青梅丘陵



- GPS
- 06:40
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,046m
- 下り
- 1,147m
コースタイム
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 6:40
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
下山:JR青梅線東青梅駅 |
写真
感想
昨年に引き続き高水三山の一つ高水山に登った。高水山北側の上成木(かみなりき)へは青梅駅から都バスが出ている。東青梅駅の近くも通るので訳知りの地元の登山者は途中から乗ってきた。終点でバスを下り、早速歩き始めた。常福院手前の道を左折し林道を進んだが、常福院にも立寄ればよかった。山頂直下の不動堂はこの寺の奥の院だったのだ。林道が分岐し左に折れるが真っ直ぐ進む林道には「土砂崩れ通行止め」と書かれていた。
左折すると直ぐに「高水山」と扁額の掲げられた立派な鳥居があり登山道となった。常福院はお寺の筈なのだが此の鳥居は一体? 少し登ると先程の林道が登山道を横切った。此の道は良く歩かれた古くからの参拝道で合目石がしっかりしている。標高が低いので間隔が狭く次々と現れる。中には古いものなのか「十一合目」なんてのが出て来て?? 最後が十合目と思っているのに一体何合目まであるのだろうか。永栗ノ峰を回ってきた林道が近づいて来ると不動堂は近い。林道に出て石段を登ると常福院不動堂の境内となる。やれやれと休憩すると丁度整備に出てこられたお寺の方に林道が不通だったと云うと昨年の大雪で崩れたのだと云う。復旧工事が始まったが亀裂が見つかり中断しているそうだ。
高水山は直ぐ裏手にあり5分程で登れそうだがピストンを避け、巻道を通り西側の取付きから登頂した。高水山(759m)山頂は南方面に少しだけ展望が利き、小さな祠が祀られていた。昨年2月8日の大雪の翌々日に来た時は1m近い積雪があったものだが今日は全く雪が無く集合写真を撮って東尾根へと踏み出した。不動堂へ下りてしまわないように忠実に尾根を辿ると不動堂から高源寺への下山路が横断し一寸藪になりながらも更に進んだ。右手から明瞭な道が現れ続いて左側から林道が近づき稜線まで上がって来た。終に林道に出てしまい100m程は林道を歩いた。反対側の稜線先端から再び山道に入り右にカーブすると永栗ノ峰(えいぐりのみね633m)山頂に達した。樹林帯で展望は無い。
林道を横断し南東に進むと明瞭な稜線歩きとなった。榎峠への下山路分岐があった筈だがどうやら見落としたらしく慶徳寺への尾根を南下してしまった。送電鉄塔付近でこれから行く雷電山(494m)を望むことができた。慶徳寺の墓地に飛び出してしまい回り込むようにして県道に出た。直ぐ前の谷に2.5万図の点線道がある筈だが榎峠をパスしてしまうのもどうかと思い県道を歩き榎峠に上がった。お腹が空いたので旧道の切通しと思しき辺りで休憩した。
榎峠は奥多摩丘陵の西の登山口で休憩中に何組かが追い越して行った。そしてトレランの人達が何人も下りて来た。練習に丁度良い山域なのだろうか。青梅丘陵の最高峰は雷電山で494m、標高の割には凄い名前だ。雷電と云えば大相撲の嘗ての名大関や戦闘機が思い浮かぶが、山では北海道ニセコ連峰の雷電海岸の手前にある1,211mの山が知られるが、その他把握しているだけでも全国に6山あるがいずれも低山で名前にそぐわない。ここ青梅の雷電山は榎峠から20分余りで登頂できた。山頂では親子連れが先着しており、北の方に展望があり奥多摩鉱業の石灰石鉱山が眼下に見えていた。
青梅丘陵はなだらかハイキングの山と予想していたが結構アップダウンがあり岩場もあった。この地形を利用して築かれたのが辛垣城で雷電山を過ぎると自然の地形なのか土木工事の跡なのか要害の地形が続く。三田氏の城でその核心部のピークに辛垣山(からかいやま457m)の標識を見つけた。展望は利かないが此れは掘割かと想像しながら歩くと十分城跡を感じることができた。鞍部は名郷峠で丘陵の南北に道が通じている。石神前駅からの登山道と合流するピークには「ノスゾウ峠(ノスザワ峠)」の標識があった。
この山域唯一の三角点峰である三方山は縦走路が北側を巻いており登り口を見落として行き過ぎてしまった。何気なく振り返った深澤さんが標識の端に「三方山→」とマジックで書かれたのを見つけ逆から登り事なきを得た。三方山(さんぽうやま454m)山頂には2等三角点「二俣尾」が置かれ、訪れる人が少ないのか点標は綺麗な状態だった。展望がないので少し下がった処で昼食休憩を取った。北側が伐採地で展望が良く稜線の先で大勢の人達が休憩している箇所がありその先に送電鉄塔が立っているが良く見ると電線がない。2.5万図に載っているのが電線が外された残骸のようだった。
縦走路は90°曲り南南西に進路を変えた。電線の無くなった鉄塔がまたあった。この先でもう一度縦走路を横切り多摩川を横断していた送電線のようだ。日向和田に近づき梅林が見えないか木の隙間から探すが分らなかった。今日は可能な限り稜線ルートを歩きたい。進路が東に戻り二つ目のピークに東屋が見え登ってみると其処が矢倉台(383m)で辛垣城の物見の地で戦略上重要な場所だったようだ。下界へ降りる道が無数にあり林道が稜線に寄って来た。車は通らないのでハイカーはアップダウンを避け殆ど林道を歩いているが、山屋の我々は忠実に稜線を辿った。踏み跡はしっかりあり林道ができる前は皆当たり前のように稜線を歩いていたのだろうが、甲乙選択となると皆楽な方を取ってしまう。
第3休憩所からの展望は今一だがベンチに布袋さんが置かれていたのが御愛嬌。標高は300m、青梅駅の標高は200m程なので最早「山」と云うより「丘陵」と呼ぶべきだろう。第1休憩所は展望良く飯能方面が見えた。稜線の下に金毘羅神社の屋根が見えるが林道に面しているので立寄らずに通過した。益々下界が近づき永山運動公園のグラウンドが直ぐ其処に、道が途絶え混乱したが、稜線道は最早終りのようで市街地に下り立つと青梅鉄道公園だ。屋外にSLやELが保存されていた。大宮鉄道博物館程ではないが結構な数の車両がある。住宅街を歩き勝沼神社に到った。天照大神と豊受大神という伊勢神宮の神様を祀る村社で規模は大きい。完全に市街地となり東青梅駅に到着した。これで丘陵の東端まで歩き切ったことになる。
立川に戻り反省会だが、時刻は15時過ぎでちと早過ぎる。しかしF澤さんはしっかりと早くから開いている居酒屋を知っていて北口の“玉河”という店に入り3時間余りを過ごした。
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