【キルギス】カラコル谷〜アラクル湖〜アルティンアルシャン

- GPS
- 21:23
- 距離
- 45.7km
- 登り
- 1,945m
- 下り
- 2,175m
コースタイム
- 山行
- 14:10
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 14:14
1日目: 距離:15km 獲得標高:Up:913m karakul gorge gate[Co2052m](2km 102m up 1:00)キャンプ地1[Co2150m](9.8km 380m up 3:00)橋(3.16km 430m up 2:00)Sirota Camp(Co2970m) 【合計時間:6:00】
2日目 距離:15km 獲得標高:Up:913m down:1580m sirota camp[Co2970m](2.75km 665m up 40m down 3:00)alakol lake[Co2150m](1.8km 370m up 40m down 2:00)alakol pass(1.5km 300m down 0:30)Yurts Camp[Co2970m](10km 1200m down 3:40)Altyn-Arashan[Co2530m] 【合計時間:9:10】
3日目:距離14km、up: 31m、down:672m Altyn-Arashan[Co2530m](距離14km、up: 31m、down:672m 3:00)Ak-Suu village[Co1880m]
天候 | 1日目:小雨 2日目:晴れのち雨時々みぞれ 3日目:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
下山口のアクスーからカラコル No.350マルシュ 35KGS |
写真
感想
今年はワンゲルの後輩ともにキルギスへ
結果的に中央アジアの国としては一番お気に入りであった。
唯一の残念な点としてはあまりに有名なルートであったこと。去年の山旅のような未知のエリアへ行く楽しみという点では少し劣ってしまったかなと思った。
しかしながら、カラコルに向かうほど日本人に似た顔つきの人が増えていたり、
タジキスタンと比べて緑が豊かな森林がありながら蚊に悩まされることのないといった嬉しい点、興味深い点も感じられた。
中央アジアで再訪するならキルギスは筆頭にあげたい。
以下にハイキング中の感想
1日目 8/5
カラコルの街に昼過ぎに到着し、簡単なレーション買い出し、昼飯にアシュランフーを食し、15:00くらいの遅めの入山。この国のこの時期の夕暮れは20時過ぎということもあって遅めの入山でも大丈夫と判断。車から降りたとたんに雨が降り出す。急いで折り畳み傘を出すが、降ったり止んだりの繰り返し。西欧人のツアー客を乗せた車がどんどん戻っていった。1回どでかいトラックのようなバスが通っていって驚いた。車輪だけで自分らの背丈ほどもあった。後輩くんは国立公園や環境保護に関連する職についているので、環境へのインパクトの話などを興味深く聞きながら歩く。
地味に水平距離が長く、意外に疲れる道であった。そうこうしているうちに本日のキャンプ地に近づく。左手に走る川はだいぶ増水しており、時折自分らの目線に限りなく近い位置に水面があったりしておもしろい。よくもわるくも治水されていない剥き出しの感じがいい。キャンプ地手前できれいに開けているところがあり、写真をとったりしながらすすむ。他の人も同じようなことを考えているようで、向かいから来た外国人もドローンで空撮していた。そうこうしているうちにキャンプ地につき、木の下にテントを張り。夕飯準備。水場は歩いて5分ほどの少し離れたところにあった。自分が水汲み、後輩が飯の準備をした。携帯も通じないがNHKの短波放送はやはり通じる。こんな僻地でも日本語が聴けるNHKってすごいよねとか話しながら、夕飯んのグリーンカレーを食べて寝た。キャンプ地には売店もあり、おばあさんに水量について聞いたら、多いと答えていた。水場を教えてくれたガイドっぽい人曰くアラクル湖の向こうの渡渉も人の踏み跡を辿ればわたりやすいところに出るとのことであった
2日目 8/6
6:00発ででる。ぬかるみの急登。出だしは日本の八ヶ岳のような苔もある森を進む感じ。時折馬の放牧を見ながら登っていくとユルトがいっぱい見えるキャンプ地へ到着休憩を終えて右手の谷へ入っていく。ここを超えると森林限界へ。ガレ場と大きい岩がゴロゴロしている。右手に岩の間を流れる激流を見ながらガシガシ標高を上げていく。湖に出る手前くらいで前にいたロシア人PTに追いつく、彼らは湖畔に泊まるらしい。この登りの途中で後ろ(東側)を振り返るとだんだんと暗めの雲が迫ってくるので少し心配していたが、案の定湖に出たところら辺からあっという間に雲に包まれ、雨が降り始め、すぐ横の高度で雷がゴロゴロ鳴り始めた。湖畔にSUP用と思われる大型のテントがあったため、急遽避難。どっしゃぶりの大雨。雨宿りさせてもらう。冷えるのでお茶で一服したりなどする。雨具を着込むも足が冷えるということでシュラフまで出してくるまる。椅子の上でうつらうつらしながら、4時間くらい暇する。やっと行動できそうなほど雨が弱まったので、出る。時間はロスしたが、日の入りが遅いのでなんとかアルティンアルシャンまでいきたいと先を急ぐ。ガシガシとコル目指して登る。高度が上がるにつれて、小雨はみぞれにかわり、息も切れる。前にいたデンマーク人大学生を追い越し、同じくらいの速度で登る。ついにコルに到着した。時折雲が切れて雄大な氷河地形や氷河が見えた。ここからは急なザレ場をこなして一旦落ち着く場所まで降りる。そこからまた一息降りるとキャンプ地があるが先を急ぐので素通り。雄大な谷の中を下っていくが、道はどろどろになっていく。デンマーク人が遅いのだが気を使って一緒に降りていくと同じ場所まで連れて行け、浄水器もガスもないから面倒見てほしいといってきて、そこまではできないと伝えると俺を見殺しにする気かとブチギレられた。いや自己責任で登っているのが前提でしょと思いながら、しょうがないのでスピードをあげて引き離した。ドロドロの中、渡渉も少し水位高めではあったがうまく飛び石でこなして、どろどろで下山していく。やっと暗くなりヘッドランプを出すギリギリのところで目的地到着。ここで土砂降りになったので、テント張る気力が失せる。宿の人と話し合い、夕飯と温泉をいただいて爆睡となった
3日目 8/7
起床。爆睡であった。外は雨が上がり、青空が見えている。朝ごはんを食べる。何人か日本人の世界一周旅行者に会う。おすすめを聴くと中南米のトレッキングをお勧めされた。治安が良ければ行ってみたい。
朝ごはんの最後の方に昨日のデンマーク人が謎に入り込んでいたので、顔を見られないようにひっそりと退散した。9:00過ぎくらいに宿発。宿泊費はチェックアウト時に支払い。若いからだいぶまけてくれた。1000KGS/人。この宿の人は英語も堪能でイケメンであった。本日は昨日と打って変わって向かう先は終始青空であった。さわやかな空気の中草原ハイキングは爽快そのものであった。途中韓国人グループがバスで途中下車しながらひたすら植物&蝶の写真を撮りまくっていた。わたしもいくらか町の写真を撮影して日本の友人に送ってみたところヒョウモンチョウという種類の蝶らしい。すれ違いざまに現地の中学生の遠足を思わせるビニール袋片手に軽装の少年少女たちいや、西欧人旅行者、アルマトイ→ビシュケクのバスで一緒だった日本人夫妻+幼児の一家にもお会いしたりした。時折木の下で青空を眺めながらジブリの一コマにありそうな休憩をとったりしながら進む。ずっと右手に左手に濁流を眺め、降るにつれて気温があがっていくのを感じて歩く。そうこうしながら下山口に近づく。ベンツのワゴンが道の終点らしきところに停まっていて、ここがマルシュ乗り場かと思ったが、もう一足向こう側のアクスー温泉の近くのバス停が終点であった。行き着く暇もなくすぐにバスが来てしまい。バスに飛び乗って、山行は終了となった。バスに乗ってものの30分ほどでカラコルの街に着く。山と街との距離が想像以上に近く驚きだ。
あとはカラコルのさわやかな気候を楽しんで旅を楽しもうと思う。
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