深山の滝〜小松尾山〜天狗城☆滝と朝の海景を眺めに
- GPS
- 02:02
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 514m
- 下り
- 514m
コースタイム
- 山行
- 1:50
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 1:56
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
県道から深山の滝に至る中国自然歩道は工事の為、通行止め 工事をしていなかったので通過させて頂くが、工事中は通行不可と思われる |
写真
感想
早朝に広島の駅前のホテルを出発し、呉線の始発に乗り込む。車内はガラガラであったが、山陽本線の列車がホームの向かい側に到着すると大勢の人が乗車する。呉線が広島駅を出発すると広島湾の海沿いを列車は南下してゆく。海に彼方には似島や江田島の島影が見えるが、湿度が高いせいで島影は霞んでいる。
呉ポートピア駅で降りた乗客はほとんどいなかった。駅からはすぐ裏手に天狗城山が急峻な斜面を見せて聳え立つ。天狗城から小松尾山に縦走し、深山の滝に降りることを考えていたが、逆周回にする。というのも好展望が期待出来る天狗城を後回しにすることによって、その時間までには空気が少しは澄んでくれることを期待する。
大屋大川に沿って谷沿いの県道を進むと、ガラスのような雲を通して、朝陽が谷の彼方から淡い光を放つ。国道からは深山の滝まで2.9kmあるらしい。ようやく深山の滝に向かう中国自然歩道が分岐する地点に至ると、谷の周辺は大掛かりな工事をしているようで立入禁止となっている。地図を確認するが、この場所を迂回するのはかなりの遠回りになりそうだ。工事現場のすぐ先には中国自然歩道と思しき登山道が見えているので、通過させて頂く。
すぐに快適な登山道に入ることが出来るが、その先の小さな谷にかかる橋の先で通行止めのためのフェンスが現れる。フェンスの脇は到底通過が困難だが、橋の手前から左手の河原に下る微かな踏み跡があることに気がつく。河原を歩いて無事、通行止めのフェンスの先に出ることが出来る。
まもなく広い谷の奥に大きな滝が見えてくる。深山の滝だ。滝が流れ落ちる岩盤が橙色を見せており、滝の印象を特異なものにしている。
中国自然歩道を歩いて滝上に出ると焼山公園からの道との合流地点で再び通行止のフェンスがあるがここは問題なくその脇を通過することが出来る。二度ほど渡渉を繰り返して川の上流に進むと広々とした河原に出る。右岸にピンクテープと小松尾山への登り口に小さな案内標があるが、その手前は多数の流木で荒れている。昨年の梅雨の時期の広島地方の豪雨によるものだろうか。
尾根に取り付くとヤマツツジが多く咲く自然林の尾根を緩やかに登って天狗城山から続く尾根との合流地点にたどり着く。小松尾山まではわずかにひと登りで到着する。山頂からは南東の方角に展望が大きく広がっているが残念ながら山座が同定出来ない。
小松尾山を後にすると尾根伝いに縦走して天狗城山を目指す。下りの樹間からは鋭鋒が二つ連なって見える。手前に見えるピークが天狗城山かと思いきや、そんな近くに天狗城山があるはずがない。手前は中天狗であり、天狗城はその奥であった。
まずは中天狗への鞍部に向かって尾根を南下する。自然林のなだらかな尾根が続き、快足に進むことが出来る。中天狗への登り返しは距離が短いせいもあり、意外にもあっさりとピークに到着することが出来る。山頂は樹林の中の地味な場所であったが、山頂から下り始めると大きな岩がいくつもあり、正面には天狗城山、左手には呉の港湾の景色が広がった。
カタッコトッという呉線の通過する乾いた音を聞きながら下降して行くと、すぐにも天狗城山への登り返しとなる。山頂の北側からは辿ってきた中天狗、小松尾山の向こうに山頂に電波塔を戴く絵下山の展望を望む。天狗城山の山頂はここも樹林に囲まれていたが、その南側の大岩の上からは大きく眺望が広がり、海峡を挟んで対岸には江田島が見える。昨日縦走した古鷹山、クマン岳のシルエットが見えるが、相変わらず霞んでいる。
天狗城山の下降は岩場が連続するが登山道が良好に整備されており、安全に下降することが出来る。急速に高度を下げて、最後は高速道路の脇に着地する。呉ポートピアの駅に向かうと通勤
駅に到着すると登山スタイルの三人の方がおられる。ご挨拶すると天狗城に登ってきたということはすぐにお分かりになったようだ。「どこから登って来られたんですか」と聞かれるので「深山の滝から」とお答えすると、年配の男性が「あそこは通行止になっていたでしょう」さすがは地元の方だ。「立看板では来年の3/31ということになっていましたが」「工事は簡単に延期される」・・・なるほど。三人はこれから廿日市の極楽寺山に向かわれるそうだ。
すぐに呉線の列車が到着する。車内は通勤や通学の乗客で混んでいた。広島までは20分と少々の時間だ。仕事の前にシャワーを浴びてホテルで朝食をゆっくりと食べることが出来そうだ。
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