宇津峰
- GPS
- 01:42
- 距離
- 3.9km
- 登り
- 269m
- 下り
- 260m
コースタイム
天候 | 高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◎須賀川市市民の森 宇津峰中腹に広がるキャンプ場で、ここを起点に宇津峰を巡るハイキングコースなどが整備されている。 ただし開設期間は4月29日〜11月10日でそれ以外は駐車場前のゲートが閉じられ利用は不可。 今回はゲート前のスペースに車を止めた。 市民の森の東側に宮田口登山口があり20台ほど駐車可能。 ◎市民の森〜宇津峰 市民の森からこかげ広場までは市民の森のハイキングコースとして整備されている。登りに使った境尾根は山頂への直登コース。 ◎展望スポット ☆宇津峰山頂 山頂は南側が開け、須賀川や白川から那須まで展望が広がるほか、東の蓬田岳も望める。 |
写真
感想
八溝山から下山後、予約していた西那須野のルートインにチェックイン。
本当は郡山あたりで宿を取りたかったが桜見物の団体がはいって満室のためやむを得ず西那須野となった。
19日は前2週同様阿武隈のはしご登山を計画。
今回は宇津峰、一盃山、高柴山と近接した3座に登る予定だ。
まず向かったのが宇津峰。
郡山と須賀川の境界にあるが『福島県の山』には須賀川のシンボルとされている。
2週間前に登った霊山同様、南北朝時代の奥州における南朝方の拠点の山だ。
19日午前4時に西那須野のルートインをチェックアウト、東北道で須賀川に向かい、空港アクセス道路を経由して5時前に『須賀川市市民の森』に到着。
宇津峰には5か所の登山口があるが、今回は昨年4月のnotgoalph さんのレコを参考に市民の森から登ることにした。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-426505.html
市民の森は4月末からの開設となり開設期間外はゲートが閉じられているので、ゲート前の邪魔にならない場所に車を止める。
福島の予報は晴れだが、西から崩れ始めているせいか高曇りのような天気だ。
午前5時の気温は3度とやや肌寒い。
桜が残る市民の森キャンプ場の脇の林道を上がり、二つ目の東屋で左手の境尾根に取付く。
照葉樹の中を170メートル直登すると南側が開けた鳥居に到着する。
遠方は霞んでいるが須賀川から白河方面が開け微かに那須連山が見え、左手には端正な蓬田岳が鎮座している。
山頂は細長く、明らかに人の手の入った地形で、かつてここに山城が置かれたことが偲ばれる。
山頂各所に祠や石碑が並び、三角点の横に皇紀2600年記念に建てられた『東北勤王忠烈之址』の石碑が立っている。
この『東北勤王忠烈之址』は印象的で、戊辰の役では白河藩領として新政府軍の攻撃を受けたこの地にとって、朝敵の汚名をそそぐべき意気が伝わる。
帰路はこかげ広場へ下り、宮田口への道を分け林道を下るとすぐに境尾根への分岐に戻る。
登りでは気が付かなかったが林道わきにはショウジョウバカマが結構な密度で花を並べている。
ゲート前に戻るとほかに車が2台。
市民の山として毎朝早朝登山をするハイカーも少なくないようだ。
正直、この山のためだけに東京からくるほどの山ではないだろう。
あくまでも市民に愛される市民の山だ。
ただ奈良県南部の生まれで南朝びいきの私にすれば、南朝の拠点であり肩入れしたくなる山ではある。
下山後は宇津峰の北東8キロにある一盃山へと向かった。
コメント
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今晩は。
向こうへ行っちゃったんですか。残念。
5月のツツジの時期で有れば、そちら方面も良いのですがね。
八溝山の裏側に大笹山という、人が殆んど立ち入らない山が有ります。
ここも、赤松やブナが綺麗な所で、イワウチワやシロヤシオやアズマシャクナゲの大きな群生地が何箇所も有ります。
踏み跡は殆んど有りませんが、谷に降りない限り、迷う事は無いと思います。
haretaraさん、ありがとうございます。
大笹山、haretaraさんのレコ拝見しました。
嫁同伴なので、道なき山はちょっと厳しいかもしれませんが、花は魅力です。
まずは今回歩いたところでシロヤシオを見た後研究させていただきます。
matchさん こんばんは
カタクリは咲いてませんでしたか?
僕が行った時は、蕾が幾つかありましたから満開になっているかと思ってました。
蓬田岳も良さそうですね
次回は行きたいと思います
Still さん、コメントありがとうございます。
山頂直下にカタクリがちょっと残っていましたが、すでにピークは過ぎた後でした。
前日の八溝山の花があまりにもすごかったので、どうしても見劣りしてしまいます。
蓬田岳は昨春に登りましたが、展望もよし、周回ルートも取れるいい山ですよ。
この日 matchさんご夫婦が宇津峰に来ていることは山行計画で知っていたので、宇津峰山頂あたりを凝視しながら通勤してました。そしたら人影みたいのが見えたのでもしやと思ったら。。。
6時30分過ぎには下山して一盃山に向かわれてたんですね。わたしが通勤してた時間帯は9時少し前でした。(笑)
matchさんの行動力、脚力は勿論のこと、訪れる山々のリサーチ力が凄いですね。
matchさんのどのレコを拝見しても思うことなのですが、地元の人でさえ知らない様な山の歴史など詳細に綴られていますが、どのようにして調べているのでしょうか?
notgoalphさん、おはようございます。
もともと歴史が好きな性質で、登る予定の山については事前にその歴史や山名の由来なども予習することにしています。
知らないで登るよりも、知って登る方が楽しいですから。
それでも実際に登ると多くの発見があるのが山の楽しさですね。
先日、Stillさんが登られた山ですね。
拙者もそれまで知りませんでした。
南朝の所縁の山とは・・・当時、南北朝に分かれて、各地の豪族が日本全国で陣取り合戦を繰り広げていた証左でしょうか?
ここだったら郡山からバスで行けますね。
低山なので秋か?春が?シーズンのように思いますが、確かにここだけのために東京から行くのは辛いですが、地元に愛される山の一つとして、頭の片隅にインプットしておきます
隊長
北畠顕家が陸奥守として多賀城に下向して以降、奥州は南朝方の勢力範囲となります。
その後南朝方の拠点は多賀城から霊山へと移りますが、石津の戦いで北畠顕家が戦死後は南朝方は衰退、宇津峰城が南朝方最後の砦となりました。
城マニアやうつくしま百名山を目指すならともかく、ついでで登るにしても周辺ならまずは蓬田岳だと思います。
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