやらずにビーコンの反応のみを追いかける等)、
さすがに今の段階からそちらに気を配ることは酷かも知れません。
(6)全体的に
偉そうに能書きを垂れるレベルでは凡そないのですが、
皆さんとても真剣に練習をしていました。
是非これからも研鑽を積んで安全な雪山山行を楽しんでもらえればと思っております。
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