竜神湖〜亀ヶ淵〜明山〜おかめ山〜龍神湖
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- GPS
- 09:35
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,170m
- 下り
- 1,172m
コースタイム
- 山行
- 7:28
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 9:33
天候 | 曇り時々小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今回のおかめ山までの路は余り使われておらず,特に前半部は藪漕ぎやルート探しが多く,おかめ山までの2km程を進むのに3時間を要した。赤テープなどの目印も散発的なので,ルートファアインディングを楽しむには良い。おかめ山の西側小ピークへの登りは,かなりの急傾斜でできればザイルを使いたくなった。 |
その他周辺情報 | 竜っちゃん乃湯:龍神湖から直ぐなので便利だが,火・水が定休日なので今回は利用できず。 |
写真
感想
先週に続いて,茨城県のアクセスしやすい山ということで,竜神湖を起点とする周回コースを選んだ。2時半過ぎに自宅を出発するが,那珂インターチェンジ辺りでフロントにポツポツと雨が当たる。嫌な感じだったが,竜神湖の駐車場に着いた時には止んで,雲の切れ目も少し見える状態に。
20分ほどかけて身支度した後に出発。道は舗装されており,傾斜もほとんどないので快適に進んで50分程で亀ヶ淵に到着。昔ながらのトイレで小用を足した後,橋を渡った処が多分,亀ヶ淵と思われる。水がほとんど流れていなかったが,奥の方は狭いゴルジュ状のように思われた。ここを遡って行くと籠岩の近くまで行けるようだ。その淵のすぐ脇にある階段から登山路が始まった。途中,沢状の所も通過し,大雨が続くと通過できないとの看板も出ていたが,この時には水はなく問題なく進む。ただ,羽虫が付きまとって煩わしいのと,やたらと蜘蛛の巣に引っ掛かり不快。湿度も非常に高いため,汗をかいても余り体温が下がらなく,暑い。やっぱり低山には向かない季節だ。
などと考えている内に三葉(さんよう)峠を過ぎ,明山(みょうやま)手前の400m地点の分岐に着く。道なりのルートは緩やかな傾斜だが,左手側はロープもある直登コースで傾斜もそれなりにある。下りに緩やかコースを取ることにして直登する。手掛かり,足掛かりは十分にあるので,無心に登っていると10分足らずで頂上に到着。立派な三角点があるが,スペースは広くないので多人数は休めない。竜神大橋や高鈴山が良く見える。去年の春に登った籠岩が間近だ。遠方の山は霞んで良く見えないのが残念だが,冬に来るともっと素晴らしい眺望が楽しめるかもしれない。雲の量はそれほど多くはなく,この分なら夕方まで持ちそうだなと安心する。ここまでは順調に進んだが,今回はこの先のおかめ山までが一番ハードになりそうなので,握り飯を1個食べただけで出発。
再び,三葉峠を経由して町道へと向かう。ここで,ずっと煩かった羽虫が耳の中に入ってしまい,中でゴソゴソともがいている。たまらず,ザックからヘッドランプを取り出し,耳に当てて誘い出す。しばらくすると音が止んだので,出て行ってくれたのだろう。そこから少しで町道に出る。登り口には,ハイキングコースの道標があるが,去年6月に熊が目撃されたとの注意書きもあった。イノシシは予想していたが,熊も出るとは・・。今日は熊鈴を持ってこなかった。
舗装路を10分程で,左側に砂利道が分岐している。地形図からすると,ここが入口のはずだが,予想と違って随分と立派な路だなと思って進むと,数十メートルで路は終わり,切り出された材木が乱雑に散らばっている。あちこちに赤テープがあるが,余り当てにできそうにないので,地形図を確かめながら尾根筋を辿る。直ぐに笹や木の枝が進行の邪魔をしてくる。ストックでかきわけながら,できるだけ尾根を外さないように進む。ピークやコルでは方角を確かめて進行方向を確認する。が,背丈よりも高い草に視界がきかない個所が多く,結構,右往左往する。止むなく,GPSも使いながら,予定していたコースに修正しながら進んで行く。それほど危険な部分は無かったが,少しざれた道で足を滑らせ,ひじの辺りを擦りむく。少し進むと見晴らしの良い崖の上に出て,手に取れるほどの所に林道や点在する民家が見える。一休みを兼ねて傷の手当てとして,ペットボトルの水で傷口を洗い,ガーゼで保護しておく。久しぶりに救急用品が役に立った。
地図で見ると500m程しか進んでいないのに,1時間を要している。この調子だとおかめ山まで,後3時間はかかるかなと気合を入れ直す。とりあえず,次の目標地点を416mのピークに定め歩き出すが,暫くは,藪が少なくなり,赤目印も点々と目につくようになったので,少しスピードが上がる。結局,ピークまで50分程度で到着する。
ここからも慎重にルートを選びながら進むが,起伏の緩やかな所は見極めが難しい。おかめ山の北斜面を登る積りだったが,取り付き位置を100mほど間違えて,おかめ山の西側にある小ピークに続く斜面を登ったようだ。地形図で見ると傾斜がより急になっている。岩が露出した部分と,草付に点々と木が生えている部分とが交互に出てくる。ザイルがあれば安心して登れるが,絶対に墜ちられない状況の中,木の根や岩角,草の生え際を押さえつける等して懸命に登る。恐らく70mほどの高度を30分近くかけて登山道まで這い上がった。直ぐに西峰に着き,一息入れる。ここからも竜神大橋や籠岩が見えるが,樹木があるため視界が限られる。
東峰を経由して,開けた岩稜に出ると視野が開けてより広範囲が見渡せた。この頃になると,再び雨がポツリポツリと当たるようになり,少し焦る。先ほどの崖登りで結構,全身の筋肉を使ったようで,左手の指がつりかけている。ここからはハイキングコースなので歩きさえすれば着くだろうと足を出すと,今度は左の太腿辺りがつりかけてきた。騙し騙し,30分ほど歩いて,早めの休憩。ここでコムレケアを飲んで様子を見る。少しマシになった気がする。半端ないほどの汗も出ており,顔を拭っていたタオルを絞ると驚くほどの水が出た。余裕を見て3ℓほどの水分を持ってきたが,残りは500ほどで何時もよりも多く飲んでいる。残りは3劼馬も良いだろうからと気を取り直して,先に進む。
途中,赤岩集落の舗装道路を経由して再び山路に入り,赤岩展望台の分岐に着くが,今回は展望はパスして湖を目指す。やっと駐車場が見えた時には正直ホッとした。何とか,足がもってくれたのに感謝しながら,大橋の入り口まで来ると,たくさんの車が停まり観光客が闊歩していた。橋のたもとにある料金所の脇を通り抜けて階段にかかる。ここからダムまでの下りは,疲れた足には結構,きつかった。大橋を見上げながら,ダムを渡り,駐車場に無事帰着。
体を拭い,着替えをしていると橋の方から大きな掛け声が聞こえたので見上げると,ロープにぶら下がった人がスルスルと登っているのが見えた。もしかすると,バンジージャンプをしたのかな。近くにある「竜っちゃん乃湯」は定休日だったため,温泉はあきらめて,1時間半かけて直帰。夕飯の支度に間に合った。
今回は藪漕ぎとルートファインディング,及び湿度の高さと羽虫に苦戦したが,総じて面白い山行ではあった。やはり夏ではなく,秋・冬がベストかな。アームカバーを付けずに藪に突っ込んだため,無数の擦り傷で未だヒリヒリするのは反省。
常陸国ロングトレイルのマップは以下から。
https://kenpokult.com/download/trailmap3/
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