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Yamareco

記録ID: 6386738
全員に公開
アイスクライミング
東北

南会津町 番屋川 戸倉沢「戸倉の番人」開拓

2024年01月20日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
08:53
距離
6.4km
登り
727m
下り
727m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:28
休憩
4:26
合計
8:54
6:56
193
スタート地点
10:09
14:35
75
戸倉の番人
15:50
ゴール地点
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2024年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
道路脇のスペースに駐車
コース状況/
危険箇所等
・積雪は20〜50cm程度だが締まっておらず、わかん等を付けていてもかなり沈むため、結局壺足で歩いた。踏み抜きやすく、ラッセルが大変。
・「戸倉の番人」はロープスケール40mの氷瀑。今回は垂直以上の傾斜がある部分が長く、VI-〜VI程度と感じた。
・恐らく、2月下旬〜3月上旬頃、雪が締まってラッセルが楽で、氷瀑も成長したころが適期。
その他周辺情報 ・サトーによるYAMAP記録:https://yamap.com/activities/29407590
・夢の湯 500円、源泉かけ流し
http://www.yumenoyu.com/
・この氷瀑に関する情報は未見であり、初登であると考えている。大字番屋の戸倉沢にあり、番人のような立ち方をしていることから、「戸倉の番人」と命名した。
近い割にアプローチが大変…
2024年01月20日 08:19撮影 by  SO-02J, Sony
1
1/20 8:19
近い割にアプローチが大変…
お、氷瀑あるじゃん! でも、何だか随分難しそうだぞ…
2024年01月20日 09:10撮影 by  SO-02J, Sony
1/20 9:10
お、氷瀑あるじゃん! でも、何だか随分難しそうだぞ…
うわー ぶっ立ってるじゃん…
2024年01月20日 09:54撮影 by  SO-02J, Sony
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うわー ぶっ立ってるじゃん…
じゃんけんで勝ったmt-maruがリードするが、この後フォール
2024年01月20日 10:54撮影 by  SO-02J, Sony
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じゃんけんで勝ったmt-maruがリードするが、この後フォール
結局tamoshimaにリード交代し、テンテンで何とかトップアウト
2024年01月20日 12:27撮影 by  KYG01, KYOCERA
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結局tamoshimaにリード交代し、テンテンで何とかトップアウト
ようやく3人とも氷瀑の上へ。立木で懸垂下降して終了。
2024年01月20日 13:46撮影 by  SO-02J, Sony
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ようやく3人とも氷瀑の上へ。立木で懸垂下降して終了。

感想

【計画の経緯】
 天気の悪い週末。日曜は大雨か大雪なので諦め、土曜日帰りで考える。土曜も南西の方から午後には降水が始まるような予報もあったため、北東の方で気になっていた、番屋川戸倉沢へ行ってみることに。

【記録】
○アプローチ
 番屋川沿いの林道は意外にも除雪されていて有難い。適当なスペースに車をとめて戸倉沢へ向かう。戸倉沢沿いの道は当然除雪されておらず、ラッセル開始。積雪が少ない割には沈む雪で、結構厄介。とりあえずかんじき類を着けてみるが、それでもあんまり変わらないくらい沈むので、結局また外す。嫌らしい雪だ…
 ゴーロ帯となると踏み抜きも多発し、先頭は辛い。3人で来て良かった。目的の枝沢に入っても水は流れており、涸れ沢ではないのは期待が持てる。ゴーロ状の小滝の下まで来ると、遂に樹間に氷瀑が顔を覗かせる。どうやら、スカではなさそうだ。良かった。
 しかし傾斜が強まってくるとラッセルは一層大変。見えているのに氷瀑は遠い。近づけば近づくほど、目的の氷瀑は傾斜が強いことが分かってきて、戦々恐々。漸く取り付きまで着くと、どう見ても90°以上はある…

○登攀
 こんな大変そうな氷瀑、誰もリードしたくないが、ここまで来て登れそうなのに登らないという選択肢もない。サトーはこんなの絶対リードできないと言うので、mt-maruとtamoshimaでじゃんけん。mt-maruがパー、tamoshimaがグー。やった、負けた、フォローで快適に登れるぞ。
 tamoshimaは撮影係を申し出たので、サトーのビレイでmt-maruがリードするが、やはり見た目通り厳しいようで、テンションを入れながら登っていく。しかし垂直部に入って5m程度のところで、限界に達したようで、フォール。パンプが回復せず、リードを交代したいとのこと。結局そうなるのか〜
 ということでtamoshimaリード。途中まではTR状態な上、掃除されていて穴もあるので楽。TR状態が終わるところまでさらっと登っていったんテンションで休憩。ここから本番。結構登れるはずのmt-maruが敗退してきたことから想像できたように、やはりぶっ立っていて、楽には登れない。すぐにパンプするので、1手ごとにレストして腕を温存しながら登ることにする。全く不甲斐ないリードで自己嫌悪に陥ってくるが、とりあえず落ちずにトップアウトすることが最優先。じっくり登って右へトラバースすると小テラスがあり、核心は終了。良かった〜 最後は80°くらいの4mを登り、無事トップアウト。不甲斐なかったが何とか登れて達成感は十分。5m程度上にある倒木まで面倒なラッセルをしてビレイ。
 次はサトーのフォロー。サトーの方のロープはスクリューの本数も少なかったので、結構スムーズにフォロー。それでも1度テンションは入れたらしいが。
 最後はmt-maru。最初のリードトライでかなり消耗していたのと、スクリューが多い方のロープだったため、苦戦。登り切った時にはもうアックスを握るのも辛いほどのパンプだったとか。ロープをほどくのもサトーが代わりに。
 皆もういいやという感じなので、トップロープは無し。都合の良いところに太い立木があるので、これで懸垂下降。懸垂下降しながら下を見ると、完全に垂直以上の氷瀑であることが改めてわかり、さっきの奮闘も然りという感じ。

○下山
 往路の登りラッセルは大変だったが、復路の下りトレース有はかなり楽。1時間程度で下り終え、車で道の駅へ。

【感想】
 狙い通りに登れる氷瀑が見つかって嬉しかったが、予想を超える難易度で、難しすぎた。2人の力を結集してようやくトップアウトできたという感じ。一応登りきれたから良かったものの、こんなのが急に出てきてもスムーズに登れるだけの登攀力は欲しいと改めて感じる。

【総評】
 ややラッセルが大変ではあるが、充分に登り応えのある氷瀑で、いろいろな氷瀑を登りたい方にはお薦めである。雪の締まった時期ならラッセルもそれほどではないだろう。暖冬の今年でも氷結していたので、比較的登攀可能な期間が長いと思われる。

ありえないくらいちょ〜〜ぜつぱんぷしました。
今季初アイスなのもあるけど、やはり登り方とかレストが下手だからか。いや、黒部後から食欲バグってて体重増えたからかな。要修行、要修行。(つーか、初アイスの人にこれ平気でリードさせるなんてタモシマさんの鬼〜)

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