穂高岳主稜線 ジャンダルム ウマーセ
- GPS
- 31:58
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 3,514m
- 下り
- 2,428m
コースタイム
03:30 新穂高登山者駐車場
06:07 白出沢木の橋
06:25 鉱石沢
06:49 荷継沢
07:50 「アビナイヨ」ペンキマーク
08:47 穂高岳小屋 朝食休憩
09:57 奥穂高岳
10:17 「ウマーセ」の馬の背
11:02 ジャンダルム頂上
12:07 天狗のコル
12:30 天狗岳頂上
12:50 逆層スラブ
14:13 P1ピーク
14:20 西穂高岳
15:03 ピラミッドピーク
16:30 西穂高岳山荘到着
9月2日
05:25 山荘出発
06:34 ピラミッドピーク
07:16 西穂高岳頂上 今季4回目
10:20 西穂山荘到着
11:45 西穂高口下山ロープウェイ
天候 | 9月1日曇りのち雨 9月2日晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
8月31日午後10時半頃に駐車場に到着しました、駐車場は3割未満の駐車台数。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
奥穂高岳〜西穂高岳 全体にペンキマークは多数あり、自らの行き先の先へ先へペンキマークを探して行けば、道迷いは無いと思われます。 迷ったと思った時は、少し後戻りしてルートを確認してください、道は必ず開かれます<笑 |
その他周辺情報 | 白出沢の登りはかなりの時間がかかります、早出を心がけてください。 私は今回寝坊してしまいました、そのため計画していた到着時間より後手後手に成ってしまい、日帰りに失敗しました。 |
写真
感想
盆に計画していてが、天候に左右されっぱなしのこの山行でした。
9月1日 曇りのち雨
9月2日 雨
こんな予報を、8月31日の夕刻に確認して、テント泊で1泊2日の予定を日帰りに変更した。
こんな私に出来るのか?そんな心配を跳ね返すのは、未明に歩きだす事だけだった。
8月31日日曜日の夜新穂高登山者駐車場に到着し、車の中で眠った。
ここから山行記録
9月1日の午前3時に歩きはじめる予定が、緊張しすぎなのか寝坊してしまい、すでに30分遅れのスタート。
右俣の林道を夢中で歩いて白出沢の分岐を右折、やたらに長い樹林帯の中を上り詰めると、ヤマレコで良く見る木の橋に到着。
沢を左へ左へ進むと沢の中に鉱石沢の道標が現れるので、道標通りに沢を右に横切ると荷継沢に入る。
そこからは沢をひたすら上に上に登るだけ、ルートは有るのか無いのか分からない状態で、ルートを外れない様に歩くより、「歩ける」と思った所を踏んで行けばよいと思います、ルートを追い過ぎると疲れます。
雪渓は緩いだろうと考えて雪渓に乗ってしまったが、早朝のため雪はカチカチで靴を蹴り込めない、仕方なくせっかく登った沢を下り、雪渓が無くなる場所まで戻り、上に向かって左手の迂回ルートを進んだ、20分程時間をロスしてしまった勘定だ、私には非常に致命的に痛いミスだった。
穂高岳肩の小屋から奥穂高岳までは、月曜日の霧の中と言う事も有り、渋滞の「じゅ」の字もなし、あまりにも誰も居なくて寂しすぎる。
穂高岳山頂には、計画時刻より40分遅れて到着、しかし迷うことなく西穂高岳に向かった。
なんなの?この決心の固さは?どこに確信と自信が有るの?=私に問いたい
「えぇ〜?こんな所を歩くの〜?」という岩場を前におじけづくが、そこが「ウマーセ」だった、本名は馬の背と言うらしいが、とてつもない高度感と一枚岩のように見える岩壁、左右はスッパリと切れ落ちて居て、谷底がオイデオイデと言ってる。
なんとか下り切ると、今度は見上げると後ろにひっくり返りそうになる岩峰である、だめです、わたしには歩けません、弱音を吐いても戻る事も出来ない所に居るのである。
いきなり、岩壁の中央やや右寄りに真っ白な岩を抱いた岩峰が現れた、「見たこと有ります!」「私知ってます!」と思わず言ってしまった「ジャンダルム」であった。
正対すると、奥穂側からの直登ルートはそれほどの高さが無かった。
と言うよりも、ジャンダルム自体がこじんまりとした小山だったのだ。
「私にも行けます!」と、奥穂側から直登ルートを迷わず選択した、HandM実は先週ボルダリングジムに行き、自身の登攀能力を確認して来たのだった、その上での判断で有る。ちなみに誰かと話して居る訳ではない、全て独り言なのです、心のさびしいHandMには、当たり前の独り言なのだが・・・<涙
午後1時20分頃、泣きだしそうだった空がついに我慢できなくなって泣きだした。
直ぐに本降りに成り雨具を着こんだが、雨に濡れた岩は予想以上に滑った、危ない危ない。
天狗岳やその他のピークを越えて間ノ岳を目指したが、午後2時20分頃やっと到着したと思ったピークは西穂高岳だった、間ノ岳はどこに行った?
西穂高岳には、予定の時間より20分遅れだった。
しかし、そこからどうにも足が前に出なくなった、とにかく歩けないのである。
独票までが遠くて遠くて・・・その先の丸山なんて、どう考えても無理だ。
スマホの電源を入れて、「西穂高岳山荘事務所」の電話を調べ宿泊予約の電話を入れた。
助かった。
晩御飯を食べながら、単独の登山者と談話。
「あとで、あっちの部屋で飲もう」となったが、HandMは疲れ果てて居たし、乾かし物の始末が有ったので、「あとで・・」と言葉を濁して、自分の用事を済ませて眠ってしまった。
お誘いくださった皆様、申し訳ございませんでした。
9月2日
知らぬ間に外が明るい。
眠気眼で外に出てみると、予想外に良い天気で、東に見える長塀山の稜線に雲が有るくらいで、天上は真青。
前穂高岳の向こうから登る予定の太陽はすでにそこいら中を明るくしていた。
すぐに着替えて小屋を出た、小屋でコーヒーを沸かしパンを食べる予定にして居たが、見晴らしの良い丸山まで行って食べる予定に変えた。
しかし、登ってみると、もっと上に上にと登ってしまい、結局西穂高岳まで登ってしまった、今年4回目の西穂高岳だ・・・私・・バカで〜ス
西穂高岳山頂で、「焼岳から日本海の親不知」まで歩くと言う青年と暫らく話し込んだ。
しかし彼はどうも彼自身の計画に乗り気では無くなって居るようだった。
「そんな時はやめた方が良いんじゃないですか?」なんて言ってると、それが彼の背中を押してしまったしまった様で、ザックを背負い一足先に西穂山荘の方向へ帰って行ってしまった、なんだか悪い事を言ってしまった様で、すこし気まずい。
絶景の西穂高岳山頂でパンとコーヒーの優雅な朝食を済ませて、自身の山行に酔いしれながら下山開始。
ほどなくしてさっきの彼に追い付いた、彼は20kgのザックHandMは6kgのザックなので、歩く速度は私の方が早いに決まっているのだ。
「ロープウェイから先、どうやって帰るの?」という問いに、「高山市の友人宅に車が置いてある。」という答えだった。
じゃあ通り道だから、高山まで乗せて行きますよって話に成って、西穂高岳の南の4峰あたりからずっと一緒に歩いた。
ロープウェイ西穂高口にたどり着いて、今回のわたしの山行は終了した。
一日目の午後、足が動かなくなり「日帰り」は出来なかったが、2日目の好天。
春以降全く天候に恵まれなかった私には、何よりのご褒美だったし、体調不良で3月に10日間入院して、リハビリの仕上げの山行と思えば、上出来だったのかも知れない。
夢に見た穂高岳の主稜線、天候にもてあそばれ気をもんだが、なんとか達成できた今回だった。
次回はぜひ好天のもとで歩きたい。
多くの素敵な出会いを与えて頂き、本当にありがとうございました。
穂高岳主稜線の踏破達成おめでとうございます
雨の中、事故がなくて無事生還なによりでした
とうとう、行かれたんですね
ジャンダルム直登できるなんてスゴイです
二日目の西穂高岳再登頂も、健脚ですよね 凄すぎます
ジャンダルムでの自己撮り写真から、必死さが伝わってきますよ〜
ところで「ウマーセ」→「ウマノセ」 に見えませんか
次回挑戦は、是非好天狙いで稜線縦走を楽しんでくださいね
お疲れ様でした
SHIBAWANさん、こんにちわ。
コメント有難うございました。
いつまで待っても天気予報は悪天ばかりを伝えてきて、ついに我慢しきれずに穂高の稜線を歩いてしまいました。
雨は想定しておりましたが、危険なルートの残り3分の1程でしたので、事故に繋がらずに済みました。
「ウマーセ」は一度そう読んでしまうと、「ウマノセ」とは読めなくなってしまいました。
次回は晴天を狙って行ってきます。
奥穂高岳から西穂までの高度感満喫できなくて残念ですね〜!(´д`)
私の時も足元見えなかったが見えたら無理だったかも!(笑)
nekojigen さんコメント有難うございました。
好天を狙って居たのですが、それを待っていたら今年が終わってしまうので、諦めて挑戦してきました。
ガスで視界がきかなくて、本当にラッキーでした<泣
脚立の3段目から上に登れない私ですので、山は雨とガスに限ります!!晴れてたら私には無理です<笑
ではでは
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